三鷹アサ／戦争の魔人（チェンソーマン）とは【徹底解説・考察まとめ】

三鷹アサ／戦争の魔人の概要

三鷹アサ（みたか アサ）／戦争の魔人（せんそうのまじん）とは、『チェンソーマン（第二部）』の主人公で、ヨルこと戦争の悪魔と肉体を共有する少女。
クラスメイトと担任の痴情のもつれに巻き込まれて命を落とし、そこでヨルに憑依されたことで“人間の死体に悪魔が入り込んだ存在”たる魔人となる。しかしこの時、脳の大部分が無事だったことと、「人間社会に潜伏するには、それについて詳しい者に協力させるのが手っ取り早い」というヨルの判断により、自我を保ったまま彼女と肉体を共有する。

ヨルは「チェンソーマンを倒し、ヤツに奪われた自分の力を取り戻す」ことを目的としており、彼女から「私の意志1つでいつでもお前の自我を消せる」と脅されて、望みもせぬまま悪魔たちと戦わされたりチェンソーマンの正体を探ったりと様々な事件に巻き込まれていく。
やがて第一部の主人公デンジと交流するようになるが、彼こそが躍起になって探しているチェンソーマンその人であることには気づいていない。

三鷹アサ／戦争の魔人のプロフィール・人物像

第四東高等学校の1年生。意志が強くて生真面目で、融通が利かず思ったことははっきり口にする性格。普段はセミロングの黒髪を束ねていることが多く、余裕のない生活を送っていることもあって飾り気は少ない。一方で妙に他人の目を気にするところがあり、「おもしろい人だと、役に立つ人間だと思われたい」という欲求を内に秘めている。
高校入学前に母を悪魔に殺されており、そのせいもあって悪魔を毛嫌いしている。授業の一環として無害な悪魔を教室で飼育するようになった際には頑として反対し、クラスから孤立する結果となった。

ヨルに対しては「自分の運命を握られている、考え事も見抜かれる」と強い恐怖と警戒心を抱いているが、彼女が時折見せる天然っぷりや意地っ張りな面を知ってからは「意外とチョロいヤツなのでは」とも考えるようになった。互いに少しずつ相手を理解し、相棒としての関係を築きつつあるが、「チェンソーマンの打倒」という目的を達成することしか考えていないヨルの冷徹さに言葉を失うことも多い。
そのチェンソーマンの正体であるデンジに対しては、「彼女が欲しい」という彼側の都合で引き合わされ、「なんて失礼な男なんだ」と憤慨。しかしヨルから「自分の力でデンジを武器にしよう」と提案されてデートに誘うはめになり、そこで彼のピンチの時ほど頼りになる一面を目の当たりにして評価を改める。ヨルによれば「アサはデンジに恋をしつつある」とのことだが、本人はこれを否定している。

三鷹アサ／戦争の魔人の来歴・活躍

ヨルとの出会い

高校入学前に悪魔の襲撃に巻き込まれ、この時に母を失う。父親の姿は描かれておらず、母子家庭だった可能性が高い。高校の制服を買ってもらったばかりで、これが母の形見となった。
それからしばらくは愛猫のクラムボンと共に児童養護施設で暮らす。しかし「ここで暮らす者はみんな家族を失っているのに、この子だけペットと一緒なのは不公平だ」と考えた寮長にクラムボンを殺されてしまい、深い絶望を味わうこととなった。

その後第四東高等学校への入学と共に独り暮らしを始め、新入生として過ごす。立て続けに家族の喪失を味わい、気を張り詰めていたためになかなか友達ができず、話しかけてくれるのはクラスの委員長と担任の田中の2人だけだった。
ある時、授業の一環としてコケピーこと完全に無害な鶏の悪魔を教室で飼育することとなり、クラスメイトの大半が「かわいい」、「おもしろい」とこれを歓迎する中、悪魔に親を殺されて間もないアサは「早く死んでほしい」との言葉を漏らす。これによりさらにクラスから疎外されることとなり、アクシデントでアサがコケピーを殺してしまったことでついにはイジメを受け始める。

