ギャルディーノ／Mr.3（ONE PIECE）の徹底解説・考察まとめ

蝋の壁を作り、敵の攻撃を阻止する技。リトルガーデンではキャンドルサービスを破壊するべく繰り出したルフィの渾身の一撃を防いで見せた。また、キャンドル壁（ウォール）は打撃以外の盾にもなるため、インペルダウン脱獄時にはその力を発揮する。脱獄囚を逃すまいと猛攻を仕掛ける監獄署長マゼランの毒攻撃に皆が手も足も出ない中、ギャルディーノ／Mr.3の蝋の壁が見事攻撃を防いでみせた。

キャンドルチャンピオン

鉄の硬度を誇る”ドルドルの蝋”でまろやかに体を包み込んだ死角のない戦闘スーツ。かつて4200万ベリーの賞金首を仕留めたこともあり、ギャルディーノ／Mr.3の最高美術と称されていた。鉄の硬度を持つため攻撃力、防御力ともに優れていた。ミス・ゴールデンウイークの着色が加わることでさらに色合いやビジュアルが良くなる。リトルガーデンではルフィの強烈なパンチや蹴りをものともしない強さで圧倒していた。そんな中敗戦の要因となったのはウソップが用意した油たっぷりのロープ。ギャルディーノ／Mr.3の頭についている炎を油たっぷりのローブに点火させ、特大キャンドルサービスセットやキャンドルチャンピオンなどを燃やし尽くしたのである。

チャンプファイト『おらが畑』

キャンドルチャンピオンを使用した状態で連続パンチを繰り出す技。拳のグローブも鉄の硬度に匹敵するため破壊力は抜群である。攻撃をしても弾かれて効果が無い為、ルフィも避けることしかできず苦戦を強いられた。

ドルドルの館

蝋で無数のギャルディーノ／Mr.3を作り出し、敵が混乱している隙をついて相手を仕留める技。この蝋人形にミス・ゴールデンウイークの着色が加わることで他者からは全く見分けのつかない分身体が出来上がる。リトルガーデンではギャルディーノ／Mr.3を追い詰めたルフィに対して、ギャルディーノ／Mr.3が使った最後の技。ギャルディーノ／Mr.3は本物を探すことに夢中になっているルフィが本体に背を向けた瞬間、背中を刃物でひと突きにする算段だった。しかしルフィの勘が見事に的中し、ギャルディーノ／Mr.3を一撃で仕留めたのである。

ドルドルボール

蝋で作った球体に身を隠すことで周囲の外敵から身を守ることができる技。アラバスタ王国・レインベースのカジノ「レインディナーズ」においてバロックワークスの最終作戦会議が執り行われる。そこへ顔を出したギャルディーノ／Mr.3は麦わら海賊団の抹殺に失敗した罰として、頭がバナナの形をしたバナナワニの餌にされてしまう。その際、バナナワニから身を守るために使った技が「ドルドルボール」である。蝋であるため体内で消化されることなく身を守ることができた。

ギャルディーノ／Mr.3の来歴・活躍

アラバスタ編

リトルガーデン

リトルガーデンとは、ギャルディーノ／Mr.3と麦わら海賊団がはじめて対決した場所であり、ビビをアラバスタ王国へ送り届ける航路で麦わら海賊団が訪れた島。ギャルディーノ／Mr.3は得意の姑息さと「ドルドルの実」の能力を活かし、麦わら海賊団や巨人族を追い込んでいく。ギャルディーノ／Mr.3はサー・クロコダイルから麦わら海賊団とビビを抹殺する指令を受け、リトルガーデンへ派遣される。ジャングルに蝋作りの一軒家を作り、バロックワークスのオフィサーエージェントであるMr.5とそのパートナーであるミス・バレンタインを招いたギャルディーノ／Mr.3は作戦の順序を説明していく。ギャルディーノ／Mr.3は麦わら海賊団の抹殺だけではなく、リトルガーデンにて1世紀にわたり決闘を続けている巨人族にして元巨兵海賊団船長でもある族青鬼のドリーと赤鬼のブロギーの首も狙っていた。巨人族という強者を前に「ちょっと工夫すれば どんな山でも切り崩すことはできるものだガネ」と話し始める。まともに戦っても勝ち目はないと考えたギャルディーノ／Mr.3は、最初のターゲットであるドリーの酒に爆弾を仕込んで胃袋へ大きなダメージを与え、とどめは決闘においてブロギーにやらせるつもりだった。また、見えない敵の存在を意識させることで麦わら海賊団の精神的動揺を誘発させる。その後は麦わら海賊団と王女ビビを順番におびき出し、キャンドルサービスの餌食にするという作戦だった。作戦説明の最後には「戦わずに敵を落とす方法などいくらでもある！！」とと言い放つギャルディーノ／Mr.3。そのセリフの直前にも「私のモット―は”姑息な大犯罪”だガネ」と話しており、ギャルディーノ／Mr.3がいかに姑息かつ周到な性格であるかがうかがえる。作戦通り、ギャルディーノ／Mr.3の術中にはまっていく麦わら海賊団。事情を知らないブロギーも決闘に勝利した喜びに浸っている隙に足元を蝋で固められてしまった。麦わら海賊団のゾロとナミも仲間の形をした蝋人形を使って罠にはめ、拘束する。捕えた者たちを「キャンドルサービス」にセットしたギャルディーノ／Mr.3は蝋の霧を降らせ時間をかけて蝋人形にしようと目論んでいた。しかし、間一髪のところでルフィとウソップが駆けつけ作戦を阻まれる。ルフィとの一騎打ちでは「キャンドル壁（ウォール）」や「キャンドルチャンピオン」を使い優勢にも見えたのだが、ウソップの機転により蝋は全焼。ギャルディーノ／Mr.3は麦わら海賊団に敗北を喫したのであった。

