サイバーパンク2077(ゲーム)のネタバレ解説・考察まとめ

『サイバーパンク2077』とは、「CD Projekt RED」開発のオープンワールド型アクションロールプレイングゲーム。舞台は巨大企業に支配された2077年のナイトシティ。機械技術の進歩で身体改造が一般化した未来世界を主人公であるV(ヴィー)が生き抜いていく。
『サイバーパンク2077』は『Cyberpunk』『Cyberpunk 2.0.2.0』に続くシリーズ第2版にあたる作品となる。当初はパグが多く発生したが徐々に改善され、最終的な売上本数が2000万本を突破するなど好評を博した。

ジョニーの記憶編にて、ジョニーがライブをしている場面。

Vはヴードゥー・ボーイズの拠点・パシフィカでママン・ブリジッドに会った。ブリジッドがRelicを入手しようとした目的は、ジョニー・シルヴァーハンドの記憶痕跡から50年前の彼の愛人であるオルト・カニンガムに接触を図る為である。オルトはITSという企業の元「ソウルキラー」開発者。ソウルキラーは人間から人格だけを取り出し、サブネットに保管する為のソフトのことだ。ジョニーのライブに行った帰り道、オルトを暴漢が襲撃。ある場所へと連れ去られてしまった。

ソウルキラーを狙うアラサカとオルトの死

ジョニーの記憶編にて、オルトはアラサカタワー内で死亡した状態で発見された。

オルト・カニンガム誘拐を実行した犯人はアラサカ社で、彼女の持つソウルキラーを狙っていた。アラサカに大切な人が誘拐されたことをジョニー・シルヴァーハンドは知ることになる。アフターライフのトップフィクサーのローグ・アメンディアレスら仲間達の協力を得てアラサカタワーに侵入しオルトを発見するも、時既に遅く彼女は死亡していた。オルトとはお互いに愛し合う間柄だったジョニーは絶望するが、彼女が生きている可能性があることに気付く。ソウルキラーは精神をデータベースに移動する為のソフトだと後から知ったからだ。データ世界で生きている可能性を信じ、ジョニーは10年後に再びアラサカタワーに侵入することになる。

ジョニーの記憶痕跡とRericチップ

ジョニーの記憶編にて、ソウルキラーの実験体にする為にジョニーはサブロウの前に引きずり出された。写っているのはサブロウの部下。

オルト・カニンガムの精神を解放する為、2度目のアラサカタワー侵入に成功したジョニー・シルヴァーハンドだが、逃げる途中でアダム・スマッシャーに捕らえられてしまう。アダム・スマッシャーはサブロウ・アラサカのボディーガードを務める改造人間。連れてこられたのは当時アラサカ社のトップだったサブロウのいる場所だった。ジョニーはソウルキラーの実験台にされ、50年もの間神輿(精神を保存するデジタル要塞)に囚われ続けることになる。後にジョニーの記憶痕跡はRelicチップに移行され、他の人間の肉体を使い復活可能かをアラサカ社に試された。

ブラックウォールの先でオルトと再会

ジョニーの記憶編にて、ヴードゥー・ボーイズのボスのママン・ブリジッドに導かれたVとジョニーは、ネット世界でオルトに出会うことになる。

ジョニー・シルヴァーハンドの記憶が明かされたことで時間軸は戻る。ヴードゥー・ボーイズのボスのママン・ブリジッドによると、彼女はオルト・カニンガムに会いブラックウォールの先にあるネット世界を見ることが目的だという。ブラックウォールはネット世界へと繋がる空間にある壁。ブリジッドは凄腕ネットランナーとして目的を達しようとするも、最終的には命を落とすことになった。彼女に代わり目的のネット世界に足を踏み入れたVとジョニーは、オルトと対面。オルト曰く彼女を神輿システムに連れていけば、Vとジョニーの意識を切り離せるようだ。Vはオルトの言葉を信じ、神輿にて自分とジョニーの意識を切り離すことを試みることにした。

パナムとの出会い編

パナムとの出会い編にて、VがRelic開発者のへルマンからチップについて聞き出している場面。

Relicの開発者がアンダース・へルマンという人物だと知ったVは、へルマンを捕まえる為にパナム・パーマーに協力を求めた。パナムは「アルデカルドス」の一員だった過去を持つ女性。アルデカルドスとは郊外に拠点のあるノーマットグループの一つだ。目的の人物・へルマンはアルデカルドスの縄張り内に潜伏しており、Vとパナムは彼を捕まえた。へルマンはVの脳が酷く損傷しており、Relicを取り出すことは危険を伴う為、自分では対処不可能だと告白。現実を知り絶望的になるVだが、入手した設計図を元に神輿にて精神を切り離す当初の方法を、オルト・カニンガムに頼むことにした。

