御堂筋翔(弱虫ペダル)の徹底解説・考察まとめ

御堂筋翔(みどうすじあきら)とは渡辺航による漫画『弱虫ペダル』における悪役ポジションを担うキャラクター。主人公のライバル校である京都伏見高校の絶対的エースである。入部早々に3年生からエースの座を強引に奪い、独裁主義のチームを作り上げる。勝利へのこだわりが強く、勝つためなら手段を選ばない。レース中は不気味なオーラを纏い、相手の弱みやトラウマにつけ込み、挑発的な口調でとことん追い込んでいく。また、勝負の場面で見せる異様な前傾姿勢が印象的。

栃木県で開催された2年目のインターハイ会場で、大阪での勝負に負けた鳴子がレース前に御堂筋の元を訪れ、インターハイのどこかで「もう一度勝負をしてほしい」と申し出る。御堂筋と鳴子は1年生の終わり頃に偶然訪れた大阪の練習場にて、お互いの大切なものをかけた勝負をしていた。スプリンターの鳴子はチームのことを考えてオールラウンダーへ転向すべきか悩んでおり、原点に戻るべく地元である大阪にきていた。そこにちょうど居合わせた御堂筋は勝負の相手として名乗り出た。鳴子は負けたらスプリンターを捨てること、御堂筋は負けたらインターハイにおいて総北を全力でサポートすることを約束する。勝負はお互いに一歩も譲らない状況が続いていたが、ゴール目前で御堂筋は自身の殻を破り、「トブライダー」と呼ばれる走法が誕生した。これにより御堂筋の走りは進化を遂げ、さらに加速をして鳴子を一気に抜き去る。見事に鳴子に勝利し、負けた鳴子は約束通りスプリンターを捨て2年目のインターハイに挑むことになった。御堂筋はスプリンターではなくなった鳴子の申し出を挑発しながらも受け入れ、インターハイが始まった。そして、1日目のゴール目前で御堂筋と鳴子との勝負が実現する。そこでも御堂筋は「トブライド」を発動し鳴子との真剣勝負をしていたが、箱根学園の葦木場が追い付いてくるという予想外の展開となった。3人でのゴールスプリントはお互いに一歩も譲らず横並びのままゴールラインに一斉に飛び込むも、葦木場がリーチの差で1位となる。御堂筋と鳴子は同着2位で終わる。
悔しい結果に終わった御堂筋はリベンジをかけて2日目のゴールスプリントに挑む。先頭を走っていた今泉と新開悠人(箱根学園のスプリンター)に追いつき、「トブライド」を進化させる。背筋だけでなく首までも一直線にし、異様な前傾姿勢で猛烈なプレッシャーをかけていく。3人の激闘の末についに1位でゴールをする。そして2日目の表彰台では、大勢の観客の前で今泉と新開を侮辱するような言葉を投げかけ、勝利への思いを語る。観客も御堂筋の強さを実感し、王者交代の声を上げる。
実力を見せつけた御堂筋は総合優勝を狙い3日目に臨む。御堂筋はチームの中で一目置いている岸神(京都伏見高校1年生)と共にトップ争いをする総北高校と箱根学園を追いかけるが新開に足止めを食らう。良い筋肉を愛し、筋肉を触ることに喜びを感じる岸神は、新開の筋肉に目を奪われた。使い果たしたはずの新開の筋肉がまだ動き続けているのを見て、上質な筋肉が隠されていると確信する。岸神はレースよりも新開の筋肉に触ることに注力し始める。その様子を見て御堂筋はあっさりと岸神を見捨て、1人でゴールを狙うことを選択する。そして、ゴールまで残り4.km地点から今泉との勝負が始まる。御堂筋は今泉に対して自転車をぶつけるなどギリギリの戦法を繰り広げるも、今泉は動じずエースとしての走りを見せ、一歩も譲らない状況が続いていた。しかし、天候が急に変わり、勝負は雨の中で行われることになる。悪天候の中でも全力疾走をする2人だが、御堂筋の挑発にも負けず精神面と実力がさらに成長していた今泉の姿を目の当たりにし、御堂筋の心は折れてしまう。また、御堂筋は1日目からほとんど1人で戦ってきた上に、雨が降る悪条件が重なり体力が残っていなかった。その結果、またもやゴール目前でリタイアとなってしまった。

御堂筋翔の関連人物・キャラクター

小野田坂道(おのださかみち)

『弱虫ペダル』の主人公で、総北高校1年生。アニメオタクであり、秋葉原に行くために往復90kmの道のりを自転車で通っていた。今泉と鳴子との出会いで、初心者ながら自転車競技部に入部をする。誰かを追いかける時ほど笑顔になり、力を発揮する。1年生、2年生とインターハイで総合優勝を決める実力者である。人の名前を名字でしか呼ばない御堂筋だが、坂道は下の名前で呼ぶ唯一の存在だ。

今泉俊介(いまいずみしゅんすけ)

総北高校1年生。小学生の頃から自転車競技を始め、数々の大会で優勝してきた。「先頭は静かだ」が名セリフである。2年生になるとエースとしてチームを牽引していく。御堂筋には過去に敗北したトラウマがあり、因縁の相手となっている。また、御堂筋からは「弱泉くん」「キモ泉くん」など悪意ある呼び名を付けられる。

鳴子章吉(なるこしょうきち)

大阪出身だが親の転勤で総北高校に入学。主人公とは同級生で、スプリンターとして1年生の頃からチームに貢献する。「浪速のスピードマン」と呼ばれており、派手好きで目立ちたがり屋。トレードマークは赤い自転車と髪の毛。御堂筋とは1年生の終わり頃に大阪にて、お互いに大切なものをかけて真剣勝負をして敗北した関係。その結果、鳴子にとって大切なものであるスプリンターを捨てて、オールラウンダーとして2年目のインターハイに臨む。

renote.net

石垣光太郎(いしがきこうたろう)

京都伏見高校3年生。御堂筋が入部したことにより、強引にキャプテンの座を奪われる。御堂筋の命令により「御堂筋君」「石垣君」と呼び合っている。初めは渋々御堂筋に従っていたが徐々に理解を示し、インターハイでは限界まで御堂筋を牽引する。

水田信行(みずたのぶゆき)

御堂筋より1つ上の学年で、3年生の時にはキャプテンを務めるオールラウンダー。1年生の頃から3年間インターハイに出場している実力者。お調子者な性格で、御堂筋を崇拝しており、御堂筋に利用されていることに気づかず素直に指示を受け入れている。2年生の頃は総合11位でゴールしている。トレードマークは歯列矯正。

岸神小鞠(きしがみこまり)

京都伏見高校の1年生で、御堂筋の1学年後輩にあたる。筋肉が大好きで、他の選手の筋肉に触れることでその人のコンディションを把握することができる。中学2年生の時に自転車に乗る御堂筋に出会い、御堂筋の筋肉を触りたいという欲望が生まれる。御堂筋も岸神の変人ぶりを買い、良質な筋肉で溢れる自転車競技の世界へと誘う。そして御堂筋の後を追って京都伏見高校に入学し、実力とともに御堂筋に認められる。御堂筋の期待を背負ってインターハイに出場するも、新開悠人(総北高校の1年生)の筋肉に目が行きレースどころではなくなる。そして、御堂筋にも置いて行かれてしまう。

御堂筋翔の名言・名セリフ/名シーン・名場面

「キモッ」

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