ワポル（ONE PIECE）の徹底解説・考察まとめ

ワポルの概要

ワポルとは漫画『ONE PIECE』に登場するキャラクターであり、ドラム王国の国王だった人物である。どんなものでも食し、自分の身体との合成や作り替えを行うことができる「バクバクの実」の能力者。

先代の王に甘やかされて育ったために大変我が儘・横暴な性格をしており、医療など生活において欠かすことができないライフラインを独占して、民衆を服従させていた。
ある時黒ひげ海賊団によってドラム王国が襲撃に遭い、ワポルは側近だけを引き連れて真っ先に国を捨てて逃げ出す。家臣と共に「ブリキング海賊団」を名乗って通りがかりの船を襲撃していた。やがて襲撃の騒動が落ち着いたころ国王として復権しようと企み、ドラム王国へと戻る。

自身の居城だったドラム城は、自分に従わないただ一人の民間人の為の医者・Dr.くれはと、その弟子チョッパーによって乗っ取られており、ワポルは城を取り戻すため襲撃を仕掛ける。しかしワポルの元側近であるドルトンやチョッパー、そして偶然医者を探しにドラム王国を訪れていた麦わらの一味などによって返り討ちに遭い、ルフィのパンチで天高く殴り飛ばされてしまった。

その後はホームレス生活を行っていたが、「バクバクの実」の能力で偶然形状記憶合金「ワポメタル」を生み出し、巨万の富を築いて成り上がっていく。やがてミス・ユニバースことキンデレラと結婚して「悪ブラックドラム王国」を建国し、国王として返り咲いた。「世界会議」ではドラム王国改めサクラ王国の国王となったドルトンと再会を果たした。

ワポルのプロフィール・人物像

肩書：ドラム王国国王 → ブリキング海賊団船長 → 悪ブラックドラム王国国王
悪魔の実：バクバクの実
出身：偉大なる航路 ドラム王国
身長：207センチメートル
配偶者：キンデレラ（ミス・ユニバース）
CV：島田敏

ずんぐりとした体型をしており、顎及び胴体がブリキでできている。前国王に甘やかされて育ったために大変我が儘・横暴であり、医療など生活に欠かすことができないライフラインを牛耳って、国民を服従させていた。自国であるドラム王国が黒ひげ海賊団に襲撃された際には側近を引き連れて真っ先に逃亡している。

またかつて「世界会議」に参加した際、アラバスタ国王・コブラに叱責された腹いせにわずか8歳だったビビにビンタした。自分に非が無いビビが場を治めるために謝罪したことで大事には至らなかったが、一歩間違えば戦争になってもおかしくない状況であり、後先を考えない短絡的な性格だという事がうかがえる。

ホームレス生活をしていた時には比較的おとなしく生活していたが、ワポメタルによって財を成し、国を建国した後は傲慢な性格に戻っている。

ワポルの能力

悪魔の実：バクバクの実

どんなものでも食べることができるという能力であり、食べたものを自身の身体に反映させることができる。大砲や銃などの兵器を食べて武器として使用したり、食べたものを合成して新たな物質を生み出すことも可能だ。ワポルはホームレス生活中ごみを食べておもちゃを創り出し、偶然その中に新合金「ワポメタル」が含まれていたことがきっかけで、悲惨な生活を脱することができた。

ワポルの技

バクバク食（バクバクショック）

様々なものを食べて、自分の身体に反映させる技。家や大砲を反映させた「バクバク食"ワポルハウス"」、舌を大砲に変化させた「バクバク食”ベロ大砲（ベロキャノン）”」などを披露している。武器庫の中の兵器をすべて食べることによって自らを人間兵器とすることも可能だが、ナミの妨害によって不発に終わった。

バクバク工場（バクバクファクトリー）

食べたものを融合させ、新しい物質として生み出す技である。自身の部下であるチェスとクロマーリモを合体させた「チェスマーリモ」などを披露した。対峙したサンジからは「肩車しただけではないのか」と呆れられていたが、それぞれの特技を併せ持ったコンビネーション技はなかなかの威力である。

ワポルの来歴・活躍

黒ひげ襲来

ドラム王国の王子として誕生したワポルは父王に甘やかされて育ったために大変我が儘・横暴な性格をしていた。国王に仕えていたドルトンは、ワポルの傍若無人な振る舞いに危機感を抱く。

