ティファニーで朝食を(小説・映画)のネタバレ解説・考察まとめ

『ティファニーで朝食を』とは、1958年にトルーマン・カポーティが発表した中編小説及び、それを基にして1961年にアメリカ合衆国で制作された恋愛映画である。ニューヨークで気ままに暮らすホリーは同じアパートに越してきた作家ポールと出会う。お互いに惹かれ合っていく2人の姿がロマンティックかつコミカルに描き出されていく。映画の冒頭と中盤に有名な宝石店ティファニーが登場するシーンが見どころだ。また、オードリー・ヘップバーンが着こなす華麗な衣装も見どころである。

日本語吹き替え:池田昌子(フジテレビ版・日本テレビ版・ソフト版)
大都会ニューヨークのアパートに独りで暮らし、自由気ままに生きるパーティーガールで、華やかな世界に憧れを抱いている。化粧室に行くたびに男性から50ドルをもらって生計を立てている。さらに刑務所に収容されているマフィアのサリー・トマトと面会し、彼が話す天気予報をある弁護士に伝えることで多額の報酬を得ていた。同じアパートに越してきた作家の青年ポール・バージャックと出会い、軍隊にいる兄フレッドを彼に重ねていく。大富豪との結婚が決まり、リオデジャネイロへ行くことになる。しかし、麻薬密売に加担したことで逮捕されてしまい、結婚が破談する。自身に対するポールの強い愛を受け入れ、降りしきる雨の中で彼と熱い抱擁を交わす。

ポール・バージャック(演:ジョージ・ペパード)

日本語吹き替え:金内吉男(フジテレビ版)/野沢那智(日本テレビ版・ソフト版)
ホリー・ゴライトリーが住むアパートに越してきた青年作家。本を出版したのは何年も前のことで、裕福なマダム「2E」の援助を受けている。自由気ままな性格のホリーに次第に惹かれていき、恋に落ちていく。やがて「2E」との関係を終わらせることを決める。後に作家として生計を立てていけるようになる。大富豪との結婚を決めたホリーに愛を伝えるが、拒否されてしまう。降りしきる雨の中、ホリーと熱い抱擁を交わす。

ホリー・ゴライトリーと同じアパートの住人

ユニオシ(演:ミッキー・ルーニー)

日本語吹き替え:田中信夫(フジテレビ版)/緒方賢一(日本テレビ版)/辻親八(ソフト版)
ホリー・ゴライトリーと同じアパートに住む日本人写真家。部屋の鍵を忘れるホリーに何度も起こされたり、階下でパーティーを開かれたりすることで彼女に不満を抱いている。しかし、ホリーから「写真のモデルになってあげる」と言われて丸め込まれてしまうこともある。また、麻薬課の刑事に協力してホリーを逮捕させたり、パーティーの音に我慢できずに警察を呼んだりすることがある。お茶をたしなんだり、ねじり鉢巻きで入浴したりする。

2E(演:パトリシア・ニール)

日本語吹き替え:初井言栄(フジテレビ版)/谷育子(日本テレビ版)/沢田敏子(ソフト版)
作家ポール・バージャックに資金を援助する裕福なマダム。職業は室内装飾家。夫がいる身でありながらも、ポールと愛人関係を続けている。しかし、ホリーに惹かれていったポールから別れを切り出され、愛人関係の終了を告げられる。

マフィア

サリー・トマト(演:アラン・リード)

日本語吹き替え:藤本譲(日本テレビ版)/村松康雄(ソフト版)
シンシン刑務所に収監されているマフィア。面会に訪れるホリー・ゴライトリーに仲間への伝言を天気予報にして伝えさせる一方、彼女の家計を報告させて面白がることもある。やがて仲間へ伝言を送っていたことが警察に知られてしまう。

ホリー・ゴライトリーの関係者

ドク・ゴライトリー(演:バディ・イブセン)

日本語吹き替え:塚本信夫(フジテレビ版)/小林修(日本テレビ版)/山野史人(ソフト版)
ホリー・ゴライトリーの夫で、テキサス州で獣医をしている。ホリー・ゴライトリーは不幸な生い立ちから14歳で結婚したことをポールに伝える。そして彼女の本名がルラメイであることもポールに伝える。ホリーを連れ戻しにきたものの、過去を捨てたことを彼女から告げられる。

ホセ・ダ・シルバ・ペレイラ(演:ホセ・ルイス・デ・ビラロンガ)

日本語吹き替え:立沢雅人(フジテレビ版)/納谷六朗(日本テレビ版)/田原アルノ(ソフト版)
ブラジル人大富豪。名家の出身で体面を気にする性格。その性格からホリーに対して結婚を自ら言い出さず、ブラジルへ別々の飛行機で向かおうとする。彼女がサリー・トマトの麻薬密売に加担したとして逮捕されたことを知った時には、家名に傷が付くことを理由に手紙でホリーに別れを告げる。

シド・アーバック(演:クロード・ストラウド)

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