破裏拳ポリマー(新破裏拳ポリマー)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『破裏拳ポリマー』とは、1974年から1975年に放送されていたアニメ・映像作品。タツノコSFアクションヒーロー、3作目にあたる。舞台は、無国籍都市アメホン国ワシンキョウ市。主人公・鎧武士が赤いスーツを身にまとい、「破裏拳流」を使うヒーロー・破裏拳ポリマーとなって怪人と戦う姿を描いている。コメディタッチな作風とカンフーを彷彿とさせる激しいアクションは、時代を超えても色褪せることはない。ポリマーの決め台詞は「この世に悪のある限り、正義の怒りが俺を呼ぶ!破裏拳ポリマー、ここに参上!」。

出典: video.unext.jp

ポリマーローラーは、4話で初登場した転身形態である。道路工事の際に使われる、ロードローラーのような形が特徴。両足部分がローラーに、両腕は補助輪に変形し、敵を一掃する。

その他の用語

転身

変身のこと。武士がポリメットを被り「転身ポリマー」と声を発すると、ポリマー粒子が体を覆い破裏拳ポリマーとなる。

破裏拳流

武士が山に籠って修行をし生み出した拳法が、破裏拳流である。柔道や空手といった武道が基礎となっているが、道理に反した技が組み込まれているのが特徴。場合によっては急所を一突きし、相手怪人を再起不能にまで追い込む。

必殺技は、高速移動を応用し幻影を作り出す「幻影破拳裏」。跳躍力を利用して蹴りを入れる「天空蹴り」。回転力を活かした「回転片手独楽」「回転蹴り」「真空片手独楽」がある。

『破裏拳ポリマー(新破裏拳ポリマー)』の名言・名セリフ/名シーン・名場面

破裏拳ポリマー「ミサイルも細菌も早く処分して今後作らないことですね。あんなものがあるから悪の道具に使われ、何人もの尊い命を失ってしまうんです」

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ムカデ団撃退後、オニトラに進言するポリマー。如何なる理由があっても兵器を持つのは許されない。

3話「メカギャング むかで作戦」で、ポリマーが呟いた台詞。

全身が痒くなる兵器を使用し、都市を大混乱に陥れたメカギャング団。次なる標的は世界各国であったが、ポリマーによって食い止められた。兵器の在り方は現実でも問題になっており、下手をすれば痒くなるだけでは済まされない。

ポリマーの台詞「ミサイルも細菌も早く処分して今後作らないことですね。あんなものがあるから悪の道具に使われ、何人もの尊い命を失ってしまうんです」は、心に深く突き刺さる。

鬼河原 虎五郎「辛いことをやり抜くのも若いものにはいい経験だ。例え無駄だと分かっていても最後まで頑張るんだぞ」

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寒空の中でオニトラの家に張り込み中の武士。ヘボ探偵に使われる武士に同情したオニトラ長官は、温かいコーヒーを差し出す。

10話「電魔団クラゲラー」にて出てきた、オニトラの台詞。

オニトラ所有の壺が電魔団クラゲラーに狙われていることを知った探偵事務所の面々は、強引にオニトラの家に押しかけて警備に当たった。武士とテルと男爵は寒空の中での警備となり、オニトラは同情を禁じ得ない。彼らを激励するために熱いコーヒーを差し入れた。

辛さを乗り越えれば、必ず何かは得られるもの。武士の場合は父親の本心だった。例え無駄な行動でも、最後までやり遂げると大きな経験となり人生の糧となる。「辛いことをやり抜くのも若いものにはいい経験だ。例え無駄だと分かっていても最後まで頑張るんだぞ」というオニトラの台詞は、彼の厳しさと優しさが垣間見えた台詞となった。

ホワイトウルフ「力は力に負ける」

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ホワイトウルフを追い詰めたポリマー。正体は、ムクレ博士だった。

11話「メカ獣団ホワイトウルフ」での台詞。

11話のゲストキャラであるムクレ博士から出た台詞である。ムクレ博士は有能な人物であったが、研究の事故により下肢を失い不自由な体となってしまった。そこで力を追い求めるため自ら「ホワイトウルフ」となり、世界征服を企む。ホワイトウルフの企みはポリマーの活躍により粉砕されてしまった。正体を自ら明かし、ポリマーに罪を白状する。ホワイトウルフは「力は力に負ける」と言葉を遺し、自ら命を絶ったのだった。

現実世界においても、力を追い求める人は少なくない。権力や財力など、人々が求めている力の種類は無限にある。しかし力だけに固執するとどうなってしまうのかは、頭では理解しているだろう。では心で理解できているかと問われると、答えるのは難しいもの。力を入れるために残酷な行為に手を染めるとどうなるのか、考えさせられる台詞である。

破裏拳ポリマー「憎しみを忘れてこそ平和が来る!過ぎ去った過去を呼び戻す時、血で血を争う地獄になる」

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蝶一族の前に現れたポリマー。彼が語る言葉に耳を傾ける。

13話「幻影おぼろ蝶」において、ポリマーが発した台詞である。

幻影おぼろ団は、美術館から「アララアゲハ」の標本を強奪。幻影おぼろ団の正体は過去に栄えていた一族だったが、今は見る影もなし。過去の栄光を取り戻すため、犯行に手を染めたのだった。昔の栄光に思いを馳せるのは悪いことではないが、固執し過ぎてしまうと前が見えなくなってしまう。大事なのは過去ではなく「未来」である。

前を向くことができなかった幻影おぼろ団に対し、ポリマーの熱い台詞が響き渡る。「憎しみを忘れてこそ平和が来る!過ぎ去った過去を呼び戻す時、血で血を争う地獄になる」と。

鬼河原武士「本当にお父さんを見捨てるなら、あんな国際警察の真ん前なんかにいやしませんよ」

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久しぶりの親子の再会。心に秘めていた思いを父親に告げる息子。

25話「海亀将軍ベッコーダー」のセリフ。

オレガー・スッテル博士の事件がきっかけとなり、父親から半ば勘当状態になっていた武。国際警察向かいにある車探偵事務所で「鎧武士」として入り事件捜査にあたる傍ら、ポリマーとして大活躍を見せていた。ポリマーに転身するには、博士から譲り受けたポリメットが必要となる。ポリメットは最新機器の集合体のようなもので、どこかに売り飛ばせばかなりの値段になるだろう。しかし武はポリメットを売りに出すこともなく、自らの命をかけて事件解決へと導く。

彼を正義に奮い立たせた理由は、父親の影響が大きいだろう。父親は国際警察長官であるオニトラだ。どんな犯罪も見逃すことなく犯人を追い詰める姿は、武も見てきたはずだ。犯罪を一掃するのは正義のためでもあるだろうが、父親の助けになりたいと考えたからであろう。

口では父親に反発しているものの、心のどこかでは尊敬してた。だからこそ探偵事務所に入り、父親と同じように事件捜査に取り組んだと思われる。武の「本当にお父さんを見捨てるなら、あんな国際警察の真ん前なんかにいやしませんよ」は、息子から父親の愛が感じられる台詞である。

ポリマーのピンチを救ったヒロインの大活躍

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