可不/KAFU(VOCALOID)の徹底解説まとめ

可不(カフ、KAFU)とは、クリエイティブレーベル「KAMITSUBAKI STUDIO」が企画を行い、名古屋の複数の企業からなる会社「CeVIO」が自社の音声合成ソフト『CeVIO AI』を用いて制作した音声合成ソフト・デスクトップミュージック(DTM)用のボーカル音源の1種およびキャラクターである。正式名称は「音楽的同位体 可不(KAFU)」。KAMITSUBAKI STUDIO所属の人気バーチャルYouTuber「花譜」の声をもとに制作された事で話題となった。

ボカロP DIVELAによる可不(KAFU)歌唱楽曲。公開日は2021年6月26日である。
可不(KAFU)のデモソングとして制作された。曲名に使用されている「ドッペルゲンガー」という単語からもわかるように、本作の題材は「ドッペルゲンガー」。花譜の歌声や容姿を受け継ぐ形で生まれた、可不(KAFU)。そんなある種の花譜の写し身として、この世に誕生した可不(KAFU)自身について取り上げていると思われる歌詞が歌われた楽曲となっている。視聴者からも「歌を歌う事に存在価値のある2人の「かふ」が、その存在価値を取り合っているような内容だ」と、その歌詞の深さに高い評価が寄せられている。
DIVELAのMVの特徴でもある1枚絵型のMVには、花譜と可不(KAFU)が対峙している様子が描かれており、その光景もまた楽曲の内容を深めているものだといえるだろう。

朝日/花譜 feat. 可不(KAFU)

ボカロP カンザキイオリによる可不(KAFU)歌唱楽曲。公開日は2021年7月7日である。
可不(KAFU)のデモソングと制作された楽曲であり、楽曲の編曲そのものはボカロP 大沼パセリが務めた。大沼パセリは花譜の楽曲のリミックスを行ったことがあるボカロPであり、本楽曲の作曲作詞を務めたカンザキイオリは花譜に楽曲提供を行っている作曲家でもある人物となっている。
「花譜 feat. 可不(KAFU)」という記載通り、花譜と可不(KAFU)によるデュエットソングとなっている。共に歌いあげる事で花譜と可不(KAFU)の歌声の類似点や差がよくわかる楽曲となっており、2人が似て非なる存在である事を強く認めさせられる1曲である。
現実世界で歌う花譜と二次元的な空間で歌う可不(KAFU)が最後に互いの次元の中で出会うといった、映像だからこそ出来る演出を用いたMVの内容も鳥肌モノだといえる。

可不(KAFU)の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話

公式デモムービーから推測される「可不」の意味は「可能性」+「不可解」

可不(KAFU)の名前の由来に関すると思われる情報が映っている可不(KAFU)の公式デモムービー。

可不(KAFU)の名前について、公式からの正式な由来は公開されていない。声のもととなった花譜と読み方が同じ為、花譜の名前がもとになっている事は推測できるが、あくまでもそれだけであり、なぜ「可不(KAFU)」という字になったのかまでは推測がしづらい。
だが、ユーザー間では以下のような2つの理由が存在しているのではないか、といわれている。

1. 可不=「可能性」+「不可解」
2. KAFU=花譜の公式のアルファベット表記である「KAF」+あなたを意味する「YOU(=U)」

これらは全て、可不(KAFU)の発売前に公開された公式デモムービー内で行われた冒頭の演出がきっかけで生まれた推測となっている。公式からの明言はないが、当たらずといえども遠からずな推測である事は確かだろう。
なお、口で発音する場合は可不(KAFU)も花譜も同じ発音になり区別がつきづいらい為、公式番組などでは可不(KAFU)の方を「AI可不(えーあい かふ)」と呼ぶ形で区別している。

可不の操作方法に関する公式コミック

可不(KAFU)の操作方法について、可不(KAFU)の公式Twitterアカウント「音楽的同位体 可不(KAFU) 」にて漫画を使用した説明が公開されている。全4ページのミニ漫画となっており、そこには可不(KAFU)だけではなく声のもととなった花譜も登場している。花譜が、可不(KAFU)と仲良くおしゃべりをしながら、実際に可不(KAFU)を操作してみるといった内容になっており、音声合成ソフトに初めて触れる人間にも簡単にイメージがつきやすい、わかりやすい内容となっている。
なお、漫画に記載されている以上の細かな説明を知りたい場合は、可不(KAFU)のエンジンとなっている音声合成ソフト『CeVIO AI』の公式ユーザーズガイドサイトや、CeVIO社製品を使用するユーザー達の情報交換の場となっているサイト『CeVIOユーザー互助会wik』を訪れる事で、更なる情報を得る事ができる。

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