九龍妖魔學園紀(ゲーム)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『九龍妖魔學園紀』とは、株式会社アトラスより発売された「學園ジュブナイル伝奇」と銘打たれたゲームソフトおよびそれをもとに展開するゲームシリーズやグッズの事である。制作自体は、株式会社シャウトデザインワークスが担当しており、同社の代表作『東京魔人學園伝奇シリーズ』にて使用されている独自のシステム・感情入力システムを用いたアドベンチャーゲームとなっている。宝探し屋である主人公・葉佩九龍(はばき くろう)が、新宿にある学園「天香学園」(かみよしがくえん)に眠る秘宝を探すストーリーとなっている。

『九龍妖魔學園紀』のゲームシステム

学園パート

『九龍妖魔學園紀』は、学園パートと探索パートの2部構成で1話分のストーリーが進むシステムとなっている。学園パートはいわゆるメインシナリオがくり広げられるパートとなっており、ストーリーそのものを進めることができる。またシナリオとは別に、フリーで動き回れる2つの時間帯「昼休み」と「夜」が存在する。フリータイム中は仲間達と交流を図れるほか、校内のいたるところを探索してアイテムを発見することもできる。昼休みに限っては購買でのアイテムの購入も可能。購買では回復アイテムを購入できるため、遺跡の中を巡る探索パート用に買い揃えておくことが必須となる。

探索パート

『九龍妖魔學園紀』の目的である秘宝を探すために、遺跡を探索するパートのこと。学園パートが終わった後に発生する。時間帯は夜。2人までなら仲間を連れて遺跡にもぐれる。探索中は遺跡内にいる敵と戦いながら、至ることに設置されている謎を解き、各話のボスがいる部屋・化人創生の間(けひとそうせいのま)を目指す。またサブクエストであるロゼッタ協会からの「依頼」をクリアする時間でもある。依頼をクリアすることで、特別なアイテムを入手したりお金を稼いだりすることができる。セーブポイントである部屋・生命の井戸(せいめいのいど)を通してならば、探索パート中に遺跡の外へ出ることもできる。一度外に出たとしても、また遺跡の中に戻れる。なお再度遺跡に戻る際は、連れていく仲間を変更することが可能。仲間の入れ替えに回数制限はないため、一度外した仲間をあとでもう一度連れて行くということもできる。

感情入力システム

九龍が仲間との交流を図る際に使用されているシステム。本作の制作元であるシャウトデザインワークスが作り上げた、独自システムとなっている。「愛」「喜」「友」「熱」「寒」「怒」「悲」「憂」の全8つの感情を選択するシステムとなっており、選択肢の枠自体は「愛喜」「友熱」「寒怒」「悲憂」の4つにわけられている。使いたい感情がある方向に十字キーを押すと選べる。この時、軽く押せば各選択肢の最初に書かれている感情が選ばれ、長押しをすると後に書かれている感情が選ばれる仕様となっている。

調合

調合ができるアイテム一覧画面。

『九龍妖魔學園紀』では、さまざまなアイテムを自分で生成することができる。謎を解くアイテムはもちろん、回復アイテム、防具や武器といったものも生成が可能。これらを生成する機能のことを「調合」と呼ぶ。調合したアイテムをさらに他のアイテムと調合することで、新しいアイテムを作り出すこともできる。調合はアイテム一覧から行える。

成績表

成績表の画面。

九龍妖魔學園紀では、「学園伝奇もの」というジャンルを意識してか、九龍のプロフィールやステータスが「成績表」として表示されるシステムが取られている。また成績表であるが故か、生命や知性といった通常のRPGにもありそうなステータスに加え、学生らしい「教科」ステータスも存在している。教科の成績も主人公の攻撃力やネットショップの値段の割引など、さまざまなシステムに影響を及ぼすものとなっている。また主人公の取る選択肢や戦闘時の動作によって、特記事項に書かれる内容が変わるという特殊仕様も存在する。

ロックフォード・アドベンチャー

『ロックフォード・アドベンチャー』の戦闘画面。

作中でプレイできる、ミニRPG。パソコンゲームという設定となっており、九龍の寮の自室で遊べる。遊び方やゲームの進捗具合で、九龍のステータスを一部上昇させる事ができる。
ストーリーは、ロンドンで探偵兼トレジャーハンターとして活躍していた主人公が、かつての学友の娘を助けるため、エジプトの遺跡を探索する事になるというもの。なお主人公のスペンサー・ロックフォードは実在する人物の名でもあるらしく、本編で確認できる宝探し屋のランキング「ハンターランキング」のトップに、その名が記載されている。他にもサラーという名の少年キャラクターが、本編冒頭に出てくる老商サラー本人がモデルになっている。

『九龍妖魔學園紀』のアイテム

武器

アイテム整理ができる画面。画面右の列の上から3つめまでの枠が、武器装備の枠となっている。

『九龍妖魔學園紀』では、大きくわけて近接用と遠距離用の武器の2つがある。近接用には、ナイフや日本刀、グローブなどの武器が存在。遠距離用は銃・弓で成り立っている。また近接・遠距離同時に使え、さらに探索パートで発見したヒビの入った壁を壊せる武器として爆弾系のアイテムがある。アイテムの中には、水や音波といった特殊属性がつくものも存在する。基本的には実在するアイテムや神話・逸話を基に作り出された武器となっており、なかでも銃は使える弾の種類も決まっているという徹底ぶりを見せている。だがその一方でバスケットボールやチョークなど、フリータイム中に校内で拾ってきた備品・日常品すらも武器として使えるといったファンタジー要素も含まれている。

防具

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