つらつらわらじ(備前熊田家参勤絵巻)のネタバレ解説・考察まとめ
『つらつらわらじ』とは『月刊モーニングtwo』(講談社)で連載されていたオノ・ナツメによる時代劇漫画である。時は寛政、備前岡山藩主の熊田治隆は参勤交代のために江戸に向かうことになった。そして、隠居して江戸で暮らす計画を立てているため、江戸までの旅を楽しもうと考えていたのだ。しかし、江戸までの道のりは波乱の連続だった。『ACCA13区監察課』や『レディ&オールドマン』など人気作品を生み出してきたオノ・ナツメが描く、2年に1度の参勤交代エンターテインメントだ。
年齢は17歳で、家老歴4ヵ月の第二家老。和泉の家は、熊田家本筋の家系である。戦国時代、熊田家当主だった熊田信輝が長男とともに小牧長久手の戦いで討死したため、次男である輝隆が当主になった。和泉はこの長男の家系だが、治隆は次男の家系である。もともとは筆頭家老の家系だが、若輩者で経験も浅いことから、行木長門が筆頭家老に指名されている。供家老として、参勤交代の旅に同行している。長門からの気遣いに己を情けなく思い涙を流す場面があり、この旅で人間的に成長していく。
熊田大和(くまだやまと)
年齢は51歳で、家老歴3年の第三家老。
日木元八郎(ひきもとはちろう)
年齢は14歳で、家老歴2年の第四家老。早くに父親を亡くしてから12歳という若さで家督を継いだ。
熊田隼人(くまだはやと)
年齢は44歳で、家老歴27年の第五家老。
戸倉四郎兵衛(とくらしろべえ)
年齢は32歳で、家老歴4年の第六家老。
熊田治隆の側近
山和木三郎左衛門(やまわきさぶろうざえもん)
熊田治隆に大小姓頭として仕える側近。今回の参勤交代の旅に同行しており、幼少より治隆に仕えている。「三郎佐」と呼ばれるだけで、治隆の意向をくみ取ることができる。治隆が隠退することにいち早く気づいた人物でもある。
その他の登場人物
倉知九太郎(くらちきゅうたろう)/久作(きゅうさく)
小十人格御庭番(幕府から命令を受け諜報活動をする役職)。老中・松平越中守から、備前岡山藩の参勤交代の列に紛れ、熊田治隆をの弱みを握るよう命令を受けた。「渡り中間(武家に奉公する非武士のこと)」の九作として、紛れ込んでいる。暴れ馬から和泉を助けたことで治隆に口取り役を命じられる。その後、甘いものが好きな治隆に菓子談義をするため側に仕えていたが、口取り役を命じられた時から正体がばれていたことに気づき江戸に到着する直前に行列から抜けている。
松平越中守(まつだいらえっちゅうのかみ)
江戸幕府の老中首座。倹約令に反対の姿勢を示す熊田治隆を疎んじており、参府の旅で動向を探るため御庭番である倉知九太郎を潜り込ませた張本人。融通が利かない性格をしており、敵も多い。
鵬池善左衛門(ほうのいけぜんざえもん)
大坂の豪商鵬池家の当主。熊田家とは代々取引があり、暴れ馬である百楽を治隆に贈った張本人。
百楽(ひゃくらく)
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目次 - Contents
- 『つらつらわらじ』の概要
- 『つらつらわらじ』のあらすじ・ストーリー
- 1巻「いざ参勤交代の旅へ」
- 2巻「殿の心境」
- 3巻「御庭番としての覚悟」
- 4巻「降り続く雨」
- 5巻「それぞれの成長」
- 『つらつらわらじ』の登場人物・キャラクター
- 熊田家
- 熊田治隆(くまだはるたか)
- 熊田家六家老
- 行木長門(いぎながと)
- 熊田和泉(くまだいずみ)
- 熊田大和(くまだやまと)
- 日木元八郎(ひきもとはちろう)
- 熊田隼人(くまだはやと)
- 戸倉四郎兵衛(とくらしろべえ)
- 熊田治隆の側近
- 山和木三郎左衛門(やまわきさぶろうざえもん)
- その他の登場人物
- 倉知九太郎(くらちきゅうたろう)/久作(きゅうさく)
- 松平越中守(まつだいらえっちゅうのかみ)
- 鵬池善左衛門(ほうのいけぜんざえもん)
- 百楽(ひゃくらく)
- 一条関白(いちじょうかんぱく)
- 幸吉(こうきち)
- 『つらつらわらじ』の用語
- 備前熊田家
- 天城熊田家
- 熊田家六家老
- 参勤交代
- 御庭番
- 『つらつらわらじ』の名言・名セリフ/名シーン・名場面
- 熊田治隆「よい肝じゃ。なかなか太うなってまいったのう」
- 熊田治隆「隙間がない」
- 行木長門「和泉殿にとって必ずや糧となりましょう」
- 熊田和泉「己が情けのうて悔しゅうございます」
- 熊田和泉「槍は武家の命ぞ」
- 熊田治隆「野営いたす」
- 『つらつらわらじ』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- 登場人物たちのモデル
- 電子書籍『つらつらわらじ/特別編』