ネフェルタリ・ビビ／ミス・ウェンズデー（ONE PIECE）の徹底解説・考察まとめ

世界政府からクロコダイルを護送するために派遣されてきた海軍の軍艦がアラバスタ王国に到着したのと同じ頃、回復したルフィはコブラからも直接礼を言われつつ、麦わら海賊団の仲間たちと共に早々に出立する準備をまとめていく。海賊である自分たちとつながりがあることが海軍に知られれば、アラバスタ王家が世界政府から罰を受けることになるためである。
ビビもこのことは理解しており、密かに王宮を抜け出していくルフィを黙って見送る。しかし心の中では「苦楽を共にした、国を救ってくれたルフィたちと別れたくない」との想いを抱えており、悩んだ末に海軍の軍艦迫る岬に向かい、去り行く麦わら海賊団の船に向かって「いつかまた一緒に冒険をすることがあったら、私を仲間と呼んでくれますか」と問いかける。

ルフィたちの返答次第では「アラバスタ王国は海賊とつながりがある」と受け取られてもおかしくない緊迫した場面だったが、彼らはそれに一切返答せず船を進める。しかし、共に旅をする中で自分たちだけで決めた“左腕を掲げる”合図を送り、今でもビビを仲間だと思っていることを彼女に伝える。これにより海軍は「アラバスタ王国と海賊に具体的なつながりは無い」と判断する一方、ビビはルフィたちの無言の返答に感謝し涙する。
その後はコブラや王宮内の人々と共にアラバスタ王国の復興のために尽力し、コーザとはかつて交わした「王宮の内外から国を支える」との約束を互いに守っていく。この戦いとその際の負傷でコブラはめっきり老け込むようになり、年頃の娘に早く結婚して子を産んでほしいと望むようになるが、ビビ自身はそれをやんわり断り続けている。

世界会議

バロックワークスとの決戦から2年が経った頃、麦わら海賊団はさらに冒険を重ねて成長を続け、世界屈指の海賊としての名を確かなものとしていく。ルフィや仲間たちの人柄を知るビビは、その活躍を頼もしく思いつつ、自分と同様に彼らによって救われたしらほし姫やレベッカといった各国の同年代の王族と交流するようになっていた。
一方、コブラはクロコダイルに狙われた理由でもある古代兵器プルトンとそれを巡る歴史的な謎についての興味を強くしていく。それらの謎について隠蔽している世界政府は次第にコブラを危険視するようになり、コブラもまた世界政府に対して「どうしてそこまで隠すのか、そうしなければならない余程の理由があるのか」との疑念を抱く。

聖地マリージョアで世界各国の王が集められた世界会議が開催された際、コブラの付き添いでここに参加したビビは、突如しらほし姫が捕らえられそうになるという事態に直面。なぜそんなことをするのかと憤慨する。そして天竜人直属の諜報機関「CP-0／サイファーポール”イージス”ゼロ」に捕らえられてしまった。その間、コブラは「五老星」へ謁見。世界の秘密を知ってしまい、「五老星」に暗殺されてしまった。そんなことはつゆ知らず、ビビはともかく「CP-0」の元から逃げ出すことを考える。するとそこに突然悪ブラックドラム王国のワポルが泣きながら部屋に突入してきた。ビビは機転を聞かせてワポルにしがみつき、そのまま脱出。聖地マリージョアを出立するエイギス王国の船にワポルと共に密航し、世界経済新聞社のモルガンズに匿われることになった。

これは世界経済新聞で「アラバスタ王国王女ネフェルタリ・ビビ 謎の失踪」として世界に広まる。それと同時に「アラバスタ王国国王ネフェルタリ・コブラ 革命軍No.2サボによって殺害される」ニュースも報道された。

モルガンズによって保護

世界会議で謎の失踪を遂げたビビは、ワポルと共に世界経済新聞社の本社に匿われていた。モルガンズは、未来島エッグヘッドで起きている世界政府によるDr.ベガパンク暗殺に関する情報を入手し、そこにルフィは居合わせていることを知った。そのことについてモルガンズは、ルフィを陥れるような記事を作るように社員に指示。ビビはそれを見て、「だから『世経』は嫌いなのよ！！」と憤慨する様子を見せていた。

ネフェルタリ・ビビ（ミス・ウェンズデー）の関連人物・キャラクター

ネフェルタリ・コブラ

実父。アラバスタ王国第12代国王。王としてビビを厳しく育てる一方、父親としては娘を溺愛しており、彼女がお忍びで城下に出向くと変装してこっそりついていくのが常。
クロコダイルの侵略を跳ねのけた後にはめっきり老け込み、ビビに「早く婿を取って子を産んでほしい」と考えるようになる。

