朽木白哉(BLEACH)の徹底解説・考察まとめ
朽木白哉(くちきびゃくや)とは『週刊少年ジャンプ』で連載していた『BLEACH』の登場人物で護廷十三隊六番隊の隊長であり、同作の準主人公である朽木ルキアの義理の兄である。現世で罪を犯したルキアを尸魂界に連行し、ルキアを奪還しようとした同作の主人公、黒崎一護(くろさきいちご)に立ちはだかった。それ以降は一護と共闘し破面篇ではルキアのピンチに駆けつけ敵の十刃を撃退した。死神代行消失篇では記憶を操作されたにも関わらず一護の味方となり、危機を救った。
斬魄刀異聞篇
斬魄刀異聞篇(ざんぱくとういぶんへん)では突如、斬魄刀が実体化し持ち主の元を去り反乱を起こすという事件が起こる。白哉はルキアと恋次を援護するため実体化した千本桜と対峙したが、そのまま姿を消す。
その後、反乱の首謀者である村正(むらさめ)とともに現れ、他の死神達と対立することに。実体化し反乱を起こしている斬魄刀たちは死神である白哉を信頼できないでいたが、白哉がルキアの斬魄刀である袖白雪を一刀両断することで覚悟を見せる。それからも千本桜に見張られながら村雨と行動を共にしていた。
なぜ、白哉が村正側についたか。それは村雨の目的がかつて朽木家で謀反を起こし空座町(からくらちょう)に封印された朽木響河(くちきこうが)の復活だったからである。白哉は響河を完全に倒すため、響河が封印されている場所を突き止める必要があった。それが仲間の死神達を裏切る形となっても、白哉はすでに屈服に成功している千本桜と共に村正のもとで調査を進めていたのだ。
その後、村正が響河の封印を解くことに成功。白哉は響河の能力に翻弄されながらかなり負傷するも千本桜の助力と卍解によって勝利を収める。響河を倒すことに成功した白哉はほかの死神達の元に戻り、捕食した虚の力が暴走した村正を迎え撃つ戦いに参戦した。一護によって倒された村雨は光となって消えていった。実体化した斬魄刀たちも光となって、持ち主の元へと戻っていく。
白哉は一護に感謝を伝えると立ち去った。
死神代行消失篇
死神代行消失篇は破面の軍勢と藍染との決戦から17ヶ月後が舞台となっている。
藍染との戦いで一護は死神の力と生まれ持った霊力をすべて失ってしまった。もう一度戦う力を取り戻そうとする一護は「XCUTION(エクスキューション)」のもとで修行することにした。XCUTIONは完現術(フルブリング)とよばれる物質に宿った魂を引き出し、使役する能力を使う集団のことだ。
一護に対して協力的なXCUTIONのリーダーである銀城空吾(ぎんじょうくうご)の真の目的は一護の能力を奪うことだった。裏切られた一護は力も失い、絶望する。
尸魂界では、ルキアが力を与える専用の刀に霊力を込めて一護に死神の力を取り戻させようと独自に動いていた。そんなルキアの動きを知った白哉を含め、他の死神たちは尸魂界の危機を救った一護の力になろうと協力する。一護はそのおかげもあって再び戦う力を取り戻した。
白哉は一護とXCUTIONの決戦に参戦し、月島 秀九郎(つきしま しゅうくろう)と対決。月島は「ブック・オブ・ジ・エンド」という本の栞が変換した刀で切りつけた対象の過去に、自身の存在を挟み込むことができる。この能力で「一緒に修行した仲で白哉にとって恩人」という過去を挟み込まれる。さらに月島は自分の存在を白哉に挟み込んだおかげで白哉の戦法や千本桜の弱点である無傷圏を知る。無傷圏とは千本桜が始解・卍解する際に発生する千本桜の刃が届かない範囲のこと。これは白哉を取り巻く周囲85cmの範囲となっている。月島は無傷圏に入ることで白哉を攻撃することができた。白哉は記憶が操作されているにもかかわらず、月島が恩人だとしても今、一護の敵であるのであれば斬る事に何の躊躇いも無いと言い、握っておいた千本桜の刃から千本桜を開放して月島の胸に風穴を開けて勝利した。
