ハタ皇子(銀魂)の徹底解説・考察まとめ
ハタ皇子(ハタおうじ)とは、SF時代劇風少年漫画『銀魂』(ぎんたま)の登場人物で、央国(おうこく)星の皇子。天人と呼ばれる宇宙人の1人である。
地球人への差別意識を持つが根は優しく、天人が過度な暴力を振るっているところを見ると止めることもある。生き物が大好きで、地球の珍しい生き物を収拾して回っているが、たびたび謎の宇宙生物を持ち込んで騒ぎを起こす。幼い頃に別れた兄が戻ってきて共に国を支えていくという夢を諦められず、今も“皇子”を名乗っている。兄と別れた頃はかなりの美形だった。
ハタ皇子(銀魂)の概要
ハタ皇子(ハタおうじ)とは、SF時代劇風少年漫画『銀魂』(ぎんたま)の登場人物で、央国(おうこく)星の皇子。天人(あまんと)と呼ばれる宇宙人の1人である。
長兄ドラゴニア、次兄バルカスという2人の兄を持っていたが、ある時ドラゴニアが事故で死亡。次兄のバルカスとの仲は良好だったが、ハタとどちらが王位を継ぐかで臣下が揉め始める。国が割れることを避けるためにバルカスは出奔し、ハタは“いつか兄が戻ってきて一緒に国を支えていく”という夢を諦められずに王にはならず皇子を名乗り続けた。
この頃は美形だったが、物語開始時点では見る影もなく肥え太り、地球の資源を目当てに不平等条約を結んだ天人らしい差別意識を持つようになった。生き物が大好きで、ゴキブリなども含む“地球の珍しい生き物”を収拾する一方、宇宙から持ち込んだ危険生物に逃げられて騒ぎを起こすこともしばしば。
やがて地球とアルタナ解放軍の戦争に巻き込まれるも、そこで腐れ縁となっていた元幕府の役人である長谷川泰三(はせがわ たいぞう)に半ば唆される形で参戦。この中で兄と再会し、成り行きから地球を守るために戦った。
ハタ皇子(銀魂)のプロフィール・人物像
出身:央国星
身長:152cm
体重:80kg
誕生日:4月17日
一人称:余
CV:坂口候一、雨澤祐貴(少年時代)
地球人への差別意識を持つ天人。“皇子”とついているのは伊達ではなく、実際に央国という星の王族の出身である。
生き物が大好きで、地球の珍しい生き物を集めるのが趣味。興味の対象がそちらに向いているため露骨に地球人を侮蔑することは少なく、生来の優しさもあって天人による過度な暴力は止めることもある。
2人の兄を今も敬愛しており、彼らが央国星に戻ってきてくれることを密かに待ち望んでいる。作中で実際に兄と再会した時は驚きのあまり声も出ない様子だったが、彼らの意見に従いアルタナ解放軍との戦いを決意した。
“マダオ”こと地球人の長谷川泰三とは、彼が幕府の役人だった頃から縁がある。物語の終盤では彼との腐れ縁を復活させ、「死にたくない」と決戦の場に赴くことを嫌がる彼の背を荒っぽく押して激励した。
ハタ皇子(銀魂)の来歴・活躍
央国星の皇子たち
央国(おうこく)星には、ドラゴニア、バルカス、ハタの3人の皇子がいた。央国星の人間は、頭部にある触手状の部位である「チダンネクスコ」略して「チンコ」の大きさで品格が決まるとされており、ドラゴニアは歴史上稀に見るほどの大きさのチンコの持ち主だった。しかし乗馬中にこれが枝に絡みついて落馬し、その勢いで崖に転落。呆気ない最期を迎えてしまう。
バルカスは有能な皇子だったが、チンコが非常に小さかった。ハタはまだ幼かったが、非常に優しい性格で、チンコも央国星の人間の平均を上回るものを持っていた。王としての品格か、それとも能力か、次の王がどちらになるかで臣下が対立し始めたのを知ったバルカスは、国が割れることを避けるために出奔することを決意する。
皇子同士は非常に仲が良く、バルカスは自分のこの決意を直接ハタに伝える。ハタは自分ではバルカスの決意を覆せないこと、それが確かに国のためにはもっともベターな選択であることを理解して涙ながらに彼を送り出し、一方で「自分たちが力を合わせれば、死んだドラゴニアのような立派な人間として国を支えられる。兄さんが帰ってくるのをずっと待っている」との言葉を贈る。
いつか兄が戻ってくることを信じるハタは、老いた父から王位を譲ることを提案されても拒み、その後も皇子としての立場を固持し続ける。
バカ皇子の珍騒動
ハタが成人した頃、地球という星が宇宙の人々との国交を開くことを宣言する。これは地球の資源を目当てに天人(宇宙人)たちが強引に開国を迫った結果だった。天人たちは大挙して地球を訪れては好き放題に振る舞い、動物好きのハタも地球の生き物を収拾しようとこれに続く。
