「宇宙戦艦ヤマト2199」の第20話「七色の陽のもとに」を旧作と比較!相違点まとめ

『宇宙戦艦ヤマト2199』の第20話「七色の陽のもとに」について、旧作エピソードとの相違点を比較しました。今作の冒頭では、本来描かれるはずだった重要なシーン・場面がかなりカットされてしまっているようです。実際に旧作と見比べてみると、その違いがよくわかるかもしれません。

[特殊削岩弾(ドリルミサイル)の排除作業]
●旧作:真田とアナライザーが排除作業にあたった。(旧作第22話)
●2199:新見とアナライザーが起爆装置の解除作業にあたる。真田は波動防壁の復旧作業に。

出典: ameblo.jp

[ガミラス人のヤマト艦内への潜入]
●旧作:無い。初期設定段階でのガミラス人潜入エピソードはカットされている。
●2199:二等ガミラス人(ザルツ人)がユリーシャ誘拐(森雪をユリーシャと14話の精神攻撃の際に誤認)のためヤマトに乗り込む。森雪をユリーシャと誤認したまま任務遂行3人の戦死者を出すも作成は成功する。ザルツ人は地球人に肌の色が近いためこの特殊任務が与えられた。

旧作は制作当初はドリルミサイルにガミラスの破壊工作員たちが乗り込み、着弾後にヤマトを内部から攪乱するというエピソードが予定されていたが、放送期間の短縮により省略された。前述の出入口はそのためのものであるが、このエピソードが割愛されたために単純な弱点となってしまった。しかし、ひおあきらの描く漫画版では割愛されず、ほぼ当初のままに描かれている。《wikipediaより》

[特殊削岩弾(ドリルミサイル)発射後の重爆撃機の撃墜]
●旧作:ドリルミサイル発射後の重爆撃機は無事に戦闘空母へ帰還。(旧作第22話)
●2199:空間重爆撃機DBG88ガルント(旧作における重爆撃機)は帰還途中で山本のコスモゼロから攻撃を受けイオン乱流の中へ墜落。

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[ドメル艦隊、バルグレイ(旧作における第1空母)撃沈]
●旧作:無し。ドメル艦隊は終始、三段空母と戦闘空母は行動をともにしているため単独行動中の第一空母の撃沈はない。(旧22話)
●2199:先行して単独行動中のガイペロン級多層式航宙母艦バルグレイ(旧作における第1空母)はヤマト艦載機をヤマトから引き離すことに成功するがヤマト艦載機2機に発見される。ヤマト艦載機にバルグレイは対空砲で応戦し1機を撃墜するも直前に発射された対艦ミサイルの迎撃に失敗被弾。直後に2機目の対艦ミサイルも被弾、さらにヤマト艦載機の機関砲で艦橋を破壊されて撃沈された。

[ドメル艦隊、戦闘機戦によるゲットー機の撃墜]
●旧作:無し。(旧22話)
●2199:ヤマト戦闘機コスモファルコン(加藤乗機)とドックファイト中にバルグレイ撃沈の報を聞いたせいか隙ができコスモファルコンに後ろを取られ撃墜された。最後の言葉は「ドメル万歳」。

[ドメル艦隊、第四次攻撃]
●旧作:第四次攻撃は戦闘空母から発艦したドリルミサイルを搭載したハイデルンの乗る重爆撃機によって行われた。瞬間物質移送器によってヤマトに正面に出現し波動砲口にドリルミサイルを撃ち込んだ。(旧22話)
●2199:ドメルのもとへ特殊任務成功の報が入りは特殊削岩弾(旧作でいうところのドリルミサイル)の爆発を待つのみとなったが、「戦場に絶対はない」と考えるドメルはシュデルグに雷撃機隊(空間雷撃機FWG97ドルシーラ)の発艦命令を出した。特殊削岩弾による攻撃は第三次攻撃ということではなく正確にはこの雷撃機隊による攻撃が第三次攻撃である。

出典: ameblo.jp

[特殊削岩弾(旧作:ドリルミサイル)の起爆装置の解除]
●旧作:無い?艦長が「ドリルミサイルの処理はまだか」というセリフがあるが、この「処理」が「起爆装置解除」なのか「反転作業」なのか正確な作業目的は不明。劇中起爆装置の解除というセリフはなく作業の成功としたのはドリルミサイルの逆転だった。(旧22話)
●2199:新見の報告から旧作と違い起爆装置の解除が作業の主目的であるとわかる。合わせて削岩弾の停止も行った。

