アラディン（ONE PIECE）の徹底解説・考察まとめ

アラディンの概要

アラディンとは漫画『ONE PIECE』に登場するキャラクターであり、フィッシャー・タイガー率いる「タイヨウの海賊団」で船医を務めていたイタチウオの人魚である。元はネプチューン軍の兵士であり、三又槍を武器として戦う。
天竜人の奴隷だったが、フィッシャー・タイガーによって解放された。比較的穏やかな性格であり、元奴隷だったコアラに対しても彼女に対して好意的に接していた。

タイガーが海軍によって致命傷を負わされて死亡した後は、副船長に就任して船長となったジンベエを支えている。ジンベエが長い間魚人たちを護るために戦い続けてきたことをよく理解しており、頂上戦争がきっかけで関わるようになった麦わらのルフィから一味に誘われたジンベエを快く送り出した。

またビッグ・マムの傘下に入っていた為アラディンはビッグ・マムの21女にあたるシャーロット・プラリネと政略結婚しているが、夫婦仲は大変良好である。

アラディンのプロフィール・人物像

年齢：46歳
身長：627センチメートル
所属：リュウグウ王国ネプチューン軍兵士 → タイヨウの海賊団船医 → 副船長 → 3代目船長（暫定）
種族：イタチウオの人魚
出身地：偉大なる航路／魚人島 リュウグウ王国・魚人街
誕生日 1月31日
血液型：XF型
好物：西瓜
配偶者：シャーロット・プラリネ
CV：長嶝高士氏

イタチウオの人魚であり、性格は比較的穏やかで常識人である。元奴隷だったコアラが習性で一心不乱に仕事をしようとしている様を見て、注意しようとするはっちゃんに対し「そっとしておいてやれ」と慮るなど彼女に対する配慮をうかがわせた。
天竜人の奴隷だったという過去があるにも関わらず、タイガーの「恨みを残すな」という意思を汲んで、海難事故で死にかけていたミョスガルドの命を救っている。

ジンベエとは長い付き合いであり、彼が麦わらの一味に加入したいと考えていることを察すると、快く送り出した。

アラディンの能力

元兵士としての実力

アラディンは元リュウグウ王国の軍に所属しており、兵士として戦闘訓練を行っていたため、基礎戦闘能力は高いと推察される。武器は三又槍を使用している。

魚人柔術

彼は人魚であるが、アニメ版において魚人柔術の技「海流一本背負い」を披露している。

アラディンの来歴・活躍

タイヨウの海賊団時代

天竜人の奴隷としてマリージョアに捕われていたネプチューン軍の兵士・アラディンは、フィッシャー・タイガーによって解放される。そしてタイガーが賞金首となったことをきっかけに結成されたタイヨウの海賊団に、船医として参加するのだった。

ある時タイヨウの海賊団の面々はタイガーによって解放された元奴隷の人間の少女・コアラを故郷の島へ送り届けるよう依頼される。コアラは魚人たちに対して常に怯えた表情を見せ、常に笑顔を張り付けて黙々と仕事をこなしていた。そんな彼女を見かねたタイガーは彼女の奴隷の紋章の上から「タイヨウ」の焼き印を入れ、「オレたちは誰も殺さねぇ!!!」と宣言する。

そのことをきっかけにコアラは徐々に表情を取り戻していったが、元奴隷の習性はなかなか消えることはなく、黙々と仕事をこなしていた。はっちゃんは「もう働くことはないんだ」とコアラに注意するが、それを見ていたアラディンは「しみついた奴隷の習性はそんなに簡単に抜けるものじゃない。そっとしておいてやれ」と彼女を慮っていた。

