ゲッコー・モリア（ONE PIECE）の徹底解説・考察まとめ

ゲッコー・モリアの概要

ゲッコー・モリアとは漫画『ONE PIECE』に登場するキャラクターであり、スリラーバーク海賊団を率いている海賊である。アブサロム・Dr.ホグバック・ペローナと共に「四怪人」の一角を務める。影を自在に熱り、使役することができる「カゲカゲの実」の能力者。
「元王下七武海」だが、頂上戦争終結後とある者からの指示を受けたドフラミンゴによって襲撃され、資格を剥奪されてしまった。

かつては「百獣のカイドウ」と渡り合えるほどの実力を持っており、ルフィのように己の力を信じて猛進するタイプであったが、新世界で仲間をすべて失ったことが彼の大きなトラウマになる。「仲間など生きているから失うんだ」という考えからゾンビに執着するようになり、能力を駆使してゾンビ兵を増やしていく。
「七武海」になった彼は、政府公認で巨大な島を改造した海賊船「スリラーバーク」を「魔の三角地帯（フロリアントライアングル）」に停泊させ、海賊狩りを行っていた。

ある時自分の影を奪われたという骸骨剣士・ブルックに遭遇した麦わらの一味がスリラーバークに乗り込んでくる。当初部下に戦闘は任せ、自身は表立って活動することはなかったが、ルフィとの戦闘になりトリッキーな戦術で彼を追い詰める。

モリアはルフィを倒すべく、スリラーバークにいた1000体分もの影を自身の身体に入れて戦ったが、入れすぎたことによって精神を保つのが難しくなり暴走状態に陥った。最後は倒れてきた柱の下敷きとなり、敗北する。
部下たちに救出されて無事だったモリアは頂上戦争にも参加するも、ドフラミンゴによって襲撃された。間一髪部下のアブサロムによって逃れる。

その後黒ひげ海賊団の縄張りであるハチノスにてアブサロムが行方不明となり、彼を奪還すべく単身で乗り込んだ。しかしすでに能力が奪われていたことから彼を殺されたと悟って、黒ひげに戦いを挑んだのだった。

ゲッコー・モリアのプロフィール・人物像

年齢：48歳
身長：692センチメートル
懸賞金：3億2000万ベリー
肩書き：元王下七武海
所属：ゲッコー海賊団船長 → スリラーバーク海賊団船長
所属船：スリラーバーク
悪魔の実：カゲカゲの実
出身地：西の海
誕生日：9月6日
星座：おとめ座
血液型：X型
好物：キャビアのマリネ
モットー：他力本願
好きな言葉：「お前がやれ」
CV：宝亀克寿

身長が7メートル近い大男である。体型は洋ナシや玉ねぎのように腹部から下が丸くなっており、ルフィからは初対面時「デカらっきょ」と呼ばれていた。しかしモリアの若いころはこのような体型とは真逆であり、身長は変わらないながらも非常にスリムである。新世界において仲間をすべて失ったという経験がトラウマとなって怠惰な生活を送るようになり、現在のような体型となった。
服装はクラシカルなものを好んでおり、タキシードやマントなど、ドラキュラをイメージさせるものが多い。

性格は非常に怠惰で、ルフィとの戦闘も寝ころんだまま行うほどである。しかし一方かつてはルフィと同じように己の力に自信を持っており、自ら斬りこんでいくタイプだった。現在の怠惰な生活を送るようになってからも、本気になった時にはかつてのように好戦的な姿勢を見せた。

仲間思いであり、部下からの信頼も厚い。幹部の一人・アブサロムが行方不明になった際には自ら船を率いて黒ひげ海賊団の元へ乗り込んでいる。アブサロムが無事な姿を認めると行方不明だった理由を咎めることなく喜んでいたが、実はその姿が変装で、敵がアブサロムの能力を使っていることを知ると激怒した。
孤児だったペローナを拾って育てており、ペローナからは「モリア様」と呼ばれ慕われている。

ゲッコー・モリアの能力

カゲカゲの実

影を実体化させて自在に操ることができる能力である。自らの分身を生み出し攻撃することや、影を取り込んで巨大化・戦闘力強化を図ることもできる。また影を取られたものは日光に当たると消滅するという特徴がある為、条件がそろっていれば影を切り取るだけで相手を即死させることができる恐ろしい能力だ。
影を死体に入れればゾンビとなり、初めは当人の意識が多少残るもののやがて失い、モリアに絶対服従する。生きているものに影を入れることも可能だが、10分ほどで離れてしまう。

影を切り取る際には巨大な鋏を用いており、分解すれば武器としても使用することができる。

モリアから影を取り戻すことができれば元に戻れるが、影を取られたものは2日間寝込んでしまう。また影を取られたものが死ぬと、影も消滅する。ゾンビから影を抜くにはモリアが命令するか、塩で浄化する。その為海水を自在に操ることができるジンベエなどは天敵であり、頂上戦争でジンベエと対峙したモリアは無力化されていた。

影法師（ドッペルマン）

モリアの影を生み出し、操ることができる。戦闘はもちろんのこと、影とモリアの位置を入れ替えることが可能なため瞬時に移動することができる。

影の集合地（シャドーズ・アスガルド）

影たちを吸収して体内に取り込むことにより、大幅な戦力強化を図ることができる。しかしデメリットもあり、影は複数入れる程に精神力を保つのが難しくなるため、入れすぎると暴走してしまう。

影革命（かげかくめい）

影の形を自在に操り、本体を影と同じ形に合わせて動かすという技。オーズは影の形を丸く変えられてしまった為、本体である身体もボールのように丸められてしまった。

角刀影（つのトカゲ）

影法師（ドッペルマン）を槍の形状に変化させて相手を貫く技である。槍の先端はトカゲのようになっているのが特徴。頂上戦争において使用し、エースを解放しようとしていたリトルオーズJr.を貫いた。

欠片蝙蝠（ブリックバット）

影から小形のコウモリを無数に生み出し、相手に一斉に噛みつかせる技。姿は小さくとも威力はかなり強く、頂上戦争で使用した際には襲われた海賊が転げまわるほどだった。

影箱（ブラックボックス）