ネフェルタリ・コブラ（ONE PIECE）の徹底解説・考察まとめ - RENOTE [リノート]

renote.net

ネフェルタリ・コブラとは、『ONE PIECE』の登場人物で、アラバスタ王国の国王。
家族や身内には明るく気さくな顔を見せる一方、王としては厳格で時に容赦のない一面も見せる高潔な人物。「国とは国民あってこそのもの」との思想を持ち、家臣や国民からは名君として絶大な支持を集めている。サー・クロコダイル率いるバロックワークスに王国を乗っ取られそうになったところを、娘のビビや彼女が連れてきた麦わら海賊団に救われた。世界会議にてイムと出会い、ネフェルタリ家が「Dの一族」だったことを知り、暗殺された。

イガラム

CV：園部啓一、橋本晃一（ゲーム『ONE PIECE グランドバトル』）

アラバスタ王国の護衛隊長。ビビの世話係でねあり、実質的な親代わりの1人である。
ビビのバロックワークスへの潜入工作にも付き合い、常に近くで彼女を守り続ける。

イガラム／Mr.8（ONE PIECE）の徹底解説・考察まとめ - RENOTE [リノート]

renote.net

イガラムとは、偉大なる航路（グランドライン）にあるアラバスタ王国の護衛隊隊長で、王女のネフェルタリ・ビビの世話係を兼任している人物。初登場時は麦わらの一味と敵対していたが、それは王女ビビを護衛するための仮初の姿だった。ビビとイガラムの潜入がバレて追手がきたときにビビを麦わらの一味に保護してもらい、自身は囮となった。アラバスタでのバロックワークス戦終了後、広場に子供を抱いて再登場し生存が確認された。その後は再び護衛隊隊長を務めている。

ペル

CV：野島健児

アラバスタ王国最強の戦士。トリトリの実モデル隼（ファルコン）の能力者で、頑健な肉体と優れた戦闘技術に加えて飛行能力を持つ。
兄に近い立場でビビを見守り、彼女があまりに危険なことをした際は体罰を用いて諫めることも辞さなかった。バロックワークスとの決戦では、彼らが街中に設置した強力な爆弾を抱えて天高く飛び立ち、街と国民を守って半径数キロを巻き込む爆炎の中に消える。その壮絶な散り様に多くの者が涙し、戦いの後には墓が建てられるも、どういうわけか生き延びていて読者を驚愕させた。

ペル（ONE PIECE）の徹底解説・考察まとめ - RENOTE [リノート]

renote.net

ペルは『ONE PIECE』に登場するキャラクターで、アラバスタ王国護衛隊副官を務める人物。国王ネフェルタリ・コブラや国民からも信頼が厚く、また強い愛国心の持ち主。王女ネフェルタリ・ビビを幼少期より知っており、臣下の中でも特に慕われている。悪魔の実「トリトリの実」モデル"隼（ファルコン）"の持ち主で、自由に空を飛べることが出来る。アラバスタ編での闘いでは爆発から国民を守るため、自らを犠牲に爆弾を抱え上空へ飛び、爆発に巻き込まれ死んだと思われていた。

コーザ

CV：草尾毅、進藤尚美（少年期）

ビビの幼馴染で、アラバスタ王国の姿勢に生きる少年。王宮を抜け出したビビと出会い、彼女が王女だと気づいてちょっかいを出すも、互角にやり返してきたのを見て“ただのお姫様じゃない”と考えを改めて対等な友人となる。彼女と「王族と国民、それぞれの立場でアラバスタ王国を支えていこう」と約束し、その誓いを胸に切磋琢磨してきた。
クロコダイルの謀略が進む中、国民の不満が内乱という形で結実しそうになる過程を間近で見続け、自身がリーダーとなって反乱軍を結成。しかしこれは「ビビが約束を破るはずがない。必ずアラバスタのために動いているはずだから、自分が抑え役となることで内乱の暴発をギリギリまで遅らせる」という意図があってのものだった。

バロックワークスとの決戦では、工作員の凶弾に倒れるも生き永らえる。その後はビビと共にそれぞれの立場で復興に尽力する一方、国を救ってくれたルフィたちに感謝し、ビビがまだ彼らに対する強い仲間意識を抱いていることを察して時折からかっている。

コーザ（ONE PIECE）の徹底解説・考察まとめ - RENOTE [リノート]

renote.net

コーザとは漫画『ONE PIECE』に登場するキャラクターであり、アラバスタ王国と戦う「反乱軍」のリーダーを務めていた男性である。アラバスタの王女ビビとは幼馴染で、子供のころしょっちゅう遊んだ仲だった。アラバスタ王国内での不自然な旱魃がコブラ王の仕業ではないかとの疑念を抱くようになり、苦しむ人々を救うため「反乱軍」のリーダーとして王都へと乗り込んだ。王国軍を説得するために1人忍び込んだ王宮で真実を知り、ビビと共に反乱を止めるために奔走する。