月刊少女野崎くんの名言・名セリフ/名シーン・名場面まとめ

『月刊少女野崎くん』は、椿いづみによる4コマ漫画作品である。ウェブコミック配信サイト『ガンガンONLINE』にて2011年より連載され、2014年にTVアニメ化された。無骨な男子高校生の野崎梅太郎は、実は人気少女漫画家だった。梅太郎に恋する女子高校生の佐倉千代は、ひょんなことから彼のアシスタントとして働くようになる。梅太郎と千代を中心に、周りの個性豊かな面々を巻き込んで描かれる学園コメディ漫画である。

佐倉 千代(さくら ちよ)の名言・名セリフ/名シーン・名場面

「の…のののの野崎くんっ。ずっずっとファンでしたっ」

梅太郎(下)に告白する千代(上)

本作のスタートを飾る千代のセリフである。以前から梅太郎に恋心を抱いた千代は、満を持して「のっ、のののの野崎くんっ。ずっ、ずっとファンでしたっ」と彼に募る想いを告白する。しかし、その際に「ファン」という表現を選んだために梅太郎には「漫画家としての自分に対するファン」だと解釈されてしまった。この告白がきっかけで千代は梅太郎が漫画家だという事実を知り、アシスタントの座につくことに成功する。告白は不発に終わったものの、このやりとりがあったからこそ、千代は野崎との距離を大幅に縮めることができたのである。

「これが大人の女の駆け引きってやつだよ…」

梅太郎と仲良くなったものの関係にまったく進展がないことに焦った千代は、友人に相談し、「駆け引きができていない」「たまには態度変えて男を翻弄してみたらどう?」とのアドバイスを受ける。それを忠実に実行しようとした千代は、「小悪魔とはどんなものか」について調べ、小悪魔らしく思える友人の瀬尾結月(せおゆづき)を参考にしようと考えた。結月をまねて不良じみた格好をした自分に焦る梅太郎と御子柴を見た千代は、彼らを翻弄しているのだと満足し、「これが大人の女の駆け引きってやつだよ…」と自慢げに言う。しかし実際には梅太郎も御子柴もなぜか豹変した千代にうろたえていただけであり、そんな千代の姿を見た御子柴は内心「でけーリボンつけて何言ってんだ」と呆れるのだった。

「はじっ、こっこん…みこりいいいいいん!!!」

御子柴(左)に助けを求める千代(右)

千代は御子柴とともに、初めて梅太郎の実家を訪問することになった。いよいよチャイムを鳴らしてドアが開いたとき、千代は出てきた梅太郎の弟の野崎真由(のざきまゆ)に向かって挨拶するも「はじっ、こっこん…」とどもりまくり、「みこりいいいいいん!!!」と側にいた御子柴に助けを求める。パニックを起こした千代の極度の緊張っぷりがよく分かる場面である。

「急いで家に帰って厳重にコーティングして部屋に飾ります!!!」

回し食いでわいわいと騒ぐ結月と1年の若松隆博(わかまつたかひろ)を見ていた3年の堀政行(ほりまさゆき)は、夏祭りで見かけた千代が間接キスで真っ赤になっていた様子を連想する。夏祭りで偶然にも梅太郎と出会った千代は、自分が買ったリンゴ飴を彼に齧られ、それを大事に持っていた。堀に「食べないのか」と聞かれた千代は、「急いで家に帰って厳重にコーティングして部屋に飾ります!!!やっぱり防腐剤とか入れるといいんでしょうか!?あっ冷凍!!冷凍庫!!でもそうしたらいつでも見られない」と大興奮でまくしたてた。その様子を思い出した堀は、「赤くなりゃいいってもんでもねぇよな」と呆れたように言うのだった。梅太郎が食べた飴さえも必死でコレクションしようとする千代の様子から、梅太郎に対する異常なまでの執着心が見て取れる一場面である。

「ありがとう!!!」

若松(左)と御子柴(中央)にお礼を言う千代(右)

梅太郎のアシスタントの約束がある日に結月に誘われた若松は、本当の理由を明かすわけにはいかずに答えに迷う。前日に御子柴が「漫画の手伝いとか…なんかオタクっぽくて恥ずかしいだろ…」と言っていたのがふと浮かび、若松は勢いで「恥ずかしい仕事です!!!」と答えた。そのことが結月を通じて梅太郎の耳に入ったため、梅太郎は自分の仕事が恥ずかしいと思われているのだと落ち込む。だが、通りすがりに梅太郎から突然「俺の仕事は恥ずかしいのか…?」と聞かれた千代は、「ステキな仕事だと思うよ!」と返した。その言葉に感動した梅太郎は、思いのあまり抱き着いて千代に喜びを表現する。後から事の経緯を知った千代は、御子柴と若松に対して「そんなことしたら野崎くんが傷ついちゃうじゃない!!!2人共少しは考えて発言してよねっ」と説教しつつも、二人の手を握って「ありがとう!!!」と礼を言った。野崎を傷つけたとこに対する怒り以上に、抱き着かれるという状況を作ってくれたことに対する感謝は大きかったようである。

「理想!?私の理想なら他の人に見せないで私だけに見せてよ!!!私は全部独り占めにしたいんだからねっ!!!」

美術部の力仕事を引き受けた梅太郎は、お返しに部員たちから恋バナを聞くことになる。メンバーの一人として「理想の男子部員」を語っていた千代は、それとなく梅太郎が相手であるとほのめかした。だが、話がいつのまにか「モデルをしてほしい」ということになっており、千代が自分にモデルをしてほしいと思っているのだと勘違いした梅太郎は上を脱いで要望に応えようとする。予想とかけ離れた展開に焦った千代は梅太郎を止め、戸惑う彼に「理想!?私の理想なら他の人に見せないで私だけに見せてよ!!!私は全部独り占めにしたいんだからねっ!!!」と言い放った。パニックの勢いでの発言だったが、その言葉はたしかに梅太郎をドキッとさせていたのである。

「さあ!!!カップル!!!カップルだよ!!!いちゃいちゃさせていいよ!!!過激な妄想もしていいよ!!!」

千代は、梅太郎と御子柴が、お嬢様学校の中学生・鹿島麗(かしまれい)を案内しているところに通りがかる。麗には、男女が少し一緒にいるだけでカップルに見えてしまう性癖があった。その話を聞いた千代はわざと梅太郎に触れ、心の中で「さあ!!!カップル!!!カップルだよ!!!いちゃいちゃさせていいよ!!!過激な妄想もしていいよ!!!」と叫ぶ。たとえ麗の頭の中だけでも梅太郎とカップルになりたいという、千代の願望が現れた行動であった。

「野崎くんが無視されて傷つく姿を見ていたい…」

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