旧作では急増兵器とはいえ真田とアナライザーに簡単に侵入され排除作業を許すという点がツッコミどころであったが、リメイク版ではこの特殊削岩弾はもともと軍用ではなく民間の作業用であるがゆえに侵入対策が講じられていないという設定がなされている。

[特殊削岩弾(旧作:ドリルミサイル)の排除]
●旧作:ドリルミサイル爆発まであと15分、ヤマトはもはや無力と判断したドメルがとどめをさすために全艦でヤマト攻撃のため接近する。そこへ動力を逆転させヤマトを離脱し逆走をするドリルミサイルは戦闘空母に命中、旗艦以外の空母艦隊は全滅した。(旧22話)
●2199:雷撃機隊より「さらなる攻撃の要を認む」の報に艦隊戦をドメルは決意し機動部隊をヤマトに接近させた。その頃ヤマトでは削岩弾の排除逆走に成功。ヤマトは右舷前方に現れたドメル艦隊に対しは回避行動を取りつつ放出した特殊削岩弾と接近するドメル艦隊の軸線に乗ったところで削岩弾を砲撃。ゲルバデス級航宙戦闘母艦ダロルド(旧作における戦闘空母)は削岩弾の接近に気付くのが遅れ削岩弾の爆発で被弾し轟沈。ガイペロン級多層式航宙母艦シュデルグ(旧作における第3空母)は回避が間に合わず、ダロルドの爆炎の中に突っ込み誘爆して轟沈した。ガイペロン級多層式航宙母艦ランベア(旧作における第2空母)は回避行動をとり巻き添えを免るもヤマトの射界に入り砲撃によってエンジンを破壊され操艦不能に陥り炎上、七色星団の雲海の中へ消えた。

旗艦が誘爆を免れるところは新旧同じだが、旧作ではドリルミサイルの命中した戦闘空母の爆発によって三隻の空母が誘爆轟沈したがリメイクでは特殊削岩弾はガミラス艦に命中して爆発するのではなくヤマト砲撃によって爆発、ダロルドはその誘爆によって轟沈させられた。回避の間に合わなかったのはシュデルグ1隻だけであった。

出典: newslounge.net

出典: blog.goo.ne.jp

[旗艦ドメラーズIII世とヤマトの戦闘]
●旧作:無し。誘爆をまぬがれたドメラーズ2世とヤマトの戦闘はない。そもそも七色星団会戦にはドメラーズ3世は参戦していない。(旧22話)
●2199:ドメル艦隊の空母4隻を失い染める艦隊は旗艦ドメラーズIII世のみとなった。ドメラーズはヤマトと一騎打ちを行うことになる。ヤマトの全力砲火を浴び損傷しつつも耐え抜き、一進一退の攻防を繰り広げるが、沖田の策でイオン乱流の中に誘い込まれ艦の制御を失って脱出不能となってしまう。その後、ヤマトからの集中砲火を浴び、大破。艦橋部のみが離脱して逃れ、ドメラーズ本体はイオン乱流の中で爆沈した。

[ドメルの最後…]
●旧作:ヤマト第三艦橋にドメラーズ2世が取りつき自爆。沖田はドメルの自爆を悟り第三艦橋乗組員に避難を指示。ドメルの自爆によって第三艦橋は破壊され消滅、ヤマト艦底も広範囲にわたって破壊された。(旧22話)
●2199:ドメラーズ2世は登場しないがドメラーズ3世の艦橋部が旧作のドメラーズ2世と酷似している。このドメラーズ3世の艦橋部が撃沈の際に分離脱出、ヤマト第三艦橋に接舷した。ドメルの自爆は旧作と同様だが波動防壁の起動が間に合い第三艦橋は軽微な破壊で済んだ。

旧作ではドメルが自爆することに関して旗艦乗組員の意思を確認する描写はない。リメイク版では退艦を即すシーンが盛り込まれた。

出典: blog.moview.jp

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[ユリーシャの覚醒]
●旧作:無し。旧シリーズには登場しない。(旧22話)
●2199:星名のガミラス兵に撃たれたことによって岬の意識が戻ったと同時に岬に憑依していたユリーシャの意識がユリーシャ自信にもどり覚醒した。

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