ナユタ/支配の悪魔(チェンソーマン)の徹底解説・考察まとめ

ナユタ/支配の悪魔とは、藤本タツキの漫画『チェンソーマン』第一部の最終回に登場した支配の悪魔。デンジとの戦いの末にマキマが死亡し、新たに人間界に転生した。生まれる前のマキマとしての記憶は一切ない。中国にいたところを岸辺がさらってきた。日本政府に預けるとマキマのようにすべてを意のままに支配する悪魔になってしまうため、デンジが預かって面倒を見ることになった。食べたいものを聞かれたナユタが答えたのは「食パン」だった。

ナユタ/支配の悪魔の概要

ナユタとは、藤本タツキの漫画『チェンソーマン』第一部の最終回に登場した支配の悪魔。デンジとの戦いの末にマキマが死亡し、新たに人間界に転生した。デンジがマキマを殺してからすぐに現れたため、地獄で転生してすぐに殺害されたものと推測できる。マキマとしての記憶は一切ない。
中国にいたところを公安に所属するデビルハンターの岸辺(きしべ)がさらってきた。日本政府に預けるとマキマのようにすべてを意のままに支配する悪魔になってしまうため、デンジが預かって面倒を見ることになった。食べたいものを聞かれたナユタが答えたのは「食パン」だった。

そもそもナユタに転生する前のマキマだった頃は、作中最強クラスの能力を持つ悪魔として、デンジに絶望を味わわせた人物である。
自分より程度が低いと思ったものを支配することが可能で、 支配した相手の思考、言動など意のままに動かすことができる。他にも記憶の改竄や暗示、契約相手が使役した悪魔の能力を使う、致命傷を負っても内閣総理大臣との契約により、適当な日本国民にすり替えることが可能だったため、銃撃されても死なない、闇の悪魔と死闘を繰り広げても五体満足で地獄から戻ってくるなど、不死身で無敵の存在だった。
チェンソーマンに食べられた悪魔は、概念ごと人々の記憶から消され、地獄で転生することなく完全に消滅する。第一部終盤で「チェンソーマンの力でより良い世界を作る」という目的を持っていることが判明したが、チェンソーマンとの激闘の末、パワーの血から作り出されたチェンソーで切られ、瀕死の状態に。そして復活を阻止するため、一片残らずデンジに食べられて死亡。

転生体のナユタはまだ子供であるため、マキマの時のような絶望的な悪魔ではない。

掲示板「なんJ」でも、マキマが支配の悪魔だと判明した時は驚きの声や、支配の悪魔の怖さを書き込む人が続出したが、支配の悪魔がナユタとして転生した後は、デンジとの関係が兄にわがままを言って甘える妹のようで良いといった声や、マキマの時よりも恐怖感がないといったツッコミの方が目立っていた。
また、転生したナユタがデンジに育てられるという状況に魅力を感じたファンも少なくないようで、宇宙猫による『支配の悪魔を育ててみた』という同人誌が存在する。

ナユタ/支配の悪魔のプロフィール・人物像

イヌと遊ぶナユタ(左)と、彼女を預かることになったデンジ(右)

支配の悪魔は英語では「Control Devil」「Conquest Devil」「Devil of Domination」などと表記される。デンジに敗れて死亡した支配の悪魔が、地獄で殺されてナユタへと転生した。髪型は三つ編みで、マキマと同じくグルグルとした模様の瞳が特徴。中国で発見されたが、岸辺が盗み出してデンジの元へと届けた。
マキマが飼っていた犬を手懐けたり、デンジを「わんわん」と呼ぶなど、支配の悪魔としての片鱗はある。しかし生まれたばかりのためか、マキマのように人を支配下に置こうとする言動はなく、子ども子どもしている。

デンジと共に暮らし、小学校へ通う。強気でワガママな性格をしており、常に元気いっぱい。デンジ曰く「性格がヤバい超問題児」とのこと。
犬に抱きついたり、デンジの背中にしがみついたりと、甘えん坊な様子。しかし口調はデンジに似ており、下品な話し方をする。

