南の勇者(葬送のフリーレン)の徹底解説・考察まとめ

南の勇者とは、原作:山田鐘人、作画:アベツカサによる漫画『葬送のフリーレン』の登場人物。自他共に認める人類最強の勇者で、魔王軍の前線部隊のことごとくを単身撃破し、その中枢にまで迫った英傑。
本名不明。心技体全てを備えた高潔な人物で、魔法なのか純然たる特殊能力なのか「未来を見る」力を持つ。その活躍を脅威と認めた魔王の腹心シュラハトと、彼が招集した魔王軍幹部「七崩賢」と対決した南の勇者は、シュラハトと七崩賢の半分を道連れに戦死した。南の勇者の死体は見つかっておらず、その最期については謎が多い。
南の勇者(葬送のフリーレン)の概要
南の勇者(みなみのゆうしゃ)とは、原作:山田鐘人、作画:アベツカサによる漫画『葬送のフリーレン』の登場人物。自他共に認める人類最強の勇者で、魔王軍の前線部隊のことごとくを単身撃破し、その中枢にまで迫った英傑。
その活躍を脅威と認めた魔王の腹心シュラハトと、彼が招集した魔王軍幹部「七崩賢」と対決した南の勇者は、シュラハトと七崩賢の半分を道連れに壮絶な戦死を遂げた。
それから80年ほど経った物語のメインとなる時間軸でも南の勇者の死体は見つかっておらず、生存説も流れるなど、その最期については謎が多い。
南の勇者(葬送のフリーレン)のプロフィール・人物像
本名不明。心技体全てを備えた高潔な人物で、魔法なのか純然たる特殊能力なのか「未来を見る」力を持つ。
「我こそは人類最強」との強い自負を持ち、その予知能力で知った“魔王を倒すのはヒンメルである”という事実に対しては泰然とした様子で笑みを浮かべつつ「実に不本意」と語っている。シュラハトと七崩賢によって自身が討たれることも受け入れており、これはその予知能力によって「自分がここまでに暴れるだけ暴れて魔王軍にダメージを与え、後はヒンメルなどの自分に続く者たちに任せるのが人類にとってベスト」との判断を下したためだと思われる。
シュラハトたちとの戦いに備え、主人公でエルフの魔法使いのフリーレンをスカウトしようとしたことがある。これが失敗することも予知していたらしく、「やはりダメか」とあっさり諦める一方、後に彼女を冒険に誘うこととなるヒンメルについても言及。「彼は君を変える」と言ってヒンメルを高く評価した。
相打ちの形で滅んだシュラハトもまた予知能力の持ち主で、互いに「いかにして相手を倒すか」、「どう戦っても双方が無事ではすまないなら、せめて少しでも自分の属す勢力が優位になるにはどう立ち回るべきか」を予知した末に戦っており、最後に立ち会う以前からよく知る間柄となっていた。シュラハトは「1000年先の魔族のために必要なこと」まで考慮して南の勇者との戦いに臨んでおり、南の勇者もまた1000年ほどまで先の未来を見た上で「この形で自分とシュラハトが相打ちになるのが人間にとってもっともベター」と判断していたものと思われる。
南の勇者(葬送のフリーレン)の魔法・能力
シュラハトたちとの決戦では、左右の手に1本ずつ剣を構えており、いわゆる二刀流の剣士だったと思われる。
「未来を見る能力」を持つ。これが特殊な魔法なのか、超能力のような別種の力なのかは不明。「目の前の人物に特定の情報を渡した場合、相手がこれを自分の死後も秘密にしてくれるかどうか」をこの能力で判断しているシーンがあるため、予知というよりは「“特定の行動を取った場合に訪れる未来”を寸分違わぬ形で読み取る、極めて高精度のシミュレーション」のようなものだと思われる。
これは「戦う前から相手の弱点や得意戦術を知る」、「確実に勝利するためにどう立ち回ればいいかの分析」、「自分の次の選択が勝利につながるか敗北につながるかの確認」、「遥かな未来の技術や知識で強敵への対抗手段を用意する」といった使い方ができるため、戦術的及び戦略的にすさまじい価値を持つ。
同じ力を持つ魔王の腹心全知のシュラハトが「1000年先の魔族のため」と語っているシーンがあるため、南の勇者も同程度の時代までは未来を見通すことができると思われる。
南の勇者は剣士としての圧倒的な実力と未来予知の力で魔王軍の前線部隊を蹴散らし、その補給上の重要拠点である北部高原の最北端まで人類の戦線を押し上げる絶大な戦果を挙げた。
南の勇者(葬送のフリーレン)の来歴・活躍
魔王軍相手の快進撃
本名も出身地も語られていないが、「南の勇者」という肩書きからして大陸南部で生まれ育ったと思われる。
南の勇者が生きたのは、「魔王」と呼ばれる強大な魔族と、彼が率いる魔族の群れによって人類が脅かされる時代だった。成長した南の勇者は、魔王と魔族の脅威から人類を救うべく旅立ち、当時の魔王軍の前線部隊のことごとくを1年で撃破する大戦果を挙げる。これにより、南の勇者は自他共に認める「人類最強」の存在となった。
