アクセル・ワールド（Accel World）とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

能美征二（ノウミ・セイジ）／ダスク・テイカー

CV：小林沙苗

ハルユキの1つ下の後輩。一見礼儀正しい性格だがそれは上辺だけで、内面は計算高く狡猾かつ強欲。ハルユキたちの中学校に入学したのも、彼の飛行アビリティを我が物とするためだった。
巧妙な策略でハルユキを孤立させ、首尾よく飛行アビリティを奪取する。しかし楓子から心意システムを学んだハルユキと、彼を助けようとするネガ・ネビュラスの結束の前に敗れる。

ハルユキに敗北したことで「ブレイン・バースト」のポイントを全て消失し、強制的にゲームから退場させられる。これにより「ブレイン・バースト」内での記憶も全て失い、すっかり邪気が抜けて礼儀正しい普通の少年となった。

「ブレイン・バースト」ではダスク・テイカーを名乗り、1つ目の黒騎士のような戦闘用アバターを使用する。「相手の必殺技やアビリティからランダムに1つを奪い、永続的に自分のものにする」という強力な必殺技「魔王徴発令」（デモニック・コマンディア）を持ち、これを利用していくつもの他人の能力を我が物としている。

『アクセル・ワールド』の用語

ニューロリンカー

個人携帯用の小型コンピューター。装飾品のように身に着けるタイプのものもあれば、体に埋め込むタイプのものもある。
作品世界では、10代の学生たちの間では「使っていて当たり前」の日用品である。

ブレイン・バースト

誰が作ったのかも定かではない謎のゲームアプリ。全バーストリンカーで共有する仮想空間を舞台に行われる、アバターを用いた対戦格闘ゲームである。
しかし「ニューロリンカーの量子接続に作用し、思考を1000倍に加速する」という驚くべき機能を持ち、ゲーム内部の時間も1000倍に引き延ばされている。このため現実世界で1時間プレイすると、ゲーム内の体感では1000時間が経過する形となり、ニコは「自分のようなベテランバーストリンカーは、精神的にはすでに10代の子供ではない」と語っている。

この加速機能はニューロリンカーを身に着けた者であれば現実世界でも使用可能であり、咄嗟の判断が要求される状況で時間をかけて最善手を探ることができる。
物語開始の7年前となる2039年4月に、正体不明の製作者によって東京都心在住の小学一年生100名に配布されたのが始まりとされている。プレイするには特定の資質と幼い頃からニューロリンカーを使っていた経験が必要となっている。

バーストリンカー

「ブレイン・バースト」のプレイヤーの総称。通称BB。公式の名称ではないが、最初期のプレイヤーが自らをそう呼び始め、これが定着したもの。

王（おう）

レベル9に達した、トップクラスのバーストリンカーの総称。「ブレイン・バースト」が始まって以来、未だ8人しか到達したことのない高みであり、それ以下の者たちとは隔絶した戦闘能力を持つ。
黒雪姫によって初代赤の王が倒されているため、現在も健在な「王」は7人。ニコはもっとも若い「王」で、「同じレベル9とはいっても、自分はまだ他の王には到底敵わない」ことを時折自嘲している。

“親”（おや）／“子”（こ）

「ブレイン・バースト」は1度だけ“コピーしたものを他人にインストール”させることが可能となっており、これによりバーストリンカーを増やす仕組みとなっている。
この時、コピー元となった者を“親”、新たにバーストリンカーとなった者を“子”と呼び表すのが一般的である。「1度しかコピーできない」という制限があるため、“親”はリアルの近親者や友人などごく近しい者を“子”に選ぶことが多い。

アビリティ

個々のバーストリンカーが持つ特殊能力。

必殺技（ひっさつわざ）

戦闘中に溜まっていく必殺技ゲージを一定量消費し、強力な攻撃や強化、妨害を行う特殊スキル。発動の際は技の名前を大声で叫ぶ必要がある。

軍団（レギオン）

「ブレイン・バースト」内部における、レギオンマスターを中心に複数のバーストリンカーで構成された組織。

クロム・ディザスター

「ブレイン・バースト」内部で恐れられている伝説のバーサーカー。その本体は「災禍の鎧」という呪われたアイテムで、これに憑依された者は敵意と殺意に体を支配されて誰彼構わず人を傷つける魔物と化す。
「災禍の鎧」は劇的に戦闘力を上昇させる効果も持ち、トップバーストリンカーであるニコも「単独で勝利することは難しい」と判断している。