博士と彼女のセオリー（映画）のネタバレ解説・考察まとめ

そして月日は流れ、スティーヴンはエリザベス2世女王からバッキンガム宮殿に招待されていた。ジェーンとロバート、ルーシー、ティモシーの3人の子供達を連れて向かう。エリザベス女王に会いに行く途中、ジェーンはスティーヴンの前に立ち「いつも眼鏡が汚れてるんだから」と言って、スティーヴンの眼鏡をワンピースの裾で拭う。そしてスティーヴンにかけてやり、2人は見つめ合っていた。すると、「ホーキングご夫妻。女王陛下がお待ちです」という声が聞こえてきた。
女王陛下との謁見を終えたスティーヴンとジェーンは宮殿の庭にいた。ジェーンは「名誉勲位だなんてすごいわ。今日はありがとう」と話す。スティーヴンが音声装置を作動している。「何を書いてるの？」とジェーンが聞くとスティーヴンは「ほら見て。僕らが創り上げたものを」と前を見て言った。ジェーンが目を向けた先には3人の子供達がいる。

『博士と彼女のセオリー』の登場人物・キャラクター

スティーヴン・ホーキング（演：エディ・レッドメイン）

日本語吹替：福田賢二

ケンブリッジ大学院で宇宙学を学び、同じ院生のジェーンと出会い恋に落ちる。21歳で筋萎縮性側索硬化（ALS）と診断されジェーンを突き放すが、ジェーンの真っ直ぐな気持ちに心を動かされ、彼女の愛情の深さに気付く。ジェーンと結婚後、3人の子供が産まれる。
仲間達からも一目置かれ、友人であるブライアンが「難題過ぎて入院しそう」とぼやいたデニス教授からの課題を10問中9問解いてみせた。他の院生を置き去りに圧倒的スピードで難題をクリアする。宇宙、時間についての研究を重ね、ブラックホールに関する博士論文では教授達からその卓越した理論を絶賛される。後に出版された『ホーキング、宇宙を語る』は世界的ベストセラーとなり、天才物理学者として一躍有名になった。

ジェーン・ワイルド・ホーキング（演：フェリシティ・ジョーンズ）

日本語吹替：佐古真弓

ケンブリッジ大学院で、スペイン語とフランス語の言語学を学ぶ。理系が集まるパーティーでスティーヴンと出会い、その独特な感性と知的さに惹かれていく。スティーヴンの病気が発覚した後も、突き放すスティーヴンを追いかけ自分の気持を伝える。とても愛情深く聡明な女性。スティーヴンとの結婚後、1人でスティーヴンの介助を懸命にこなすがやがて限界を感じ、参加した聖歌隊で知り合ったジョナサンに協力してもらうことになる。スティーヴンが危篤状態に陥った際、医師から死か気管切開を迫られるが迷わず延命を要求した。このことでスティーヴンは声を失ったが、その後世界的ベストセラーになる作品を世に出すことになる。スティーヴンの研究はまだ終わっていない、死なせるわけにはいかないという思いが実を結ぶのだった。

エレイン・マッソ（演：マキシン・ピーク）

スティーヴンの介護人として雇われる。その有能さからスティーヴンがスペリングボードを暗記していることに瞬時に気付き、スムーズにスティーヴンとコミュニケーションを取ることが出来た。音声合成装置が来てからは、更にスティーヴンと会話を楽しむことができ、スティーヴンの笑顔が増えていった。スティーヴンと共に、アメリカで行われる授賞式へ行く。

ジョナサン・ジョーンズ（演：チャーリー・コックス）

日本語吹替：鈴木幸二

聖歌隊の指揮者。ある日聖歌隊に参加したジェーンと出会う。ジェーンの子供達のピアノの稽古や、スティーヴンの世話を買って出るなど、ジェーンの協力をしていた。穏やかでやさしい人柄。妻を白血病で亡くしている。
ジェーンに好意を寄せるがスティーヴンとも親しくしていたたため身を引く。ジェーンがスティーヴンから別れを告げられた後、ジェーンと共に暮らすようになる。

ベリル・ワイルド（演：エミリー・ワトソン）

日本語吹替：早野ゆかり

ジェーンの母親。日々スティーヴンの世話で疲弊していたジェーンに、気分転換にならないかと聖歌隊への参加を勧める。

ジョージ・ワイルド（演：ガイ・オリヴァー＝ワッツ）

ジェーンの父親。

フランク・ホーキング（演：サイモン・マクパーニー）

日本語吹替：坂部文昭

スティーヴンの父親。スティーヴンの病気を重く受け止め、ジェーンとの結婚を反対していたが、意志の強いジェーンに「彼を愛してます。一緒にこの病気と闘って行きましょう」と言われ受け入れる。ジェーンから介護士が必要だと言われた時、否定するスティーヴンの意見を支持していたが、ジョナサンがスティーヴンの世話をするようになったことでジェーンとジョナサンの仲を疑い、介護士を至急見つけるようスティーヴンに伝える。

イソベル・ホーキング（演：アビゲイル・クラッテンデン）