大前田希千代(BLEACH)の徹底解説・考察まとめ

大前田希千代(おおまえだ まれちよ)とは、『BLEACH』(ブリーチ)の登場人物で、死神たちの実働部隊である護廷十三隊の二番隊副隊長。
本人曰く“ふくよか”な巨漢で、立派なもみあげに後退気味の前髪という非常に個性的な顔立ちをしている。実力は肩書き相応にあるものの精神的に打たれ弱く、すぐ逃げ腰になっては上司に怒鳴られている。一方、強敵との全面戦争に怯える妹に自分たちが戦う理由を諭すなど、護廷十三隊としての自覚は強い。作中ではほとんど言及されることがないが、本名は非常に長い。

大前田希千代のプロフィール・人物像

所属:護廷十三隊二番隊副隊長、隠密機動第二分隊「警邏隊」隊長、男性死神協会理事、大前田宝石貴金属工場社長
身長:210cm
体重:151kg
誕生日:5月5日
好きなもの:油煎餅、肉
嫌いなもの:魚
CV:樫井笙人

大前田希千代(おおまえだ まれちよ)とは、『BLEACH』(ブリーチ)の登場人物で、死神たちの実働部隊である護廷十三隊(ごていじゅうさんたい)の二番隊副隊長。本名は大前田日光太郎右衛門美菖蒲介希千代(おおまえだ にっこうたろうえもん よしあやめのすけ まれちよ)という非常に長いものだが、作中でこの名で呼ばれることはほとんどない。
本人曰く“ふくよか”な巨漢で、立派なもみあげに後退気味の前髪という非常に個性的な顔立ちをしている。さらに死神の基本衣装である死覇装に紫色の襟巻を追加し、悪趣味な指輪やネックレスで着飾るなど、ファッションセンスも独特。

実力は肩書き相応にあるものの精神的に打たれ弱く、すぐ逃げ腰になっては上司の砕蜂(そいふぉん)に怒鳴られている。一方、強敵との全面戦争に怯える妹に自分たちが戦う理由を諭すなど、護廷十三隊としての自覚は強い。その妹を守るためなら普段からは想像もできないほどの怒気を放つこともあり、身内に対しての情は厚い。
趣味はブレスレッドの制作。油煎餅という菓子が好きで、登場シーンではこれを食べていることも多い。実家は裕福で、自身も大前田宝石貴金属工場の社長を務める。休日には館を開放して庶民と親しく交流するなど、私人とすればよくできた人物である。

大前田希千代の能力

刀というよりは鈍器に近い得物を振るっており、並みならぬ膂力を持つ。また、体格だけ見ると鈍重そうな印象があるが、隠密機動隊の隊長という役職を務めるだけのことはあり、その実身軽さとスピードはかなりのもの。
優れた身体能力を持つ一方、相手を軽んじる悪癖と慌てるとすぐ心折れる逃げ腰なスタイルが悪い方に噛み合い、作中で戦闘面で活躍することは稀である。

しかし自分のそんなメンタル面の弱さを自身も承知した上でなお任務には忠実で、この真面目さが周囲の評価にもつながっている。

斬魄刀(ざんぱくとう)

作中に登場する死神たちの武器。死神自身の霊力の塊であるため、個々の死神ごとに外見も能力も大きく異なる。本来はさまよう霊を浄化するために使うものである。
最初の状態では「浅打(あさうち)」と呼ばれ、一般的な刀剣としての機能しか持たないが、使い手の魂を写し取って徐々に成長。「始解(しかい)」という状態を経て、最終的には「卍解(ばんかい)」という形態に至る。

始解と卍解を使う際には、刀の名前と解号という特殊な言葉を口にする必要がある。卍解した斬魄刀はその威力も演出も強烈で、作品の大きな目玉の1つともなっている。

五形頭(げげつぶり)

大前田の斬魄刀。解号は「打っ潰せ(ぶっつぶせ)」。
始解と同時に刀からモーニングスター状の鈍器へと姿を変える。大前田の膂力を十二分に活かせる得物ではあるが、隊長クラスの死神が持つ斬魄刀のような特殊な能力はいっさい無い。
頑丈そうに見えるが意外とそうでもないらしく、作中で何度か破壊されている。しかし短期間で元に戻っており、強いていうならその修復速度の早さが特徴である。

