Mr.ノーバディ(映画)のネタバレ解説・考察まとめ

『Mr.ノーバディ』とは、2021年アメリカで公開されたハードボイルド・アクション映画。平々凡々で特に目立つところもなく、妻子と暮らしている中年男が豹変していく姿を描いた作品。 監督はイリヤ・ナイシュラー。脚本はデレク・コルスタッド。主演は今作のために厳しいトレーニングを積んで挑んだボブ・オデンカーク。『バック・トゥ・ザ・フューチャー』のトム役が有名なクリストファー・ロイドも出演。なんの変哲もない一人の男が繰り広げる激しいアクションシーンが見どころの作品。

日本語吹き替え:広瀬彰勇
弟の仇であるハッチ・マンセルとハッチの家族を狙うロシアンマフィアのボス。ロシアンマフィアの年金基金を管理し、手下をたくさん引き連れている。

ユリアンを演じたアレックセイ・セレブリャコブは、1964年ロシア出身。ソビエトとロシアの舞台兼映画俳優。2008年『プリズナー・オブ・パワー 囚われの惑星』、2014年『裁かれるのは善人のみ』、2019年『犬は歌わない』などに出演。

パヴェル(演:アラヤ・メンゲシャ)

ユリアンに雇われたロシアン・マフィアの手下。

パヴェルを演じたアラヤ・メンゲシャは、1989年カナダ生まれ。2002年から2009年までドキュメンタリーテレビシリーズ『ミステリーハンター』のプレゼンターを務め、『ナース・ファイター・ボーイ』などTVドラマで活躍。

バスのチンピラ

テディ・クズネツォフ(演:アレクサンドル・パル)

画面中央がテディ

日本語吹き替え:関口雄吾
ロシアンマフィアのボス・ユリアンの弟。バスで、酒に酔い乗客にからんだ挙句、ハッチの怒りを買い乱闘になるが返り討ちにされる。乱暴で短絡的な町のチンピラ。

テディ・クズネツォフを演じたアレクサンドル・パルは、1988年ソビエト生まれ。2013年『それらすべてにキス!』でスクリーンデビュー。ロシア映画に多数出演している。

バスのチンピラ(演:ダニエル・バーンハード)

画面中央がダニエル・バーンハード

日本語吹き替え:俊藤光利
テディと共にバスに乗り込んで来たチンピラ。

1965年スイス生まれ。モデルの経験もあり、2003年『マトリックス リローデット』ではエージェント役として出演。2013年『ハンガー・ゲーム2』、2014年『ジョン・ウィック』にも出演している。

『Mr.ノーバディ』の用語

地下室

アメリカ北部では多くの家庭に地下室がある。暖房装置を設置するためで、その他にも作業場や食糧庫にしたり、洗濯機を置くなど様々な使い方をしている。竜巻がよく発生するアメリカでは、避難場所としても利用している。本作では、マフィアの襲撃時にハッチが妻と子どもを避難させるために利用しており、パニックルームの役割も担っている。

老人ホーム

老人ホームでTVを観ているデイビッド

ハッチの父親で元FBIのデイビッドも入居している老人ホーム。本作では、個室でゆったりと余生を過ごすデイビッドが描かれている。部屋にはテレビやソファもあり、広々としていて、夜もスタッフが常駐していることが、映画の中でもわかる。アメリカでは、老後を老人ホームなどの施設に入居して生活することが多い。日本とは違い、成人すると家を出て独立するのが一般的。

トランプのタトゥー

ハッチの手首のタトゥー

ハッチが強盗犯を探しにタトゥーの店を回っている時、店の男たちにからまれるシーン。ハッチの手首にトランプのタトゥーを見つけた男が「兵役をどうも」と言って慌てて立ち去っていく。
トランプのタトゥーはスペードの7とダイヤの2。これはポーカーでは最悪の手札。ハッチの腕を相手側から見ると降参するしかないという意味になり、終わりを告げられたという意味にもなる。また、父デイビッドにも同じタトゥーが刻まれている。

『Mr.ノーバディ』の名言・名セリフ/名シーン・名場面

ハッチ「お前ら、ぶちのめす」

本編映像バスファイト編

妻や息子に冷たくされても、常に温厚な父であり続けたハッチが、娘のブレスレットを盗んだと思っていた強盗犯の追い詰めた後で家に帰る際にバスに乗り込んできたチンピラたちにからまれた時に言ったセリフが「お前ら、ぶちのめす」である。
これまで理不尽なことにも耐え、積もり積もったイラ立ちを爆発させるきっかけにもなったシーン。バスのアクションシーンでは、ハッチがバスの窓を破って車外に放り出されたり、バスの鉄パイプを武器にするシーンなどもあり過激な場面が続いている。

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