千年血戦篇
千年血戦篇では「見えざる帝国(ヴァンデンライヒ)」という謎の組織が尸魂界に来襲し多くの死神が殺される事件が発生。マユリの調査の結果、彼等は滅んだはずの滅却師の軍団であった事が判明する。見えざる帝国の総統であるユーバッハにはそれぞれの能力に対応したアルファベットを授けられた星十字騎士団(シュテルンリッター)と呼ばれる精鋭部隊がおり、白哉はその一人であるF(恐怖)の名前を持つエス・ノトと戦う。白哉はこの侵攻において唯一、星十字騎士団が使用する体内に流れる血液に霊子を流れ込ますことで、防御力を飛躍的に高められる防御技、静脈血装(プルート・ヴェーネ)を突破する活躍を見せる。しかし、「メダリオン」と呼ばれる真円状の金属板で、卍解を発動した死神から奪い取り、自らが使用する事が可能になる星章化(メダライズ)という術によって白哉はエス・ノトに卍解を奪われてしまい戦況は劣勢に。さらにエス・ノトの恐怖の能力でルキアが白骨化して死亡する映像や大量の蠅が身体に集るという恐怖のイメージを与えられてしまう。白哉は奪われてしまった千本桜景厳を使った攻撃によって全身を執拗に貫かれて瀕死状態になってしまう。戦闘不能となった白哉は恋次とルキアが瞬殺される姿を見ながら「済まぬ」と呟いた。
一護が尸魂界に到着したときには護廷十三隊は大きなダメージを受けていた。白哉は一護に尸魂界を護ってくれ、と頼む。その後、白哉はこのまま瀞霊廷では治療するのが難しいと判断され、普段は王属特務として霊王(れいおう)の住む王宮を守護している零番隊(ぜろばんたい)麒麟寺天示郎(きりんじ てんじろう)の麒麟殿の白骨地獄と血の池地獄で治療を受けることで回復。回復した白哉はルキアがエス・ノトと戦っている場面に遭遇し、エス・ノトの恐怖の能力に飲まれかけたルキアを励まし、勝利に貢献する。
白哉はL(愛)の名前を授かっているぺぺ・ワキャブラーダの愛の能力によって操られている九番隊副隊長の檜佐木修兵と戦闘になる。ペペの能力は両手でハートの形を作り、そこから相手を洗脳する光線「ラヴ・キッス」を放つ。当たった相手は無自覚のままペペを盲信し、ペペのために動く。しかしこの能力は信仰心を操る能力のため心を持たない存在には通用しない。そのため無機物には効果がないが、斬魄刀は心を持った刀のため効果がある。
檜佐木を行動不能にした白哉はペペとの一対一での勝負に持ち込む。しかし、ペペの技を斬魄刀で受けてしまい、千本桜がペペを主人と認識し、白哉の意思と関係なく白哉自身を刺そうとする。白哉が千本桜を手放したことで、意識がなくとも主人のために動き出す檜佐木に千本桜が奪われてしまう。檜佐木は二刀流で白哉を追い込んでいく。ペペが自身の弓矢で白哉にとどめを刺そうとしたその時に、マユリによってゾンビ化された六車拳西 (むぐるまけんせい) が参戦。ゾンビ化されているためペペの愛の力は無効となり、ペペは拳西にボコボコにされ吹っ飛ばされた。
また、具体的な描写はないが、T(雷霆)のキャンディスとU(無防備)のナジャークープ、N(不明)のアキュトロンと交戦し、三人を殆ど無傷で撃破した。
真世界城(ヴァールヴェルト)での戦闘ではM(奇跡)の名前を授かっているジェラルド・ヴァルキリーと交戦する日番谷のもとに合流。ジェラルドはダメージを負うたびに装備ごと巨大化していく能力をもっていた。その能力が解放されると白哉と日番谷は圧倒されてしまう。一度は戦線を離れるが、剣八が参戦したことで連携を取りつつ最初から最後まで戦い抜く。ジェラルドとの戦いの最中、ユーハバッハが聖別(アウスヴェーレン)と呼ばれるユーハバッハが不要と判断した星十字騎士団から、与えた力と命を強制的に回収する、という能力を発動。ジェラルドはユーハバッハに取り込まれてしまい、これによりジェラルドは白骨化したため、最後まで決着はつかなかった。
