Wo Long: Fallen Dynasty(ゲーム)のネタバレ解説・考察まとめ
『Wo Long: Fallen Dynasty』は、コーエーテクモゲームスより、2023年3月に発売されたアクションRPG。
舞台は西暦184年、後漢末期の中国であり、いわゆる三国志時代へと突入する最中の乱世が描かれる。
プレイヤーは、義勇兵として、三国志に登場する名声ある武将たちとともに、乱世へと身を投じることになる。
開発は、評価の高い『仁王シリーズ』を手掛けた、コーエーテクモゲームス内の開発チームであるTEAM NINJAであり、ゲームシステムも『仁王シリーズ』を踏襲している。
第五節「不屈牙城」(下邳の戦い)
義勇兵が劉備、張飛、関羽と共に、呂布の臣下である張遼を退け、張遼を曹操軍に引き入れる。張遼を失った呂布は、下邳城まで後退し、籠城戦を始める。これに対して、曹操軍は水攻めを敢行し、下邳城へ侵攻する。
下邳城では、黒衣の導師が呂布に対して、丹薬を使い反撃の機を作るよう諭す。黒衣の導師の隙を見た呂布は、自ら丹薬を使用し、その力で黒衣の導師を討とうとする。呂布が董卓の下につき、数々の戦乱を引き起こしてきたのは、戦乱の元凶である黒衣の導師と丹薬を滅ぼすため、黒衣の導師との戦いに妹の紅晶を巻き込まないためであった。
呂布の攻撃を辛うじてかわした黒衣の導師は逃走、同刻、呂布のもとにたどり着いた義勇兵は、丹薬の力によって暴走する呂布を抑えようとする。丹薬により力を得た呂布の圧倒的な力を前に義勇兵は苦戦を強いられるも、呂布を討つことに成功する。
呂布は、義勇兵に黒衣の導師の討伐と紅晶のことを託し、戦死する。
第六節「霧塞の魔窟」(白馬の戦い、延津の戦い)
呂布を倒したのも束の間、下邳城に袁紹の軍が押し寄せ、袁紹は丹薬を持って逃走する。義勇兵は、劉備の助けを得て下邳城を脱するも、劉備の姿を見失ってしまう。袁紹は、妖魔の軍勢を率いて、曹操領へ侵攻、下邳、官渡をはじめとする多くの拠点を押さえる。その陰には、不敵な笑みを浮かべる黒衣の導師の影があった。
曹操は、将兵たちを集め、反撃に打って出る。
白馬にて義勇兵と関羽は、袁紹の臣下である顔良、文醜を討ち、劉備が延津に捕らわれているかもしれないという情報を入手する。
延津では、袁紹に劉備が捉えられていた。袁紹は、絆など何の役にも立たないと言い放ち、丹薬の力で劉備を妖魔へと変える。
劉備は義勇兵に討たれるも、義勇兵の義勇の気に呼応し、元の姿に戻り目を覚ます。
第六節「脈打つ妖城」(官渡の戦い)
西暦200年、妖魔の力で全土を掌握しようとする袁紹を阻止すべく、曹操は、官渡城へと侵攻する。絆の儚さを知り深く絶望していた袁紹は、丹薬を手にし、義勇兵らに立ち向かう。
義勇兵に討たれた袁紹は、絆の力を示せと曹操に言い残し戦死。盟友だった袁紹の亡骸を運ぶ曹操は、失意の底に沈んでいるように見えた。
義勇兵は、戦乱の輪廻を断ち切らんと、黒衣の導師との最後の戦いに挑む。目覆いの少年の力を吸収していた黒衣の導師は強大な力を持っていたが、義勇兵はこれを討ち、黒衣の導師に吸収されていた目覆いの少年を救出する。
第七節「星芒の彼方から」
数日後、妖気の気配を感じた義勇兵が向かった先では、目覆いの少年が目を覚ましていた。
黒衣の導師と同化していたことにより身体を乗っ取られていた目覆いの少年に襲い掛かられるも、これを退け、妖気を晴らすことで黒衣の導師は完全に消滅する。
数年後、義勇兵と共に戦った英雄らは、それぞれの義勇を全うせんと離散。世は三国時代へと突入することになる。
青年となった目覆いの少年は、残存する妖気を晴らさんと旅に出る義勇兵と紅晶と別れることにする。その目で次代の天命を見定めんと決意する目覆いの青年の手には、扇が握られていた。
『Wo Long: Fallen Dynasty』のゲームシステム
ゲームサイクル
『Wo Long: Fallen Dynasty』は、リニア式のアクションRPGであり、プレイヤーは、解放されているエリア(主戦場)を攻略し、エリアボスを踏破することで、次のエリア(主戦場)を解放していく。
本作が「死にゲー」であることから、エリアボスは高難易度のものが用意されているが、エリアの敵を倒すことで得られる経験値や、道中で拾える装備品、アイテムにより義勇兵を強化し、難敵へと挑戦することが可能になる。装備品には、レアリティが設定されており、良い装備品を回収するといういわゆるハスクラ要素も備わっている。
基本アクション
プレイヤーは、通常攻撃、強攻撃(氣勢攻撃)、各武器に割り当てられている特殊モーションを発動する武技といった攻撃を行うことができる。また、ガードや回避によって、敵の攻撃を防ぐことができる。