彼がこれほどまでに強かったのは、剣士としての圧倒的な実力に加えて「未来を見る」能力を持っていたことが大きかった。南の勇者はこれによりいかなる危険も事前に予知して回避し、確実に敵陣の弱みを突くことが可能で、未来の情報までも利用することで自分の力を最大限以上に振るうことができた。
しかし、魔王の腹心である全知のシュラハトもまた同じ「未来を見る」能力の持ち主で、両者は互いに「自分がこう動けば相手はこう動く」、「こうすれば相手を倒せるが、当然向こうもこの結果は見えているわけだから絶対にこの流れには乗ってこない」といった果てしない読み合いを続ける。やがて2人は自分自身の勝利よりも「敵方の予知能力持ちは危険すぎる、相打ちになってもいいから絶対に倒さなければならない。せめてその後の自分の種族の戦況を優位にしたい」との思いを抱き、そのために自分たちの戦いをどう決着させるかを考えていった。
フリーレンとの出会い
ギリギリまで「シュラハトを倒し、自分が生き残る」ことを諦めなかった南の勇者は、森の中で隠遁生活を送っていたエルフの魔法使いフリーレンに接触。彼女は後に勇者ヒンメルや仲間たちと共に魔王を討伐する英雄の1人となる人物だったが、この時はまだまったく無名の魔法使いだった。
未来予知によってフリーレンの力を知った南の勇者は、彼女を仲間にすることでシュラハトとの戦いに勝利できないかと考えたが、勧誘に失敗。この結果もまた予知によって知っていた南の勇者は「やはりダメだったか」と泰然とした態度を崩さず、その物言いを不審に思ったフリーレンに自身の能力について説明する。
予知をあてにした誰かの行動で予知が狂うことを嫌ってか、南の勇者はここに至るまで自分の能力について誰にも伝えていなかった。彼がフリーレンにこれを明かしたのは、「自分が予知能力を持っていたことを、フリーレンは生涯誰にも漏らさない」との未来を見たためである。やがてヒンメルという青年がフリーレンを仲間に誘いに来ること、フリーレンが彼と共に魔王を討伐することを伝えると、南の勇者はフリーレンの前から立ち去る。
その際、南の勇者はフリーレンに向かって「君がヒンメルたちと共に魔王を討伐するための道は自分が切り開く。たとえ私の偉業が歴史の陰に埋もれようとも」との言葉を遺していった。
人類最強の証明
南の勇者とシュラハトは互いに「相打ちになってでも敵方の予知能力者を倒す」、「その後の流れを少しでも自分の種族に有意なものにする」ために互いに予知を繰り返し、双方が「この状況で死ぬのであれば最低限納得できる」形を見出す。それは“南の勇者が、シュラハトと魔王軍幹部「七崩賢」の半分と相打ちになって死ぬ”というものだった。
フリーレンとの出会いから1年後、南の勇者はついにシュラハトと七崩賢との対決の時を迎える。ここでどのような戦いが繰り広げられたかは分かっていないが、南の勇者は七崩賢に属する7人の魔族の内3人を討ち取り、シュラハトと相打ちになって壮絶な戦死を遂げたとされている。
南の勇者の最期には謎が多く、死体が見つかっていないこともあって当時は生存説も囁かれ、「シュラハトと延々と戦い続けている」との民間伝承も存在している。フリーレンは「魔族は人を食べるから、南の勇者の遺体も食べられてしまったのだろう」と考えている。
やがてフリーレンは、南の勇者の予言通りにヒンメルや彼の仲間たちと共に魔王を討伐。ヒンメルは英雄として長く語り継がれるも、“志半ばに散った勇者”の1人でしかない南の勇者の名は次第に忘れ去られていった。それでも南の勇者の活躍を称える伝承が完全に無くなったわけでもなく、「私の名は歴史の陰に埋もれる」という彼の予言は少し外れた形となった。
南の勇者(葬送のフリーレン)の関連人物・キャラクター
全知のシュラハト(ぜんちのシュラハト)

魔王軍に所属する大魔族。魔王の腹心であり、「1000年先までを見通す」とされる魔法を操る。
南の勇者を「魔族にとって最大の脅威」と見なし、未来予知を使ってどのように倒すか計算を繰り返した。その中で南の勇者もまた未来予知が可能であることを知り、「魔族側の重要戦力を巻き込んで相打ち」という形で共に倒れる。
フリーレン

1000年以上の時を生きる魔法使い。シュラハトとの相打ちを避ける可能性を求めていた南の勇者にスカウトされるも、彼に出会った時は魔族との戦いに対する意欲を完全に失っており、これを断る。
