チェンソーマン(第一部「公安編」)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『チェンソーマン』とは、『週刊少年ジャンプ』2019年1号より連載中の藤本タツキによる漫画。主人公・デンジは、チェンソーの悪魔である相棒の犬・ポチタとともに悪魔退治をして死んだ父親の莫大な借金を返済していた。明日をも知れない極貧生活の中、デンジは自分を飼っていたヤクザのボスにハメられて殺されかけるが、ポチタと融合して彼自身がチェンソーの悪魔へ変身しヤクザたちを皆殺しにする。そんなデンジをマキマと名乗る美女が、公安所属のデビルハンターにならないかスカウトにくる。

『チェンソーマン』の概要

『チェンソーマン』とは『週刊少年ジャンプ』2019年1号より連載中の藤本タツキによる漫画。ジャンルはダークアクション。作者の藤本タツキは『ジャンプ+』で連載していたデビュー作『ファイアパンチ』に続いて本作が2作目の作品となる。
連載当初からその尖ったアクションやギャグとシリアスの緩急が見事なキャラクター同士の軽妙な掛け合い、血や臓物が噴き出す容赦ないバイオレンス描写や頭部が異形と化したビザールな悪魔の造形がネットを中心に大きな話題を呼ぶ。
『みんなが選ぶTSUTAYAコミック大賞2019』では9位、『第5回次にくるマンガ大賞』では2位、『このマンガがすごい!2020』のオトコ部門では4位を獲得している。
シリーズの累計発行部数は単行本第7巻発売時点で210万部を記録。

悪魔と呼ばれる異形の存在が人間を害する世界。
極貧の少年・デンジと、一見変な犬にしか見えないチェンソーの悪魔であるポチタは、デンジの父親が残した借金返済の為悪魔を駆除するデビルハンターの仕事で稼いでいた。ある日デンジは自分に仕事を斡旋していたヤクザに騙され、ゾンビの悪魔によってポチタと共に殺害される。しかしポチタはデンジの血を飲んで甦り、自らがデンジの心臓となることで彼を生き返らせる。ポチタと合体してチェンソーの悪魔へ変身したデンジはゾンビの集団を駆逐し、現場に駆け付けた公安のデビルハンターであるマキマに即戦力としてスカウトされる。

第1部となる『公安編』の終了後、本作のアニメ化が発表された。製作は『呪術廻戦』などで知られるMAPPAが担当し、監督に『ソードアートオンライン』や『Fate/Apocrypha』で知られる中山竜、音楽には『スペース☆ダンディ』や『映画 聲の形』の牛尾憲輔など実力派のスタッフが集結し、PVが公開されるやその圧巻のクオリティにファンは湧き上がった。

『チェンソーマン』のあらすじ・ストーリー

デビルハンターへの誘い

地獄から来た異形の悪魔が人間に危害を加える世界。主人公・デンジはデビルハンターとしてヤクザに雇われ、悪魔を退治することで日銭を稼いでいた。幼い頃に死んだ父の借金を返すために自分の臓器まで売り、いつ野垂死ぬともわからない日々。唯一の支えは相棒のチェンソーの悪魔・ポチタだった。ポチタと共にいつか普通の生活を送る事を夢見るデンジだったが、ある日ヤクザの親分の体がゾンビの悪魔に乗っ取られ、デンジはバラバラに切り刻まれて殺されてしまう。
ゴミ箱に捨てられるデンジとポチタの死体。しかし、ポチタが「デンジの夢を自分に見せる」という契約を交わしてデンジの心臓と一体化したことで、デンジはチェンソー頭の怪人となって蘇った。頭と腕のチェンソーでゾンビたちを次々に切り伏せていくデンジ。
そして朝になり、死体の山で佇むデンジをゾンビ退治に来た公安のデビルハンター・マキマが発見する。人でも悪魔でもない変わった匂いを持つデンジを気に入ったマキマは、デンジを公安のデビルハンターとして飼うことに決めた。

マキマはデンジを公安退魔特異4課に配属する。そこでデンジは先輩職員の早川アキと出会う。職務に不真面目な態度のデンジを気に入らないアキは、路地裏でデンジを殴りつけて公安を辞めるように諭す。それにデンジもキンタマを蹴り上げて反撃し、殴り合いの喧嘩に発展。とことん反りの合わない2人だが、マキマの命令で共同生活を送ることになる。

早川家で暮らし始めたデンジは、ようやく手に入れた普通の生活に満足するが、どこか物足りなさを感じていた。それは何なのか自問自答した末、「女の胸を揉むこと」だという結論にたどり着く。その頃、アキのチームに血の魔人であるパワーが加入した。わがままで虚言癖のあるパワーに振り回されつつも、パワーの唯一の親友である猫のニャーコを助け出したら胸を揉ませてやると言われ、デンジはやる気を出す。
しかしその言葉は悪魔からニャーコを取り戻すためにパワーがついた嘘であり、デンジはニャーコの身代わりとしてコウモリの悪魔に差し出されてしまった。
しかしコウモリの悪魔は人間を連れてくれば猫は助けるという約束を破り、ニャーコとパワーを食べてしまう。パワーとニャーコの関係を自分とポチタに重ね合わせたデンジはコウモリの悪魔を倒し、パワーとニャーコを助け出した。