滅却師との一連の戦いが収束した10年後でも、六番隊隊長を続けている。
朽木白哉の関連人物・キャラクター
黒崎一護(くろさきいちご)
『BLEACH』の主人公。ルキアから死神の力を譲渡され、死神代行として活動している男子高校生。
現世で白哉がルキアを連れ去ろうとした際に初めて会った。ルキアを守るために戦闘になるも白哉の圧倒的な強さに一護は惨敗した。
尸魂界篇ではルキアの処刑を阻止した後、卍解を会得した一護が勝利を収めている。
尸魂界篇以降は「白哉」と呼び捨てにしている。
死神代行消失篇では死神の力をなくした一護に力をもう一度与えるための剣に白哉も霊圧を込めていた。敵の能力で友人であり仲間である井上織姫(いのうえおりひめ)や佐渡泰虎(さどやすとら)すら一護に敵対する事態になる。白哉は記憶が操作されているにもかかわらず、一護の敵であるのであれば斬る事に何の躊躇いも無いと言い、握っておいた千本桜の刃から千本桜を開放して月島の胸に風穴を開けて勝利した。白哉は一護のことを信頼し、ルキアを処刑から救ってくれたことに恩を感じていることが分かる。
朽木ルキア
白哉の妻である緋真の妹。死神になるための学校である真央霊術院に入った後に白哉によって四大貴族の朽木家に養子として迎えられ、それ以降は白哉の義妹となる。
ルキアは養子として迎え入れられたが、冷たい態度の白哉の本心が分からず、戸惑いと寂しさを覚えていた。尸魂界篇にて、藍染が去った後、白哉がルキアを養子にしたのは緋真の最後の願いであったことを打ち明けられる。それから二人は和解し、ルキアは白哉のことを慕い、仲が深まった。
阿散井恋次(あばらいれんじ)
護廷十三隊六番隊副隊長で白哉の直属の部下。ルキアとは、流魂街からの幼馴染。
四大貴族の令嬢となったルキアと対等に並ぶために努力し、白哉を超える事のみを考えて鍛錬し続けたが、一度も勝てていない。尸魂界篇ではルキアの処刑を巡る騒動の中、決死の思いで白哉に戦いを挑むもの敗北する。
しかし白哉からは最後まで戦士としての闘志を失わず戦い続けた為、「刃は届いた」と白哉から認められた。その後も副隊長として白哉のもとで戦い続けている。
朽木緋真(くちきひさな)
白哉の妻でありルキアの実の姉である。見た目はルキアと瓜二つでルキアより少し大人っぽい。
緋真は整(プラス)と呼ばれる虚に堕ちていない、通常の霊魂。幼い頃に、赤ちゃんだったルキアと共に現世で命を落とし、南流魂街78地区の戌吊で暮らしていた。貧しさから二人で生きていくことができず、一人戌吊を出て白哉と結婚してからは妹を捨ててきてしまったことに罪悪感を持っており姉と呼ばれる資格はないと語っていた。自責の念からルキアを探し続けたものの見つけることができずにいた。
その後、病気になってしまい命が残り僅かとなってしまう。
死の間際、白哉にルキアを見つけて兄と呼ばせ守ってほしいと願い、白哉と結婚してから5年後、白哉に看取られ亡くなる。これにより白哉は「掟に従いルキアを処刑するか、掟に逆らい兄としてルキアを守るか」という選択に苦悩することになった。
朽木白哉の名言・名セリフ/名シーン・名場面
「我等が掟を守らずして誰が掟を守るいうのだ」
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市丸ギンとは(いちまるぎん)とは、久保帯人によって『週刊少年ジャンプ』で連載されていたバトル漫画作品『BLEACH』の登場人物で、護廷十三隊三番隊元隊長。 その実力は護廷十三隊の中でも相当なもので、たったの一年で真央霊術院を卒業している不世出の天才。 市丸ギンは「尸魂界(ソウルソサエティ)篇」の終盤で護廷十三隊を裏切り、藍染惣右介と共に虚圏(ウェコムンド)に行く。だが市丸ギンの行動はすべて幼馴染である松本乱菊のためであった。最期は藍染惣右介との決闘に敗れ、黒崎一護に思いを託し死亡する。
