忍田真史（ワールドトリガー）の徹底解説・考察まとめ

忍田真史の概要

忍田真史（しのだ まさふみ）とは、『ワールドトリガー』の登場人物。異世界の侵略者・近界民（ネイバー）による攻撃から世界を守る組織”界境防衛機関”、通称ボーダーに所属している。ボーダーの全戦闘員を率いる本部長を務めており、三門市防衛任務の指揮をとる。性格は温厚で真面目だ。「ノーマルトリガー最強の男」としても知られ、緊急時は自ら戦場に立つこともある。忍田が本部長を務めているボーダーの前身の組織・旧ボーダー時代からの古参メンバーの一人でもあり、ボーダーの最高司令官である城戸正宗（きど まさむね）が先輩、玉狛支部の林藤匠（りんどう たくみ）支部長が同期だ。A級1位の太刀川隊の隊長である太刀川慶（たちかわ けい）の師匠でもある。近界民（ネイバー）に対して中立的・迎撃優先の考えで「街の平和が第一だよね」という主義を持つ忍田派の派閥のトップとして支持を得ている。

忍田真史のプロフィール・人物像

性別：男
年齢：33歳
誕生日：10月16日
身長：181cm
血液型：A型
星座：みかづき座
職業：高校生
好きなもの：自己鍛錬、だし巻玉子、しょうゆラーメン、バイク
所属：ボーダー本部所属・本部長
ポジション：攻撃手（アタッカー）

CV：草尾毅

見た目は「真面目そうな仕事ができる男」で性格も温厚だが、弟子であるA級太刀川隊の隊長である太刀川慶（たちかわ けい）には厳しい場面も多い。ボーダー隊員や民間人に対して優しく、不当な扱いをされそうな人物がいたら上層部の人達とも対立することもいとわない。敵に対しては一切の容赦がない。

義理堅く、近界民として登場した空閑遊真（くが ゆうま）がかつてお世話になった、空閑有吾（くが ゆうご）の息子であることを知った時は、排除しようとする上層部に対して戦闘の意思まで示すほどだった。

落ち着いた雰囲気だが、過去を知る城戸指令いわく、忍田は「やんちゃ小僧」と思われている。
城戸指令が「やんちゃ小僧」と話したセリフのシーンでは、忍田がボーダー基地の外壁を走り、ショートカットし戦闘が行われているトレーニングルームの外壁を壊して中に入るなど、かつての戦闘スタイルが垣間見えるシーンもあった。

忍田真史のトリガー

トリガー構成は公開されていなく不明。
「ノーマルトリガー最強の男」として異名があること、A級太刀川隊の隊長・太刀川の師匠であること、戦闘時のトリガーが弧月であることから弧月をメインにしたトリガー構成であることが分かる。

パラメータ
トリオン：7
攻撃：14
防御・援護：9
機動：7
技術：10
射程：3
指揮：10
特殊戦術：2
トータル：62

弧月（こげつ）

攻撃用トリガーで刀の形状をしている。最初に開発されたもので、最も人気があるトリガーだ。攻撃力や耐久力が高い。だが、形状を変化することが出来ないのとそこそこの重量があり女性や力に自身がない人には扱いづらいという欠点がある。

旋空（せんくう）

弧月専用のオプショントリガーだ。トリオンを消費することで刀身を瞬間的に拡張することが可能。刀身は効果時間と比例しているので、旋空の効果時間が短いほど、刀身が伸び、攻撃距離が長くなる。

忍田真史の来歴・活躍

旧ボーダー

忍田は、城戸を総司令官とした現体制のボーダー基地が出来る前、玉狛支部のエンブレムを掲げていた頃からの古参メンバーの1人。「第一次近界民侵攻」発生前の、存在を公に明かしていないころのボーダー。旧ボーダーはもともと、近界の国と仲良くしており、近界にある3つの国とも同盟を結んでいた。だが、5年前の戦いで同盟国の1つが滅亡。さらにメンバーの大半が殉職してしまうという悲劇に見舞われた。さらには「第一次近界民侵攻」によって街やたくさんの人が犠牲になったことで今のボーダーに変わってしまった。