ナユタ/支配の悪魔の能力

他者を「支配」する力

指先から鎖を放ち打ち込み、対象の脳を「支配」する能力を持つ。記憶の改竄も可能であるほか、作中ではアサの行動を犬に変えたり元に戻したり、悪魔の味覚を変えていた。

嗅覚による悪魔の感知

嗅覚による悪魔の感知能力はマキマから引き継いでおり、アサの中にいるヨルや、自宅から離れた所から悪魔の匂いを感知している

ナユタ/支配の悪魔の来歴・活躍

第一部

デンジとの出会い

デンジは指を噛む力の強さでナユタがマキマであることに気が付く。

マキマとの戦いに勝利したデンジは、マキマの肉体を余すことなく食べることでマキマを殺した。マキマに酷く裏切られてもデンジはマキマのことが好きで、マキマとひとつになることでマキマの罪を共に背負おうとしたのだ。
デンジの目論見は成功し、マキマが復活することはなかった。デンジはマキマが飼っていた犬たちと、パワーの飼っていた猫のニャーコと共に暮らし始める。
すべてが終わったあと、岸辺に会いに行ったデンジはひとりの少女と引き合わされる。少女に指を噛まれたデンジは、その噛む力で彼女がマキマであることに気が付く。正確にはマキマではなく、転生した支配の悪魔だった。中国にいたところを岸辺がさらってきたのだという。日本政府に預けると第2のマキマになってしまうため、岸辺は彼女をデンジに預けることにした。幼い子どもの面倒など見たことのないデンジは断ろうとするが、岸辺はさっさと行ってしまった。少女は「ナユタ」と名乗った。デンジはナユタをアパートに連れて帰り、食事を取らせて布団で寝かせる。
その夜、デンジはポチタを抱きしめる夢を見た。ポチタは「誰かに抱きしめてもらうこと」が自分の夢だったが、強すぎるためにそれができなかったこと、デンジがその夢を叶えてくれたことを語り、感謝した。そしてポチタは「支配の悪魔の夢も叶えてあげて」とデンジに頼む。支配の悪魔は恐怖と支配でしか他者と繋がれず、家族のような関係に憧れていたのだという。デンジが「叶えるって、どうやって?」と聞くと、ポチタは微笑んで「たくさん抱きしめてあげて」と言った。
デンジはナユタを抱きしめて眠るのだった。

第二部

“過去の自分”の願い

デンジと共同生活を送るようになったナユタは、自分に優しくしてくれる彼に対し「哀れみ」と「コイツの心臓が欲しい」との想いを抱くようになっていく。それがマキマと呼ばれていた頃の“過去の自分”の願いであることに気付いたナユタは、「前の自分の願いを叶えれば、自分が何者なのかも分かるかもしれない」と考える。
そのためにナユタは、かつてマキマがしたように、「デンジの空っぽの心にたっぷり幸せを与えて、それを破壊する」という計画を立てる。しかしデンジと共に暮らす中で、自分自身の心も幸せで満たされるようになっていき、次第に当初の計画のことは忘れていった。

犬とデンジと泥棒女

犬の散歩をするナユタ。傍若無人なところはあまり変わっておらず、同居しているデンジを恐れさせている。

その後もデンジやマキマの飼育していた犬たちと共にアパートで平和に暮らす。デンジによれば非常に頭がいいらしく、「せっかくだからしっかりした教育を受けさせてやりたい、望むなら大学にも行かせてやりたい」と考えた彼は金策に勤しむこととなる。
しかしある時、そのデンジが三鷹アサ(みたか アサ)という少女を部屋に連れ帰る。アサはヨルこと戦争の悪魔と肉体を共有する状態にあり、彼女に脅されてデンジを使い捨ての武器にすることを目論んでいたが、良識や罪悪感からそれを実行できずにいた。一方、ヨルはデンジとの交流でアサが彼に好意を抱きつつあることを察し、彼女の体を通して感じるそれを「これが恋か」と興味深いものとして捉え、さらにデンジを篭絡するべく、強い武器を作る条件である“アサの罪悪感”を強くするべく、肉体の支配権を奪うと不意を突いて彼にキスをする。

ちょうどこのタイミングで犬の散歩から戻ったナユタは、ヨルに向けて「泥棒」と言い放ち、指先から鎖を発して彼女を捉える。これによりヨルは人格を犬同然の状態に“支配”されてしまうが、デンジが助け舟を出したことで回復。その際、ナユタは幼い嫉妬心を覗かせながら「2度とこの女と仲良くしない」、「この女から“デンジの部屋に来た”記憶を消す」、「自分に毎日アイスを食べさせる」ことを条件にするのだった。

