僕の心のヤバイやつ(僕ヤバ)のネタバレ解説・考察まとめ

『僕の心のヤバいやつ』とは2018年、『週刊少年チャンピオン』より連載が始まり、同年7月より『マンガクロス』にて連載を再開した桜井のりおの漫画。2023年4月にはアニメ化が決定している。陰キャな男子・市川京太郎は学園一の美少女・山田杏奈を殺したいと日々妄想する中二病。ふとしたきっかけで京太郎は山田と接点をもつようになる。陰キャと陽キャの、不器用でじれったい恋模様をコミカルに描く。京太郎は不器用ながらもひたむきに山田との恋愛を享受しようと奮闘する。そんな京太郎に山田も惹かれていく。

前日の放課後、山田の忘れ物を届けるために雨の中を傘もなしに走ったせいで、風邪をひいてしまった京太郎。熱でもうろうとした意識の中、山田が看病に来る。風邪で幻覚か現実かもわからないまま、山田に看病される京太郎。「なんで山田がここに… ずいぶん…リアルな夢だ」と京太郎は思う。京太郎にとってまさに夢のようなシーン。

山田杏奈「わたしの心の中はわかるかな?」

ひょんなことから京太郎は山田を自宅に招き入れる。京太郎の自室で山田は「殺人」に関する本を発見する。京太郎は、実在の殺人鬼の心理状態に興味がある、といいにくそうに話す。人様に自慢できるような趣味ではないと自覚していた京太郎。山田はドン引きすると思いきや、「それってさ、心理学だよ」と京太郎の趣味を受け入れる。「わたしの心はわかるかな?」と山田は寝転がりながら、微笑む。その直後、ベッドに隠しておいたエロ本が見つかりそうになり、京太郎は山田を押し倒してしまう。ドキドキさせられる胸キュンなシーン。

市川京太郎「嘘ついてごめん。あれは僕が弱すぎた」

山田家にて。山田は悩みを京太郎に打ち明ける。自分があまりにも不器用で、大切な人が離れていくのではないかという不安に対し、京太郎は優しく抱き留める。京太郎は「嘘ついてごめん。あれは僕が弱すぎた」と詫びる。自らの弱さから、山田を避けるための嘘をついてしまった。それが山田の不安をより一層駆り立たせていたことに気づいた京太郎。京太郎がひとつ成長した名シーン。

市川京太郎「こちらこそ嘘つかせてごめん」

山田の部屋へ招かれた京太郎。まもなくして、山田の母が帰宅する。山田は異性の友達を連れてきたことがバレてはまずい、ということで女友達が遊びに来たと嘘をつく。山田は母親に嘘をつくのは初めてだという。京太郎は「嘘をつかせてごめん」と謝る。山田は異性を部屋にはじめて招いたこともあって、どこかぎこちない。と、初めて京太郎が買ってくれた紅茶の缶ジュースが置いてあることに気づいた山田は、それをみられまいと京太郎を押し倒してしまう。山田は「いつかのお返し」と言って恥ずかしそうにほほを染める。

山田杏奈「わたし…好きな人がいるんです」

卒業式で在校生代表のスピーチをなんとかやり遂げたものの気を失ってしまった京太郎。山田は京太郎のもとに駆けつける。その最中、南条が山田の前に現れた。3年の南条は高校生活最後の日に、山田に告白する。真剣なプロポーズを受ける山田。しかし、山田は涙ながらに「わたし…好きな人がいるんです」と、南条のプロポーズをきっぱりと断る。その手には京太郎からもらったキーホルダーが握られていた。そんな山田の姿をみて、京太郎の目から一筋の涙がこぼれる。山田と京太郎の心が通じ合った名シーン。

市川京太郎「山田は俺のだ」

神崎&原ペアとでWデートをした京太郎と山田。4人が合流する前、京太郎と原が合流し、2人で山田のプレゼントを試案していた。そのことで神崎が京太郎に嫉妬心を抱くことになったのだが、実は神崎と山田もまた、同じように2人でプレゼント選びをしていたことが発覚。山田をほめる神崎に京太郎は嫉妬し「山田は俺のだ」と宣言する。普段は好きな気持ちを口にしない京太郎。意外な一言に思わずドキッとさせられる名シーン。

『僕の心のヤバイやつ』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話

タイトルの「ヤバい奴」の意味は「恋心」

みなさんはご存知でしょうが「僕の心のヤバイやつ」の「ヤバイやつ」は「恋心」を意味していて、曖昧な言い方にする事で初めて感じる得体の知れない気持ち=「初恋」を表現しているタイトルです

出典: twitter.com

この作品のタイトルの「ヤバい奴」とは「恋心」だと、作者のツイートで明らかになっている。

作者による板垣恵介への謝罪

職業体験の回でバキの生原稿が登場したとき、コミックスでは「板垣先生ごめんなさい…」という作者コメントが載せられた。のちに作者のツイッターで「『〇〇先生、ごめんなさい…』って一回かいてみたかったんだ」とコメントしている。

「地味だけどよく見ると可愛い子」からイメージされた原

神崎と恋仲である原は具体的なモデルはいない。「“ちょっとぽっちゃりめで、地味だけどよく見ると可愛い子”ってクラスにいたよなーという着想から」だと作者のインタビューで語られている。

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@7ayasurin218

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