朧（銀魂）の徹底解説・考察まとめ

虚（銀魂）の徹底解説・考察まとめ - RENOTE [リノート]

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虚（うつろ）とは、『銀魂』（ぎんたま）の登場人物で、星の生命エネルギーの奔流「アルタナ」の影響で不死身となり、500年の時を生きる存在。本作最大の敵である。
長い時を生きる中で化け物呼ばわりされ、幾度となく処刑され、その都度復活。苦痛と絶望の中で自我が崩壊するたびに新たな人格を作り出し、“自分を殺そうとする者たち”の技を覚え、人間を超越した魔人へと成長した。主人公坂田銀時の師である吉田松陽も、虚が持つ無数の人格の1つに過ぎない。自身の“確実な死”を求め、宇宙をも道連れにしようと画策した。

坂田銀時（さかた ぎんとき）

江戸で万事屋（よろずや）を営む男。自由気ままに振る舞い、時に無様な醜態をさらし、「己の見たいものを見て、守りたいものを守る」を実践する快男児。攘夷戦争時代は「白夜叉」の名で恐れられた攘夷志士だった。
朧からすると弟弟子の1人。幕府の命令で暗躍する中で幾度か交戦し、自身に匹敵するほどの強さを身に着けた彼に注目する。

坂田銀時（銀魂）の徹底解説・考察まとめ - RENOTE [リノート]

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坂田銀時（さかたぎんとき）は、空知英秋作画の漫画「銀魂」の主人公。真っ白な天然パーマと、普段は気だるそうな死んだ目、しかしいざというときにはきらめく瞳が特徴です。一見だらだらしてはいますが、心の奥底には熱い侍魂を秘め、仲間思いで義理堅い一面を持ち合わせています。甘いものが非常に好きで、血糖値が高め。腰には「洞爺湖」と彫りの入った木刀をさしています。万事屋という何でも屋の社長。

高杉晋助（たかすぎ しんすけ）

銀時の学友にして戦友。松陽の弟子の1人で、彼を救うために攘夷戦争に参加するも、結局は敗北。しかしその中で「幕府を裏で操るなんらかの組織」の存在に気付き、攘夷戦争後は銀時と別れて独自にこれを追い始める。
朧からすると弟弟子で、彼の最後の勝負の相手ともなった人物。敗北した後、自分の素譲と松陽の正体を打ち明け、師の救出を託した。朧が自分たちの兄弟子だったという話を、それまでの彼の言動から真実だと理解した高杉は、「この男だって先生を助けたいに違いない」と考えて彼の血を自分の中に取り入れる。

高杉晋助（銀魂）の徹底解説・考察まとめ - RENOTE [リノート]

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高杉晋助（たかすぎしんすけ）は、空知英秋作画の漫画「銀魂」で、主人公・坂田銀時とともに吉田松陽の松下村塾で学び、攘夷戦争においては鬼兵隊を率いて戦った人物です。良家の出でありながら、常に世の中を斜に眺めるようなところがあった彼は、戦争が終わった後「恩師を奪った世界を壊す」ために、過激なテロ活動を続けます。物語中、数少ないノーギャグキャラのひとり。

朧（銀魂）の名言・名セリフ／名シーン・名場面

「いくら喚こうといくら叫ぼうと、お前達の声は天には届かぬ」

引き裂かれた男女を再会させるためだけに幕府に弓引いた銀時と初めて交戦した際、彼に向けて言い放った言葉。以下がその全文である。

「天に噛みつき地に落ちた鬼が、何故まだこんな所をさまよっている。
天に全てを奪われた鬼が何故また天に吼えている。
あの時お前は、お前達は知ったはずだ。
いくら喚こうといくら叫ぼうと、お前達の声は天には届かぬ。
その慟哭さえも」

冷然とした声で「お前たちの努力は全て無駄だ」と告げる様は、絶対的な恐怖と脅威を感じさせる。しかし物言いこそ強圧的だが、実際には朧は「1度幕府側勢力に敗れて松陽に命を救われたお前が、なぜまた死地に踏み込むのか」と弟弟子を気遣っている。深く読み込むと兄弟子としての朧の優しさが垣間見える、味わい深いセリフである。

「師に拾ってもらった命、無駄にするものではない」

松陽の処刑を見届けた直後、高杉は憎悪と絶望に狂乱してその場に居合わせた天照院奈落に襲い掛かる。朧はこれを率先して制し、「師に拾ってもらった命、無駄にするものではない」との言葉をかける。
嫉妬に狂って松陽を銀時から奪うことにはなったが、朧が彼らを弟弟子として気にかけ、できることなら命を奪いたくないと考えていることが分かる。

「とくと見ました。先生。自慢の弟弟子を」

「これが自分の最後の戦いになる」と感じながら高杉と刃を交えた朧は、松陽によって救われ、彼のために尽くし続けた己の半生を振り返っていた。処刑される直前、松陽から「君のお陰で夢を叶えられた。できることなら、松下村塾の生徒たちを自慢の一番弟子である君に会わせたかった」との万感の思いの込められた言葉を伝えられる。やがて刹那の差で敗れた朧は「とくと見ました。先生。自慢の弟弟子を」と言って自分を斬った高杉に優しい眼差しを送り、そのまま地に倒れる。
朧の師への敬愛、弟弟子たちへの期待、様々なものが詰まった名セリフ。恐るべき強敵として銀時たちを苦しめた朧の意外な過去に多くの者が驚愕し、同時に涙することとなった。

「もし…やり直せる…なら…オレは…オレは…お前たちに…なりたかった…」

朧が最後に言い残したのは、「もし…やり直せる…なら…オレは…オレは…お前たちに…なりたかった…」という言葉だった。朧が本心から望んでいたのは、「松陽の弟子として彼の下で学び続ける」ことであり、何かの歯車が少しだけ変わっていたらそれは実現していたかもしれない。運命に弄ばれるようにして人を殺め続け、松陽に対して忠を尽くそうとするあまりに彼から離れることしかできなかった朧の無念が強く感じられる名セリフである。

朧（銀魂）の裏話・トリビア・小ネタ／エピソード・逸話

同時期放送の『ジョジョの奇妙な冒険 Part2 戦闘潮流』でも繰り広げられた井上和彦vs杉田智和

朧が初登場した「一国傾城篇」がアニメで放送された時期、偶然にも朧と銀時の声をそれぞれ担当する井上和彦と杉田智和が演じるキャラクターが戦う作品が放送されていた。
『ジョジョの奇妙な冒険 Part2 戦闘潮流』では、主人公のジョセフ・ジョースターを杉田智和が、ラスボスのカーズを井上和彦が演じており、両作のファンは「連続で聞いているとどちらがどちらか分からない」との話題で盛り上がった。

特にジョセフは銀時と同じく「普段はちゃらんぽらんだが決める時はカッコよく決める」というタイプのキャラクターで、演技の方向性も似ていたことから「入れ替わっても違和感がない」とまで言われ、双方の作品の話題作りに一役買うこととなった。