遊☆戯☆王ZEXAL(ゼアル)のネタバレ解説・考察まとめ

『遊☆戯☆王ZEXAL(ゼアル)』とは、2011年4月11日から2014年3月23日までテレビ東京系列で放送された『遊☆戯☆王』シリーズ第4作目のテレビアニメ、及び漫画作品。チャレンジし続ける精神「かっとビング」を信条とするデュエリスト・九十九遊馬は、ある日異世界からやってきた生命体・アストラルと出会う。遊馬は、飛び散った99枚のナンバーズカードを集めるべく奔走していく。前作から進化したグラフィックと、元気を全面に押し出す新たな主人公が魅力の作品。

トロンが、Dr.フェイカーに裏切られ、次元の間に飛ばされて行き着いたバリアン世界で身につけた力。ナンバーズを完全に操る力を持つ。

皇の鍵

遊馬が持つ首飾り。元々は一馬の物であり、一馬も何者かから授かったものである。ナンバーズからの支配を所有者を守る効果を持つ。

ナンバーズ

アストラルの記憶。名前の頭に「No.」とついたエクシーズモンスター。全部で100枚あり、飛び散っていったナンバーズを集めることが遊馬とアストラルの目的となっている。

ゼアル(ZEXAL)

遊馬とアストラルの魂が混じり合って変身する。2人の中間の容姿を持つ。ZW(ゼアルウェポン)を創造しドローする「シャイニング・ドロー」、存在するカードを別のカードに再構築する「リ・コントラクト・ユニバース」という能力を持つ。

スフィア・フィールド

アストラル世界やバリアン世界などの環境を再現する装置。カードのような物で囲われたフィールドで、このフィールドの中はある種の異次元空間となり内外を行き来することができなくなる。

ハートランドシティ

物語の舞台となる都市。科学技術が発展しており、Mr.ハートランドが権力者として統治している。しかし、Mr.ハートランドも傀儡に過ぎず、裏からDr.フェイカーが牛耳っている。

ハートランド

表向きはハートランドの中心に位置する巨大なテーマパークだが、Dr.フェイカーの本拠地でもある。

ナンバーズクラブ

遊馬の仲間たちが結成したクラブ。ナンバーズの秘密を探る為に作られ、遊馬とアストラルの助力を目的としている。鉄男が作成した会員証も存在し、クラブメンバー全員が所持している。

WDC(ワールド・デュエル・カーニバル)

ハートランドが主催した世界規模のデュエル大会。申し込めば誰でも参加できる。しかし、開催の目的はナンバーズ所有者を集め一気にナンバーズを回収することだった。

『遊☆戯☆王ZEXAL(ゼアル)』の名言・名セリフ/名シーン・名場面

遊馬VSカイト

対峙するカイト(左)と遊馬(右)

Dr.フェイカーとの闘いを終えた遊馬たち。遊馬は、WDC優勝者に与えられた何でも1つ願いを聞いてくれるという権利を行使し、カイトとの決着を望んだ。カイトも、遊馬の希望に応えてデュエルを行うことになった。カイトと以前デュエルをした際は、中断となったが内容的には遊馬の負けだった。遊馬は、今度こそカイトに勝つと意気込んでデュエルをする。対するカイトは、遊馬とは対照的にデュエルを行う意義を見失っていた。カイトのデュエルはハルトを助ける為のものだった。そのハルトが助かった為、カイトはデュエルをする意味が消えてしまったのだ。しかし、そんなカイトを遊馬は認めなかった。アストラルも「カイトに過去に縛られる必要はない」と諭す。そして、遊馬の「感じさせてくれ!お前のドキドキを!」という言葉についに吹っ切れ、「眠れる獅子を起こしたこと、後悔するぞ!」とデュエルに対する意欲を取り戻すのだった。

遊馬は、カイトの銀河眼の光子竜を警戒し、「ガンバラナイト」という攻撃力0のモンスターと、「ゼロゼロック」という攻撃力0のモンスターに攻撃できない効果を持つ永続魔法で守備を固める。カイトは、魔法カード「銀河爆風(ギャラクシー・バースト)」でゼロゼロックの効果を封じ、召喚した銀河眼の光子竜でガンバラナイトを破壊した。そして、モンスターコントロールしているプレイヤーは戦闘しなければダメージを負う「決闘重力(バトル・グラビティ)」を発動しする。そして、戦闘することを余儀なくされた遊馬とカイトは、お互いに攻撃し合っていく。そして、両者のLPが残り少なくなり、デュエルも佳境に差し掛かった。遊馬はCNo.39 希望皇ホープレイを、カイトは超銀河眼の光子龍を召喚する。攻撃力は本来は超銀河眼の光子龍が4500であり、CNo.39 希望皇ホープレイの2500より高かったが、カイトは「銀河の魔術師(ギャラクシー・ウィザード)」の効果を使って超銀河眼の光子龍を召喚した為、2000ポイント下がっていた。その為、両者の攻撃力は2500と同じであり、互いに相討ちとなった。しかし、遊馬が発動した「エクシーズ・ダブルバック」により、No.39 希望皇ホープとCNo.39 希望皇ホープレイを呼び戻した。勝利を確信した遊馬だったが、カイトも同じくエクシーズ・ダブルバックを発動しており、銀河眼の光子竜と超銀河眼の光子龍を呼び戻した。そして、2体の攻撃により遊馬のモンスターは破壊され、デュエルはカイトの勝利となった。遊馬は、リベンジできなかったことに悔しがったが、またカイトに挑むと意気込んだ。カイトも何度でも受けると言ってその場を去っていった。そして、疲れ切り眠ってしまった遊馬を見て、アストラルは「気持ちの良い敗北も、どうやらあるらしい」と呟くのだった。

