屍鬼(小説・漫画・アニメ)のネタバレ解説・考察まとめ

『屍鬼』とは、小野不由美作のホラー小説およびそれを原作とした漫画、アニメ作品。藤崎竜によるコミック版が『ジャンプスクエア』にて連載された。アニメは2010年7月より12月まで全22話が放送された。人口1300人の小さな集落である「外場村」は、周囲から隔絶されたような地であり、いまだに土葬の習慣が残っている。ある日、山入地区で3人の死体が発見されたが、村人達の判断で事件性は無いとされ、通常の死として扱われた。しかし、その後も村人が次々と死んでいき、異変は加速していく。

武藤 徹(むとう とおる)

CV:岡本信彦

保と葵の兄。漫画・アニメでは高校3年生だが、原作では20歳の青年として登場する。
他人と関わろうとしない夏野をいつも気にかけ、親友の関係になった。
優しい性格で様々な人に好かれており、「徹ちゃん」の愛称で呼ばれている。
恵に血を吸われ死亡した後に起き上がりとなる。夏野には一緒に村を出て桐敷家から逃げることを懇願されるがこれを拒否し、後に夏野を殺害。夏野を殺害してしまった罪の念に囚われ、苦悶する。屍鬼狩りの際に起き上がり小屋で屍鬼化した、尾崎医院で働く看護師の国広 律子(くにひろ りつこ)と一緒に杭を打たれて2度目の死を迎える。

村迫 正雄(むらさこ まさお)

CV:高橋伸也

高校2年生。保と広也は同じ高校に通う同級生。
兄弟と年が離れていたために甘やかされて育てられ、少々わがままで底意地が悪い性格をしている。
外場村図書館の司書であり子供好きの柚木(ゆずき)が屍鬼化し、正雄を襲撃し死亡、後に起き上がりとなる。起き上がってからは恵と行動を共にするようになる。村人の屍鬼狩りに遭い、村迫 智寿子(むらさこ ちずこ)に助けを求めようとしたが、智寿子の息子の村迫 博巳(むらさこ ひろみ)をいじめていた正雄のことを嫌っていた彼女に殺害された。

清水 恵(しみず めぐみ)

CV:戸松遥

高校1年生で夏野のクラスメイト。都会から来た夏野に一方的な好意を抱いているが、夏野には疎まれている。
恵を親友だと思っている田中 かおり(たなか かおり)とは幼稚園の頃からの幼馴染みだが、彼女の田舎染みた行動に対してうんざりしている。
桐敷家に興味があり、桐敷家の周辺をうろついていたところを千鶴に襲撃され、死亡後起き上がりとなる。自分よりも夏野と仲の良い徹やかおりに嫉妬しており、後にその嫉妬心によって彼らの父親を殺害する。
屍鬼狩りの際に村から都会に逃げようとした所を村人に見つかり、トラクターに撥ねられる。屍鬼の生命力により死ぬ事が無い為、村人達が弱点である心臓に杭を打ちつけた事で死亡した。

田中 かおり(たなか かおり)

CV:長嶋はるか

中学校3年生。昭の姉で公務員の父親と専業主婦の母親との4人家族。「ラブ」という名前の雑種犬を飼っている。おさげが特徴で毛先が桜の花びらの様な形をしている。
恵とは幼稚園の頃からの幼馴染みで、親友だと思い慕っているが恵には田舎くさいと疎まれている。
臆病で少々鈍い一面があるが、村の異変には早い段階で気が付く。昭ともに兼正を探っていた時に夏野と出会う。
両親が屍鬼の被害に遭い、精神的に弱り村を出て溝辺町の病院に入院する。

田中 昭(たなか あきら)

CV:川上慶子

中学校1年生。かおりの弟。好奇心旺盛で正義感が強い性格。
かおりと同じく村の異変に早い段階で気が付き、かおりと共に兼正の家を見張るなど様子を伺っていた際に夏野と出会う。夏野のことを「兄ちゃん」と呼び、実の兄のように慕うようになる。
かおりと同様に屍鬼狩りが始まる前に村を脱出し、生存者となる。

寺院

室井 信明(むろい しんめい)

CV:丸山詠二

静信の父。脳卒中で倒れて以来、寝たきりの生活をし、死を待つだけという生活に強い恐怖を感じていた。
健常な体を求めて自ら起き上がりに志望し、屍鬼を自宅に招いた。その後、起き上がりにはなれたが体は不自由なままであり、屍鬼狩りの際「大川酒店」を経営している大川 富雄(おおかわ とみお)に殺害された。

室井 美和子(むろい みわこ)

CV:安芸けい子

静信の母。近隣の寺から見合いで嫁いできた。両親は既に他界し長兄も早世。旧姓は山村美和子。

田所 光男(たどころ みつお)

CV:石川ひろあき

寺で雑務をしている。15歳の時から寺に通い様々な雑用を引き受け、陰ながら寺を支えてきた。
毎日早朝から細々とした雑用こなして一日を過ごしている。

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@rinomino102

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