PUNK-06 欲／ヨーク（ONE PIECE）とは【徹底解説・考察まとめ】

PUNK-06 欲（ヨーク）の概要

PUNK-06 欲（ヨーク）とは、海賊を題材にした尾田栄一郎が描く少年漫画『ONE PIECE』（ワンピース）の登場人物である。世界一の頭脳を持つ天才科学者Dr.ベガパンクの造り出した6人の分身「猫（サテライト）」の内の一人だ。

ベガパンクは、自身の頭脳をいかんなく発揮するためには、自分が一人だけでは足りないという結論に行き着いた。そこで、自分を「本体（ステラ）」とし、自分のコピー・分身である「猫（サテライト）」を造り出す。「猫（サテライト）」達が、それぞれがそれぞれの役割を果たすことで研究・開発の効率が上がった。
ベガパンクの「猫（サテライト）」は、PUNK-01からPUNK-06までがおり、「欲（ヨーク）」は6人目のPUNK-06に当たる。「欲（ヨーク）」以外の「猫（サテライト）」は、それぞれ「正（シャカ）」、「悪（リリス）」、「想（エジソン）」、「知（ピタゴラス）」、「暴（アトラス）」という。「欲（ヨーク）」は、複数いるベガパンクの”欲”を満たすための存在で、他のベガパンクが「お腹が空いた」、「トイレに行きたい」と思った時に代わりにそれを実行するのが仕事だ。

本来、「猫（サテライト）」は、ベガパンクの「本体（ステラ）」のために動くが、「欲（ヨーク）」はみんなを裏切り、天竜人（世界貴族）になろうと画策し始めるのだった。

PUNK-06 欲（ヨーク）のプロフィール・人物像

本名：PUNK-06 欲（ヨーク）
所属：海軍特殊科学班（SSG）

そばかすが特徴の大柄な女性。PUNK-06と書かれたTシャツに上着を羽織った姿をしている。整った顔立ちをしているが、柔軟性に特化しているのか、表情や身体全体のバランスが崩れることが多い。他の「猫（サテライト）」達の”欲”を実行するための存在で、食事・排泄・睡眠などの人間の生理的欲求を叶えるために行動する。性格はマイペースで、世界一の頭脳を持つベガパンクの分身でありながら、深く考えることは苦手な様子。

「猫（サテライト）」は、本来ベガパンク「本体（ステラ）」のために行動をする。しかし「欲（ヨーク）」は何をきっかけにしたのか、他のベガパンク達を裏切った。聖地マリージョアに住む天竜人（世界貴族）への憧れがあるのか、マリージョアに移住して天竜人になろうとしている。またベガパンクが複数いることに対して良い感情を持っていないようで、捕まえた「本体（ステラ）」に対して、ベガパンクは一人でいいという考えを示した。

PUNK-06 欲（ヨーク）の能力

KDN（クウ ダス ネール）

「PUNK-06 欲（ヨーク）」は、他の「猫（サテライト）」達の生理的な欲求を一手に引き受ける役目を持つ。そのため、他の「猫（サテライト）」が欲求を感じた時に食事や排泄、睡眠をとる。研究所内では、「欲（ヨーク）」のこの一連の行動を「KDN（クウ ダス ネール）」と呼んでいる。

PUNK-06 欲（ヨーク）の来歴・活躍

未来島エッグヘッド編

主人公モンキー・D・ルフィ率いる麦わらの一行は、ワノ国を出港した後、世界一の頭脳を持つ天才科学者Dr.ベガパンクのいる未来島エッグヘッドに到着した。そこでルフィ達はベガパンクに出会い、ベガパンクから自分をエッグヘッドから連れ出してほしいと依頼される。ベガパンクは、”空白の100年”と呼ばれる歴史の謎を研究しており、それが世界政府にバレたため暗殺されることを予感していたのだ。ベガパンクの予感通り、エッグヘッドには天竜人（世界政府）直属の諜報機関「CP-0／サイファーポール”イージス”ゼロ」がやってきた。「CP-0」の前にも「CP5」や「CP7」など、他のCP（サイファーポール）がベガパンクの聴取に訪れていたが、全員が行方不明となっていたという経緯がある。「CP-0」のロブ・ルッチやカク、ステューシーは、エッグヘッドの戦力を警戒しながら上陸した。

「CP-0」の上陸、Dr.ベガパンクの「本体（ステラ）」と因縁がある最悪の世代の一人ジュエリー・ボニーの乱入など、エッグヘッド島内で騒ぎが起きている中、ベガパンクの「本体（ステラ）」が行方不明になるという事件が起きる。ベガパンクは研究所のとある区画に捕らえられていた。そこには以前エッグヘッドにやってきたCPの姿もある。ベガパンクが誰の仕業かと思案していると、ベガパンクの分身「猫（サテライト）」の一人であるPUNK-01「正（シャカ）」が「本体（ステラ）」を探しにやってきた。しかし「正（シャカ）」は突然頭を撃ち抜かれて倒れてしまう。撃ったのは、「猫（サテライト）」の一人、PUNK-06の「欲（ヨーク）」だった。他の「猫（サテライト）」の生理的欲求を果たすための存在である「欲（ヨーク）」は、「猫（サテライト）」の中で最もマイペースで、物事を深く考えるのが苦手な、いわゆる、無害な存在のはずだった。しかし「欲（ヨーク）」は、ずっと前からベガパンク達を裏切っていたのだ。何故こんなことをするのかと問うベガパンクに、「欲（ヨーク）」は、「ねェ ”本体（ステラ）”！！あたいね！！天竜人になるんだ♡」と無邪気に笑う。そして「ややこしいよね みんな「ベガパンク」。Dr.ベガパンクはこの世界に一人でいいよね………」と不穏な言葉を呟いた。しかし状況は一転、「欲（ヨーク）」は、麦わらの一味に捕まってしまう。そしてそれがバレないように気丈に振る舞って五老星に取るように強制された。この「欲（ヨーク）」から五老星への連絡によって、ベガパンクが”空白の100年”を調べていることを世界政府にリークしたのが「欲（ヨーク）」であることがわかり、また五老星がベガパンクが開発した兵器「マザーフレイム」を欲していることもわかった。

