ちせ(最終兵器彼女)の徹底解説・考察まとめ
ちせとは漫画『最終兵器彼女』の登場人物である。普通の高校三年生で気弱な少女として生活し、同級生のシュウジに想いを寄せていた。そして友人との度胸試しで彼に告白し、付き合う事になった。が、ある日最終兵器に改造され戦う事になってしまう。兵器として敵を殺していく一方、恋人であり主人公のシュウジと青春を謳歌する。だが最終兵器として戦場に投入された彼女は次第に暴走していく。その中で大切な人との死別、シュウジとの破局を経験し成長していった。最後はシュウジを除く全人類を滅ぼし、彼と宇宙で愛を誓い合うのであった。
ちせの弟。彼女が兵器に改造された事を知らない。生意気な感じではあるが、廃人となった父親とゲームをするなど、優しい一面も持っている。直接的な描写は無いが、最期はちせに殺された事が推測される。
自衛隊の面々
ちせとともに戦場を戦った自衛隊員達。階級が彼女よりも下であり、部下的な立ち位置に当たる。だが、ちせの少女的な一面により彼女を女の子として扱う場面が多かった。戦闘では、ちせが休んでいる間に敵と戦う事になる。物語が進むにつれ、その多くが戦死して行った。
付き人のおじさん
ちせの世話係として働く中年男性。当初は、彼女の世話をしつつ兵器として活躍するよう、彼女の行動に干渉する事が多かった。だが、ちせが兵器として成長していくにつれ、立場が逆転していく。彼を脅し、振り回す場面が増えていった。ちせが自衛隊から離れて以降は彼女を追跡し、連れ戻そうとする。彼女は露骨に嫌がり、脅迫をして怖がらせた。だが、ちせは暴走して動かなくなり、シュウジの手によって、彼に身柄が引き渡される事になる。直接的な描写は無いが、最期はちせに殺された事が推測される。
ちせ(最終兵器彼女)の名言・名セリフ/名シーン・名場面
「これからふたりで、好きになってってみねぇ?」
シュウジと付き合い始めたちせ。だが、2人の関係はぎごちが無かった。そんな折にシュウジはちせを、お気に入りの展望台へと連れ出す。そこで彼は彼女に別れる事を切り出すのであった。それに対し、ちせは自らの感情を露わにして本音を彼にぶつけ始める。シュウジも本音を彼女にぶつけ、2人は初めての喧嘩をした。互いの本音をぶつけ合った事で、2人の距離は少し近くなる。そしてシュウジは「これからふたりで、好きになってってみねぇ?」と彼女に切り出した。この言葉を皮切りに、2人はぶつかり合い、離れ合いつつもカップルとして関係性を深めて行く。
「ぼくたちは、恋していく」
初めて展望台で喧嘩をして、距離を少しだけ近くなったちせとシュウジ。そんな2人が肩を寄せ合うモノローグで「ぼくたちは、恋していく」と語られる。互いに不器用でぎこちない2人の関係が始まっていく、スタート的なモノローグとなっている。
「私をこれ以上こわがらないで。キライにならないで。」
兵器として成長していくちせに恐怖心を抱いてしまったシュウジ。ある日の登校中、ちせは段ボールの中に捨て猫を発見する。そこにシュウジも合流し、二人は猫を共に見つめ続ける。彼は家にミルクが置いてあった事を思い出し、急いで取りに帰る。戻って来ると、そこにちせの姿は無く彼女からの手紙が残されていた。
猫に牛乳を与えながらシュウジはこの手紙を読み、猫達が入れられている段ボールの中にちせの写真を見つける。写真は夏祭りの時のもので、浴衣姿のちせが写っていた。それを見た彼は、ちせが以前、写真を撮られる事を嫌がっていた事を思い出す。彼女は写真を撮られる事で、過去の存在になりたくなかったのだ。その彼女が写真を自分に渡してきた事に、彼はちせとの別れを意識させられる。手紙には追伸があり「私をこれ以上こわがらないで。キライにならないで。」と書かれていた。