レインディナーズ

アラバスタ王国・レインベースにある最大のカジノ「レインディナーズ」地下において、バロックワークスの最終作戦会議が執り行われる。そこへ顔を出したギャルディーノ／Mr.3は麦わら海賊団の抹殺に失敗したことを報告し、挽回のチャンスが欲しいと懇願するのだった。しかし言い渡された任務を遂行しきれなかったことに怒ったクロコダイルは、ギャルディーノ／Mr.3をバナナワニの餌にしてしまう。バナナワニに食べられる寸前で最後の力を振り絞ったギャルディーノ／Mr.3はドルドルボールを発動。蝋で作った球体「ドルドルボール」に身を隠し、窮地を切り抜けたのである。バナナワニの体内から脱出したギャルディーノ／Mr.3は「ドルドルボール」に付いているカギを発見した。目の前で檻に捕らえられている麦わら海賊団を見て状況を察したギャルディーノ／Mr.3は、悪知恵を働かせカギを放り投げてしまう。皆が動揺する中、蝋で即席のカギが作れるのではないかと提言するウソップ。そこで麦わら海賊団のコックであるサンジが力づくでギャルディーノ／Mr.3にカギを作らせ、見事脱出に成功したのである。その後、ギャルディーノ／Mr.3はサンジに蹴り飛ばされてしまった。

扉絵連載「ミスG・Wの作戦名“ミーツ・バロック”」

扉絵連載「ミスG・Wの作戦名”ミーツ・バロック”」はリトルガーデンにて繰り広げられたバロックワークス・オフィサーエージェント（ギャルディーノ／Mr.3、ミス・ゴールデンウイーク、Mr.5、ミス・バレンタイン）と麦わら海賊団との戦いのその後を描いた物語である。

リトルガーデンに残り、ギャルディーノ／Mr.3が作った蝋の一軒家に住んでいたミス・ゴールデンウイークとMr.5、ミス・バレンタイン。ある日、配達された新聞には初めて見るバロックワークスの社長や幹部の写真が。それとともにバロックワークスが崩壊したことも記事になっていた。その記事をみたミス・ゴールデンウィークは捕まった仲間を助けようと監獄へ行く準備をする。空飛ぶ恐竜を手懐け、キューカ島までたどり着いたミス・ゴールデンウィーク達。しかし、そこにはバロックワークスの残党狩りを狙う海軍がおり、警備を強化していた。そこに居合わせた海軍本部大佐ヒナにミス・ゴールデンウイーク達の存在がバレてしまい、「オリオリの実」の能力でミス・バレンタインが捕まってしまう。場面は変わり、キューカ島の海辺には自分の船で逃げ出そうとするギャルディーノ／Mr.3の姿が。そこへバロックワークス・オフィサーエージェントの1人であるMr.2ボンクレーが現れ、仲間を見捨てて逃げようとするギャルディーノ／Mr.3に制裁を与えようとする。その後、ミス・バレンタインの磔場へ助けに向かったMr.2ボンクレーは海軍を次々になぎ倒し、海軍本部大佐ヒナとの一騎打ちに持ち込んだ。その隙にミス・ゴールデンウイークとMr.5はミス・バレンタインを救い出すことに成功する。しかし、Mr.2ボンクレーとギャルディーノ／Mr.3が犠牲となり、海軍に捕まってしまうのだった。

大監獄インペルダウン