アキの取り計らいでパワーの裏切りは不問となり、パワーは早川家で暮らすことに。3人のにぎやかな生活が始まった。
そんな中、デンジはパワーから助けてもらったお礼として念願の女の胸に触らせてもらうが、拍子抜けの感触にデンジは落胆する。

目標を見失ったデンジにマキマは自分の胸を触らせる。動揺するデンジに、続けてマキマは「銃の悪魔を殺せたら願い事を1つ叶えてあげる」と話す。
銃の悪魔とは世界中で多くの死者を出した強大な悪魔で、アキの家族の仇でもあった。デンジはマキマとエッチなことがしたいという下心から、銃の悪魔を殺すことを二つ返事で了承する。

特異4課の奮戦

銃の悪魔の肉片同士は引き寄せ合うため、肉片を集めることが銃の悪魔に辿り着く唯一の手掛かりとなっていた。折よく銃の悪魔の肉片を食べたとおぼしき悪魔が都内のホテルへ出現した一報が入り、デンジが所属するアキの部隊が駆り出される。
出動した特異4課のメンバーはデンジ、アキパワーの他、アキの先輩にあたる姫野、新人の荒井ヒロカズと東山コベニ。
姫野に「今回の悪魔を倒した人にはご褒美にキスしてあげる」と言われ張り切るデンジ。しかしこのホテルは「永遠の悪魔」の能力で時空がゆがめられ、8階から出られなくなってしまっていた。
永遠の悪魔は、デンジを食わせてくれれば他の人間は生かして帰すと一同に交渉を持ちかけてくる。錯乱したコベニと荒井はデンジを差し出そうとするが、アキは銃の悪魔を倒すためにはデンジの力が必要だと身を挺してかばう。
絶体絶命の状況で、デンジが思いついた作戦は「永遠の悪魔が自殺したくなるくらい痛めつける」というものだった。そして3日後、デンジの思惑通り永遠の悪魔は斬り続けられる痛みに耐えきれず自ら死を選び、4課の面々は脱出に成功する。

永遠の悪魔を退治した数日後、姫野の発案で特異4課の新人歓迎会が開かれる。
その席で姫野に約束通りキスしてもらったデンジだが、その最中に姫野が嘔吐し、デンジの初めてのキスはゲロ味に終わってしまった。その後姫野の家に連れ帰られたデンジは危うく姫野と一線を超えかけるが、マキマへの思いから貞節を守り抜くのだった。
翌朝、酔いのさめた姫野はデンジとマキマの恋に協力する代わりに自分とアキが付き合えるよう協力してほしいといい、デンジと同盟を結ぶのだった。

特異課襲撃事件

歓迎会の翌日、京都へ向かう新幹線の中でマキマが銃を持った男たちに襲撃され、同時に各所の特異課職員たちが銃撃される事件が起こる。デンジたちの元にはゾンビ化したヤクザの孫で、デンジと同じように悪魔の姿に変身できる「サムライソード」が襲い掛かってきた。切り札の「呪いの悪魔」の力を使って戦うアキだが、サムライソードの一閃を受け倒れてしまう。
姫野は愛するアキを守るため、自分の全てを代償にして「幽霊の悪魔」を召喚した。それでも襲撃犯の一人・沢渡アカネの使役する「ヘビの悪魔」の前に敗れ、姫野は服を残して消滅してしまう。

一方、襲撃から生き延びたマキマは京都に到着。そこから遠隔で襲撃グループを呪殺し、サムライソードらを撤退に追い込んだ。姫野や荒井など多くのデビルハンターが命を落とす結果となり、人員不足のため特異1~3課は4課に統合されることとなった。

それから少し後、病室で目を覚ましたアキは姫野を失った喪失感に涙する。そこへ京都公安の天童と黒瀬が訪れ、このまま公安を続けるならさらに強い悪魔と契約する必要があると迫る。銃の悪魔や沢渡たちへの復讐に燃えるアキは、強い悪魔との契約を即答。
そうしてアキは先の戦いで使用不能になった「キツネの悪魔」「呪いの悪魔」の代わりに、新たに「未来の悪魔」との契約を結ぶのだった。

一方、ベテランデビルハンターの岸辺のスパルタ指導の下、デンジとパワーは「頭を使った戦い方」を習得する。
全ての準備が整い、襲撃グループの立てこもるアジトを突き止めた公安4課はゾンビの満ちたビル内に突入する。

サムライソードとの再戦

ビル内で姫野の仇である沢渡と遭遇したアキは、ヘビの悪魔が吐き出した幽霊の悪魔と対峙する。未来の悪魔の能力で先を読み、幽霊の悪魔の手足を斬り落としていくが、あまりの手数の多さに近づけない。その時幽霊の悪魔が差し出したのは、姫野の残した1本のタバコだった。
そこに書かれた「Easy revenge!(気楽に復讐を!)」という文字に冷静さを取り戻したアキ。恐怖心を見る幽霊の悪魔の特徴を逆手に取り、恐怖心のない状態で幽霊の悪魔に近づき、静かに首を落とした。慌ててヘビの悪魔を呼び出そうとする沢渡をコベニが拘束。しかし重要な情報を聞き出せぬまま、沢渡は自らをヘビの悪魔に殺させてしまう。

同じころ、デンジはサムライソードと遭遇し、電車内で死闘を繰り広げる。あえて腕を落とさせ、頭に意識を集中させたうえで足に生やしたチェンソーでサムライソードを両断するという岸辺直伝の「頭を使った戦い方」で見事勝利する。