麦わらの一味はベガパンクの「本体（ステラ）」と「欲（ヨーク）」以外の「猫（サテライト）」、それにボニーを連れてエッグヘッドを出る準備をする。その頃にはエッグヘッドは五老星の1人であるジェイガルシア・サターン聖と海軍本部大将・黄猿（本名：ボルサリーノ）率いる海軍の艦隊に囲まれていた。ベガパンクの「本体（ステラ）」はサターン聖に一突きされ、命を落とす。その瞬間、全世界に向けてエッグヘッドからベガパンク達による録画配信が始まった。ベガパンクが世界に伝えようとしている内容は五老星にとって不利益なものだと考えられ、配信を止めるためにサターン聖は他の五老星をエッグヘッドに呼び寄せる。マーカス・マーズ聖は何らかの能力で「以津真天（いつまで）」」という怪鳥に変身し、麦わらの一味に放置された「欲（ヨーク）」の元へ向かう。怪鳥の姿に最初は驚いた「欲（ヨーク）」は録画配信を止めるためにマーズ聖と行動を共にするのだった。

PUNK-06 欲（ヨーク）の関連人物・キャラクター

Dr.ベガパンク

CV：安原義人

世界一の頭脳を持つ、科学、化学、生物学などあらゆる分野に精通した異端の天才科学者。悪魔の実「ノミノミの実」の能力者で、あらゆる知識を無限大に記憶することができる。ただデメリットとして、記憶したデータが増えれば増えるほど脳みそが肥大化してしまう。ベガパンクは、大きくなりすぎた脳みそを自ら切除し、、「パンクレコーズ」という格納庫にしまった。そこから電波で情報を引き出す。

自分のありあまる才能を十全に発揮するには1人分の体では足らないと考え、「猫の手も借りたい」という言葉に着想を得て6人の自分の分身「猫（サテライト）」を造り出した。いわば、「欲（ヨーク）」の生みの親である。

Dr.ベガパンク（ONE PIECE）とは【徹底解説・考察まとめ】 - RENOTE [リノート]

renote.net

Dr.ベガパンクとは、海賊を題材とした尾田栄一郎の漫画『ONE PIECE（ワンピース）』に登場する天才科学者で、海軍特殊科学班「SSG」に所属している。500年先を行くと言われる天才的な頭脳と、悪魔の実「ノミノミの実」の能力で無限大に知識（データ）を記憶できる脳ミソを持っている。作中に登場する革新的な技術や兵器は、ほぼベガパンクの開発したもの。その発想は、、麦わら海賊団の船大工、フランキーにも多大な影響を与えている。人々の幸せを願う人格者であるが、その技術などは悪用されることも多い。

PUNK-06 欲（ヨーク）の名言・名セリフ／名シーン・名場面

まさかの裏切り

6人の「猫（サテライト）」の中でもマイペースで、物事を深く考えるのが苦手な「欲（ヨーク）」。言い換えれば、6人の「猫（サテライト）」の中で最も無害な存在である。そんな「欲（ヨーク）」が、ベガパンクの「本体（ステラ）」を裏切り、同じ「猫（サテライト）」の一人である「正（シャカ）」の頭を拳銃で撃ち抜いたのは衝撃的なシーンだった。

PUNK-06 欲（ヨーク）の裏話・トリビア・小ネタ／エピソード・逸話

一人だけ名前の由来が不明

ベガパンクの造り出した「猫（サテライト）」は、「正（シャカ）」、「悪（リリス）」、「想（エジソン）」、「知（ピタゴラス）」、「暴（アトラス）」、「欲（ヨーク）」の6人。この内「欲（ヨーク）」以外の5人については、その名前の由来が読者の間でも元ネタがハッキリとしているが、「欲（ヨーク）」だけは、名前の由来が不明であり、読者の考察も別れている。

「正（シャカ）」は仏教の開祖「釈迦」、「悪（リリス）」はユダヤ伝承の女性の悪霊、「想（エジソン）」はアメリカの発明家、「知（ピタゴラス）」は古代ギリシャの哲学者、「暴（アトラス）」はギリシア神話の神である。ただ「欲（ヨーク）」については、神や霊の名前でなく、実在した学者の名前でもない。読者の間では、”欲”という言葉をそのまま”ヨーク”としたのではないか、などの考察が存在している。