自身が勇者ヒンメルと共に魔王を討伐した後、南の勇者の活躍が民間伝承として残っていることを知り、彼の「自分の存在は歴史の陰に埋もれる」という予言が外れたことを喜んでいた。
フリーレン(葬送のフリーレン主人公)の徹底解説・考察まとめ - RENOTE [リノート]
renote.net
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ヒンメル

人間の勇者。南の勇者が倒れた後、フリーレンを含む3人の仲間と共に魔王を討伐する。
南の勇者はヒンメルが魔王を討伐することを未来予知によって知っており、苦笑するようにしながら「自分ではなく彼が人類を救うのは実に不本意だ」と語っている。
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シュトルツ(葬送のフリーレン)の徹底解説・考察まとめ
シュトルツとは、原作:山田鐘人、作画:アベツカサによる漫画『葬送のフリーレン』の登場人物。メインキャラクターの1人であるシュタルクの兄である。 戦士の村に生まれ、若くして一族最強の戦士となる。その証となる純白のマントをまとい、返り血すら浴びない完璧な戦いぶりを見せる。その一方で一族から「落ちこぼれ」扱いされていた弟の才能を信じ、誕生日にはハンバーグを作るなどしてかわいがった。大魔族リヴァーレに村が襲撃された際、シュトルツは「お前は生き延びろ」と弟を逃がし、自らは一族と共に散った。
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血塗られし軍神リヴァーレ(葬送のフリーレン)の徹底解説・考察まとめ
血塗られし軍神リヴァーレ(ちぬられしぐんしんリヴァーレ)とは、原作:山田鐘人、作画:アベツカサによる漫画『葬送のフリーレン』に登場するキャラクター。人類側にもその名を広く知られた大魔族で、「魔族最強の戦士」を自負する猛者。 数百年を生きる大物魔族たちを前に自身を「老いぼれ」と称するなど、魔族としても非常に長命の人物。戦闘狂的な気質を持ち、強い戦士との戦いには嬉々として臨む。主要人物の1人であるシュタルクの故郷の村を襲撃し、彼以外の一族を皆殺しにした。
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リヒター(葬送のフリーレン)の徹底解説・考察まとめ
リヒターとは、原作:山田鐘人、作画:アベツカサによる漫画『葬送のフリーレン』の登場人物。魔法都市オイサーストで魔法の道具屋を営んでおり、自身も強力な魔法の使い手である。 皮肉屋なリアリストにして、権威には無意味に噛みつくなど若さの抜け切らない青年。一級魔法使い試験に挑戦し、宮廷魔法使いのデンケンを中心としてチームを組む。試験の中で次第にデンケンの人柄と実力を信頼するようになり、彼を尊敬に値する人物として認めていった。魔法の道具の修繕屋としても優れた技術を持ち、砕けた杖も元通りに直してみせた。
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エーレ(葬送のフリーレン)の徹底解説・考察まとめ
エーレとは、原作:山田鐘人、作画:アベツカサによる漫画『葬送のフリーレン』の登場人物。一級魔法使いの祖父を持つ、魔法学校を首席で卒業した才媛である。 幼い頃にヴィアベル率いる北部魔法隊に自身の街を救われ、この時の経験と祖父の影響で自身も魔法使いを志す。後に一級魔法使い試験の会場で偶然ヴィアベルと再会したエーレは、彼と共にこれに参加。奮戦するも、結局は三次試験で失格する。しかしヴィアベルの人柄を改めて知って気に入ったのか、以降エーレは彼と行動を共にして相棒のごとく振る舞うようになる。
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シュタルク(葬送のフリーレン)の徹底解説・考察まとめ
シュタルクとは、原作:山田鐘人、作画:アベツカサによる漫画『葬送のフリーレン』の登場人物。勇者と共に魔王討伐を果たした戦士アイゼンの弟子で、臆病で年齢の割に子供っぽい少年。戦士としてアイゼンも慄くほどの才能と、自分を頼りにする者のためならどれほど怖くても逃げ出さない胆力を持つ。 魔族の襲撃で故郷が壊滅した後、アイゼンの弟子となるも、ケンカ別れして彼の下から逃げ出す。その後エルフの魔法使いフリーレンの仲間となり、「魂の眠る地」への旅に同行。フリーレンの弟子のフェルンとは憎からず想う間柄。
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