襲撃グループを壊滅に追い込んだアキ達だが、それだけでは納得のいかないデンジは姫野の仇討ちとして、サムライソードの金玉蹴り大会を提案する。最初はあまりのくだらなさに呆れていたアキも、その大会に参加するのだった。

レゼとの出会い

襲撃グループとの一件で、ゾンビの血を飲み過ぎたパワーは血抜きのためしばらく戦線を離れることになり、デンジのバディの代理をサメの魔人・ビームが務めることになった。アキの方も姫野の後任として「天使の悪魔」とバディを組むことになるが、やる気のない天使の悪魔とはどうにも噛み合わない。

とある雨の日、デンジはひょんなことから喫茶店で働くレゼという少女と出会う。自分に気があるような素振りのレゼにすっかり魅了されたデンジは、レゼと夜の学校を探検したり夏祭りに行ったりと楽しい日々を過ごす。レゼから「公安の仕事を辞めて遠くに逃げよう」と持ち掛けられるが、デビルハンターの仕事にやりがいを感じ始めてきたデンジは悩んだ末それを断る。
するとレゼはデンジにキスし、デンジの舌を噛みちぎった。さらに頭部を爆弾に変えてデンジに襲い掛かる。実はレゼはソ連から送り込まれた工作員で、爆弾の悪魔に変身できる能力者だった。
様子を見守っていたビームに助けられ逃げ出したデンジだが、レゼはなりふり構わず周りを巻き込みながら追いかけてきた。アキや天使の悪魔、暴力の魔人らと合流し、レゼを止めるべく立ち向かう。
デンジは、チェンソーを手綱代わりにビームの背中に乗り、レゼとレゼの手下の台風の悪魔に斬りかかっていく。
激戦の末、デンジはレゼにチェーンを絡ませ、一緒に海にダイブして爆弾を無力化させる。気づけば二人は共に浜辺に打ち上げられていた。デンジはレゼを公安に引き渡すことを良しとせず「一緒に逃げねえ?」と誘うが、レゼに一蹴されてしまう。
それでもカフェでレゼを待ち続けるデンジ。実はレゼは本当はデンジの元に向かおうとしていたが、その途中でマキマに阻止されていたのだった。その事実を知らないまま、フラれたと思い込んだデンジは悲しみに打ちひしがれる。

各国からの刺客達

レゼに失恋して落ち込んでいたデンジだったが、マキマから江の島旅行を提案され一気に有頂天に。しかしこの前の事件でレゼが暴れまわったせいで報道規制が徹底できず、デンジの存在が各国に知れ渡ってしまった。貴重な存在であるデンジを欲しがる諸国は日本に刺客を差し向ける。
江の島旅行が延期となり落胆するデンジだったが、アキから「旅行は中止ではなく延期だ」と言われ、各国の刺客たちを残らず返り討ちにする覚悟を決める。
デンジを囮にして刺客たちをおびき寄せるため街中を歩いていると、予想通り様々な手法で刺客たちが接近してきた。アメリカからは「皮の悪魔」と契約する殺し屋3兄弟の長男が京都公安の黒瀬に成りすまして近づいてきたが、パワーの運転する車がたまたま偽黒瀬を轢いたことで正体が判明し、次男も返り討ちにされてしまう。
ドイツからは「サンタクロース」と呼ばれる人形遣いの老人が派遣され、街の人々を人形に変えて襲い掛かってくる。
中国からの刺客・最強のデビルハンターと名高いクァンシとその愛人である4人の魔人達も入り混じり、逃げ込んだデパート内は大混戦に。

そんな中、北国から来た刺客・トーリカに釘を撃ち込まれ、デンジは呪いの悪魔の力で磔にされてしまう。しかしその行為は、トーリカの師である女性がトーリカを人形化するための布石でしかなかった。トーリカの師匠こそが真の「ドイツのサンタクロース」であり、人形遣いの老人は彼女の精巧な操り人形に過ぎなかったのだ。
サンタクロースは偽サンタの老人を生贄に捧げ、デパートにいるすべての人間を地獄へ落とす。彼女の狙いはトーリカ人形を使って地獄にいる闇の悪魔と契約し、チェンソーの心臓と引き換えにマキマを殺せる力を得ることだった。デンジを守るため闇の悪魔に立ち向かう公安職員と魔人たちだが、圧倒的な力の前に手も足も出せず次々に殺されてしまう。

駆けつけたマキマの助けを得てなんとか地獄から抜け出したデンジたちだが、そこに待ち受けていたのは闇の悪魔の肉片を食べ、異形と化したサンタクロースだった。愛する魔人を殺され激昂するクァンシと共闘し、デンジはサンタクロースに立ち向かう。
闇の力を得たサンタクロースは夜になってさらにパワーアップし、攻撃を受けても瞬時に回復するようになる。そこでデンジは「光の力」と称して自らの体を燃やしながら特攻し、サンタクロースを燃やし尽くした。炎に包まれながらも尚デンジを付け狙おうとするサンタクロースに、クァンシの魔人の1人・コスモが本気の「ハロウィン」をお見舞いする。コスモに森羅万象の知識を流し込まれたサンタクロースは廃人と化し消滅した。