地球の役人の長谷川泰三(はせがわ たいぞう)という男にガイドを依頼するも、ここでハタのペットの宇宙生物が暴れ出してしまい、地球人の坂田銀時(さかた ぎんとき)という男の怒りを買う。銀時に影響された長谷川は、反省しないハタを思い切り殴りつけ、これが原因で無職となる。
銀時とその周囲の人々からは「バカ皇子」とバカにされるが、最大の興味が生き物に向いているため、その場では怒るもののあまり気にしていない。銀時たちとはたびたび顔を合わせ、時に事件の解決にむりやり協力させられ、時に事件に巻き込まれて彼らに助けられる。
その後も懲りずに地球の生き物を収拾しては、勝手に持ち込んだ宇宙生物が騒ぎを起こすことを繰り返すが、生来の優しさも失ってはおらず時としてそれを覗かせる。反幕府、反天人を掲げる攘夷志士の桂小太郎(かつら こたろう)は、ハタのそういった気質に一定の評価を与え、それとなく助け舟を出している。
アルタナ解放軍との戦い
物語中盤には出番が無くなるが、終盤になって再登場。虚(うつろ)という人物の暗躍で地球が滅亡し、宇宙の星々までもがその影響で壊滅するかもしれないという危機の中、部下と集めた生き物を連れて早々に宇宙に退避する。
しかし「地球を消滅させることで宇宙に危機が波及することを防ぐ」という目的の下に集結したアルタナ解放軍が地球を包囲し、一斉攻撃を開始しようとしていた。地球からの避難が遅れた天人たちが結果として盾になる状況の中、「“無職”という変わった生き物」としてハタの艦に乗り込んでいた長谷川の口車に乗せられる形でアルタナ解放軍に立ち向かうこととなる。
この時アルタナ解放軍は停戦すべきという派閥と今すぐ地球を滅ぼすべきとする派閥で割れており、紫雀(しじゃく)と名を改めたバルカス、実は生き延びていたドラゴニアが前者の立場で行動していた。ハタは2人の兄と共に戦争を止めるために尽力し、地球で銀時たちが虚を倒したことで事態は無事に解決する。
バルカスとドラゴニアはそれぞれ別の形で地球に残り、戦後処理を進めていく。ハタもこれに影響されてか地球に残り、彼らの活動を見守っていた。やがて虚が復活し、銀時たちが最後の決戦に赴く中、「死にたくない」とこれに参加することを拒む長谷川を背後から砲撃。「ぐだぐだ言ってないでとっとと仲間を助けてこい」とばかり、荒々しくその背を押した。
ハタ皇子(銀魂)の関連人物・キャラクター
マダオ/長谷川泰三(はせがわ たいぞう)
元幕府の役人。作中では「“ま”るで“ダ”メな“お”っさん」を略して「マダオ」と呼ばれることも多い。
長谷川が職を失うきっかけになったのが、宇宙生物を暴れさせてしまったのに反省しないハタを殴りつけたことであり、物語序盤からの因縁を持つ。終盤では彼の口車に乗せられる形でアルタナ解放軍に立ち向かうこととなり、その後も腐れ縁を続けていった。
長谷川泰三(銀魂)の徹底解説・考察まとめ - RENOTE [リノート]
renote.net
長谷川泰三(はせがわたいぞう)は、空知英秋作画の漫画「銀魂」で、主にかぶき町界隈でホームレス生活を送る男性。もとは入国管理局局長という要職にあり、性格も厳格でした。しかし警護すべき要人を殴り飛ばしたことから、リストラされ、妻には逃げられてしまいます。その上新しく仕事に就いても、何かしら問題が起きてすぐに辞めてしまうことに。何かと万事屋との絡みが多い人物でもあります。
ドラゴニア/エリザベス
央国星の皇子。ハタの上の兄。歴史上稀に見るほどの大きさのチダンネクスコ(略してチンコ)を持ち、無類の戦上手だった。その優れた資質から次の王の座も確実視されていたが、乗馬中にチンコが枝に絡まった勢いで崖下に落下して死亡する。
しかし実は死んでおらず、崖下で謎の寄生生物に襲われ、桂のペットであるエリザベスとなって生きていた。物語終盤でハタと再会し、協力してアルタナ解放軍に立ち向かう。
エリザベス(銀魂)の徹底解説・考察まとめ - RENOTE [リノート]
renote.net
エリザベスは、空知英秋作画の漫画「銀魂」で、主人公の坂田銀時がかつて攘夷戦争においてともに戦った仲間、桂小太郎と常に一緒にいる謎の宇宙生物です。白い大型のペンギンのような見かけをしていて、会話はプラカードを通して行います。その風貌からは想像ができないほど実は戦闘能力が高く、口からドリルを出したりキャノン砲を出したりして敵を攻撃。たまに見える脚にはすね毛が生えています。
紫雀(しじゃく)/バルカス
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