坂本龍一のCASTALIAを徹底解説!魔性の魅力を秘めた名曲!

テクノポップブームを巻き起こした坂本龍一のアルバム『 SOLID STATE SURVIVOR』の中でもひときわ異彩を放つ一曲『CASTALIA』。『RYDEEN』や『TECHNOPOLIS』を聴くために購入したのに、『CASTALIA』の虜になってしまったという人も少なくない。魔性の魅力を持ったこの曲についてまとめました。

【バンドスコア】 イエロー・マジック・オーケストラ セレクション

出版社:音楽春秋
1981年 発行

アルバム
「Yellow Magic Orchestra」
「Solid State Survivor」
「増殖 ✕∞ Multiplies」
「BGM」
から28曲をセレクト

【雑誌】キーボードスペシャル No.106 1993年11月号

出版社:立東社

※楽譜コーナー
YMO「CASTALIA」from TECHNODON LIVE

【ピアノ曲集】 坂本龍一 サウンドトラック + ベスト

出版社:ケイ・エム・ピー
1999年5月26日 発行

※ピアノソロ用アレンジです。
※後述する、坂本龍一氏がライブで演奏するピアノソロ・バージョンとは異なります。

【雑誌】キーボード・マガジン 2000年7月号

出版社:リットー・ミュージック

※楽譜コーナー
「CASTALIA」YMO

出典: www.amazon.co.jp

【ピアノ曲集】 坂本龍一 大全集

出版社:ケイ・エム・ピー
2017年6月22日 発行

紹介文より:「Merry Christmas Mr.Lawrence」「Energy Flow」など、名曲を生み出し続けている坂本龍一の作品を、ピアノ・ソロにして集めました。最新アルバム「async」からも3曲掲載しています。原曲の雰囲気を大切にした上級者向けのアレンジになっています。

Castalia - "Playing the Piano 2013 in Yokohama"

ところが!!!
作曲技法の分析本である『坂本龍一・全仕事』および『坂本龍一の音楽』には、キャスタリアの本人直筆楽譜スケッチが掲載されており、本人の意図する正確なコード進行をそこで知ることができます(手書きなので見づらいのが難点)。メロディーとコード進行のみとはいえ、大きな手掛かりに。この2冊は、著者(山下邦彦氏)の独自理論による解説に賛否あるものの、坂本龍一氏自筆の膨大な楽譜スケッチや本人へのインタビューが掲載されており、研究資料としても貴重。

出典: www.amazon.co.jp

【書籍】坂本龍一・全仕事

編・著:山下邦彦
出版社:太田出版
1991年12月24日 発行

FILES 2 イエロー・マジック・オーケストラ(YMO)
p.78 SKETCH 39 「 Castalia 」メロディー+コード・プログレッション
※本人自筆の楽譜スケッチ(楽曲全体のメロディーとコード進行のみ)。
解説などは特になし。

出典: www.amazon.co.jp

【書籍】坂本龍一の音楽

編・著:山下邦彦
出版社:東京書籍
2008年7月28日 発行

第2部 坂本龍一の音楽 1979 YMO / SOLID STATE SURVIVOR
p.296 - 299 SONG 9 Castalia 武満徹の影響 - シルヴィアンのお気に入り
に、Castalia に関する本人へのインタビューや楽曲分析を掲載。

※ p.298 に本人自筆の楽譜スケッチ(楽曲全体のメロディーとコード進行のみ)掲載。
これは「坂本龍一・全仕事」に掲載されているものと同じだが、こちらの方が大判で見やすい。

(詳細)
http://www.tokyo-shoseki.co.jp/books/80103/

出典: www.amazon.co.jp

【書籍】 YMO の ONGAKU

藤井丈司 (著)
出版社:アルテスパブリッシング
2019年3月25日 発行

紹介文より:祝・YMO結成40周年!
レコーディング・スタッフとして『散開』までを見届けた著者が、豪華ゲストとともに解き明かすテクノ・ポップの魔法!