共闘関係の終了と共に、マキマはクァンシと魔人達の首を切り落とし、各国からの刺客はほぼ全滅したのだった。

銃の悪魔

闇の悪魔との死闘は、デンジたちに深い傷跡を残していた。天使の悪魔は両腕を失い、アキは片腕こそつながったもののもう一方の腕を喪失。コベニは辞職し、パワーも大きな怪我こそしていないものの恐怖で幼児退行を起こして一人で寝られなくなっていた。それでもデンジたちの世話の甲斐あって、パワーがだんだんと落ち着いてきた頃、アキは実家の北海道に墓参りに帰ると言い出した。デンジとパワーはアキと共に北海道旅行を楽しみ、久々に平穏な時間を過ごす。

帰ってきた後、アキはあれほど心待ちにしていた銃の悪魔討伐への不参加を岸辺に申し出た。それはデンジやパワーを失いたくないという思いからの行動だったが、無情にもデンジ・パワーの銃の悪魔討伐作戦不参加は認められないとマキマから言い渡されてしまう。
やむなくアキは自分も作戦に参加すると表明。そこで銃の悪魔の真実を伝えられる。銃の悪魔はすでに拘束されており、今は各国が銃の悪魔の肉片の保有量を巡って争い合っているのだという。つまり銃の悪魔討伐作戦とは、他の国の持つ銃の悪魔の肉体を奪いに行く戦争のようなものであった。さらにアキは契約している未来の悪魔から、近い将来自分とパワーがデンジにぐちゃぐちゃに殺されると教えられる。

未来の悪魔の予言を受けたアキは、バディである天使の悪魔と共にマキマに相談しに行くことに。
マキマに自分の気持ちを吐露し、デンジとパワーを守るためならどんな悪魔とでも契約するから力を貸してほしいと伝えるアキ。マキマはそれに対して、「早川君の全てをくれるなら私が力をあげる」とささやきかける。いきなり態度を豹変させたマキマに戸惑うアキだが、マキマの不思議な力で「契約する」と答えてしまう。実はマキマの正体は支配の悪魔で、アキや天使の悪魔のマキマに対する好意的感情も、後付けで植え付けられたものだった。
マキマを野放しにすれば「最悪の平和」が訪れてしまうと危惧したアメリカ大統領は、自国民一年分の寿命を代償に銃の悪魔をマキマに差し向ける。莫大な被害を出しながらマキマに接近する銃の悪魔。アキもその流れ弾で命を落としてしまう。
しかしマキマは支配下に置いた人間の契約悪魔の能力を発動し、銃の悪魔を撃退する。
一方、デンジとパワーの住むアキの家に訪問者がやってくるが、デンジは何か嫌な予感を感じて、扉を開けることをためらう。そこへマキマから電話があり、「銃の悪魔が死体に乗り移って逃げた」と言い渡される。
扉を開けた先にいたのは、アキに乗り移った銃の魔人だった。子供の頃の幻影を見ながら手当たり次第に暴れまわり人々を虐殺していくアキ。デンジはアキを元に戻そうとするが、人々の「助けて」という声にあらがえずやむなくアキを手にかけてしまう。

チェンソーマン参上

その後、アキを殺した罪悪感にさいなまれるデンジの元にマキマが現れ、自宅へ招く。「私に叶えてほしいことを言ってみて」とマキマに言われたデンジは、辛い現実から逃げ出すために「マキマさんの犬になりたい」と言ってしまう。
自分で考えることを放棄したデンジに、マキマはパワーを殺す手助けをさせる。目の前でパワーを殺されて呆然とするデンジを尻目に、マキマは満面の笑顔で笑い転げる。
そして自分がデンジを拾った真の目的を語り始める。マキマの狙いは、デンジの心臓となっているポチタことチェンソーの悪魔にあった。ポチタとデンジを引き離すには「デンジが普通の生活を送る様子を見守る」という2人の契約を破棄しなくてはならない。そのためにデンジに人並みの幸せな生活と家族のような存在を与え、それらを最終的にぶち壊すことでデンジの心を完膚なきまでに破壊しようとしたのだ。
更にマキマは、デンジが心の奥底に閉じ込めてきた「父殺し」のトラウマを掘り起こし、完全にデンジの心を支配する。

翌朝、マキマの自宅を岸部率いる対マキマ対策部隊が襲撃してくる。マキマがチェンソーマンに助けを呼ぶと、デンジは地獄のヒーロー「チェンソーマン」に変身する。
チェンソーマンはマキマの求めに応じて暴れまわり、助けを求めたマキマにまで襲い掛かる。
マキマの目的は、「食べた悪魔の名前をこの世から消す」というチェンソーマンの能力を使ってより良い世界を作ることだった。マキマは死や戦争、飢餓などなくなったほうがいいものをチェンソーマンの力で消し去ることで、平和な世界を創り上げようとしていた。
自分がチェンソーマンに勝てば彼の能力を支配でき、もし仮に負けたとしても崇拝するチェンソーマンに食べられるなら本望だとマキマは岸辺に語る。