ドルトンの懸念は現実のものとなり、「世界会議」に参加した際にアラバスタ・コブラ王から叱責された腹いせにコブラの娘である王女ビビに暴行を加えたのだった。一歩間違えば両国間での戦争に発展しかねない事態であり、ドルトンは自身の感情一つで全国民を危険に晒したワポルをさらに警戒する。同時に8歳という幼さで王女という立場をしっかり自覚して場を治めたビビに感心していた。

やがてワポルは「自分の国を好きなようにして何が悪い」という思想のもと、素晴らしい医療技術を持つ医師軍団を独占して国民を服従させるなど暴略の限りを尽くす。
ある時ドラム王国は「黒ひげ」を名乗る船長が率いる5人の海賊団によって襲撃を受け、瞬く間に圧倒的な力で国を滅ぼされてしまう。国王であるワポルは国民を守るべき立場であったが、彼はドルトン以外の側近だけを連れて我先に海へと逃げだし、「ブリキング海賊団」を名乗ってほとぼりが冷めるのを待って暫く身を隠していた。

ドラム城奪還計画

やがて海賊が島を去り事態が落ち着いたころ、ワポルは国王として復帰することを画策する。通りかかった麦わらの一味から略奪行為をしようとしたところ殴り飛ばされてしまったが、たまたまドラム王国に辿りつくことに成功した。自身の居城だったドラム城は、ただ一人自分に従わず「医者狩り」から逃れた民間人の為のもぐり医師・Dr.くれはと、彼女の弟子チョッパーによって乗っ取られていた。

ワポルは城を取り戻すべく部下のチェスとクロマーリモを引き連れて襲撃を仕掛けたが、かつてワポルの側近を務めていたドルトンやチョッパー、偶然医者を求めてドラム王国を訪れていた麦わらの一味の面々と対峙することとなる。

「バクバクの実」の能力や地の利を生かして善戦するものの、チョッパーの育ての親でありかつてワポル自身が罠に嵌めたが故に命を落としたやぶ医者・Dr.ヒルルクが掲げていた海賊旗に手を出したことによって、戦況が大きく動く。

ヒルルクはかつて見た満開の桜によって病が改善したことに深い感銘を受け、桜をあしらった海賊旗を部屋に掲げて大切にしていた。ヒルルクはワポルの嘘によって城に呼び出され命を狙われるが、彼は人生に満足して自ら爆薬入りの酒を飲み自害したのである。

ヒルルクの意思はチョッパーとDr.くれはが引き継いで城の頂上に掲げていたが、旗をへし折ろうと砲撃を仕掛けるもルフィに妨害される。そして彼の怒りのパンチで天高く殴り飛ばされてしまったのだった。

扉絵連載「ワポルの雑食バンザイ」

ドラム王国でルフィにぶっ飛ばされたワポルは、南の海（サウスブルー）の見知らぬ土地にたどり着いていた。自分が王であることを誰も知らない土地で、ワポルはいつもように傲慢に振る舞い、公共の場に椅子などを食い散らかす。それによって逮捕されたりし、最終的にホームレス生活を送るはめになった。ワポルは、生活費を稼ぐために悪魔の実「バクバクの実」の能力で作り出した玩具を売る生活を始める。そしてとある研究者がワポルが生み出した玩具の素材に目をつけた。ワポルの玩具は、これまでにない新合金によってできていた。その合金は、形状記憶合金「ワポメタル」と名付けられ、世界の注目を集める。それによってワポルの玩具は飛ぶように売れた。ワポルは玩具屋「トイショップワポール」を起ち上げ、規模が拡大して大会社「バクバクファクトリー」へと成長する。そしてワポルは絶大な富を得て、「ワポル財団」を設立するまでに成長した。美しい妻・キンデレラを迎え、見事大富豪へと成り上がるのだった。

ワポルの雑食バンザイ（ONE PIECE扉絵連載）のネタバレ解説・考察まとめ - RENOTE [リノート]

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「ワポルの雑食バンザイ」とは、少年漫画『ONE PIECE』（ワンピース）の各話の扉絵を利用して描かれる、短期集中の連載「扉絵連載」の第五弾。偉大なる航路（グランドライン）のドラム島ドラム王国の元国王ワポルが活躍する物語だ。ワポルが主人公モンキー・D・ルフィに敗れて国王という身分ではなくなった後、新世界編で悪ブラックドラム王国の国王として再登場するまでのシンデレラストーリーを描いている。ワポルの妻であるミス・ユニバースのキンデレラやペットのハコワンなどが初登場を果たす。