p.120 にキャスタリアの楽譜を掲載(メロディーとコード進行のみ)。『坂本龍一・全仕事』『坂本龍一の音楽』に掲載されている本人手書きの楽譜を清書したような内容で、手書きと違ってとても見やすい。

ダウンロード販売されている楽譜もありますので、この後いくつか紹介します。参考演奏の試聴ができるものもあります。

↓↓↓↓↓

【楽譜】CASTALIA - Piano solo - アルゴ楽譜堂

『 Solid State Survivor / YMO 』に収録されているキャスタリアのピアノソロ用アレンジです。…できるだけオリジナルに近い形にアレンジしてみました。

※参考演奏あり
https://mucome.net/work?id=17231

【楽譜】CASTALIA / YMO ※ピアノソロ

※上記楽譜の参考演奏(楽譜作成ソフトによる自動演奏)

CASTALIA (YMO) を弾いてみた 【ピアノ】

※上記楽譜を使った演奏

コーラス風のメロディーは ROLAND VP-330 を使用

出典: www.proun.net

ローランド ヴォコーダープラス VP-330

主な演奏機材
ローランド VP-330(ヴォコーダー)(文字通りヴォコーダーとして多用されたが、「CASTALIA」ではヴォコーダーとしてではなく同機に供えられていたアンサンブル機能を用いてメロディー演奏を行っている。)

出典: ja.wikipedia.org

ROLAND VP-330
通常のボコーダー機能のほか、“ヒューマン・ボイス” “ストリングス・アンサンブル”の2音色がプリセットされており、「キャスタリア」などではこれをそのまま使用している。…

出典: www.rittor-music.co.jp

【雑誌】 キーボード・マガジン 2003年09月号

特集1:YMOシンセ大図鑑(レア写真満載のミニ・ポスター付き!)
坂本龍一監修のベスト・アルバム発売によって、またも注目を集めているYMO。本誌でも何度となく取り上げてきましたが、今回の特集は彼らの使用楽器や音 作りについて、全25ページという特大スケールで迫る決定版! 歴代アルバム&ライブにおける機材ヒストリー、ソフト・シンセによる音色再現、「恋人よ我 に帰れ」のフル・バージョン・スコアを中心とした解説コーナーなど、さまざまな角度でYMOにこだわり尽くします。「YMOのことなら何でも知ってるよ」 という貴方も、必ず新しい発見があるはず。この特集、お読みになりますか?

初期はライブでも演奏されていた

出典: www.amazon.co.jp

【DVD】 COMPLETE HURRAH / YMO

01. CASTALIA
TRANS ATRANTIC TOUR
1979年11月1日に、ニューヨーク‘HURRAH’で行われた伝説のライブを収録。「CASTALIA」「RYDEEN」「TECHNOPOLIS」ほか、全14曲。

出典: www.amazon.co.jp

【CD】 FAKER HOLIC / YMO

Disc 1 (London, Paris Side)
01. CASTALIA
TRANS ATRANTIC TOUR
1979年10月16日 LONDON ヴェニュー公演

出典: www.amazon.co.jp

【CD】 ONE MORE YMO / YMO

08. CASTALIA (Remix / 未発表テイク)
TRANS ATRANTIC TOUR
1979年11月6日 NY ボトムライン公演

出典: www.amazon.co.jp

【書籍】COMPACT YMO

コンパクト YMO
出版社:徳間書店
1998年3月 発行

当時のライブセットリストはこの本に結構詳しく書かれてます。CASTALIA は、TRANS ATRANTIC TOUR の頃は1曲目、TECHNOPOLIS 2000-20 TOUR の頃はライブの中盤で演奏されていたようです。

そして…

TECHNOPOLIS 2000-20 TOUR を最後に
CASTALIA はライブのセットリストから姿を消し、
以後、演奏されないまま YMO散開。

だが、忘れた頃に…

2bkayaxxm
2bkayaxxm
@2bkayaxxm

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