“最悪の恐怖”の接近

ある晩、悪魔の気配を感じたデンジが街に飛び出していき、落下の悪魔という強大な力を持つ悪魔に襲われていたアサを助けんと奮闘。独特のセンスと直感を活かして食い下がるも地力の差で追い詰められ、ついには地獄から現れた大型の悪魔にアサともども一飲みにされてしまう。ナユタはここに駆け付け、“人間を糞の味に感じるよう相手の脳と味覚を支配する”という方法で大型の悪魔の嘔吐を誘い、デンジたちを救出する。
実は落下の悪魔にアサを襲わせたのは、ナユタの悪魔としての姉でもあるキガこと飢餓の悪魔だった。「なぜこんなことをするのか」とナユタが問うと、キガは「間もなく“最悪の恐怖”が現れて人間の世界は終わる。人間の作る美味しい料理が食べられなくなるのは嫌だ」と語り、“最悪の恐怖”に勝てる可能性を秘めた戦争の悪魔を我が物にしようとしていたことを打ち明ける。「美味しい料理が食べられなくなるのは嫌だ」という点にはナユタも同調するも、キガからの協力要請に対しては「学校があるから無理」とあっさりと断るのだった。

虜囚の日々

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永遠の悪魔(チェンソーマン)の徹底解説・考察まとめ

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永遠の悪魔(えいえんのあくま)とは、藤本タツキの漫画『チェンソーマン』に登場するチェンソーマンの心臓を狙う悪魔。空間を捻じ曲げ、外部と完全に遮断された脱出不可能な領域とすることができる。デンジの中にあるチェンソーの悪魔の心臓を狙って公安4課の面々をホテルのフロアに閉じ込め、デンジを差し出すように要求する。対処不可能な状況にコベニが錯乱し、荒井がデンジを差し出そうとする中、「永遠の悪魔が死にたくなるまで痛めつける」という作戦を思いついたデンジによって殺される。

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サムライソード/刀の悪魔(チェンソーマン)の徹底解説・考察まとめ

サムライソード/刀の悪魔(チェンソーマン)の徹底解説・考察まとめ

サムライソードとは『チェンソーマン』の登場人物で主人公デンジに敵対する敵役。デンジと同様に刀の悪魔の心臓を移植されており、左手首から刀を抜くことで悪魔の姿に変身できる。自分の正当性を疑わない独善的な性格で、かつてデンジに祖父のヤクザを殺されたことを恨み、沢渡アカネと組んで公安特異課襲撃事件を計画した。初めての対決では目にもとまらぬ居合斬りでデンジを圧倒したが、再戦時には修行を経てパワーアップしたデンジによって体を真っ二つにされ敗北した。

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暴力の魔人/ガルガリ(チェンソーマン)の徹底解説・考察まとめ

暴力の魔人/ガルガリ(チェンソーマン)の徹底解説・考察まとめ

暴力の魔人(ガルガリ)とはチェンソーマンの登場人物で、公安退魔特異4課所属の魔人。ガスマスクとペストマスクを合わせたような仮面を装着し、パーカーを被っている男性。魔人でありながら強すぎるため、常に毒の出る仮面で力を制御されている。他の魔人と比べて人間の脳が多く残っていることから理性が高く、争いを嫌う気さくな性格。バディである東山コベニとの仲も良好で、「自分はマスクで食べられないからコベニが幸せそうに食べてる姿を見たい」とよく食べ物をおごっている。

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荒井ヒロカズ(チェンソーマン)の徹底解説・考察まとめ

荒井ヒロカズ(チェンソーマン)の徹底解説・考察まとめ

荒井ヒロカズとは『チェンソーマン』の登場人物で公安退魔特異4課に所属する新人デビルハンター。契約悪魔は狐の悪魔。堅物で面倒見のいい性格で、趣味は俳句である。指導役である先輩デビルハンターの姫野は「実力不足だけどやる気は十分」と彼を評している。当初デンジに対して反感を抱いていたが、「永遠の悪魔」との戦いを通してデンジの実力を認めるようになる。テロリストグループによる特異課襲撃の際、同僚でバディの東山コベニを庇って銃撃され死亡した。

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