サイバーパンク2077(ゲーム)のネタバレ解説・考察まとめ

『サイバーパンク2077』とは、「CD Projekt RED」開発のオープンワールド型アクションロールプレイングゲーム。舞台は巨大企業に支配された2077年のナイトシティ。機械技術の進歩で身体改造が一般化した未来世界を主人公であるV(ヴィー)が生き抜いていく。
『サイバーパンク2077』は『Cyberpunk』『Cyberpunk 2.0.2.0』に続くシリーズ第2版にあたる作品となる。当初はパグが多く発生したが徐々に改善され、最終的な売上本数が2000万本を突破するなど好評を博した。

悪魔ルート

悪魔ルートにて、ハナコ(左)がヨリノブの悪事を役員会議で告発した場面。

Vはジョニー・シルヴァーハントに散々否定されつつも、ハナコ・アラサカと協力しアラサカ・タワーに乗り込むことを選択した。ハナコの協力を得てアラサカ・タワーへの潜入を果たしたVだが、地下に到達するとヨリノブ・アラサカに殺害されたはずのサブロウ・アラサカが生きているという新事実が判明する。ソウルキラーに自らの意識をコピーさせ、神輿の中で生き続けていたのだ。
Vの前に現れたサブロウは不老不死となってアラサカ社の権力を永遠に自らのものとし、アラサカ社の不老不死技術を富裕層に売り捌こうとしていたことを明かした。富裕層の命を人質にすることでアラサカ社が世界を支配というのがサブロウの最終目的である。サブロウと対面を果たしたVはハナコと一緒に役員会議に参加し、役員達の前にサブロウを登場させた。Vの証言とサブロウの登場でハナコはアラサカ社を掌握することに成功するが、追い詰められたヨリノブ・アラサカが役員達を全滅させ逃亡する事態に陥る。
計画が狂ったV達の前に現れたのが、ジョニーの命を奪ったアダム・スマッシャーだ。ヨリノブの護衛でありナイトシティ最強のサイボーグであるアダム・スマッシャーをなんとか倒し、Vはジョニーの仇を討つことに成功した。アダム・スマッシャーを倒した後にヨリノブを追い詰めるが、ヨリノブの口から語られたのは幼い頃から植え付けられた父親への恐怖への反抗心だ。サブロウが恐怖で世界を支配することに反対したヨリノブは、サブロウの野望を阻止する為に強奪したRelicをネットウォッチに売却することを考えたのである。ヨリノブ失脚によりアラサカ社の経営権は完全にサブロウに戻ることになった。
ハナコ・アラサカに協力した見返りに、Vはアラサカ社と敵対することなく神輿のある場所に辿り着くことになる。神輿ではジョニーから「自分と俺たちを企業に売り渡した」と非難されるも、生きるという目的を最後まで貫いた結果となった。「ネット世界の向こう側」へと旅立つジョニーとオルト・カニンガムを見送ったVは意識を失い、次に目を覚ましたのは宇宙ステーションだ。ステーション内のニュースではヨリノブ・アラサカの肉体を奪い、サブロウ・アラサカが復活したことが話題になっていた。

コンストラクトエンディング

悪魔ルートにて、Vがヘルマンから魂の救済プログラムの説明を受けている場面。

囚人のような生活を送っていたVを訪ねたアンダース・へルマンは、Vに最後の選択を迫ることになる。ヘルマンはRelicの影響で脳に損傷を受けたことで、Vの余命が残り半年しかないことを明かす。Vに残された選択は肉体を捨て人格コンストラクト(記憶痕跡)化してアラサカ社の神輿で永遠に生きるか、地球に帰還して残りの余生を過ごすかの2つだ。突き付けられた選択に悩んだVは、アラサカ社に管理されながらデータとして生き続けることを選択する。Vは「魂の救済」プログラムの被験者となる為、手術台が置かれている手術室に向かった。「魂の救済」プログラムとは、適合する肉体(魂を移植出来る肉体)が見つかるまで記憶痕跡を神輿にて管理するシステムだ。悪魔ルートのコンストラクトエンディングは、手術台に乗ったVが目を閉じたところで幕を閉じる。

地球帰還エンディング

悪魔ルートにて、アラサカ社に支配されることを拒んだVは、ヘルマンからの提案を拒否し地球に帰還することを選んだ。

アラサカ社に魂までも管理されることを拒否したVは、余命半年を宣告されながらも地球に帰還することを選択する。「魂の救済プログラム」を提案したアンダース・ヘルマンには驚かれたが、Vは気にせずに多くの仲間達の待つ地球へと向かった。悪魔ルート・地球帰還エンディングは、地球へと帰還するVが映ったところでエンドロールが流れる。