ハナコとの出会い編

ハナコとの出会い編にて、ハナコがVにサブロウ殺害の真実をアラサカ社に知らしめたいことを告白した場面。

Vはジョニー・シルヴァーハンドとの精神分離の為にアラサカ社内の神輿に到達する必要があった。もう一つの可能性として残されていたのは、アラサカ社No.2であるハナコ・アラサカの協力だ。アラサカ社の傭兵だったゴロウ・サブロウと共にハナコとの接触に成功したVは、ヨリノブ・アラサカがサブロウ・アラサカを殺害した犯人だとばらす。
明かされていなかったはずのサブロウ殺害事件だが、アラサカ社では既に暗黙の了解となっていたようだ。ハナコは事件を発端に社内で行われていた派閥闘争に危機感を抱いた。このままではアラサカ社が内部崩壊を起こす可能性があるので、逆にVに協力を依頼する。Vを役員会議に出席させ、Vの証言と力を頼りにヨリノブの失脚を狙おうと考えたのだ。
ハナコの作戦は外部に漏れていないはずだったが既にヨリノブに勘付かれており、一度考えを整理する為に密談場所となったレストランから離れることになる。直後にRelicの影響で意識を失いそうになったVに、ジョニーは「ローグの協力を得てアラサカ社を襲撃する」ことを提案した。

最後の選択編(エンディング分岐発生)

最後の選択編にて、屋上でVがジョニーと今後について会話している場面。

ジョニー・シルヴァーハンドからアラサカ社襲撃を提案されたVだが既に体はRelicに蝕まれており、移動中に意識を失ってしまう。Vが倒れたことで一時的に体の支配権を得たジョニーは、運転手となってヴィクター・ベクターの診療所へと向かった。診療所に到着した時に意識を取り戻したVの前にいたのは友人のヴィクターとミスティ・オルシェウスキーだ。2人から渡されたのは「最後の疑似エンドトライジン(進行薬)」と遮断薬だった。診療所を後にしようとしたVはミスティに呼び止められ、ジャッキー・ウェルズが悩んだ時に訪れたという屋上を教えてもらい案内を頼んだ。屋上で発生するジョニーとの会話の選択肢によって、エンディング分岐が変化する。

各エンディングルート

大陽ルート

太陽ルートにて、太陽ルートの終盤にVは宇宙空間を移動しながら宇宙カジノ「クリスタル・パレス」へと向かうことになる。

太陽ルートの場合はVはジョニー・シルヴァーハンドに体を譲り、ジョニーとローグ・アメンディアレスがアラサカ社を襲撃するストーリーだ。屋上での会話シーンで「お前とローグに任せる」、疑似エンドトライジングを飲み「後は任せたぞ、ジョニー」を選択すると、Vとなったジョニーがローグと一緒にアラサカ社を襲撃するストーリーに発展する。
「神輿」に繋がるアクセスポイントのある最下層で待ち受けていたのは、ミニガンと追跡ミサイルを持ったアダム・スマッシャーだ。激しい攻撃に晒されローグは死亡してしまったものの、ジョニーは激戦の末にアダム・スマッシャーを討伐することに成功した。戦闘終了後、奥の扉を開けた先にあるアクセスポイントに接続し、再びオルト・カニンガムと面会することになる。
オルトが発動したソウルキラーによってVとジョニーは分離されるが、既に手遅れでVの人格コンストラクトを肉体に戻せば、僅か数ヶ月しか生きられないという。ジョニーに肉体を譲り自らはサイバー空間で永遠の命を得る場合は節制ルート、「俺は生きたい」を選択すると大陽エンディングに進むことになる。
以降、Vはアラサカ社を倒した英雄となり、アフターライフの帝王として君臨するストーリー構成だ。アフターライフに場面が移行後は、新しいフィクサーより宇宙カジノ「クリスタル・パレス」からの顧客情報強奪依頼を受けることになる。スペースシャトルで宇宙空間から宇宙カジノに接近を試みるVだが、失敗すれば待っているのは死という現実だ。大陽ルートはVが宇宙カジノ「クリスタル・パレス」に向かっているところでエンディングを迎える。

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