モバンビー（ONE PIECE）とは【徹底解説・考察まとめ】

モバンビーの概要

モバンビーとは、海賊漫画『ONE PIECE』を原作とした劇場版アニメ第3弾『ONE PIECE 珍獣島のチョッパー王国』（ワンピース ちんじゅうじまのチョッパーおうこく）の登場人物。肌の色が黒い、南の島の住人風の衣装に身を包んだ少年。短い髪の毛の一部を頭の天辺でまとめている。また胸にある大きな傷跡が特徴。

動物学者である父親と航海中、何者かに襲われて父親を殺された。その後、王冠島に漂着し、”動物王”キリンライアンに育てられる。キリンライアンの死後、王冠島にやってきた麦わらの一味の船医トニートニー・チョッパーを新たな”動物王”として祭り上げた。一緒にいることこそが仲間であると信じており、チョッパーに島に留まってずっと自分達を守ってほしいと思っていたが、ルフィの言葉をきっかけに考えを変えていく。

王冠島の秘宝「王なる宝」を狙うバトラー伯爵と戦い、島の動物達に指名されて、新たな動物王に就任した。

ONE PIECE 珍獣島のチョッパー王国（ワンピース）とは【ネタバレ解説・考察まとめ】 - RENOTE [リノート]

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『ONE PIECE 珍獣島のチョッパー王国』（ワンピース ちんじゅうじまのチョッパーおうこく）とは、少年漫画『ONE PIECE』を原作とした劇場版。『ONE PIECE』の劇場版第3作品目。東映アニメフェアの一作品として2002年3月に公開された。興行収入は20億円。
「王なる宝」が眠るという王冠島を訪れた麦わらの一味。そこで船医のトニートニー・チョッパーが新たな動物王に選ばれてしまう。「王なる宝」を狙うバトラー一味から島を守るため、チョッパーは勇気を出して戦うのだった。

モバンビーのプロフィール・人物像

名前：モバンビー
肩書：動物王（物語クライマックス）

CV：折笠愛

日に焼けた色黒の肌と、短い髪の毛の一部を頭の天辺でまとめた髪型が特徴の少年。南の島の住人風の衣装に身を包んでおり、胸には大きな傷跡がある。かつて動物学者だった父親と航海中に海賊に襲われて父親を殺された（実際は海賊ではなく、父親の学者仲間だったバトラー伯爵が犯人だった）。そのため海賊のことをとても嫌っている。乗っていた船が王冠島に漂着して、当時島を治めていた”動物王”のキリンライアンに育てられた。王冠島唯一の人間であり、島で暮らす内に動物の言葉がわかるようになっている。人語を解する長老格のハゲオウムと親友のカラスケとは人の言葉で話す。

独りよがりな一面があり、ずっと一緒にいることこそが本当の仲間であるという考え方を持っている。王冠島にやってきた麦わらの一味の船医トニートニー・チョッパーをキリンライアン亡き後の”動物王”と勘違いした後は、ことあるごとにチョッパーに自分達を守ってくれるのではなかったのか、自分達を置いて逃げ出すのかと詰め寄る場面もあった。しかし主人公モンキー・D・ルフィに「一緒にいるってだけが仲間じゃねぇだろ？」と言われ、それをきっかけに考え方を変えていく。一緒にいて守られるばかりではなく、時に自分も体を張って相手を守る強さを身に着けた。そうして王冠島の動物達に選ばれて、島の新たな”動物王”となる。

モバンビーの来歴・活躍

過去

謎の襲撃

モバンビーは動物学者だった父親と共に航海をしていた。しかしある時何者かの襲撃に遭い、父親は殺されてしまう。モバンビーも胸に大きな傷跡が残るほどの怪我を負わされてしまった。モバンビーはこの時自分達を襲ったのは海賊だと思い込み、それ以来海賊のことが大嫌いになった。

王冠島に漂着

父親を殺されたモバンビーを乗せた船は、王冠島に漂着する。そこは珍しい動物達がたくさん住む島で、”動物王”と呼ばれる珍獣達の王が治める島だった。モバンビーが漂着した当時、島を治めていたのはキリンライアンという、ライオンのような顔と鳥のようなかぎ爪、大きな翼を持つ珍獣だった。モバンビーはキリンライアンに仲間として受け入れてもらい、王冠島で動物達と暮らすようになるのだった。

『ONE PIECE 珍獣島のチョッパー王国』

トニートニー・チョッパーとの出会い

”動物王”だったキリンライアンは、天寿を全うして息を引き取った。モバンビーはそれを悲しむ。そんなモバンビーを元気づけたのは親友のカラスケだった。カラスケは島で人語を話す数少ない珍獣である。キリンライアンという”動物王”をなくし、モバンビーは次の”動物王”はいつになったら現れるのかが心配になった。カラスケは「島が王冠に包まれた時、天が新たなる”動物王”を授けてくれる」という島にある伝説を話し、すぐに新しい”動物王”が現れるとモバンビーを励ました。するとそこへ空から何かが降ってきた。それは麦わらの一味の船医トニートニー・チョッパーだった。