星ルート

星ルートにて、V(右)がデクスの銃弾ペンダントを捨て、パナム(左)とナイトシティを去る場面。

星ルートは屋上でのジョニーとの会話場面で、「パナムに協力を頼む」を選択するとパナム・パーマーと一緒にアラサカ社に乗り込むことになる。Vは既に恋人になったパナムの所属するノーマッドグループ・アルデカルドスの協力を得て、アラサカ・タワーに地下から潜入することになった。アラサカ・タワーの奥深くまで到達したV達の前に立ちはだかったのは、侵入者を殲滅する為にやってきたアダム・スマッシャーだ。悪魔ルートではヨリノブの護衛として登場するアダム・スマッシャーだが、星ルートでは神輿に到達しようとするV達を邪魔してくる。
強敵アダム・スマッシャーを激戦の末に倒したVは、神輿にアクセスしオルト・カニンガムと対面した。オルトの協力でVとジョニー・シルヴァーハンドの意識が分離されるが既に手遅れで、肉体の神経細胞はジョニーのものとなるように改変されていたのだ。Vとして生きるにしても僅か半年の命だと現実を突き付けられたVだが、ジョニーに肉体を譲らずに、残り僅かな時間を恋人のパナムと一緒に過ごすことを選択した。星ルートはVがパナムと一緒にナイトシティの外に旅立つところでエンディングを迎える。

節制ルート

節制ルートにて、ジョニーがVの墓にデクスの銃弾ペンダントを埋葬した場面。

節制ルートは星ルート及び太陽ルート終盤、神輿にアクセスした後の選択肢によって到達するエンディングだ。ジョニー・シルヴァーハンドに肉体を譲るような選択をした場合は節制ルートに突入し、以降はVとなったジョニーでエンディング画面に移る。
ジョニーは古いアパートで目覚めると、サングラスをかけてから車で出かけることにした。運転手を頼んだのは近所に住むロッカーボーイのスティーブで、外に出ると現れたのはスティーブに日頃から虐待をしてきた父親だ。息子を引き止めようとする父親だが、彼への反逆心が芽生えつつあるスティーブは父親に逆らい、ジョニーと共に車で買い物に出かけた。
最初に訪れた楽器店で一流の楽器を見つけたジョニーは、スティーブの前で弾き語りを披露してやることにする。ジョニーは興奮するスティーブにロックの先輩として助言を与え、再び車に乗り向かった先はVとローグの墓がある慰霊堂だ。Vの墓にはデクスの銃弾ペンダントを、ローグの墓にはローグの銃を埋葬し、ジョニーはスティーブと別れてパシフィカ行きのバスに乗った。後からジョニーを追いかけてきたスティーブは買ったばかりのギターを渡そうとするが、ジョニーがギターを受け取らないままバスが出発してしまう。最後にジョニーが向かった行先が分からないまま、節制ルートはエンディングを迎えることになる。

死亡ルート

死亡ルートにて、Vがジョニーを前に生きることを放棄し、死亡することを選択した場面。

屋上でのジョニー・シルヴァーハンドとの会話の選択肢で、「このまま全てを忘れるのもいい」「薬を捨てる」を選択すると突入するエンディングルートになっている。Relicの浸食は修復不可能なほどVの肉体をボロボロにしていた。選択を迫られたVは生きることを放棄し、誰も巻き込まずに一人で全てを終わらす決断を下す。Vはヴィクター・ベクターから渡された拳銃で自殺し、アラサカ・タワーを襲撃することなく最期を迎えた。Vが自殺した直後にエンドロールが流れる為、エンディングの中でも極めて後味の悪いものとされている。

隠しエンディング

バッドエンディング

隠しエンディングにて、Vがアラサカ・タワーに潜入する場面。

屋上でのジョニー・シルヴァーハントとの会話の選択肢で、「ジョニーにまかせる」を選択し薬を飲まない状態で約5分間過ごす。時間が経つと再び別の選択肢が出現し、「時間が必要だ」を選択すると隠しエンディングに突入する。アラサカ・タワーの正面から突入し地下を目指すことになるので、他のルートに比べて難易度が高い。敵が強い上にVの体力は自動的に減っていき、途中で死亡した場合はバッドエンディング。Vは神輿まで到達出来ずに果てることになるが、最後に友人のミスティ・オルシェフスキーが「あなたにこんな友達がいたなんて知らなかったわ」と温かい言葉をかけてくれる。

真エンディング

隠しエンディングにて、全てを終わらせたVが生きていたローグと会話する場面。

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