徐々に交流を深めていったコアラと魚人たちだったが、無事にコアラを故郷に送り届ける。しかしその直後、フィッシャー・タイガーは島民からの通報によって待ち伏せしていた海軍によって瀕死の重傷を負ってしまうのだった。アラディンは「人間の血液を輸血すれば助かる」と治療をしようとしたが、タイガーは輸血を拒否し、涙ながらに「天竜人の奴隷だった」と衝撃の事実を告白したのだった。
人間の狂気を身をもって体感してしまったタイガーは「もう人間を愛せねぇ!!!」と言い、自ら死を選ぶ。そして今わの際に、魚人島を変えようと努力していたオトヒメ王妃を邪魔してしまったことを後悔していると口にしたのだった。

アラディンはそんなタイガーに対し、「お頭っ!!!何を言おうと解放して貰った全ての奴隷達にとってあんたは一生の大恩人なんだ!!!偉業を成した”魚人島の英雄”なんだよ!!!」と声を掛けると、彼は「嬉しいねぇ」と呟き、笑顔でこの世を去った。

タイガーの死後船長の座をジンベエが引き継ぎ、アラディンは副船長としてジンベエを支えていた。しかしジンベエが王下七武海に召集されたことをきっかけにタイヨウの海賊団の間には深い亀裂が走り、アーロンの一味やマクロ達は脱退してしまったのである。
残ったジンベエは活動拠点を魚人島へ移し、アラディンは引き続きジンベエに従う道を選んだ。

奴隷たちを取り戻しに来たドンキホーテ・ミョスガルドが瀕死の重傷を負って魚人島に漂着した際には、自分たち奴隷を苦しめた天竜人を「海難事故」として始末できる機会があったにもかかわらず、タイガーの遺志を汲んで治療を申し出ている。そしてアラディンの治療で命を繋いだミョスガルドは、身を挺してかばったオトヒメ王妃と共にマリージョアへと帰還し、一週間の対話の末にオトヒメ王妃の活動に賛同する旨の署名を手渡した。

ジンベエとの絆

その後「魚人海賊団」として名が知られるようになったジンベエ達だが、白ひげの死後魚人島はビッグ・マムの傘下となっていた。アラディンは政略結婚としてビッグ・マムの娘であるシャーロット・プラリネと婚姻関係を結ぶ。しかし夫婦仲は非常に良好だった。

ジンベエは頂上戦争をきっかけに知り合った麦わらのルフィから一味に加わるよう勧誘されるも、ビッグ・マム海賊団の傘下としての立場から返事を保留にしていた。しかしサンジが政略結婚の為に連れ去られたホールケーキアイランドでルフィと再会し、ジンベエは麦わらの一味に加入することを決断する。

ルフィの評判をさんざん聞かされていたアラディンは「魚人海賊団」を抜けるという表明を躊躇うジンベエの気持ちを察し、彼を快く送り出した。そして麦わらの一味が無事に縄張りを抜けられるよう、妻のプラリネや仲間を率いて援護した。その後はタイヨウの海賊団（魚人海賊団）の3代目船長に就任したと思われる。

アラディンの関連人物・キャラクター

ジンベエ

ジンベエとは漫画『ONE PIECE』に登場するキャラクターであり、麦わらの一味の総舵手を務めているジンベエザメの魚人である。元王下七武海であり、「四皇」の一角だった白ひげやその部下であるエースと親交があった。

若いころは魚人島の中でも荒くれ者として名が知られており、フィッシャー・タイガーを尊敬していた。タイガーが単身マリージョアに襲撃を掛けて奴隷を種族の別なく解放したことをきっかけに賞金首となったことを聞き、リュウグウ王国の兵士の職を辞して「タイヨウの海賊団」に加入した。

タイガーによって解放された元奴隷の人間の少女・コアラが船に乗り込んできた際には警戒心を顕わにしていたが、彼女の「何も知らないから怖い」という言葉を聞いて、徐々にコアラとの関係を深めていく。しかしコアラを無事故郷の島へ送り届けた後、タイガーは島民の通報によって待ち伏せしていた海軍により死亡してしまうのだった。
ジンベエは「人間に恨みを残すな」というタイガーの言葉を護ろうと、彼の後をついで二代目船長に就任する。しかしジンベエが王下七武海に召集されたことをきっかけに、タイヨウの海賊団はバラバラになってしまったのだった。

