きらめきのライオンボーイ(漫画)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『きらめきのライオンボーイ』とは、2016年から2019年まで少女まんが雑誌『りぼん』にて槙ようこが連載した恋愛少女漫画。高校1年生の高野瀬 みわ(たかのせ みわ)が、中条 桐敦(なかじょう きりあつ)というイケメン男子に出会ったことをきっかけに、過去のいじめによるトラウマを克服する。そして、恋愛を通して、人としても成長していくみわの姿を描く。みわ以外のキャラクターたちの恋愛事情も盛り込まれ、主要キャラ以外のストーリーも豊富である。作品名の通り、キラキラとした世界観に包まれた作品となっている。

みわの愛称「みわたろう」を考案した人物。猪倉の歪んだ愛情表現は、この姉に恋愛相談をしたことによって作られてしまった。

『きらめきのライオンボーイ』の用語

『きらめきハート』

みわのバイブルである少女漫画。小学生時代にいじめで不登校になりかけていたみわは、この漫画のヒーローである星様を心の支えとすることで、学校に行けるようになる。

この『きらめきハート』自体も短編として10巻に掲載されている。
ストーリーは主人公・月島 有宇(つきしま ゆう)が失恋をし、星に「今すぐ私に運命の彼があらわれますように!!!!」とお願いすることで始まる。そのお願い事と同時に爆撃が起こり、そこから現れたのがみわが夢中になっている星様。有宇が翌日目を覚ますと、彼は普通に隣りで挨拶をする。驚愕する有宇に対し、家族は「許嫁の星くん」と言って受け入れている。有宇は、星に一体誰なのかと問い詰める。すると、星は自分が有宇の運命の恋人であると告げ、何度も生まれかわって、何度も恋に落ちていると説明する。(ちなみに今回は138回目である。)怖くなってその場を逃げ出した有宇だが、元彼が新しい恋人と歩いているところに遭遇し口論になる。有宇が振られた理由が、相手を信用していなかったことだと判明し、自分に非があったことに気づく。そこに星が現れて有宇を慰める。星に触れた瞬間、前世を垣間見てしまった有宇は、星の存在を信じることに。そこから2人のお話が始まるのだが、このあと宇宙戦争まで話は広がっていく、というエピローグで終了。みわが『きらめきのライオンボーイ』の中で時々紹介する星様情報でも、ストーリーや名言を知ることができる。

みわたろう

猪倉の姉が名付けたみわのあだ名。猪倉が小学生時代にみわのことを唯一思い通りにならないと話していたことから、勝手に強そうなイメージを持ち、「みわたろう」と呼ぶようになった。そのあだ名を知った桐敦は、みわが何かに一生懸命取り組む姿を見ると、「みわたろう」と呼ぶようになる。

幼なじみーず

桐敦、佐野、桜太、まる見の総称。いつも4人で行動し目立つため、学年中から「幼なじみーず」と呼ばれている。

きりみわ

みわと桐敦が付き合いだして、周りから呼ばれるようになった愛称。みわと桐敦の醸し出すなんとも言えない癒しオーラに、学年中が好感的な感情を持っている。

桐にい

凌空が桐敦を呼ぶときのあだ名。昔から桐敦のことを兄のように慕ってきたため、この呼び名となっている。

『きらめきのライオンボーイ』の名言・名セリフ/名シーン・名場面

みわ「心の中に君がいるから何でもできる」

3話でみわのモノローグとして出てくるセリフ。
桐敦と2人でケータイの修理という名目でみなとみらいにデートに行った際、みわは自分の好きな漫画雑誌に気を取られ、迷子になってしまう。その後の桐敦を探すときの心情が、この「心の中に君がいるから何でもできる」である。
今までのみわであれば、失敗してしまったら凹んで終わっていたところだが、桐敦の存在が大きくなっていたみわは、諦めずに最後まで走り続ける。大切な人がいることで心の支えとなり、何事も諦めずに行動することができると教えてくれる言葉である。

桐敦「自分のこと好きになれ」

4話で桐敦がみわに対して放つ一言。
猪倉から勝手にケータイ番号を取られ、いつでも呼び出しに応えるよう命令されてしまったみわ。気持ちはどん底まで突き落とされ、何か分からないものに押しつぶされそうになっている時に、桐敦から言われた言葉が「自分のこと好きになれ」である。自分のことを否定ばかりするのではなく、しっかりと好きになって肯定してあげることの大切さが伝わるシーン。

猪倉たちからみわを助け出す桐敦

6話にて、みわが他校の男子に囲まれて助けを呼ぼうとした際に、後ろから体当たりをされてケータイを落としてしまう。すると、桐敦が颯爽と現れ、みわにケータイを拾って手渡す。桐敦のクールな表情がアップで描かれ、ヒーローが助けにくるという少女漫画の醍醐味とも言える名シーン。

みわと桐敦の初めてのキス

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