小森霧(さよなら絶望先生)の徹底解説・考察まとめ

小森霧は漫画『さよなら絶望先生』の登場人物で、主人公の糸色望が受け持つ「2のへ組」の女子生徒である。極度の引き篭もりであり、当初は不登校であった。だが糸色と出会い、彼に恋心を抱く。以降は学校に登校するが、今度は学校に引き篭もり、不登校児ならぬ不下校児となった。宿直室で生活をしており、時折り本編に登場する。糸色が家を失って宿直室で暮らす様になってからは、同棲状態となった。また糸色の甥である糸色交が登場してからは、姉の様に彼と関わっていく事になる。クラスメイトの常月まといと恋のライバル関係にある。

常月纏(つねつき まとい)

小森と同じ2ノヘ組の女生徒。名前は「常に付き纏う」から来ている。由来通りストーカー気質で、好きになった男性に繰り返しストーカー行為を行う。当初は元カレをストーカーし、警察沙汰になっていた。糸色と出会ってからは彼に惚れ、ストーカー行為のターゲットを切り替える。

同じく糸色を好いている小森とはライバル関係にある。彼の見えていない所で、殴り合いの喧嘩をしている描写が成された。また糸色に常に付き纏っている為、彼が宿直室に移住した際、常月も一緒に入り浸っている。これにより小森と常月は半同棲状態となった。

その他

新井知恵(あらい ちえ)

小森達絶望少女の通う学校のスクールカウンセラーの女性。かなりのプロポーションを持ち、多くの男性を魅了する。途中でS嬢としての才能が開花し、話によってはドSキャラとして登場した。

物語終盤、スクールカウンセラーは仮の姿であり、その正体は臓器コーディネーターである事が判明する。新井はドナーである赤木の臓器を、血液に至るまで全て絶望少女達に提供する様に仕組んでいた。

元ネタはドイツの哲学者ニーチェから来ている。新井知恵という名前の読み方を変えると「ニーチェ」となる。

小森霧の名言・名セリフ/名シーン・名場面

「開けないでよ」

『さよなら絶望先生』コミックスの表紙を開けると、色気のある格好をした小森が描かれており「開けないでよ」と彼女は巻毎に様々な表情やシチュエーションで言う。

毎巻恒例の言葉であったが、後半の巻になるに従い別のキャラクターが表紙裏に描かれる様になる。これにより小森の出番は少なくなっていった。

宿直室に引き篭もるシーン

小森は糸色の尽力により学校へ登校する。だが今度は学校に引き篭もる様になり「不下校少女」になってしまった。

このシーンは彼女が「不下校少女」という設定が追加されたシーンである。

「深夜アニメを観るのはニート引き篭もりの義務だよ」

『さよなら絶望先生』コミックス第8巻71話「義務と兵隊」より。

この話のテーマは「義務教育」であり、世の中に蔓延る謎の義務を糸色と絶望少女達が風刺していく物語である。本編終了後、小森は最後のページに登場し、一言「深夜アニメを観るのはニート引き篭もりの義務だよ」と発言する。引き篭もりである小森ならではの言葉である。

「今見たでしょ」

コミックス10巻、第100話「路傍の絵師」より。

糸色や絶望少女達が本編を繰り広げる裏で、小森と交のサイドストーリーが展開される。宿直室に引き篭もる小森は水着を購入し、おもむろに交の前で着替え始めた。彼女は交を揶揄い、見ない様に言うが年頃の交はどうしても気になってしまう。小森は悪戯っぽく「今見たでしょ」と言い、恥ずかしがる交を見て楽しむのであった。

この話は「本筋よりも余計な事が気になってしまう」というテーマで描かれている。本編よりも気になる小森と交のサイドストーリーが展開され、読者の目はサイドストーリーの方へ集まってしまうというネタでもあった。

戒名を呼ばれるシーン

『さよなら絶望先生』コミックス第30巻第298話「ようこそ絶望先生」より。

今までのギャグ調の明るい雰囲気とは異なり、緊迫した空気の中で突如「籍替え」が行われる。そしていきなり卒業式の様な式典が執り行われ、小森達絶望少女は戒名をそれぞれ呼ばれた。彼女達は糸色から卒業証書を受け取り、鬼籍に入る。

これは小森達絶望少女の中の霊達を成仏させる為の行事であった。突然の出来事に読者が困惑する中、物語は最終話へと加速していく。

「学校行くくらいなら死ぬ」

isuzu1030
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@isuzu1030

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