恐怖を抱く外国兵を殺戮するシーン
テツに慰められ、気を失ったちせ。彼女は自衛隊基地で目覚めると街を彷徨い始める。そして大規模攻勢を仕掛けてきた敵兵と遭遇する。恐怖を抱き、外国語を叫ぶ敵兵に、ちせは外国語で返し、彼等を抹殺するのであった。
温厚だったちせが兵器としての自分の役目を自覚し、敵を殺していくシーン。白いワンピースに血染めの彼女の姿は衝撃的である。
ちせがテツを看取るシーン
敵の大規模攻勢により致命傷を負ったテツ。そこにちせが駆けつけ、血塗れの彼を抱き寄せるのであった。テツはちせをふゆみと勘違いし、彼女の肉体を求めていく。ちせは彼の要求に答え、彼に肉体を預けていくのであった。
普通の高校生だったちせが、凄惨な現実を見つめて大人の対応を取るシーン。血塗れのテツに肉体を差し出す彼女は一人の大人の女であった。彼女の成長を伺えるシーンでもあり、凄惨なシーンでもある。
Related Articles関連記事
最終兵器彼女(最彼・サイカノ)のネタバレ解説・考察まとめ
『最終兵器彼女』とは1999年より高橋しんが「ビッグコミックスピリッツ」で連載していたSF青年漫画、およびそれを原作としたアニメ作品、または映画作品である。累計総発行部数は400万部を記録しており、セカイ系漫画の先駆けとされている。SF×純愛をテーマとしておりキャッチコピーは「この星で一番最後のラブストーリー」である。主人公のシュウジとちせは北海道に住む高校生。しかしちせが「最終兵器」として戦場に行くことに。それでもシュウジとちせは互いに愛し続けた。
Read Article
ふゆみ(最終兵器彼女)の徹底解説・考察まとめ
ふゆみとは、漫画『最終兵器彼女』に登場する人物である。教育実習生として母校を訪れた際、恋人のテツとの関係に悩んで中学生だった頃の主人公シュウジと肉体関係を結ぶ。その後いったんシュウジと別れ、テツと結婚。しかしテツが自衛隊員として家を空けがちだったことから寂しさを覚え、再会したシュウジを誘惑して彼の周囲の人間関係を引っ掻き回した。やがて様々な経験を経て成長したシュウジに別れを告げられ、テツとも死別することとなり、その後は実家に戻って病気の父親の面倒を見ながら最期の時を過ごした。
Read Article
テツ(最終兵器彼女)の徹底解説・考察まとめ
テツとは漫画『最終兵器彼女』に登場する人物である。主人公シュウジの先輩であるふゆみの夫であり、自衛隊の一員として敵国と戦っていた。後に最終兵器のちせが率いる小隊に配属され、彼女と行動を共にする。当初は指揮系統の観点からちせと距離を取っていたが、彼女の人間的な一面に触れ親密になっていく。ちせと不倫関係になりそうになるも、彼女がシュウジの事を未だ好きな事を見抜き、突き離した上で叱咤した。最期は敵兵に撃たれて致命傷を負い、朦朧とした意識の中でちせをふゆみと誤認。彼女と肌を重ね合わせながら絶命した。
Read Article
シュウジ(最終兵器彼女)の徹底解説・考察まとめ
シュウジとは漫画『最終兵器彼女』の登場人物であり主人公である。クラスメイトの女子高生ちせと付き合い始めるが、ある日彼女は最終兵器に改造されてしまった。戦争により崩壊していく日常の中で、兵器として成長していくちせに恐怖を抱いて距離を取り、他の女性の誘惑に負けて1度別れる。それでもちせを忘れられずに復縁し、以降は真摯に向き合った。ちせが人類を滅ぼした際には、彼女の意思により彼だけは唯一生き残る。最後は宇宙船に変形したちせの中に乗り込み、滅びゆく地球を脱出。宇宙でちせと永遠の愛を誓い合った。
