SIDOOH―士道―(漫画)のネタバレ解説・考察まとめ

『SIDOOH―士道―』とは、髙橋ツトムの歴史漫画で、2005年6月から2010年11月まで『週刊ヤングジャンプ』に連載された。幕末の動乱期に入る直前の江戸時代を舞台に、両親を亡くした雪村兄弟が剣術を身につけながら侍として生き抜く物語であり、幼少期と青年期の2つの部分に大きく分けられ、特に幼少期の悲惨さは他の歴史漫画には無いと評されている。時代の混沌と修羅の世界を背景にした兄弟の成長と彼らが直面する試練を描いており、読者に深い感銘を与える。

高杉晋作「そんなに容易く捨てるなら…くれ」

新たな戦さが始まる最中自身が病気で残り少ない命としる。死ぬのがあたりまえのような言い方をする武士に「そんなに容易く捨てるなら…くれ」と言う。
仲間に命の尊さを教えるのと自身が見る未来や夢をみずに終わることを惜しむセリフ。

母をコロリでなくすシーン

母をコロリでなくすシーン。幼い雪村兄弟が母の異常を目にし、急いで近くの寺の和尚に頼み込むが、和尚はコロリとわかっており「もう諦めろ」と言う。
雪村兄弟は諦めずに頼み続けると、和尚は決意に折れ躊躇しつつも様子を見に行く。だが来た時にはすでに死にかけていた。母は立てずに寝たきりで息も絶え絶えだった。幼い兄弟を残して行くならと、兄弟を一旦外に出し和尚は母に一喝。すると母は身だしなみを整え最後の命を振り絞る。「強く生きろ」と言い残し死んだ。雪村兄弟が初めて死に直面し生きる決意をする。

雪村兄弟が清蔵に会い弟子入りを懇願する

雪村兄弟が清蔵に会い弟子を懇願、物語のスタート地点。
母の死を糧に強くなるために旅に出た兄弟が初めて目の前で清蔵によって人が切られ、清蔵についていく。

『SIDOOH―士道―』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話

本作のアイデアは実在の人物や史実

本作のために幕末の歴史や風俗を研究し、実際に会津や函館などの舞台を取材した。また、登場人物の名前や容姿は、実在の人物や有名な役者などからインスピレーションを得たものが多いようだ。

体調不良で途中休載

本作は、2005年から2018年まで『週刊ヤングジャンプ』で連載されたが、途中で休載期間があった。その理由は、作者が腰痛や肩こりなどの体調不良に悩まされたため。また、連載再開後はページ数が減らされたり、隔週連載になったりした。

日本だけでなく海外でも人気

本作は、日本だけでなく海外でも人気がある。特にフランスでは、2007年からグレナ社から翻訳版が出版されており、フランス版のタイトルは『SIDOOH―La voie du samouraï―』。また、中国や台湾でも翻訳版が出版されている。

翔太郎と源太郎のモデルと名前の由来

本作の主人公である翔太郎と源太郎は、作者の高橋ツトムが幼い頃に描いたキャラクター。高橋ツトムは、自分の作品に登場させることを夢見ていたそうだ。また、翔太郎と源太郎の名前は、高橋ツトムの本名である「高橋翔太郎」から取られている。

白連隊のモデルとなった部隊

本作に登場する白連隊は、実在の部隊ではないが、そのモデルとなった部隊がある。それは、幕末に活躍した新選組だ。新選組は、白い羽織を着ていたことから「白河の白」と呼ばれていた。また、新選組の隊士の中には、本作に登場する人物と同じ名前や容姿を持つ者がいる。

最終回ネットネタバレ拡散騒動で作者が謝罪

本作の最終回は、2018年12月20日に発売された『週刊ヤングジャンプ』2019年3・4合併号に掲載された。しかし、その号は発売日前に一部の書店で先行販売されてしまい、ネット上でネタバレが拡散された。作者の高橋ツトムは、自身のTwitterでこの事態に対して謝罪した。

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