『遊☆戯☆王ZEXAL』のトリを飾るデュエルであり、このデュエルでひとまずの区切りを付けて新章の『遊☆戯☆王ZEXAL II』が始まる。遊馬がアストラルと出会ってから初めて勝てなかった相手とのリベンジマッチ。幾多の戦いを経て成長した遊馬と、ハルトを救い闘う意味を見失っていたが自分の為にデュエルをすると誓ったカイトの、全身全霊をぶつけ合うデュエルはクライマックスに相応しいスケールの大きさである。

遊馬VSエリファス

対峙するエリファス(左)と遊馬(右)

アストラルが、No.96 ブラックミストとのデュエルで受けたダメージにより遊馬の前から消えた。遊馬は、アストラルがいなくなってしまったことで塞ぎ込んでしまった。小鳥たちは、そんな遊馬を心配していたが、ある日、姿を見せた遊馬はいつもと変わらなかった。遊馬はアストラルを気にしていないような態度を取るが、本当はアストラルを失ったことから立ち直れておらず、空元気に振る舞っているだけだということは一目瞭然だった。そんな中、遊馬はカイトからアストラル世界へ行く方法を見つけたと聞く。そして、アストラルがアストラル世界にいる可能性があることを聞き、いてもたってもいられなかった。遊馬は、カイトとブイが開発した異次元への転送マシンを使い、アストラル世界へと飛び立っていった。

遊馬が降り立ったアストラル世界は幻想的な世界だったが、植物は枯れ、そこに住む人々からは活力が感じられなかった。アストラル世界はエリファスという統治者により、ランクアップを至上とし、悪や憎しみの根源であるカオスを排除した世界だった。しかし、排除したカオスこそバリアン世界であり、助け合ったり生きたいという欲望もカオスによって生み出されていた為、それを失ったアストラル世界は徐々に弱っていっていた。遊馬は、アストラル世界に到着して早々、エリファスに襲われる。遊馬をカオスと見做したエリファスは、遊馬を排除しようと攻撃してきたのだ。なんとかエリファスから逃げ延びた遊馬は、エナという女性に匿われる。そして、アストラル世界の現状を聞くのだった。遊馬は、エナに請われアストラル世界の住人に自分の持っているカオスの力を与えた。すると、カオスを得た住人たちに活力が戻っていった。遊馬は、エリファスがしようとしていることに疑問を持ちつつ、アストラルを探しに出ていった。

ついに、遊馬はアストラルを見つけた。しかし、アストラルは眠っており、No.96から受けたダメージが回復していなかった。そこへエリファスが現れる。遊馬は、アストラルを解放するようエリファスに迫る。エリファスは、その対価として遊馬の持つアストラルの記憶をかけ、遊馬をデュエルを行う。
エリファスは、「NO(ニューオーダーズ)」というモンスターでランクアップを繰り返しながら、よりランクの高く強いモンスターを召喚していった。そして、攻撃力5000の「NO.13 エーテリックアメン」を召喚し、遊馬を追い詰めていく。NO.13 エーテリックアメンは、相手のモンスターとのランク差によって相手のデッキのカードをオーバーレイユニットにする効果を持っており、さらに攻撃力を高めていった。対する遊馬は、No.39 希望皇ホープをランクダウンさせ、「No.39 希望皇ホープ・ルーツ」を召喚する。No.39 希望皇ホープ・ルーツは、相手のモンスターとのランク差によって攻撃力を加算する効果と、それに相手のオーバーレイユニットの数を掛ける効果により、最終的に攻撃力を79200まで上昇させNO.13 エーテリックアメンに攻撃し、エリファスに勝利したのだった。

デュエルを終え、エリファスはランクアップだけが真理ではないと悟る。そして、エリファスが敗北を認めたことによってアストラル世界が再びカオスを容認したことで、世界中に活力が戻った。アストラル世界の住人たちは、世界を救ってくれた遊馬の為に力をアストラルへ分け与えた。すると、アストラルの負っていた傷が癒え、アストラルは目を覚ました。遊馬は、アストラルを抱きしめて「どこにも行かないでくれ」と、涙ながらに言うのだった。

あらゆるものを犠牲にしランクアップを目指すエリファスに対し、その考えを真っ向から否定し「誰でも心の中じゃ、いい心と悪い心が戦ってるもんじゃねぇのかよ! でも! そっから逃げ出さなきゃ!きっとどんなことだってやり直せる! 誰とだって分かりあえる!」「一人一人の苦しみも見ないで! 何も知らないで! 本当のランクアップなんてできっこねぇ!」と、遊馬の説教シーンとして有名なデュエルの1つ。

7lmachiko17
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