旧ボーダーの創設者は現在のボーダー最高司令官である城戸正宗（きど まさむね）と主人公の1人である空閑遊真（くが ゆうま）の父親・空閑有吾（くが ゆうご）、さらに最上宗一（もがみ そういち）だ。忍田の同期には玉狛支部の支部長である林藤匠（りんどう たくみ）がいる。

忍田はかつては一戦闘員だったが、ボーダーが大きくなり、新たなボーダー隊員がたくさん増えたことで、上層部・戦闘員の指揮官である本部長という立場に収まっている。

ボーダー上層部

初登場は単行本第2巻・第10話の「ボーダー上層部」の回だ。
当時C級隊員だった主人公の三雲修（みくも おさむ）が緊急時とはいえトリガーを使ってはいけない場面で使用してしまった件について、その処罰を検討する会議が開かれた。
城戸指令や鬼怒田本吉（きぬた もときち）開発室長、根付栄蔵（ねつき えいぞう）メディア対策室長は三雲に対して処分の意向を示している。だが、忍田は三雲が市民の命を救ったとして処分が不当であると訴える。
玉狛支部の支部長である林藤匠（りんどう たくみ）とS級隊員の迅によって三雲の処分はなくなった。

ノーマルトリガー最強の男

近界から来た空閑は黒トリガー（ブラックトリガー）を所有していた。
黒トリガーとは、優れたトリオン能力を有する者が、自身のトリオンと命をかけて作り出した唯一無二のトリガーである。黒トリガーが1つあるだけで戦況がひっくり返るほどの強大な威力を持つ。さらに使い手を選ぶという特徴もある。
そんな黒トリガーを持っている近界民の空閑に対して、城戸・鬼怒田・根付・唐沢の上層部はボーダー本部のA級の精鋭部隊複数を向かわせ黒トリガーを強奪しようとした。
空閑は忍田にとってかつてお世話になった先輩の息子にあたる。そんな空閑に対して強硬手段を取った上層部のメンバーに対して、怒りを見せた。
その時唐沢が「ボーダー本部において ノーマルトリガー最強の男」と称している。
怒りを見せた忍田に対して、城戸は黒トリガーの使い手である天羽月彦（あもう つきひこ）を出す、と対抗したことで議論が不穏な雰囲気となった。だが、そこに玉狛支部所属のS級隊員・迅悠一（じん ゆういち）が現れ、自身が持つ黒トリガーをボーダー本部に渡すことで空閑のボーダー入隊を許可してもらい、議論は終わる。

大規模侵攻・エネドラ戦

大規模侵攻とは、近界にあるアフトクラトルが攻めてきた戦いである。
アフトクラトルとは、近界にある惑星国家の中で近界最大級の軍事国家。”神の国”と呼ばれている。アフトクラトル兵は頭に角がある。厳密には角ではなく、トリオン受容体だが、見た目は角で外見は鬼のようになる。幼児に埋め込むことで後天的にトリオン能力を高くする研究がされており、角はその象徴だ。黒トリガーを所有している者の角は、黒くなるのが特徴。

黒トリガーを使うアフトクラトル兵・エネドラの攻略法がわからなかった風間隊は深追いせず、撤退したがそれに不満を持ったエネドラがボーダー本部基地に侵入する。
そのことによって通信室のオペレーターが犠牲になった。その後B級・諏訪隊によってエネドラを訓練室まで誘導することに成功。訓練室を使ってエネドラの黒トリガーを解析した。
解析されたことに気づいたエネドラがダミーを増やして応戦するが、そこに現れた忍田が弧月だけでエネドラの攻撃をさばきながら、ダミーも切っていく。他の隊員が援護する暇もなく、1人で黒トリガーと渡り合える戦闘力をもってエネドラを追い詰めた。
この時忍田は「貴様のようなやつを倒すため 我々は牙を研いできた」という名言を残している。
追い詰められたエネドラは気体状になって風上へ逃げ、忍田を攻撃しエネドラに戦闘体を破壊されてしまう。だが、風間隊が隠密（ステルス）でエネドラの死角から攻撃し、エネドラを撃破することに成功した。