おいしい給食(ドラマ・映画・小説・漫画)のネタバレ解説・考察まとめ
『おいしい給食』とは、2019年と2021年に放送された日本のテレビドラマ。1980年代の中学校を舞台に給食絶対主義者の男性教師と給食マニアの男子生徒の給食にまつわる対決を描いた学園グルメコメディ。教師・甘利田幸男は毎日の給食を何より楽しみにしている。同じく給食を愛し、美味しく食べるアレンジを得意としている生徒・神野ゴウと、どちらがより美味しく給食を食べられるかバトルするというストーリーとなっている。テレビドラマシリーズ、映画、ノベライズ、コミカライズなど、さまざまなメディアで展開された。
甘利田幸男「私は給食が好きだ。 給食のために学校にきていると言っても過言ではない」
甘利田幸男は「私は給食が好きだ。 給食のために学校にきていると言っても過言ではない」と第1話でキッパリと発言している。生徒指導や勉強のことよりも、とにかく何よりも給食が好きで教師になったという甘利田。このドラマのテーマと甘利田のキャラクターを決定づけた名セリフである。
甘利田幸男「どう考えてもうまそげじゃないか」
給食を前にして甘利田が蘊蓄を語り、その美味しさを描写するのが本作のお約束となっているが、その際教師らしからぬ言葉遣いをすることがよくある。ライバルである神野がスプーンの柄を使ってコッペパンの真ん中に切り込みを入れ、そこにキャベツと鯨の竜田揚げを入れて追いタルタルソースを竜田揚げドックの上にかけた。その食べ方を見た甘利田は激しく動揺し「どう考えてもうまそげじゃないか!」と中学教師とは思えない言葉を使った。さらに神野が一口食べると悔しさのあまり、「そんなのうまいに決まってんだろこの野郎!」と言っていた。
神野の給食のアレンジ
毎回神野が新たなアイデアで給食をアレンジするのが定番である。ジャンバラヤ、アメリカンドッグ、コーンスープ、牛乳、コーヒーゼリーというアメリカンな献立の際、神野はマイ箸でアメリカンドックを分解し、ソーセージをジャンバラヤに、皮をクルトン風に四角く切ってコーンスープに投入するという斬新な食べ方を見せた。さらに、持参したシェイカーで牛乳とコーヒーゼリーをシェイクし、太めの透明ストローでゼリーを吸い上げながら飲むというアレンジを披露した。こうした斬新な食べ方が、本作の見どころの1つである。
『おいしい給食』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
主演の市原隼人が映画の舞台挨拶で男泣き
本作の映画上映会の舞台挨拶で、主演の市原隼人は感慨深げに「一回泣いていいかな?」と目元をぬぐい、ファンからは温かい拍手が送られていた。甘利田幸男というキャラクターは、これまで市原が演じてきた役柄とは一線を画すコミカルなキャラクターであり、全力で熱演しただけに思い入れも強かったことが窺えるシーンであった。
給食のアフレコシーンは撮影に時間がかかっている
給食を目の前にして、甘利田が抑揚にあふれたナレーションに合わせて給食を食していく姿が話題となっている。これはまず、給食シーンのナレーションを全部録音してその音声をスピーカーで流しながら、市原がそれに合わせて芝居をしている。さらに撮影が全部終わった後に、今度はスタジオでアフレコを付け足すという手の込んだ手法が取られている。ナレーションの抑揚や動きなど、すべての動きを先に覚えておかなければならない手法であり、主演の市原隼人が苦労した点だと振り返っている。
主演の市原隼人にとって体当たりの作品となった
主演の市原隼人は、本作は限られた時間の中で、手を抜かずに全力でやれることは全部やり尽くしたと語っている。甘利田幸男を演じたこのシリーズは、これまで経験した現場の中でも最もでハードな作品であったとも述べている。燃え尽きるまでやったため、本シリーズの出来を「99点」と評している。最後の1点はお客様に観ていただくことが必要だと述べた。
『おいしい給食』の主題歌・挿入歌
ED(エンディング): 松本大輝「君の花」
作詞・作曲:こんどうたかふみ
挿入歌:常節中学校1年1組「常節中学校校歌」
作詞:吉津屋こまめ
作曲:澤田裕之介