麦わらの一味は王冠島の秘宝「王なる宝」について書かれた宝の地図を手に入れ、宝を探すために王冠島にやってきた。しかし上陸時のトラブルのせいで、チョッパーは他の仲間とはぐれてしまったのだ。モバンビー達は空から降ってきたチョッパーを新たな”動物王”に祭り上げた。しかしチョッパーが海賊であることがわかると、モバンビーは表情を曇らせる。チョッパーに海賊をやめて”動物王”となって島に留まるように迫った。チョッパーはそれに困惑した。

少しして、主人公モンキー・D・ルフィ達がチョッパーを探しにやってきた。チョッパーは再会を喜び、お腹を空かせたルフィ達に食べ物を振る舞う。モバンビーはルフィ達を見て苛立った。海賊が嫌いなモバンビーは目の前に海賊がいるのも嫌なのに、脳天気なルフィ達の態度を見ると何故チョッパーがルフィ達と一緒にいるのかが理解できずにイライラした。モバンビーはルフィに「お前なんかよりボクのほうがもっともっと仲間だ！！これからもずっとボクたちと一緒にこの島にいるんだい！！」と怒るのだった。

バトラー伯爵との戦い

王冠島の「王なる宝」を狙うバトラー伯爵という人物が、モバンビーが乗っていた船を漁って、モバンビーの父親の手記を発見した。そこには「王なる宝」の秘密について書かれていた。「王なる宝」が”動物王”の黄金のツノに宿ることがわかったバトラー伯爵は、駆けつけたモバンビーやチョッパー達に”動物王”の居所をはくように迫った。そして自身で発明した「猛獣バイオリン」を取り出して、ツノを持つ動物を襲う特性があるツノクイという動物を呼び出そうとする。このままではみんながやられてしまうと思ったチョッパーは、自分が”動物王”だと言ってその場を離れた。それを見たモバンビーは、チョッパーがやられてしまうのではにかと涙を浮かべる。そんなモバンビーを置いて、ルフィ達はチョッパーを助けに行く。そしてルフィは去り際にモバンビーに「一緒にいるってだけが仲間じゃねぇだろ？」と言い残して言った。

モバンビーは島の動物達に自分達もチョッパーを助けに行こうと言った。しかし動物達はチョッパーを見捨てた。モバンビーの父親の手記からチョッパーが”動物王”でないことがわかったからだ。”動物王”は、代々黄金のツノを受け継いでおり、そのツノを継いだものが”動物王”になる。つまり”動物王”はチョッパーでなくてもいい。キリンライアンの黄金のツノを受け継ぐものを決めて新たな”動物王”に就かせればいいのだ。モバンビーはそれを聞いてキリンライアンの黄金のツノを持ち出し、カラスケと共にチョッパーを助けに行く。島の大事な宝を持ち出せば、モバンビーはもう王冠島にいられないかもしれない。それでもモバンビーはチョッパーを助けに行くことを決めたのだ。勇気を持ってチョッパーを助けに来たモバンビーは、その場にいたルフィに「ボクもチョッパーの仲間でいたいから。一緒にいるだけじゃ仲間じゃないだろ？」と自分の気持ちを告げるのだった。

”動物王”に就任

キリンライアンの黄金のツノは、結局バトラー伯爵に奪われてしまった。ツノを食べたバトラー伯爵は絶大な力を手に入れ暴れ始める。しかしルフィの活躍によってバトラー伯爵は空のかなたに吹き飛ばされた。王冠島に平和が戻ったのだ。

モバンビーは島を出る覚悟を決めていた。島の大事な宝をなくしてしまったのだから、追い出されても仕方がないと腹をくくる。しかし集まった動物達はモバンビーを追い出すことをしなかった。それどころかモバンビーの頭の上に王冠を乗せた。動物達はモバンビーを新たな”動物王”と認め、共に王冠島を守っていくことを決意したのだ。

”動物王”になったモバンビーは、あらためてチョッパーに島の残ってほしいと頼む。しかしチョッパーは海賊だ。仲間と共にまた大海原へ旅に出る。その決意は変わらなかった。モバンビーはそれを察し、態度を翻して早く島を出ていくようにチョッパーを突き放した。そんなモバンビーの背中にチョッパーは「離れていても俺たちは友達だ」と声をかけた。モバンビーはその言葉に涙を浮かべる。そしてチョッパーと二人、声をあげて泣き、別れるのだった。

モバンビーの関連人物・キャラクター

トニートニー・チョッパー

CV：大谷育江

主人公モンキー・D・ルフィ率いる麦わらの一味の船医。悪魔の実「ヒトヒトの実」を食べた青っ鼻のトナカイである。出身は偉大なる航路（グランドライン）の冬島・ドラム島。自身がどんな病気でも治すことができる「万能薬になる」という夢を持っている。非常な臆病な性格をしており、冒険に憧れる一方、危ないことを避けようとする。

王冠島に上陸する際に一味の仲間とはぐれてしまい、何も知らない内にモバンビー達に新しい”動物王”に祭り上げられてしまった。モバンビーと友達になるが、モバンビーは海賊が嫌いなため、チョッパーに海賊をやめて島にずっと留まるよう迫られた時は困惑していた。最終的にはモバンビーと別れることになるが、離れていてもずっと友達だと誓い合った。