そしてマキマ対チェンソーマンの戦いが始まった。マキマは支配の能力で洗脳したサムライソードやレゼなどの武器人間たちをけしかけるが、チェンソーマンの圧倒的な力の前に成すすべなくやられてしまう。
しかしその時、テレビで大々的にチェンソーマンのニュースが読み上げられた。人々はチェンソーマンをヒーローとして祭り上げ、人々の心からチェンソーマンに対する恐怖が失われていく。人々に恐怖されなくなったチェンソーマンは弱体化。コベニを庇ったチェンソーマンは、1000年分の人間の寿命で作られた槍に刺し貫かれてしまう。
チェンソーマンは死んだかに思われたが、その体内には以前デンジが飲んだパワーの血が残っていた。血の中にいたパワーに、ポチタは「私を食べて復活しデンジを助けてくれ」と語り掛ける。
ポチタを食べ復活したパワーは、一度はマキマの圧倒的な力に屈服するものの、デンジと過ごした日々を思い出しボロボロになりながらデンジを逃がした。
ゴミ箱の中で目を覚ましたデンジはパワーと再会する。パワーは自分の血をデンジに上げる代わりに、自分の死後転生した血の悪魔を見つけ出してほしいと言い残して消滅する。元の姿に戻ったデンジがゴミ箱から出ると岸辺が待ち構えていた。

マキマとの決別

デンジとコベニは岸辺に保護され、彼の用意した潜伏先に匿われた。自分がバカなせいで誰かの言いなりになり続け、結局全部ダメにしてしまったとデンジが自嘲すると、コベニは「それが普通だ」と呟く。嫌なことのない人生などどこにもないという彼女に、デンジは「自分の考えていた“普通の暮らし”とはなんなのか」と初めて思い悩む。

その時、テレビでチェンソーマンが褒めたたえられる様子を見たデンジは、自分の本当の願いが「普通の生活」以上のものだったことに気づく。そして再びチェンソーマンになって人々からチヤホヤされるため、マキマを殺す事を決意する。

翌朝、チェンソーマンは墓地でマキマとその軍勢と対峙する。チェンソーマンではなくデンジの人格が表に現れていることに不快感をあらわにするマキマ。弱体化しながらも公安職員や武器人間たちを次々と蹴散らしていくチェンソーマンに、マキマは一対一の闘いを申し出る。残機である公安職員達の命を使い捨てながら、マキマはチェンソーマンを圧倒し、ついにその心臓を引きちぎった。
チェンソーマンを手中に収めた喜びをかみしめるマキマは、その背後にチェンソーを持ったデンジが迫っていることに気づかなかった。
実はさっきまで戦っていたチェンソーマンは、デンジの心臓であるポチタが擬態したものだったのだ。「マキマは人間を匂いで識別するが、興味のない人間の匂いは覚えない」という習性を突いたデンジの作戦だった。マキマはパワーの血で造ったチェンソーで切り裂かれ膝をつく。
そして岸辺の手を借りながらマキマをバラバラに解体したデンジは、愛情をもってマキマを料理し完食した。敵意を持った攻撃ではないためかマキマは復活することなく、デンジに消化され完全に消滅した。

その後デンジは岸辺からマキマの生まれ変わりである少女・ナユタを託され、一緒にアパートで暮らし始める。その夜、デンジの夢の中に現れたポチタは、「支配の悪魔は家族のようなものにずっと憧れていた」とデンジに語り、そしてその願いをデンジに叶えてやってほしいと頼んだ。デンジはその言葉に従い、ナユタをたくさん抱きしめて本当の家族のような関係性を築いて行く。
そして高校生になったデンジの新たな物語が始まろうとしていた。

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チェンソーマンの壮絶な過去を持つデビルハンターまとめ

チェンソーマンの壮絶な過去を持つデビルハンターまとめ

人気漫画『チェンソーマン』に登場するデビルハンターには、「人間を襲う凶悪な悪魔を退治して報酬を得る」という仕事の内容上、いつ大きな怪我をするか、または命を落とすか分かったものではなく、その危険な職務に相応の理由と重たい過去を持つ者が多数存在する。 デビルハンターとしての栄達のため多くのものを犠牲にしたサムライソードのような者もいれば、多くの謎を残したまま暗躍を続ける吉田ヒロフミのような者もいる。ここでは、作中のデビルハンターの中でも、公安に未所属かつ壮絶な過去を持つ者について紹介していく。

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チェンソーマンの壮絶な過去を持つキャラクターまとめ

チェンソーマンの壮絶な過去を持つキャラクターまとめ

チェンソーの悪魔と融合してしまった少年デンジを中心に、人を襲う悪魔とそれを狩るデビルハンターたちの血で血を洗う戦いとドタバタの日常を描いた『チェンソーマン』には、壮絶な過去を持つキャラクターが数多く登場する。 貧困の中で親を殺し、その記憶を封じて生きてきたデンジ。己の命と人生を懸けて家族を殺した怪物を追い続ける早川アキ。初めて芽生えた愛情のために悪魔の言いなりとなるパワー。孤独に苛まれ、理解者を求め続けたマキマ。ここでは、特に壮絶な過去を持つ『チェンソーマン』のキャラクターたちを紹介する。

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チェンソーマンの回収済み・未回収の伏線・謎まとめ

チェンソーマンの回収済み・未回収の伏線・謎まとめ

『チェンソーマン』とは、藤本タツキによる漫画作品。人を襲う悪魔と、それを狩るデビルハンターたちのスプラッタなバトルとスラップスティックな日常を描いている。秀逸な人物描写と、破天荒なようで丁寧なストーリー展開で好評を博した。 作中には数多くの謎や伏線が提示されており、それが見事に回収され、物語を盛り上げていった。その中には「続きが気になるけど読むのがつらい」とまで言われた衝撃的なものもあり、本作の高い評価の一因となった。ここでは、『チェンソーマン』の回収済み・未回収の伏線・謎をまとめて紹介する。

