リコ（アニポケ）の徹底解説・考察まとめ

ガラル鉱山の内部では、作業員やポケモンたちが気力と体力を失って倒れ込んでいた。これに驚き、助けながら進むリコたちの前に、アメジオ率いるエクスプローラーズが現れる。ペンダントを狙って攻撃を仕掛けてくる彼等に応戦する中、一行を謎のポケモンが襲撃。鉱山内部で作業員たちを苦しめていたのもこのポケモンだったのである。
ガラルファイヤーと名付けられたこのポケモンは恐るべき強さを見せつけ、リコたちを庇ってキャプテンは負傷。勝ち目が無いと判断したリコは撤退を決意し、ロイやニャオハ、倒れたキャプテンと共に鉱山を脱出。体勢を立て直した上での再戦を図る。

リコ、ロイ、フリードがそれぞれのポケモンと共に総力戦を挑む中、リコはガラルファイヤーが怒りに囚われていること、その裏になんらかの事情があるのだということを察する。オリーヴァと、ペンダントが姿を変えた見たこともないポケモンの協力もあって一行はどうにかガラルファイヤーを鎮め、リコのことを気に入ったらしい彼は自ら古いポケモンボールの中に入る。このガラルファイヤーもまた、ルシアスのパートナーの一体だったのだ。
ペンダントが姿を変えた謎のポケモンは以前のように元の状態には戻らず、リコたちは「アメジオたちに見られたらまずい」といそいそと引き上げる。しかしアメジオたちは一部始終をしっかり目撃しており、ペンダント改め謎のポケモン奪取のために動き出す。

祖母との再会

ペンダントが変化した謎のポケモンの正体についての情報を得るためにも、リコの祖母であるダイアナに会ってみようと盛り上がるライジングボルテッカーズ。リコはロイ、フリード、そしてそれぞれのポケモンと共にダイアナのいる古城へと向かい、ここで彼女と合流する。
かつてルシアスが目指したという伝説の地ラクアを探して世界中を冒険しているダイアナは、ペンダントが変化したポケモンを伝説級の存在であるテラパゴスの幼生ではないかと推測。このペンダントはもともとダイアナが所有していたものだが、なんらかの組織がこれを狙っていることに気付いた彼女は、孫のリコにこれを贈りつつ自身は身を隠すことで追手を退けようとしたのだった。

ここでアメジオ率いるエクスプローラーズがテラパゴスを奪おうと古城に侵入。どういうわけか何かを訴えるかのようにアメジオに向かって鳴き続けるテラパゴスを連れて、リコたちは古城からの脱出を図る。そんな一行の前に、エクスプローラーズのハンベル率いる部隊が立ちはだかり、どういうわけかアメジオたちごとリコたちを攻撃。戦いは混迷していく。
フリード、キャプテン、ダイアナの活躍と、成長したリコとロイの奮戦により、一行はどうにか窮地を脱する。ダイアナもブレイブアサギ号の一員となり、なぜテラパゴスが自分の声に応えて動き出したのかを知るためにもルシアスの伝説を追いたいというリコに、「六英雄」ことルシアスと共に冒険した6体のポケモンを集めるよう助言するのだった。

六英雄の捜索

オリーヴァ、ガラルファイヤー、ラプラス、バサギリ、エンテイ、そして黒いレックウザ。かつてルシアスと共に旅をした6体のポケモン「六英雄」を集めればテラパゴスは往年の姿と力を取り戻し、伝説の地ラクアの場所も分かるという。当面の目的として六英雄の捜索を開始したライジングボルテッカーズは、ガラル地方で目撃情報の相次いだ黒いレックウザの足跡を追い始める。
しかしこの情報はフェイクで、リコたちの探索はいきなり空振りとなる。「偽情報に引っかかるなんて」と悔しがるドットを見たリコは、彼女を励まそうとカレーパーティーの開催を提案。ライジングボルテッカーズの面々は親睦を深め、ドットともさらに仲良くなる。