委員長と田中から庇われ、3人でこっそりコケピーの墓参りに行く話がまとまるが、ここで委員長が「ずっとアサが妬ましかった」との本音を吐露。彼女は田中に想いを寄せ、肉体関係すら結んでいたが、その田中はアサのことを狙っていた。この嫉妬を正義の悪魔に付け込まれた委員長は、悪魔と化してアサを殺害する。
しかしその刹那、たまたま居合わせた戦争の悪魔がアサの死体を乗っ取る。“人間の死体に悪魔が入り込んだ存在”こと魔人と化した戦争の悪魔は、自らの持つ「自分の所有物を武器化する能力」で田中を武器にして委員長を切り捨てる。

デビルハンター部への誘い

戦争の悪魔は、かつて自分を倒したチェンソーマンから奪われた己の力を取り戻すことを目的としており、そのために人間社会に潜伏しながら調査を進めていこうと考えていた。アサの肉体には脳の大部分が残ったままだったため、戦争の悪魔は彼女から自我を奪わずに自分に協力させることを思いつく。かくしてアサは息を吹き返し、“ヨル”と名乗るようになった戦争の悪魔と肉体を共有していくこととなった。
相手の意志1つで自分の自我が奪われることを理解したアサは、「目的を果たせば肉体を返してやる」というヨルに従うしかなく、彼女に命じられるままチェンソーマンの捜索に加担。「チェンソーマンは第四東高等学校のデビルハンター部にいる」という噂を頼りに、その入部を目指す。

入部には試験を突破する必要があり、ここでアサはユウコという少女と吉田ヒロフミ（よしだ ヒロフミ）という少年に出会う。ミステリアスなイケメンである吉田は、デンジという少年とよくつるんでおり、「恋人が欲しい」という彼をアサに引き合わせる。デンジは今までまともに女性と付き合ったことがないらしく、ガサツな発言を繰り返してアサを呆れさせ、“アサとデンジを交際させる”という吉田の計画は大失敗に終わった。
一方のユウコはアサがクラスでイジメを受けていることを知って憤慨し、友達になろうと提案してくれる優しい少女で、アサも彼女に心を許していく。しかし「誰かの役に立って認められたい」との欲求を内に抱えるユウコは、アサにとって因縁深い相手である正義の悪魔と契約してしまい、その全能感に酔い痴れるままアサをイジメる生徒たちを襲撃。アサはなんとかユウコを止めようとその前に立ち塞がり、ヨルの力で自分の制服を剣に変えて対抗する。

ユウコとの別離

ヨルが武器化するものは、アサがそれに対してどれほど罪悪感を抱いているかで威力が変わるらしく、「母の形見を使い捨ての武器にした」その剣はすさまじい威力を発揮してユウコをバラバラに切り裂いてしまう。そこまでするつもりはなかったアサが「ユウコが死んでしまう」と絶望していると、その場に制服姿の少女が現れ、「妹のお前が望むなら、その女を助けてやる」と言い出す。
しかし謎の少女は、ユウコの傷を治すばかりか巨大化させ、騒ぎは収束するどころかさらに拡大。吹き飛ばされたアサが気を失っている間に、全校生徒やプロのデビルハンターたちの前に姿をさらすこととなったユウコは、突如現れたチェンソーマンに切り刻まれて退治される。

「アイツがユウコを、私の友達を殺した」とチェンソーマンへの憎しみを抱くアサだったが、ユウコは実際には死んでおらず、その晩密かにアサの部屋を訪れる。学校をやめて遠くに行くことになったと言葉少なに語るユウコに、アサは咄嗟に以前イジメに遭っていた自分に彼女がしてくれたように、これを使ってほしいと靴を渡す。
ぎこちなく、それでも笑顔で別れることとなったアサとユウコだが、アサの部屋を少し離れたところでユウコは“チェンソーと一体化した腕を持つ何者か”に襲われ、今度こそ命を落とす。

