ハウリング・ガブ（ONE PIECE）の徹底解説・考察まとめ

17歳になったルフィは、海に出て海賊になった。東の海、偉大なる航路へと順調に旅を進めていく。途中で個性豊かな仲間に出会い、強敵も打倒し、海賊としてどんどんルフィは成長していった。赤髪海賊団の面々は、ルフィの活躍を知る度に喜んで宴を開いたりしていた。

ルフィ率いる麦わらの一味が偉大なる航路の前半の海の航海を終えて、中間地点のシャボンディ諸島に到達した頃、ポートガス・D・エースが公開処刑されるというニュースが世界を駆け巡っていた。エースは四皇”白ひげ”エドワード・ニューゲートが率いる白ひげ海賊の2番隊隊長だ。エースを処刑されるのを白ひげが静観するわけなく、エースの公開処刑は海軍と白ひげ海賊団の全面戦争を意味していた。ニュースを知ったルフィも義兄であるエースを助けるために、当時海軍本部があったマリンフォードに向かう。こうして火蓋を切ったのが、マリンフォード頂上戦争だ。

戦争の中で白ひげとエースが命を落とした。海軍は結果的にエースを処刑することができ目的を達する。そしてさらにマリンフォードに集結している海賊を残らず捕まえようと戦いを続けた。海賊達もマリンフォードから離脱しようと抵抗し、戦いは終わるどころか激化する。そんな中現れたのはシャンクス率いる赤髪海賊団だった。ハウリング・ガブ達幹部を後ろに控えさせて大頭であるシャンクスは、これ以上無意味な戦いをして犠牲者を増やさないようにと戦争終結を提言。当時の海軍元帥のセンゴクはこれを受け入れ、戦争は終結した。

新世界編

ワノ国編

ワノ国でルフィが四皇・百獣のカイドウを倒した。当時存命の海賊の中で最も高額な懸賞金を賭けられ、「この世における最強生物」とまで謳われたカイドウの敗北の報は瞬く間に世界に広がる。そしてカイドウを倒したルフィには30億ベリーの懸賞金が賭けられた。その時赤髪海賊団はワノ国の近海に停泊しており、ニュースでルフィの活躍を知る。赤髪海賊団のコックであるラッキー・ルウ達は、ルフィの活躍を喜んでシャンクスに「お頭！！ルフィに会いに行こう！！」と声を上げた。しかしシャンクスからの返答は意外なことに「ルフィに会う気はない…！！」というもの。ラッキー・ルウ達はそれに驚きの声を上げた。

ハウリング・ガブはこの場面ではセリフなどはないが、シャンクスがルフィとの再会を拒否したことに驚くラッキー・ルウの後ろにひっそりと描かれている。

劇場版映画『ONE PIECE FILM RED（ワンピース フィルム レッド）』

2022年8月6日に公開された原作連載25周年記念作品であり、劇場版映画としては15作品目、FILMシリーズの第4作目となる劇場版映画『ONE PIECE FILM RED（ワンピース フィルム レッド）』に登場。シャンクスの娘である”ウタ”の計画を阻止してウタを助けるために、ハウリング・ガブはシャンクス達と共に音楽の島・エレジアに駆けつけた。

悪魔の実「ウタウタの実」の能力を持つウタを抹殺するために、海軍はエレジアに大将のボルサリーノ／黄猿やイッショウ／藤虎、中将のモモンガを向かわせる。エレジアにはウタのライブを見に来ていた人々がたくさんおり、ウタはその一般人達の肉体を操りやってきた海軍の邪魔をする。しかし海軍はウタの抹殺のためなら多少の犠牲は仕方がないと一般人にも攻撃を仕掛けようとした。それを阻止したのがウタを止めるためにエレジアにやってきた赤髪海賊団である。海軍から一般人を守りながら戦う赤髪海賊団の面々は、ただただ攻撃を受け続けた。ハウリング・ガブも攻撃を受け入れていたが、仲間が成すすべなく一般人に傷つけられることに我慢がならなくなったのか、一般人に向けて”咆哮”を放とうとする場面が見られる。結局それは赤髪海賊団の副船長ベン・ベックマンに止められて行使はされなかった。ハウリング・ガブの仲間思いの一面が垣間見れる。

ONE PIECE FILM RED（ワンピース フィルム レッド）のネタバレ解説・考察まとめ - RENOTE [リノート]