ブレイブアサギ号には乗組員たちのパートナーポケモン以外にも数多くのポケモンが住み着いており、それぞれに気ままに過ごしていた。ある時、ここにポットデスというポケモンが新入りとして加わり、先住のポケモンたちが密かに集まってこれを歓迎。ポケモンたちがポケモンたちだけで秘密の宴を楽しんでいることを知ったリコとロイは、邪魔しないようそっと彼らを見守る。

濃霧とラプラス

とある海域でラプラスが目撃されたという話を聞いたリコたちは、いくつかの情報から「そのラプラスこそはルシアスの仲間だった個体かもしれない」と判断。ブレイブアサギ号でその海域へと向かう。
この海域では、「海上を突然濃霧が覆い、船乗りたちが途方に暮れたところでラプラスが現れて先導してくれる」という事件が相次いでいた。リコたちも実際にこれを体験するが、この時陸生のポケモンが甲板に現れて食べ物を奪っていくという不思議な事態が発生。フリードはポケモンたちが協力して船舶から食べ物を盗み出していると推測し、彼らを誘い出してその真意を探ろうとする。「船乗りを騙して食べ物を盗むなんて」とリコは憤るが、ダイアナから「彼らは彼らで必死に生きているだけだ」と諭され、人間の尺度ではポケモンの行動の善悪を決められないことを学ぶ。

海面ごと凍結させられたことでブレイブアサギ号は動けなくなり、一行はせっかく誘い出したラプラスに逃げられてしまう。この時、リコは海面を空の木箱が漂っていることに気付き、ラプラス率いるポケモンたちの拠点に先回りする。やがて現れたラプラスに「テラパゴスのためにラクアに行きたい」旨を必死に訴えると、彼女の真摯な想いに応えるようにラプラスは咆哮。密かに用意していた古のモンスターボールに自ら入り、リコたちの新たな仲間となる。
これで六英雄の半分を集めたと意気を上げるリコたちの頭上に、これまでずっと探し続けてきた黒いレックウザが現れる。今こそ伝説に挑む好機とロイが進み出る中、密かにリコたちを追跡していたアメジオも参戦。黒いレックウザは彼らの猛攻を歯牙にもかけずに蹴散らし、その余波だけで周囲にすさまじい破壊をもたらす。リコたちの身にも危険が迫ったその時、テラパゴスが突如巨大な海亀のような姿に進化し、黒いレックウザの力を相殺。危ういところで一行を救う。

祖母との別れ

黒いレックウザが去ると、テラパゴスは見る間に元の姿に戻って倒れてしまう。テラパゴスに無茶をさせたことを悔やむリコだったが、ダイアナがエクスプローラーズに対する独自調査を目的に下船することを知って驚き、その前に彼女からの申し出でリコ＆ロイ対ダイアナのポケモンバトルを行うこととなる。
これはダイアナからの激励のようなもので、彼女のポケモンに触れることさえできたらリコたちの勝ちという稽古じみたものではあったが、2人は協力してダイアナの不意を突くことで勝利を収める。リコたちの成長を感じたダイアナは、2人をフリードに預け、ブレイブアサギ号を降りて行った。

ライジングボルテッカーズもまた新たな旅に出立するが、ここで彼らは資金難に陥る。「冒険するだけではお金が手に入れられない」という当たり前の現実に直面した一行は、それぞれの技能を活かして金策に奔走する。
学校から「ポケモンとトレーナーの理想的な絆」についてのレポートという宿題を言い渡されていたリコは、「フリードとキャプテンこそ“ポケモンとトレーナーの理想的な関係”なのではないか」と考え、迷子のポケモンの捜索に赴く彼らに同行。そこで遭遇した密猟団を相手に大立ち回りを演じると同時、時にケンカしながらも深い信頼で結ばれたフリードとキャプテンの絆に強さに改めて感心する。彼女自身も少しずつ成長し、ミブリムに新しい技を修得させる。

ニャオハの過去

旅の途中、リコは不運が重なったことでニャオハの放った技に巻き込まれて怪我を負う。これを見たニャオハはすっかり元気を無くし、たまたま近くで暮らしていたかつて自分を育ててくれたトレーナーの下へと戻ってしまう。
慌てて連れ戻そうとするリコだったが、ニャオハは頑なに彼女を拒み、「もう関わりたくない」とばかりに距離を取る。「ニャオハに嫌われた」とショックを受けるリコに、トレーナーはニャオハの過去を語って聞かせる。