鬼道(きどう)

自身の霊力を操って様々な効果を発生させる、死神独自の技術。攻撃用の「破道(はどう)」と防御・拘束用の「縛道(ばくどう)」の2種があり、それぞれ99の技法が存在している。数字が大きいほど難易度が高い。

大前田は鬼道が苦手で、副隊長という役職にありながら20番台の鬼道の発動にも失敗しているシーンがある。

大前田希千代の来歴・活躍

父との確執とダメな2代目

大前田希ノ進(おおまえだ まれのしん)と希華(まれか)の夫婦の間に生まれる。父の希ノ進は優れた死神として名高く、彼から大いに期待されるも、それに十全に応えるほどの才には恵まれていなかった。
これは要求されたレベルが高過ぎたというだけで、本人の責任ではないのだが、誰からもその力量を認められた父の期待に応えられなかったことが現在の高慢なようでいて逃げ腰な性格の一因になってしまっている。

それでも家族との仲はむしろ良好で、大前田家の長兄として弟や妹たちをかわいがっている。護廷十三隊に入隊した後、メンタル面の弱点を周囲にフォローしてもらいつつその才覚を発揮して二番隊副隊長にまで上り詰め、決して無能ではないことを証明する。

護廷十三隊の一員として活躍

決戦に怯える末の妹・希代(2コマ目)に、護廷十三隊の一員としての覚悟を伝える大前田。

護廷十三隊の二番隊隊長である砕蜂の下、死神としての様々な活動に従事する。死神の朽木ルキア(くちき ルキア)への陰謀めいた処刑命令に始まり、五番隊隊長藍染惣右介(あいぜん そうすけ)の反乱、悪霊・虚(ホロウ)の中でも突出した力を持つ破面(アランカル)の軍勢との戦い、死神と相対する滅却師(クインシー)たちの「見えざる帝国」の星十字騎士団(シュテルンリッター)との決戦など、作中で繰り広げられた様々な戦いに参戦する。
大前田自身の戦闘能力は決して低いわけではないのだが、主人公の黒崎一護(くろさき いちご)や隊長格の死神と比べるとかなり劣るものであることも確かで、そんな彼らが苦戦するほどの敵を相手に戦闘面で大きく活躍することはなかった。しかし呆気なく敗走するなど時に醜態を晒しながらも参戦自体を拒むことはなく、敵の攻撃から仲間を庇ったり、負傷した者の運送に貢献したりと要所要所でピンポイントに見せ場を作る。

そんな大前田のスタンスは周囲から理解も評価もされており、上司の砕蜂も何かしらにつけてどやしつけつつも一定の信頼を置いている。自身の末の妹の希代(まれよ)が星十字騎士団の攻撃に怯えていた際は、自分たちが戦うことの意義を彼女に説いていた。

その後の大前田

護廷十三隊でも屈指の死神たちが次々と戦死する中、自身は激しい戦いをなんとか生き延びる。他の隊の副隊長が欠員の出た隊に異動し、者によっては隊長へと昇格する中、二番隊は大きな被害を受けなかったこともあって副隊長のまま据え置きとなる。
大前田宝石貴金属工場の社長としても順調に仕事をこなし、一連の戦いの中で知り合った死神以外の者たちにも販路を伸ばそうと営業努力を続けている。

大前田希千代の関連人物・キャラクター

砕蜂(そいふぉん)

護廷十三隊の二番隊隊長。大前田の上司である。
スピードに特化した死神で、それを活かした偵察と一撃離脱戦法が得意。すぐに心折れる大前田を叱責しながらこき使うことが多いが、彼の職務に対する真面目さもよく分かっているのかなんだかんだで信頼している。

大前田の父親の希ノ進の下で働いていたことがあり、彼に対しては今も敬意を抱いている。彼女が大前田に厳しいのは、「希ノ進に恥をかかせるな」という想いもあるのだと思われる。

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