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銀城空吾(BLEACH)の徹底解説・考察まとめ
銀城空吾とは、『BLEACH』に登場する完現術者(フルブリンガー)の集まりである「XCUTION」のリーダーで、死神の力を失った一護の前に現れて完現術(フルブリング)を身に着けさせる。一護の前に代行証を得ていた初代・死神代行で、一度は死神と協力関係を結んだが代行証を捨てて姿をくらまし、仲間を集めて復讐の機会をうかがっていた。一護が身に着けた完現術を奪い、護廷十三隊に挑もうとするが、死神の力を取り戻した一護に敗れて死亡し、魂は尸魂界へ送られた。千年血戦篇では月島と共に一護に手を貸している。
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雀部長次郎忠息(BLEACH)の徹底解説・考察まとめ
雀部長次郎忠息(ささきべちょうじろうただおき)とは、『BLEACH』に登場する護廷十三隊の一番隊副隊長で、天候を操る強力な卍解を持ち、何度となく隊長への昇進を打診されても頑なに断り続け、一番隊隊長山本元柳斎重國(やまもとげんりゅうさいしげくに)を支えるために副隊長でありつづけた忠義の男だ。無口な性格で、作中での会話シーンは少ない。滅却師の軍団「見えざる帝国(ヴァンデンライヒ)」が尸魂界に宣戦布告した際、卍解を奪われて殺害される。
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日番谷冬獅郎(BLEACH)の徹底解説・考察まとめ
日番谷冬獅郎(ひつがや とうしろう)とは週刊少年ジャンプで連載していた『BLEACH』の登場人物で、護廷十三隊の十番隊隊長。史上最年少で隊長の座に就いた天才で、氷雪系最強の斬魄刀「氷輪丸」の所持者。女性死神からの人気も高く、元々の実力は高いもののそれに驕らず、鍛錬に励む努力家。 少年のような見た目で銀髪の翡翠眼が特徴的。主人公、死神代行の黒崎一護(くろさき いちご)からは「冬獅郎」と呼ばれ、なぜか慕われているが、本人は必ず「日番谷隊長だ」と頑なに訂正している。
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目次 - Contents
- 朽木白哉のプロフィール・人物像
- 朽木白哉の能力
- 鬼道(きどう)
- 破道の四 白雷(はどうのよん びゃくらい)
- 破道の三十三 蒼火墜(はどうのさんじゅうさん そうかつい)
- 縛道の六十一 六杖光牢(ばくどうのろくじゅいち りくじょうこうろう)
- 縛道の八十一 断空(ばくどうのはちじゅういち だんくう)
- 斬魄刀「千本桜(せんぼんざくら)」
- 朽木白哉の必殺技
- 始解
- 卍解 千本桜景厳(せんぼんざくらかげよし)
- 殲景・千本桜景厳(せんけい・せんぼんざくらかげよし)
- 吭景・千本桜景厳(ごうけい・せんぼんざくらかげよし)
- 奥義 一咬千刃花(おうぎ いっかせんじんか)
- 終景・白帝剣(しゅうけい・はくていけん)
- 朽木白哉の来歴・活躍
- 尸魂界篇
- 破面篇
- アニメオリジナル篇
- 斬魄刀異聞篇
- 死神代行消失篇
- 千年血戦篇
- 朽木白哉の関連人物・キャラクター
- 黒崎一護(くろさきいちご)
- 朽木ルキア
- 阿散井恋次(あばらいれんじ)
- 朽木緋真(くちきひさな)
- 朽木白哉の名言・名セリフ/名シーン・名場面
- 「我等が掟を守らずして誰が掟を守るいうのだ」
- 「私の誇りに刃を向けたからだ」
- 朽木白哉の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- 義理の妹であるルキアを大切に思っている
- 美的センスは兄妹ともに変である