小森霧(さよなら絶望先生)の徹底解説・考察まとめ

小森霧は漫画『さよなら絶望先生』の登場人物で、主人公の糸色望が受け持つ「2のへ組」の女子生徒である。極度の引き篭もりであり、当初は不登校であった。だが糸色と出会い、彼に恋心を抱く。以降は学校に登校するが、今度は学校に引き篭もり、不登校児ならぬ不下校児となった。宿直室で生活をしており、時折り本編に登場する。糸色が家を失って宿直室で暮らす様になってからは、同棲状態となった。また糸色の甥である糸色交が登場してからは、姉の様に彼と関わっていく事になる。クラスメイトの常月まといと恋のライバル関係にある。

小森の父親。彼女を登校させる際に登場した。

小森の実の父ではなく、彼女に宿った少女の霊の父親である可能性も考察できる。

IFエンドにて登場した。シルエットから娘である事が推察される。

臓物島で糸色が赤木の肉体となった小森を愛し、生まれた子供。

糸色家

糸色望(いとしき のぞむ)

本作の主人公であり、旧財閥である糸色家の四男。貧相な肉体にメガネ、昭和レトロな和服を常に着ている。小森達絶望少女の属する「2のへ組」を受け持つ教師。天性のジゴロであり、小森達絶望少女を次々と惚れさせていく。横字でフルネームを書くと「絶望」となる為、生徒達からは「絶望先生」と呼ばれている。「絶望した!!」が決め台詞であり、この台詞で社会風刺ギャグを展開していく。

担任として小森を登校させるべく、彼女の家を訪れた事が最初の出会いである。そこで小森の容姿を褒めた事がきっかけで、彼女に惚れられる。その後、糸色は家を焼き出され、小森の引き篭もる学校の宿直室に転がり込んだ。これにより彼女との同棲生活を送る事になる。

物語終盤、糸色の正体が実は除霊師である事が明らかになる。彼は学校に通えず無念の死を遂げた少女達の霊を成仏させるべく、似た境遇の自殺未遂者の小森達絶望少女に霊を憑依させ学校生活を送らせていた。糸色は仮初の教師であったが、彼女達は次第に彼を教師として尊敬していく。最終的に糸色は役目を終え、彼女達を卒業という名の成仏をさせた。

風浦こと赤木とは以前からの知り合いであり、彼女は糸色の目の前で車に轢かれて死亡している。IFエンドで、彼はその事に責任を感じ、彼女の人格を発現する絶望少女達を、臓物島という離島に囲い込んだ。そこで赤木の人格がランダムで発現した絶望少女と結婚しては離縁し、次の絶望少女に発現した赤木の人格と結婚する事を繰り返す。これにより小森達絶望少女は糸色の子を産み、ハーレム状態となっていた。

糸色交(いとしき まじる)

糸色縁(いとしき えにし)の一人息子であり、糸色の甥に当たる。父の縁が失踪した為、糸色が面倒を見る事となった。

糸色と同居していたが、家を焼き出された為、彼と共に宿直室へ移住する。そこで小森と出会い、少しエッチな同棲生活を送る事となった。小森の事を「姉ちゃん」と慕っている。また性に目覚め始める年頃の為、小森の色気に興奮する一幕もあった。彼女はショタコン気質の為、交の事を揶揄っている。

糸色命(いとしき みこと)

糸色家の三男であり、糸色望の兄でもある。町医者を営んでいる。糸色望同様、横でフルネームを書くと「絶命」とネガティブな意味になってしまう。この為か病院に人気は無い。

自殺未遂をした小森達絶望少女を救った描写がされており、全ての真相を知る1人である。

糸色縁(いとしき えにし)

糸色家の長男であり、離婚専門の弁護士をしている。長い間名前だけ登場し、姿を見せなかったが物語終盤に登場。小森達絶望少女達を成仏させる仕掛け「籍替え」を用意した。交の父でもある。

除霊師としての一面を持ち、絶望少女達の霊を成仏させるべく影で奔走していた。姿を見せなかったのは絶望少女達の念が強すぎた為との事。

絶望少女

風浦可符香(ふうら かふか)

小森と同じ2ノヘ組の女生徒。名前は小説家のフランツ・カフカから来ている。元ネタの人物は非常にネガティブな人物出会ったが、風浦はポジティブな人物として描かれている。物語前半ではポジティブ過ぎる余り、突拍子のない思考で周囲を振り回していた。物語が進むに連れ、異様に重たい過去を話し始めたり、腹黒い一面を見せる様になる。

家に引き篭もっている小森の元へ糸色と共に訪れ、彼女を座敷童子扱いする。そして小森を外に出さない様に家に閉じ込めようとした。呪術的な結界を展開し、小森を恐怖に陥れる。風浦の行動がきっかけとなり、彼女は学校へ行く事を決意した。その後、小森は学校へ登校するも不下校少女として学校に引き篭もってしまう。風浦はそんな彼女に「学校の座敷童」という設定を勝手に加えてしまった。これにより小森が学校から出ると、校舎が崩れてしまう設定が付け足されてしまう。小森自身は学校から出るつもりが無い為、特に問題にはならなかった。

実は「風浦可符香」はペンネームである。だが、誰からも本名で呼ばれた事は無い。

風浦は物語終盤に彼女の正体が明かされる。風浦の本名は赤木杏(あかぎ あん)という少女であった。彼女は糸色の目の前で車に轢かれて死亡している。その後、赤木の臓器は血液に至るまで小森達絶望少女へ移植された。その結果、小森達絶望少女の肉体を媒体に、赤木の人格が蘇る事となる。彼女達は代わる代わる赤木の人格を発現し、発現した人物を赤木と認識していた。小森も赤木の肺を移植されている為、彼女の人格を時折り発現する。

木津千里(きつ ちり)

小森と同じ2ノヘ組の女生徒。名前は「キッチリ」から来ている。由来通りキッチリとしていないと気が済まないで、曖昧なものを異常に嫌っている。度が過ぎる事があり、中途半端な人や物をスコップで襲撃して襲ってしまう、血生臭い一面も持つ。革命関係や血生臭い歴史に異様に詳しい。

木津は「猟奇オチ」と呼ばれるオチを担当している。これは彼女が暴走して各話のテーマになっている関係者を消してしまうというものである。基本的にギャグ展開なので、消されてしまったキャラクターは次の話で何事も無く再登場していた。小森も暴走した木津によって消された事があり、何かと巻き込まれている。

isuzu1030
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