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劇場版『チェンソーマン レゼ篇』とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

劇場版『チェンソーマン レゼ篇』とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

劇場版『チェンソーマン レゼ篇』とは、藤本タツキの漫画『チェンソーマン』を原作とするアニメ映画作品。『チェンソーマン』のエピソードの1つである「レゼ篇」を映画化したもので、MAPPAが制作した2022年のTVアニメ版の続編である。 悪魔と呼ばれる異形の存在が人間を害する世界。チェンソーの悪魔と融合し、公安対魔特異4課のデビルハンターとして働くようになった少年デンジは、ある日レゼという少女と出会う。レゼに惹かれていくデンジだったが、実は彼女は大国のスパイで、悪魔化したデンジの心臓を狙っていた。

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チェンソーマンのマキマ定食まとめ

チェンソーマンのマキマ定食まとめ

『チェンソーマン』とは藤本タツキによる漫画。『週刊少年ジャンプ』にて連載され、後にアニメ化もされた。主人公・デンジは、チェンソーの悪魔こと相棒の犬・ポチタと悪魔退治をし、死んだ父親の借金を返済していたが、ヤクザのボスに殺されかける。その後ポチタと融合してチェンソーの悪魔へと変身できるようになったデンジは、マキマと名乗る美女に公安所属のデビルハンターにならないかスカウトされる。終盤でマキマが支配の悪魔だと判明し、激戦が描かれた。ここではラストで読者の度肝を抜いたマキマ定食について解説する。

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ポチタ/チェンソーの悪魔(チェンソーマン)とは【徹底解説・考察まとめ】

ポチタ/チェンソーの悪魔(チェンソーマン)とは【徹底解説・考察まとめ】

ポチタとは『チェンソーマン』の登場キャラクターでチェンソーの悪魔。鼻先からチェンソーの刃が生えた仔犬のような愛らしい見た目をしている。怪我をして倒れていたところをデンジに拾われ、血を与えられる代わりにデンジを助ける契約を交わした。その後は2人でデビルハンター稼業をして細々と暮らしていたが、雇い主のヤクザにデンジが殺害されると「自分の心臓をデンジにあげる代わりにデンジの夢を自分に見せてほしい」と言ってデンジの心臓と一体化した。その正体は悪魔さえ恐れる地獄のヒーロー「チェンソーマン」。

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デンジ(チェンソーマン)とは【徹底解説・考察まとめ】

デンジ(チェンソーマン)とは【徹底解説・考察まとめ】

デンジとは、藤本タツキによるアクションスリラー漫画『チェンソーマン』の主人公でデビルハンター。「チェンソーの悪魔」ポチタと契約したことで、頭部がチェンソーの怪人に変身できるようになった。 極貧の暮らしから救ってくれたマキマに好意を抱いており、彼女と付き合いたいという目的のために公安のデビルハンターとして働くことになる。同僚の早川アキや「血の魔人」パワーらと共に常識外れのはちゃめちゃな大活躍を繰り広げ、いつしか「チェンソーマン」の名は世界中の人に知られることになった。

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マキマ/支配の悪魔(チェンソーマン)とは【徹底解説・考察まとめ】

マキマ/支配の悪魔(チェンソーマン)とは【徹底解説・考察まとめ】

マキマとは『チェンソーマン』の登場人物で、内閣府直属のデビルハンター。公安退魔特異4課を取り仕切るリーダーでもある。長い髪を三つ編みに束ねるミステリアスな美女で、主人公・デンジにとっては憧れの存在。基本的に物腰柔らかいが時折シビアで残忍な言動を見せ、空恐ろしさを感じさせる。 人間の姿をしているが、正体は作中最強クラスの能力を持つ「支配の悪魔」。終盤では「チェンソーマンの力でより良い世界を作る」という本当の思惑が判明し、黒幕としてデンジを利用していたことが明らかとなった。

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銃の悪魔(チェンソーマン)とは【徹底解説・考察まとめ】

銃の悪魔(チェンソーマン)とは【徹底解説・考察まとめ】

銃の悪魔とは『チェンソーマン』に登場する悪魔。非常に強大な悪魔として知られており、13年前初めて出現した際は7分ほどの内に世界各国で120万人弱を殺害した。その後銃の悪魔は姿を消したものの、その事件で悪魔そのものへの恐怖が高まり悪魔全体がパワーアップするなど世界に大きな影響を与えている。その姿は山にも匹敵する巨体で、頭が拳銃を模した形になっているほか背中と腕に大量のマシンガンが生え、胸部には無数の人の頭が付いている。

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早川アキ(チェンソーマン)とは【徹底解説・考察まとめ】

早川アキ(チェンソーマン)とは【徹底解説・考察まとめ】

早川アキとは、『チェンソーマン』の登場人物で公安退魔特異4課所属のデビルハンター。主人公デンジの先輩でもあり、最初は反発しあっていたものの徐々にかけがえのない仲間となっていく。銃の悪魔に家族を殺された過去があり、復讐を果たすため公安に入る。性格は温厚で常識的だが、内に強い信念を抱く激情家。家族の仇を追い求めて、自分の命を削りながら悪魔との死闘を繰り広げる。

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沢渡アカネ(チェンソーマン)とは【徹底解説・考察まとめ】