タイガーを殺された怒りで海軍に襲撃を仕掛けたものの、アーロンはボルサリーノ／黄猿に返り討ちにされ、インペルダウンに収監されていた。七武海加入の恩赦で解放されるも、アーロンはジンベエを認めることはできず、仲間を連れてタイヨウの海賊団を脱退する。またマクロ達も「好き勝手やらせてもらう」として、部下を連れて海賊団を離れたのだった。
残ったジンベエは副船長となったアラディンらと共に活動拠点を魚人島へ移し、活動を続ける。彼らは世間一般からは「魚人海賊団」の名で知られるようになった。

その後ビッグ・マムの傘下に入った魚人海賊団だったが、頂上戦争がきっかけで縁が結ばれたルフィに誘われたジンベエは麦わらの一味に加入することを決意する。脱退を言いづらそうにしているジンベエの意を汲んだアラディンは、快くジンベエを送り出したのだった。

ジンベエ（ONE PIECE）の徹底解説・考察まとめ - RENOTE [リノート]

renote.net

ジンベエとは、『ONE PIECE』の登場人物で、“海侠”を名乗る魚人にして麦わら海賊団の9人目の仲間。かつては王下七武海に所属していた。
仁義に厚く、受けた恩を忘れず、力を振るうことを厭いはしないが殺しは避ける硬骨漢。差別されていた魚人のために立ち上がったフィッシャー・タイガー、魚人たちの島の平和のために動いてくれた白ひげ、弟分だったアーロンの暴挙を止めてくれたモンキー・D・ルフィに感謝し、自らも彼らのために力を尽くす。体術を得意としており、四皇相手にも食い下がるほどの実力者である。

フィッシャー・タイガー

フィッシャー・タイガーとは漫画『ONE PIECE』に登場するキャラクターであり、天竜人の奴隷となっていた人々を種族の別なく解放した「英雄」と呼ばれたタイの魚人である。リュウグウ王国の中でも荒くれ者が集まる魚人街をまとめ上げるほどの力を持っていた。その一方で冒険家として世界を巡っており、オトヒメ王妃やネプチューン王とも親交が深い。

単身マリージョアに襲撃を仕掛けてハンコック姉妹やアラディンたちを解放したことがきっかけで賞金首となり、彼を慕う魚人街出身のアーロンやジンベエ、奴隷から解放されたアラディンらが集ってタイヨウの海賊団を結成する。彼らは奴隷の証である天竜人の紋章を覆い隠すように「タイヨウ」の焼き印を入れ、各地の奴隷を解放してまわっていた。

ある時タイガーは元奴隷の人間の少女・コアラを故郷の島まで送り届けてほしいと頼まれ、タイヨウの海賊団の面々は彼女と徐々に仲を深めながら彼女の故郷目指して航海を続けた。そしてようやくコアラを送り届けることができたが、タイガーは島民の通報によって待ち伏せていた海軍によって瀕死の重傷を負ってしまう。
船医だったアラディンは「人間の血液を輸血すれば助かる」として治療しようとしたが、タイガーは突如「入れるな!!!!!そんな血で生き永らえたくはねぇ!!!」と拒否し、涙ながらに天竜人の奴隷だったことを告白する。

タイガーは「人間の中にはいい奴もいっぱいいる」ことは理解しつつも、奴隷として扱われていたマリージョアで見た人間の狂気が頭を離れず、「俺はもう人間を愛せねぇ!!!」と涙を流した。タイガーは死の間際「人間に恨みを残すな」と言い残しつつ、魚人島を変えようと努力していたオトヒメ王妃を邪魔してしまった後悔を口にする。しかしアラディンは「何を言おうと解放してもらったすべての奴隷にとってあんたは大恩人だ」と言葉を掛け、タイガーは笑顔で亡くなったのだった。