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『ONE PIECE FILM RED（ワンピース フィルム レッド）』とは、『週刊少年ジャンプ』の大人気海賊漫画『ONE PIECE』を原作とした劇場版アニメである。2022年8月に公開された。原作連載25周年記念作品であり、劇場版アニメとしては15作品目に当たる。主人公モンキー・D・ルフィにとって、そして『ONE PIECE』という物語にとっても重要人物である赤髪のシャンクスや、その”娘”ウタという少女が登場することで話題になった。音楽の島エレジアを舞台に、世界の存亡をかけた戦いが描かれる。

ハウリング・ガブの関連人物・キャラクター

シャンクス

CV：池田秀一

赤髪海賊団の大頭。赤い髪や左目に走る三本の傷、隻腕が特徴。懸賞金は40億4890万ベリーで、四皇の一角を担う大海賊だ。「赤髪のシャンクス」という異名を持っている。能天気な性格であり、深い懐と大きな度量を持ちわせた男である。味方からだけでなく、敵である同業の海賊や海軍のお偉方からも一目を置かれるほどのその存在感は大きい。片腕になってからもその強さは顕在で、覇王色の覇気の使い手として随一の力量を誇る。『ONE PIECE』の主人公モンキー・D・ルフィの憧れの海賊であり、トレードマークの麦わら帽子を託した人物でもある。赤ん坊の頃に海賊王ゴール・D・ロジャーに拾われ、その後ロジャー海賊団に所属していた。ロジャー海賊団解散後にロジャーの公開処刑を見届け、自身の海賊団結成のために動き出した。

ハウリング・ガブとシャンクスがどのような出会いをしたかどうかは不明。本編でもハウリング・ガブがシャンクスと話している場面はない。

シャンクス（ONE PIECE）の徹底解説・考察まとめ - RENOTE [リノート]

renote.net

シャンクスとは、『週刊少年ジャンプ』の大人気海賊漫画『ONE PIECE（ワンピース）』の登場人物である。主人公モンキー・D・ルフィが幼少期に出会った海賊であり、ルフィにトレードマークの麦わら帽子を託した男。赤髪海賊団の大頭であり、四皇の一角を担っている。懸賞金は40億4890万ベリー。燃えるような赤い髪に左目に走る三本の傷、隻腕が特徴。第1話から登場しているキャラクターで、物語上での登場回数は決して多いとは言えないが、その存在感は総勢1,000を超えるキャラクターの中では群を抜いている。

ハウリング・ガブの裏話・トリビア・小ネタ／エピソード・逸話

「ハウリング・ガブ」は本名か異名か

ハウリング・ガブが本名なのか、はたまた異名なのか、ネット上では意見が分かれている。

2022年8月に公開された劇場版映画『ONE PIECE FILM RED（ワンピース フィルム レッド）』では、公式ホームページで公開されたイメージや映画のパンフレットでは「”ハウリング”ガブ」と紹介されている。”ハウリング”という言葉は英語表記で「howling」と記述し、音響再生の際、スピーカーから出た音をマイクが拾い、それをまたスピーカーが再生するということを繰り返し、大きな騒音が連続して発生する現象のことを指す。多くはトラブルとして認識されがちだが、楽器ではこれをあえて利用する場合もあるという。ハウリング・ガブは咆哮、音に関する技を持っているため、「”ハウリング”ガブ」は異名であると考えられる。

一方で『ONE PIECE』単行本101巻の読者質問コーナー「SBS」では、「ハウリング・ガブ」と普通の表記で紹介されている。そのため単なる表記の揺れであって、本名が「ハウリング・ガブ」であるという主張もあるのだ。

初代劇場版『ONE PIECE』の悪役・エルドラゴにそっくり

ハウリング・ガブの姿や”咆哮”を技とする設定を見て、視聴者の一部は劇場版『ONE PIECE』の悪役エルドラゴを思い浮かべた。

2000年に公開された『ONE PIECE』の記念すべき1作目の劇場版映画『ONE PIECE』。麦わらの一味はまだ主人公のルフィ、剣士のロロノア・ゾロ、航海士のナミ、狙撃手のウソップの4人しかいない時代であり、ウソップとゴーイング・メリー号はTVシリーズに先駆けて登場したという作品だ。本作の悪役であるエルドラゴは、ハウリング・ガブと同じようにライオンのようなたてがみ、牙のような歯、屈強な肉体を持っている。加えて悪魔の実「ゴエゴエの実」の能力者であり、桁外れの大声をレーザーのように口から放つ、いわゆる”咆哮”が主な攻撃手法になっている。

ハウリング・ガブとエルドラゴは見た目も能力もそっくりであるため、なんらかの関連性を考察する視聴者がインターネット上に現れたのだった。