沢渡アカネ(チェンソーマン)とは【徹底解説・考察まとめ】

沢渡アカネとは『チェンソーマン』の登場人物でヘビの悪魔の契約者。元々は民間デビルハンターだったが、なんらかのきっかけで「銃の悪魔」と契約し、チェンソーの悪魔であるデンジの心臓を狙うようになる。金髪のショートカットが特徴の少女で、常に冷静沈着にふるまう。自身の爪などを代償に契約しているヘビの悪魔を呼び出し、対象を丸呑みにさせたり呑んだものを吐き出させたりすることができる。最終的に公安に捕縛されたが情報を聞き出す前にヘビの悪魔に首をはねられ死亡した。

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東山コベニ(チェンソーマン)とは【徹底解説・考察まとめ】

東山コベニ(チェンソーマン)とは【徹底解説・考察まとめ】

東山コベニとは、チェンソーマンの登場人物で、公安退魔特異4課のデビルハンターである。 主人公デンジとはほぼ同期の関係になる。引っ込み思案な性格で、いつもオドオドしているが、先輩である姫野からは「かなり動ける」と評されている。実際ヤクザグループが襲撃した際には、コベニの活躍によりデンジを救い出した。家族との関係はあまり良くない。 作中最後まで生き残る数少ない登場人物である。

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パワー/血の魔人(チェンソーマン)とは【徹底解説・考察まとめ】

パワー/血の魔人(チェンソーマン)とは【徹底解説・考察まとめ】

パワーとは『チェンソーマン』の登場人物で、主人公デンジのバディとなる血の魔人。人間と敵対する魔人ではあるが、知能が高いため公安特異4課所属のデビルハンターとして働いている。利己的な言動で周囲を振り回すが、本質的には臆病で憎めない性格。最終的に初めての友達であるデンジを助けるため、圧倒的な力を持つマキマに逆らい命を落とした。

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闇の悪魔(チェンソーマン)とは【徹底解説・考察まとめ】

闇の悪魔(チェンソーマン)とは【徹底解説・考察まとめ】

闇の悪魔とは、藤本タツキの漫画『チェンソーマン』に登場した地獄に住む最強の悪魔。悪魔は現世で死ぬと地獄に生まれ、地獄で死ぬと現世に生まれるという輪廻転生を繰り返しているが、地獄に生まれてから一度も死なずに生き続けている悪魔が存在する。闇の悪魔はそんな悪魔の1体で、「超越者」「根源的恐怖の名前を持つ悪魔」などと呼ばれてあらゆる悪魔から恐れられている。 アーティスティックでおぞましい登場シーンは読者の心に大きなインパクトを残した。

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クァンシ/弓矢の悪魔(チェンソーマン)とは【徹底解説・考察まとめ】

クァンシ/弓矢の悪魔(チェンソーマン)とは【徹底解説・考察まとめ】

クァンシとは『チェンソーマン』の登場人物で凄腕のデビルハンター。中国政府からの依頼でデンジを捕らえるため来日する。右目の眼帯と銀髪が特徴の美女で、傍らには常に4人の魔人達を愛人として侍らせている。デンジ捕獲の指令を受けたのも魔人達に人権と義務教育を与えるため。常に気だるげな雰囲気を漂わせているが戦闘能力は非常に高く、かつてのバディだった岸辺からは「素手で殴り合いをさせたら人類最強」と評されている。また、弓矢の悪魔に変身する能力を持つ。

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岸辺(チェンソーマン)とは【徹底解説・考察まとめ】

岸辺(チェンソーマン)とは【徹底解説・考察まとめ】

岸辺とは『チェンソーマン』の登場人物で、公安に所属するベテランのデビルハンター。初登場時は退魔特異1課だったが、後に人員不足のため1、2、3課が特異4課に合併されると、4課の隊長に就任した。生身の人間としては作中最強クラスの戦闘能力を持ち、デビルハンターとしての戦い方をデンジやパワーに指導する。「悪魔が恐れるデビルハンターは頭のネジがぶっ飛んでるヤツ」という持論を持ち、自身も酒の力で頭のネジを外してエキセントリックにふるまっているが、根は人情家であり教え子に深い愛情を抱いている。

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ナユタ(チェンソーマン)とは【徹底解説・考察まとめ】

ナユタ(チェンソーマン)とは【徹底解説・考察まとめ】

ナユタとは、藤本タツキの漫画『チェンソーマン』第一部の最終回に登場した支配の悪魔。デンジとの戦いの末にマキマが死亡し、新たに人間界に転生した。生まれる前のマキマとしての記憶は一切ない。中国にいたところを岸辺がさらってきた。日本政府に預けるとマキマのようにすべてを意のままに支配する悪魔になってしまうため、デンジが預かって面倒を見ることになった。食べたいものを聞かれたナユタが答えたのは「食パン」だった。

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レゼ/爆弾の悪魔(チェンソーマン)とは【徹底解説・考察まとめ】

レゼ/爆弾の悪魔(チェンソーマン)とは【徹底解説・考察まとめ】

レゼとはチェンソーマンの登場人物で、とある雨の日主人公デンジが電話ボックスの中で出会った女性。カフェ「二道」でバイトをしている。きゃしゃで物腰穏やかな美少女であり、右側にリングの付いたチョーカーを首につけている。デンジとレゼは夜の学校に忍び込んだり一緒にお祭りに行ったりしながら徐々に距離を縮めていく。しかしレゼの正体はデンジの心臓を狙うソ連の工作員で、「爆弾の悪魔」と融合し頭部を爆弾に変えられる武器人間だった。