無限の牢獄

ユウコが死んだことを知らないまま、アサはヨルから「お前の制服のような強力な武器を作ろう」と提案される。しかし根が真面目で善良なアサは大切だと思う人間を武器にすることができず、逆に「こんなヤツどうでもいい」と感じる相手からはろくな武器が作れない。ヨルに言葉巧みに唆されたアサは、「どうでもいいと思えるデンジを自分に惚れさせて、彼を武器化する罪悪感を利用して1度だけ強力な武器を作る」ことを了承する。
アサは早速デンジをデートに誘い、2人は水族館に遊びに出掛ける。この日ここには「我こそチェンソーマンだ」と豪語する部長の伊勢海ハルカ（いせうみ ハルカ）や吉田などデビルハンター部の面々も訪れていたが、その中にはユウコを巨大化させた謎の少女も含まれていた。彼女は自らを「ヨルの姉の飢餓の悪魔」だと語り、アサが強い武器を作るには理性が邪魔だと指摘し、手伝ってやると言って彼女たちを水族館の中に閉じ込める。

デンジによれば、これは永遠の悪魔の能力であるらしく、彼は以前にもこれと戦ったことがあるのだという。脱出する方法も分からず、伊勢海が「自分はチェンソーマンに憧れているだけだ」と無様に助けを求めれば、吉田も「今回ばかりは死を覚悟している」と弱気なことを口にする。アサも「ここで死ぬか、誰かを武器にして脱出するしかないのか」と静かに絶望していく中、デンジは「水族館の生き物を食べればいい」とまだまだバイタリティ溢れる姿を見せる。
これに勇気づけられたアサは、「水族館の中にある金を集められるだけ集め、これで“この水族館を買った”ことにして、“自分の所有物”となった水族館を武器化して脱出する」というアイデアを思いつく。これは成功し、一行は水族館からの脱出に成功。直後に永遠の悪魔もヨルによって討ち取られ、アサたちは死地から生還するのだった。

衝撃のおうちデート

窮地の中での勇気としたたかさを見せたデンジのことを見直すアサだったが、ヨルはこれを「アサはデンジに恋をしている」と判断。今なら強い武器が作れると見てデンジの武器化を試みるが、どういうわけか失敗し、「どうやらデンジの方はアサのことをなんとも思っていないらしい」と分析する。アサは「水族館から助けてあげたのに、感謝する気持ちもないのか」と憤慨し、なんとかデンジを振り向かせたいという欲求を抱く。
その後アサは、「水族館からの脱出に協力したらなんでも言うことを聞く」と約束していたデンジから、もう1度デートしようと誘われる。彼の提案した映画館デートは金がかかるからと断ったアサは、デンジの部屋でレンタルした映画を見ようと提案。デンジは渋い顔をしつつもこれを了承し、代わりに「最悪死ぬことになるから絶対にルールに従ってくれ」と念を押す。

その後デンジの暮らすアパートで一緒に映画を見ながら教えられたルールは、「他人の部屋や冷蔵庫の扉を開けるな」、「同居人の前ではデンジとイチャイチャするな」というものだった。アサは「憂さ晴らししたくてデートに誘っただけで、アンタのことが好きなわけじゃない」と伝えた上で、自分とはもう関わらない方がいいとデンジに告げる。これはヨルに本気で武器化されかねない立場にある彼を案じての言葉だったが、アサといい雰囲気になれたと思っていたデンジは少なからずショックを受ける。
自分の何が悪くて嫌われたのかとデンジが思案していると、アサの体を乗っ取ったヨルが身を乗り出して彼にキスをする。そこに折悪く犬の散歩に出かけていたデンジの同居人の少女が戻り、ヨルに向けて「泥棒」と言い放つと、指先から鎖を発して彼女を捉える。ペット同然の存在として人格を“支配”されてしまったヨルだったが、デンジが助け舟を出してくれたお陰で無事に回復。しかしその代わりに、デンジの部屋に来た記憶を消されてしまう。