Read Article
アケミ(最終兵器彼女)の徹底解説・考察まとめ
アケミとは漫画『最終兵器彼女』に登場する人物である。主人公のシュウジとその彼女であるちせの共通の友人として登場した。2人の仲を応援する一方でシュウジに密かな想いを寄せ、板挟みに悩む。そして叶わぬ想いに自暴自棄になった末に、想いを寄せて来た同級生のアツシと肉体関係を結んでしまう。その後巨大地震に巻き込まれて致命傷を負い、瀕死の状態の中でシュウジに想いを告白。彼に看取られながら亡くなった。死後、ふゆみとの不倫に溺れるシュウジの前に幻影として現れ、彼を一喝して不倫を終わらせる勇気を与えた。
Read Article
アツシ(最終兵器彼女)の徹底解説・考察まとめ
アツシとは漫画『最終兵器彼女』に登場する人物である。主人公のシュウジの友人で、突然始まった戦争の空襲に巻き込まれて難聴になる。その後想いを寄せていたクラスメイトのアケミに告白した。だが彼女はシュウジに密かな想いを寄せており、それが理由で断られてしまう。それでも恋心を捨てず、アケミがシュウジを好きな事を承知の上で彼女と付き合い肉体関係を持った。そしてアケミを守る為に自衛隊に志願し戦場へ派遣される。敵と死闘を繰り広げる最中、最終兵器に改造されたクラスメイトのちせにより、塵となって最期を迎えた。
Read Article
【エログロ有】鬱アニメ激選8タイトル【残酷描写有】
軽いノリの作品だけでは飽きてきませんか?そんな時は暗くて重い鬱アニメがオススメです。今回はオススメの鬱アニメ8タイトル(エルフェンリート、東京マグニチュード8.0など)を鬱ポイントと共にご紹介いたします。
Read Article
タグ - Tags
目次 - Contents
- ちせ(最終兵器彼女)の概要
- ちせ(最終兵器彼女)のプロフィール・人物像
- ちせ(最終兵器彼女)の装備・能力
- 交換日記
- 戦闘形態
- ポケベル
- 飛行形態
- 探知能力
- 追尾ミサイル
- 望遠機能
- 胸の傷
- 破壊能力
- 毒
- 翻訳能力
- ちせの火
- 薬
- テレパス
- 宇宙船形態(最終形態)
- ちせ(最終兵器彼女)の来歴・活躍
- シュウジと付き合い始める
- 最終兵器になる
- シュウジと逃げる
- シュウジと距離が出始める
- シュウジと最後のデートをする
- 戦場で戦う
- シュウジに恐怖心を抱かれる
- シュウジと別れる
- 学校に行かなくなる
- 本格的に兵器として活動を始める
- テツと行動を共にする
- テツと死別する
- シュウジの元へ戻る
- 人類を滅亡させる
- シュウジと結ばれる
- ちせ(最終兵器彼女)の関連人物・キャラクター
- シュウジ
- アケミ
- ふゆみ
- テツ
- 父
- 母
- 弟
- 自衛隊の面々
- 付き人のおじさん
- ちせ(最終兵器彼女)の名言・名セリフ/名シーン・名場面
- 「これからふたりで、好きになってってみねぇ?」
- 「ぼくたちは、恋していく」
- 「私をこれ以上こわがらないで。キライにならないで。」
- 恐怖を抱く外国兵を殺戮するシーン
- ちせがテツを看取るシーン
- 「なんで、あたしの名前、一度も呼んでくれんかなぁ」
- 「ぼくたちは、恋していく」
- ちせ(最終兵器彼女)の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- 公衆電話
- ポケベル
- ちせには苗字が設定されていない