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落下の悪魔(チェンソーマン)とは【徹底解説・考察まとめ】

落下の悪魔(チェンソーマン)とは【徹底解説・考察まとめ】

落下の悪魔(らっかのあくま)とは、『チェンソーマン(第二部)』の登場人物で、落下する恐怖を司る強大な悪魔。 キガこと飢餓の悪魔をして「世界を最悪の恐怖に導く1人目の悪魔」と評価されるほどの実力者。物理的な意味での“落下”だけでなく、気分が“沈む”、“落ち込む”といった精神的な働きも権能の一部として操ることができる。周囲の人間たちに「思い出したくもない最悪の記憶」を蘇らせて落ち込ませ、上空に向かって落下させるという不可思議な力を使う。

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吉田ヒロフミ(チェンソーマン)とは【徹底解説・考察まとめ】

吉田ヒロフミ(チェンソーマン)とは【徹底解説・考察まとめ】

吉田ヒロフミとは『チェンソーマン』の登場人物で民間デビルハンター。デンジが各国の刺客から狙われた際、護衛としてマキマに雇われる。作中では珍しい民間のデビルハンターながらその戦闘力は非常に高く、作中最強キャラクターの1人であるクァンシの攻撃も素手で受け止めている。契約悪魔は「蛸の悪魔」で、蛸足による攻撃のほか墨での攪乱や索敵など様々な用途に使用可能。色気のある顔立ちで風格も十分だが、実は現役高校生である。

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天使の悪魔/エンジェル(チェンソーマン)とは【徹底解説・考察まとめ】

天使の悪魔/エンジェル(チェンソーマン)とは【徹底解説・考察まとめ】

天使の悪魔(エンジェル)とは『チェンソーマン』の登場人物で、公安退魔特異4課に所属する悪魔。「天使」という名前の通り、背中に翼を持ち頭の上には天使の輪が浮かんでいる。中性的な見た目だが男性で、人間の寿命を吸い取るという特殊能力を持つ。姫川の死後、後任として早川アキのバディとなるが、「働くくらいなら死んだ方がマシ」と公言するほどの怠け癖から当初は不仲であった。しかしレゼや台風の悪魔との戦いを通して、徐々にアキとバディとしての絆を深めていく。

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永遠の悪魔(チェンソーマン)とは【徹底解説・考察まとめ】

永遠の悪魔(チェンソーマン)とは【徹底解説・考察まとめ】

永遠の悪魔(えいえんのあくま)とは、藤本タツキの漫画『チェンソーマン』に登場するチェンソーマンの心臓を狙う悪魔。空間を捻じ曲げ、外部と完全に遮断された脱出不可能な領域とすることができる。デンジの中にあるチェンソーの悪魔の心臓を狙って公安4課の面々をホテルのフロアに閉じ込め、デンジを差し出すように要求する。対処不可能な状況にコベニが錯乱し、荒井がデンジを差し出そうとする中、「永遠の悪魔が死にたくなるまで痛めつける」という作戦を思いついたデンジによって殺される。

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荒井ヒロカズ(チェンソーマン)とは【徹底解説・考察まとめ】

荒井ヒロカズ(チェンソーマン)とは【徹底解説・考察まとめ】

荒井ヒロカズとは『チェンソーマン』の登場人物で公安退魔特異4課に所属する新人デビルハンター。契約悪魔は狐の悪魔。堅物で面倒見のいい性格で、趣味は俳句である。指導役である先輩デビルハンターの姫野は「実力不足だけどやる気は十分」と彼を評している。当初デンジに対して反感を抱いていたが、「永遠の悪魔」との戦いを通してデンジの実力を認めるようになる。テロリストグループによる特異課襲撃の際、同僚でバディの東山コベニを庇って銃撃され死亡した。

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暴力の魔人/ガルガリ(チェンソーマン)とは【徹底解説・考察まとめ】

暴力の魔人/ガルガリ(チェンソーマン)とは【徹底解説・考察まとめ】

暴力の魔人(ガルガリ)とはチェンソーマンの登場人物で、公安退魔特異4課所属の魔人。ガスマスクとペストマスクを合わせたような仮面を装着し、パーカーを被っている男性。魔人でありながら強すぎるため、常に毒の出る仮面で力を制御されている。他の魔人と比べて人間の脳が多く残っていることから理性が高く、争いを嫌う気さくな性格。バディである東山コベニとの仲も良好で、「自分はマスクで食べられないからコベニが幸せそうに食べてる姿を見たい」とよく食べ物をおごっている。

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ニャーコ(チェンソーマン)とは【徹底解説・考察まとめ】

ニャーコ(チェンソーマン)とは【徹底解説・考察まとめ】

ニャーコとは、藤本タツキの漫画『チェンソーマン』に登場する血の悪魔、パワーの飼い猫。パワーが公安に捕らえられる前にパワーと出会い、友達になる。コウモリの悪魔にニャーコを捕らえられたパワーはニャーコを助けるためにコウモリの悪魔の言いなりになっていた。公安でバディとなったデンジを差し出し、ニャーコを助けようとする。デンジはコウモリの悪魔を殺してパワーとニャーコを助け出した。この件の後、パワーはデンジと共にアキの家で暮らすことになった。

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