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目次 - Contents
- 『おいしい給食』の概要
- 『おいしい給食』のあらすじ・ストーリー
- テレビドラマSeason1
- 給食絶対主義者教師登場
- 給食バトル
- 御園ひとみの苦悩
- ライバル2人の友情
- 劇場版 おいしい給食 Final Battle
- 教育実習生の登場
- 給食の危機
- 神野の立候補
- 給食廃止
- テレビドラマSeason2
- 転校生神野
- 宗方の監視
- 諮問委員会
- 緊急職員会議
- 劇場版おいしい給食 卒業
- ナポリタン対決
- 給食試食会
- 給食センター長会議
- おいしい給食を目指して
- 『おいしい給食』の登場人物・キャラクター
- 主要人物
- 甘利田幸男(あまりだゆきお/演:市原隼人)
- 神野ゴウ(かみのごう/演:佐藤大志)
- 牧野文枝(まきのふみえ/演:いとうまい子)
- 鏑木優(かぶらぎゆう/演:直江喜一)
- 常節中学校の教師・生徒・職員
- 御園ひとみ(みそのひとみ/演:武田玲奈)
- 藤井マコ(ふじいまこ/演:豊嶋花)
- 鷲頭星太郎(わしずせいたろう/演:辻本達規)
- 渡田寛治(わたりだかんじ/演:酒向芳)
- 森山顔太郎(もりやまがんたろう/演:水橋研二)
- 体育教師(演:錦織聡)
- 保姆栄吉(ほぼえいきち/演:枝川吉範)
- 亜麻上聖子(あまがみせいこ/演:大鋸みなみ)
- 英語教師(演:一木花漣)
- 五条川(ごじょうがわ/演:田子天彩)
- 給食配膳員(演:神実穂)
- 佐野正輝(さのまさき/演:水野勝)
- 磐田(いわた/演:ドロンズ石本)
- 益子(ますこ/演:今吉祥子)
- 黍名子中学校の教師・生徒・職員
- 宗方早苗(むなかたさなえ/演:土村芳)
- 真野浩太(まのこうた/演:勇翔)
- 箕輪光蔵(みのわみつぞう/演:酒井敏也)
- 迫田(さこた/演:カトウシンスケ)
- 皆川佐和子(みながわさわこ/演:山﨑玲奈)
- 俵みなみ(たわらみなみ/演:望田咲空)
- 的場達也(まとばたつや/演:細野涼聖)
- 坂田信二(さかたしんじ/演:上阪悠斗)
- 横山智江(よこやまちえ/演:福岡瑠璃)
- 島田里香(しまだりか/演:新井郁)
- 校医
- 寺門(てらかど/演:内山森彦)
- 瀬戸口はるか(せとぐちはるか/演:桜木梨奈)
- 警察
- 益子(ますこ/演:今吉祥子)
- 南孝治(みなみこうじ/演:平田雄也)
- 下村千夏(しもむらちなつ/演:飯田祐真)
- 交通安全指導ビデオの出演者
- 交通安全教育ビデオの少年(演:岩田龍門)
- 少年の母親(演:小山更紗)
- 少年を車で撥ねた男性(演:宮原尚之)
- 少年を車で撥ねた男性の妻(演:イマハシミハル)
- 乳業会社社員
- 向島良子(むこうじまよしこ/演:桜まゆみ)
- 美留来好男(みるくよしお/演:大崎璃楓)
- 給食センター職員
- 四方田岳(よもだたけし/演:登坂淳一)
- 真田幸助(さなだこうすけ/演:田村侑久)
- その他
- お春(おはる/演:木野花)
- シンゲン(演:ハナ)
- 工藤俊作(くどうしゅんさく/演:三島ゆたか)
- 白滝正江(しらたきまさえ/演:泉水美和子)
- 坂田和子(さかたかずこ/演:伊藤麻実子)
- 佐久本哲史(さくもとてつじ/演:森田順平)
- 『おいしい給食』の用語
- 給食
- 常節中学校(とこぶしちゅうがっこう)
- 黍名子中学校(きびなごちゅうがっこう)
- 『おいしい給食』の名言・名セリフ/名シーン・名場面
- 甘利田幸男「私は給食が好きだ。 給食のために学校にきていると言っても過言ではない」
- 甘利田幸男「どう考えてもうまそげじゃないか」
- 神野の給食のアレンジ
- 『おいしい給食』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- 主演の市原隼人が映画の舞台挨拶で男泣き
- 給食のアフレコシーンは撮影に時間がかかっている
- 主演の市原隼人にとって体当たりの作品となった
- 『おいしい給食』の主題歌・挿入歌
- ED(エンディング): 松本大輝「君の花」
- 挿入歌:常節中学校1年1組「常節中学校校歌」