ワイルドアームズ クロスファイア(WAXF)のネタバレ解説・考察まとめ

『ワイルドアームズ クロスファイア』とはメディア・ビジョンエンタテインメントが開発したPlayStation Portable用のシミュレーションロールプレイングゲーム。略称は『WAXF』。荒廃した世界「ファルガイア」の「エレシウス王国」を舞台に、建国の騎士団「ブランクイーゼル」が祖国を相手に戦う物語を描く。本作はシリーズ初の携帯ゲーム機専用のソフトとして発売された作品であり、ジャンルは「RPG」から「SRPG」に変更された。また、シリーズで初の非ナンバリングタイトルとなっている。

ヴァイスハイトが開発したARMのひとつ。そのデザインから黒いARMとも呼ばれ、クラスチェンジした者を生ける屍と化す機能を持つ。生ける屍となった者は自我を失い、見境なく暴れ続けるようになる。恐怖と痛みに臆することなく戦い続ける兵士を量産することを目的として開発されていた。2年前に814部隊を壊滅させたのは、このARMの初期型である。

プリミティブARM

ヴァイスハイトが開発した特殊なARM。自身の精神を強制的に他者の肉体に転移する機能を持つ。ファルガイアに漂着したクレッセンは、ヴァイスハイトと名を変え、このARMの機能を使って肉体が老化すると新しい肉体に乗り換えていき、数百年の間生き続けてきた。

ゴーレム

発掘兵器の1つである鋼鉄の戦士。自律行動を行う人工知能を持つ。ヴァイスハイトがエルゥボレアへ帰還する際の尖兵とすべく、記憶の遺跡より復元し量産していた。また、アースガルズと呼ばれる機体は、腕部に対消滅バリアという発生器を装備しており、絶対的な防御力を誇る。

アレイアドレキス

ヴァイスハイトが使用する武器(右)。

魔王ベリア・ルゴスの所有物とされるレイピア型の超兵器。エルゥボレアの武器で個人認証システムによるバイオパターンの使用者限定が施されていないため、ベリア・ルゴスの戦乱の発端となった。現在はヴァイスハイトが使用する武器となっている。

イスケンデルベイ

エルゥボレアで製造された大剣型の超兵器。刀身から強力なエネルギーフィールドを放出し、フルパワーを解放すると山をも断つことができる。ベリア・ルゴスとの戦いでユーリアに与えられ、彼女のバイオパターンによるセーフティがかけられている。フィアースがファルガイアに漂着した際に持ち込まれ、何故か異世界の人間であるメリッサにも稼働することができた。後に同様にイスケンデルベイを稼働させたアレクシアの武器となる。

竜機ロンバルディア

エルゥボレア製の次元航行艦。別の次元を移動することができる。フィアースのバイオパターンによるセーフティがかけられているため、操縦者であるフィアースでなければ艦のメインコントロールを起動することができない。エルゥボレアへ帰還することを目的としていたヴァイスハイトは、ロンバルディアのメインコントロールを起動するために、フィアースの身体を手に入れようと企んでいた。

パラダイム汚染

異なる世界同士が侵食しあう現象。次元移動は世界と世界の狭間にある亜空間を介して行われるが、直接異世界にゲートを繋げてしまうと、互いの世界が互いに交じり合い変質していき、やがて対消滅を起こし始める。ヴァイスハイトは、フィアースをおびき出すために、あえてファルガイアとエルゥボレアを直接繋げ、パラダイム汚染を引き起こした。この現象が発生すると、初めに空が蝕まれ、やがてその世界に存在する生物達が変化していく。

ベリア・ルゴス

エルゥボレアで破壊と混乱を振り撒く、魔王と称される概念存在。管理社会であるエルゥボレアのシステムの裏をついて、その正体を特定させることなく暗躍し、世界を恐怖で支配していた。ベリア・ルゴスを討伐すべく、12人の戦士が立ち上がり、激しい戦いの末、ベリア・ルゴスは討伐されたが、最終的に生き残ったのは、フィアース、ユーリア、クレッセンの3人となった。しかし、戦いの中でベリア・ルゴスの強大な力に魅入られたクレッセンは、自らを魔王の後継者と名乗るようになる。

ファルガイア先史文明

遥か昔、ファルガイアに繁栄していた高度に発達した文明。進んだ工学と魔術により、星の海(宇宙)にすら進出していたとされる。現代のファルガイアでは、先史文明の遺産は異端技術と呼ばれている。

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