この時デンジは「2度とあの女（アサ）と仲良くしない」とも約束させられており、校門に戻されたアサとヨルは、日没まで校門で立ち尽くしていた。デートをすっぽかされた2人は、「デンジはアサに好意がある」というこれまでの作戦の前提を疑い出し、アサはそれに自分でも意外なほどの落胆を覚える。そんな彼女たちの前にヨシフミが現れ、「ちょっと付き合ってくれないか」と提案する。「もしかして吉田も自分に好意があるのでは」と浮かれるアサだったが、彼の口から出てきたのは「理由は好きに解釈してくれて構わないが、もうデンジと関わらないでほしい」という要求のみだった。

落下の悪魔の脅威

勝手に好かれてると期待して喜んで、それが勘違いだと気付いて勝手に絶望する。自分の軽薄さに自己嫌悪を抱えてながら団地の敷地を通り過ぎようとしたアサの目の前で、1人の男が墜死する。その様子を無言で見守る住民たちに気付いたヨルは、何かしらの悪魔が彼らを操っていることを察してアサから体の支配権を奪い取る。
この時暴威を振るっていたのは「落下の悪魔」という強力な悪魔で、人々を絶望させては次々と墜死させていた。落下の悪魔の力でクラムボンの死を強く思い出したアサは、“上空に向かって落下する”という不可思議な現象に見舞われ恐怖する。

恐怖こそが落下の悪魔の攻撃のカラクリであることを見抜いたヨルは、アサに「怖がるな」と命じ、痛めつけてでも自分がイニシアチブを握ろうとする。しかしヨルが自分を助けようとしていることを知ってなおアサは彼女を恐れ、敵の悪魔を恐れ、過去の絶望を恐れた。自分の体を勝手に利用しているヨルのことなど信用できなかったし、人付き合いの苦手なアサは「1人でいるのも寂しいし、誰かに近づいて傷つけるのも傷つけられるのも怖い」と感じていた。
そんな少しずつ積み重なっていた絶望を落下の悪魔に付けこまれ、「死を受け入れれば楽になる」との囁きに相手の従って上空へと落下。しかしここにチェンソーマンが駆け付け、なんとかアサを救おうと説得を開始する。「生きることは苦しいことばかりだが、どんなに苦しくても、自分はやりたいことがあるから乗り越えられる」と言い切るチェンソーマンは、それはなんなのかとのアサの問いに「女の子とセックスをしてみたい」という赤裸々な野望を語り、彼女をドン引きさせる。「頭からチェンソーが生えるような男とセックスしたがる女はいない」と告げられるなり、デンジもあっさり生きる気力を無くし、2人はそろって地獄へと続く門の中に落ちていく。

デンジの奮闘と、突如現れた“2人目のチェンソーマン”の援護により、アサはなんとか現世へと帰還する。「今なら倒せる」と意気込むヨルを制し、アサは傷ついたデンジに自分の血を与えて回復させる。これまで何度も助けてくれた恩と、「こんなくだらないヤツが生きていていいなら、私も生きていいと思える」というのが理由だった。武器化したバイクに乗り込み、アサは息を吹き返したデンジと共に地獄から迫り来る悪魔の攻撃をかわし続ける。
落下の悪魔の妨害もあり、ついには大型の悪魔に一飲みにされてしまうアサとデンジだったが、間一髪ナユタが「人間を糞の味に感じる」ようその悪魔の脳を“支配”したため吐き出されることとなり、窮地を脱する。「自分がせっかく念入りに心を折った（本人的には“調理した”）人間を吐き出すなんて」と激昂した落下の悪魔によって大型の悪魔は倒され、2人はからくも生き延びるのだった。

世界平和チェンソーマン協会

落下の悪魔の力は世界規模で影響があり、日本だけでも確認できるだけで2000人以上の死者が出ていた。アサは他の怪我人共々病院に担ぎ込まれ、待合室のソファでうたた寝しながら「また嫌っているはずのチェンソーマンに助けられた」という事実に想い馳せる。
大惨事に人々が恐慌する中、待合室のテレビではバラエティ番組が放送されており、そこに出演していた伊勢海が「こういう時に頼りになるのはチェンソーマンだけだ」と主張。世界平和チェンソーマン協会なるグループの発足を宣言する。