攻撃により敵の体幹ゲージ(氣勢ゲージ)を削ることで発動する致命の一撃(絶脈)により、敵に大きなダメージを与えることが可能である。反対に、敵の攻撃に当たったり、連続でガードをし続けることで、義勇兵の体幹ゲージ(氣勢ゲージ)が削られ、不利な状況を背負うことになる。
化勁(かけい)
本作特有の特殊な回避アクションである。敵の攻撃を受ける直前に発動することで敵の攻撃を無効化する、いわゆるジャストパリィを行うことができる。
敵の大技を化勁することで、敵の体幹ゲージ(氣勢ゲージ)を大きく削ることができ、また、自身の体幹ゲージ(氣勢ゲージ)を回復する。したがって、敵の攻撃モーションを読み、タイミング良く化勁を行うことが戦闘を有利に進める鍵となる。
仙術
義勇兵のレベルを上げ、スキルポイントを消費することで使用できるようになるいわゆる魔法である。木、火、土、金、水の5つの属性があり、遠距離攻撃、全体攻撃、バフ、デバフなど、使用することで様々な恩恵を受けることができる。
戦闘中に使用できる仙術は、最大4つまでとなっている。
神獣
ステージを攻略し、特定の武将を味方にすることで獲得し、義勇兵に1つまでセットできる。
神獣をセットすることで、義勇兵のステータスを強化する基本効果を得られる他、敵の攻撃を化勁により防ぎ、又は敵から攻撃を受けることで溜まっていく神獣ゲージを消費することで、神獣を召喚することができる(神獣召来)。神獣を召喚することで、敵に大ダメージを与える、義勇兵を大きく回復するなど、強力な効果を得ることができる。
神獣は、青龍、白虎、朱雀など、中国神話に登場する代表的なものがモチーフとなっている。
エリアボスの攻略ごとに神獣を召喚できる回数は、およそ1~2回である。
天柱山の隠れ里
第二節を攻略し、紅晶が仲間に加わった際に解放されるいわゆる拠点である。
天柱山の隠れ里では、レベルに応じた義勇兵のステータス強化、装備品の強化や分解、義勇兵の外見変更などができる。
仙術の使い手が隠れて生活する里という設定であり、紅晶が左慈に育てられた地でもある。
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目次 - Contents
- 『Wo Long: Fallen Dynasty』の概要
- 『Wo Long: Fallen Dynasty』のあらすじ・ストーリー
- 第一節「天焦がす黄火」(黄巾の乱)
- 第二節「義傑双影」
- 第二節「鬼哭の谷」
- 第二節「黄天の妖砦」
- 第三節「王朝の澱み」
- 第四節「寒華舞う巨門」(虎牢関の戦い)
- 第四節「灰の降る都」
- 第四節「吼える波濤」(襄陽の戦い)
- 第四節「深紅の凶宴」
- 第五節「水都に潜む暗流」(濮陽の戦い)
- 第五節「不屈牙城」(下邳の戦い)
- 第六節「霧塞の魔窟」(白馬の戦い、延津の戦い)
- 第六節「脈打つ妖城」(官渡の戦い)
- 第七節「星芒の彼方から」
- 『Wo Long: Fallen Dynasty』のゲームシステム
- ゲームサイクル
- 基本アクション
- 化勁(かけい)
- 仙術
- 神獣
- 天柱山の隠れ里
- 士気
- 『Wo Long: Fallen Dynasty』の登場人物・キャラクター
- 主要人物
- 義勇兵
- 目覆いの少年
- 紅晶(こうしょう)
- 左慈(さじ)
- 黒衣の導師/于吉(うきつ)
- 曹操(そうそう)
- 袁紹(えんしょう)
- 呂布(りょふ)
- 戦国武将
- 趙雲(ちょううん)
- 劉備(りゅうび)
- 張飛(ちょうひ)、関羽(かんう)
- 張梁(ちょうりょう)
- 張宝(ちょうほう)
- 張角(ちょうかく)
- 張譲(ちょうじょう)
- 董卓(とうたく)
- 孫堅(そんけん)
- 孫権(そんけん)、孫策(そんさく)
- 夏侯惇(かこうとん)、夏侯淵(かこうえん)
- 張遼(ちょうりょう)
- 『Wo Long: Fallen Dynasty』のアイテム
- 武器
- 防具(装備)
- 回復アイテム
- 龍癒の壺
- 龍癒の微粉
- 鍛冶素材
- 消費アイテム
- 丹薬
- 仙氣
- 龍脈の晶石
- 龍脈の精華
- 『Wo Long: Fallen Dynasty』の用語
- 黄巾(こうきん)
- 丹薬(たんやく)
- 不死の丹田(ふしのたんでん)
- 妖気(妖氣)
- 妖魔
- 官渡(かんと)
- 『Wo Long: Fallen Dynasty』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- Wo Longの意味は「横たわる龍」
- 紅晶のモチーフは『三国志演義』に登場する貂蝉(ちょうせん)
- 『西遊記』となる可能性があった本作の題材