月刊少女野崎くんの名言・名セリフ/名シーン・名場面まとめ

『月刊少女野崎くん』は、椿いづみによる4コマ漫画作品である。ウェブコミック配信サイト『ガンガンONLINE』にて2011年より連載され、2014年にTVアニメ化された。無骨な男子高校生の野崎梅太郎は、実は人気少女漫画家だった。梅太郎に恋する女子高校生の佐倉千代は、ひょんなことから彼のアシスタントとして働くようになる。梅太郎と千代を中心に、周りの個性豊かな面々を巻き込んで描かれる学園コメディ漫画である。

『月刊少女野崎くん』の概要

『月刊少女野崎くん』は、椿いづみによる4コマ漫画作品である。スクウェア・エニックスのウェブコミック配信サイト『ガンガンONLINE』にて2011年8月25日更新分より連載が開始され、第2・第4木曜日の月2回更新となっている。配信漫画は単行本化されており、2021年8月時点でシリーズ累計発行部数は800万部を突破した。2022年時点で14巻が発刊されている。また、2014年7月から9月まで深夜枠でテレビアニメが放送された。
浪漫学園に通う女子高生・佐倉千代(さくらちよ)は、意中の相手である隣のクラスの男子生徒・野崎梅太郎(のざきうめたろう)が、少女漫画雑誌に連載を持つプロの人気漫画家であることを知る。千代は異性としての好意を伝えるつもりで告白したが、梅太郎はそれをファンとしてのメッセージと取り違え、告白は不発に終わる。だがそれをきっかけに、千代はベタ塗り担当として野崎のアシスタントを務めることになった。梅太郎と千代を中心に、同じく野崎のアシスタントを務める男子生徒達や千代の友達、その周りの人々を巻き込み、彼らの学校生活と恋愛模様を追う。魅力あふれる個性豊かな登場人物達の日々を描く、大人気コメディ作品である。

野崎 梅太郎(のざき うめたろう)の名言・名セリフ/名シーン・名場面

「じゃあ、これから俺の家来る?」

軽いセリフで千代(左)を家に誘う梅太郎(右)

千代から「ファンでした」と告白された梅太郎は、彼女が「少女漫画家の梅野咲子」のファンだと解釈する。それでもめげずに千代が「ずっと一緒にいたい」と言ったのを聞いた梅太郎は、「じゃあ、これから俺の家来る?」と返した。女子として家に連れ込まれたと考えた千代は焦るが、梅太郎はあくまで漫画を描く助っ人として千代を連れてきただけであった。このときべた塗を依頼したのをきっかけに、千代は梅太郎が漫画家だと知り、べた塗担当のアシスタントとして仕事に参加するようになる。

「言ってもみんな信じてくれなかったからな」

千代(左)自らの悲しみを打ち明ける梅太郎(右)

梅太郎が漫画家だと知った千代は、学校のほとんどの人間がその事実を知らないことを聞き、自分だけが特別なのだと喜びを露わにする。しかし梅太郎曰く、知られていない理由は「言ってもみんな信じてくれなかったからな」とのことであった。無骨でデリカシーの無い梅太郎が自分は少女漫画家だと言っても、誰も本気にはしなかったようである。

「俺なんて初恋もまだだしな‼」

千代になぜ少女漫画を描いているのかと聞かれた梅太郎は「趣味だったから」と答える。繊細な心理描写に定評がある梅太郎の漫画を読んだ千代は自分には絶対に描けないと言い、「恋愛経験値の差かな」と落ち込んでいた。その言葉を聞いた梅太郎は「焦ることはない」と励ましつつ、「俺なんて初恋もまだだしな‼」とあっけらかんと言った。恋愛経験豊富だからこそ漫画が描けるのだろうと考えていた千代は、「なんで少女漫画を描いているのか」と強く疑問に思うのだった。

「人間関係かな」

千代(右)の質問に答える梅太郎(左)

千代と一緒に原稿を描いていてマンガで一番大変なことは何かと聞かれた梅太郎は、「人間関係かな」と答えた。ネームや下書きなどマンガならではの悩みが返ってくると思っていた千代は、予想外の答えに戸惑う。しかし実は梅太郎は、以前担当についていた前野蜜也(まえのみつや)に、タイトルを勝手に変更されたり意見をコロコロ変えられたりと、さんざん苦労させられたことがあった。そのときの経験によって、梅太郎は担当との関係性がいかに重要かを身に染みて知っていたのである。

「鈴木はマミコ以外にはふらつかない!!!」

御子柴(左)とプレイしたゲームに自分の作品を重ねる梅太郎(右)

同級生の御子柴実琴(みこしばみこと)に誘われてしぶしぶギャルゲーをプレイした梅太郎は、主人公に自分の描くマンガのヒーローと同じ「鈴木」という名前をつける。しかし、その主人公でプレイを始めた梅太郎は、登場するギャル達にことごとくひどい態度をとる選択肢を選び続けた。「どう考えても違うだろう」と怒る御子柴に、梅太郎は「鈴木はマミコ以外にはふらつかない!!!」と言い返した。それを聞いた御子柴は「なんでその名前にしたんだよ」と怒るが、このセリフには自分の描くキャラクターに対する梅太郎の愛情が現れている。なお、マミコは梅太郎のマンガ『恋しよっ』のヒロインであり、鈴木と相思相愛の仲にある人物である。

「なんでって…一緒に帰りたかっただけだけど」

自分が描くマンガに盛り上がりシーンが欲しいと考えた梅太郎は、「びっくりしてドッキリする展開」を模索するため、学校生活の中でさまざまなドッキリ展開を作ってみようと試みる。それに付き合っていた千代だが、梅太郎が仕掛けるドッキリはいまいちヒットしていなかった。梅太郎に誘われて一緒に下校していた千代は、最後までとくに何も仕掛けられなかったのを不審に思う。しかし、その後別れ際にかけられた「なんでって…一緒に帰りたかっただけだけど」という梅太郎の言葉は、その日で一番千代をドッキリさせたのであった。

「いいや、それは大凶だ。俺は見たぞ大凶だった。お前だけ違うわけはないぞ大凶だ」

修学旅行で寺を訪れた千代と梅太郎は、恋みくじを引く。結果は2人揃って大凶でショックを受ける千代だが、一方の梅太郎はとくに気にした素振りも見せずに紐に結んでいた。自分が結んだおみくじを手に入れようと飛び跳ねる千代を見た梅太郎は、高いところに結びたがっているのだろうと思い、千代を抱え上げて結ばせようとする。大凶をきっかけに抱き上げてもらえた千代は照れながら「このおみくじ…大吉だったのかも…」と言うが、それを耳にした梅太郎は「いいや、それは大凶だ。俺は見たぞ大凶だった。お前だけ違うわけはないぞ大凶だ」と真剣な顔で並べ立てた。そ知らぬふりをしていた梅太郎だが、実は大凶を引いたことに大ショックを受けていたのだった。

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