一方、退院したアサはヨルと「チェンソーマンをどうするのか」で激論を交わしていた。落下の悪魔が起こした混乱で、ヨルは「近々大きな戦争が始まる」と予想し、チェンソーマンを倒せるだけの“戦争への恐怖”が得られると考えていた。しかしアサは幾度も助けられたことでチェンソーマンにほのかな恋心を抱くようになっており、「そんなことで戦えるのか」とヨルを呆れさせる。
そこに突如としてキガが現れ、「チェンソーマンは2人いる」とアサたちに伝える。アサを助けたチェンソーマンと、ヨルから力を奪ったチェンソーマンは別人だというのだ。「信じられない、信じる理由がない」と警戒するアサだったが、「誰かがチェンソーマンの代わりに悪魔を狩り続ければ、彼は力を失って普通の人間になれる。あなたたちが戦う理由も無くなる」と唆され、キガの勧めるまま世界平和チェンソーマン協会に入会。チェンソーマンに成り代わって悪魔と戦い、これを次々と撃破していく。

名声と喝采

その後も世界平和チェンソーマン協会の宣伝塔として華々しい活躍を続け、テレビで紹介されるほどの名声を得る。自身はこれをあくまで「チェンソーマンのため」だとしていたが、内心ではヨル共々人々の喝采に酔い痴れていた。
しかしある時、世界平和チェンソーマン協会は市民へのテロを含む複数の犯罪行為に加担していたことが明らかとなり、公安の強制捜査を受ける。自室で待機していたアサはこのニュースをテレビで知って驚き、自分の身柄も抑えようとやってきた公安のデビルハンターに抵抗。「自分の部屋そのものを武器化する」という奥の手で対抗しようとするが、部屋に飛び込んできた吉田によって右腕を斬り飛ばされてしまう。

しかしこの時、キガが世界平和チェンソーマン協会という組織を作ってまで進めていた計画が発動。その信者の大半がチェンソーマンに似た怪物へと姿を変え、世界規模の暴動を巻き起こす。これにより世界中の人々が「チェンソー」と「戦争」への恐怖を強くし、アサに代わって肉体の支配権を引き受けたヨルは唐突にして大幅なパワーアップを果たす。
強大な力を見せつけるヨルを前に、吉田は「手に負えない」と見て撤退。己の力に酔い痴れるヨルの前にキガが現れ、チェンソーマンの危機を伝える。

チェンソーマン救出作戦

アサとヨルが吉田に襲われていた頃、デンジは世界平和チェンソーマン協会の策謀によって自分の家や家族を奪われ、必死にこれを守ろうとしてチェンソーマンに変身。「コイツもチェンソーの怪物だ」と恐慌した人々にリンチされて倒れ、公安の管理する悪魔収容センターに捕らえられていた。アサとヨルは彼を救出するべく、キガと共に悪魔収容センターへの侵入を試みる。
一連の事件の裏で糸を引いていたのがキガということも知らないまま、彼女に「チェンソーマンを助けるにはそうするしかない」と唆されての行動ではあったが、「チェンソーマンに恩を返すチャンス」とアサは意気込んでいた。伊勢海たち元デビルハンター部の面々も「世界平和チェンソーマン協会の幹部」としてここに捕らえられており、混乱に乗じて脱出した彼らと合流したアサは、改めてチェンソーマンの救出に向かう。その途中、デンジとの間に因縁を持つ公安のデビルハンターに襲われるも、「ここにチェンソーマンがいる、彼に恨みがあるなら一緒に探そう」とヨルが呼びかけたことで一時休戦となり、しばし行動を共にする。

施設の深部でついに解体されたチェンソーマンを発見したアサたちは、早速これを組み立てて再生させようと盛り上がる。しかしそんな矢先に、アサはチェンソーマンの正体が幾度か交流したデンジであることを知り、大いに衝撃を受ける。
首尾よくデンジを救出した一行は、キガの隠れ家へと撤退。ここでデンジを組み立てて再生させ、意識を取り戻した彼と対面する。