リコのニャオハは、ここで暮らす何匹ものニャオハと比べて変わり者で、仲間想いではあったがいつも1匹だけで気ままに振る舞っていた。ある時野生のポケモンに仲間たちが襲われた際、リコのニャオハは毅然として立ち向かい野生のポケモンを追い払うも、この時自分の技に仲間を巻き込んで怪我をさせてしまったことがあった。それ以来リコのニャオハは仲間たちからさらに距離を取るようになり、リコと出会うまでずっと独りぼっちだったという。
ニャオハが急に自分を拒み始めたのは、怪我をさせてしまったことで過去のトラウマを思い出したからだと知ったリコは、「こんなのなんでもない、ニャオハと一緒に居たい」と懸命に訴える。この時再び野生のポケモンがトレーナーの施設を襲うが、リコとの絆を確かめたニャオハの新技によって撃退される。リコとニャオハは、一回りも二回りも成長して、再びライジングボルテッカーズに合流するのだった。

黒いレックウザを巡る攻防

リコたちがそれぞれに成長していく中、エクスプローラーズは黒いレックウザの捕獲を目指して準備を進めていた。偶然からその動きを察知したライジングボルテッカーズは、これを阻止しようと動き出すも、フリードが罠にはまって分断されてしまう。
特殊な音波で誘い出された黒いレックウザにエクスプローラーズが攻撃を仕掛ける中、リコ、ロイ、ドットは協力して相手を妨害。音波を出す装置を故障させる。しかしなお諦めないエクスプローラーズに猛攻を加えられた黒いレックウザは吹き飛ばされ、ブレイブアサギ号に激突。これにより飛行船部分を破損したブレイブアサギ号は海面に不時着してしまう。

黒いレックウザ自体はほとんどダメージを受けておらず、「今の自分たちでは勝てない」と判断したエクスプローラーズは撤退していく。リコ、ロイ、ドットは「今こそ自分たちの成長を示す時」とフリードと共に黒いレックウザに挑み、1人残ったアメジオまでもがここに参戦する。5人とそれぞれのポケモンは奮闘し、その中でニャオハはニャローテへと進化。黒いレックウザをあと一歩まで追い詰めるも、結局は返り討ちにされる。
「自分たちの力は及ばなかった」と肩を落とすリコたちだったが、フリードは「遥か遠くだった黒いレックウザに手が届くところまで来た、これはすごいことだ」と称賛。これに奮起したリコたちは、さらなる成長のためにこれからも努力していくことを誓う。

オレンジアカデミーへの復帰

ブレイブアサギ号の損傷は思いの外激しく、リコ、ロイ、ドットは修理を待つ間パルデア地方のオレンジアカデミーに通い、ポケモンを強化するテラスタルの使い方を学ぶこととなる。リコにとっては久々の学園生活で、アンとの再会を大いに喜ぶ。しかしエクスプローラーズのサンゴとオニマスまでもがオレンジアカデミーに編入し、リコたちの学園生活は波乱の幕開けを迎える。
早速始まったテラスタルの基礎試験では、ジムリーダー・カエデのヒメグマと対戦。勝負には敗れるものの、その機転と判断力を認められ、試験の合格判定を得る。

リコ（アニポケ）の関連人物・キャラクター

ニャオハ／ニャローテ

くさねこポケモン。セキエイ学園の授業の中で、パートナーポケモンとして出会う。猫に似た見た目相応に奔放な性格でリコを振り回す一方、彼女の他人に向ける優しさやそのせいで本心を隠しがちなところを察し、それとなくフォローしている。
第45話でニャローテに進化した。

ミブリム

リコの2匹目のパートナーポケモン。近くにいる相手の思考や感情を読み取る能力を持ち、それに影響されて体調を崩すことも多い。
自分を気遣ってくれるリコには気を許しており、自らの意志で彼女と行動を共にする。

テラパゴス