羽田浩司(名探偵コナン)の徹底解説・考察まとめ

羽田浩司(はねだ こうじ)とは『週刊少年サンデー』で連載されている青山剛昌原作の漫画・テレビアニメ作品『名探偵コナン』に登場する人物で将棋のプロ棋士。17年前に何者かによって殺害されたが直接の死因は不明のまま。生前は将棋の四冠王であり、七冠達成に最も近い棋士と期待されていた人物。義理の弟は同じくプロ棋士として活躍している羽田秀吉(はねだ しゅうきち)。秀吉によると羽田家は資産家で、浩司はその御曹司であった。黒の組織が開発した毒薬であるAPTX4869を飲まされ死亡したとされている。

羽田浩司の概要

羽田浩司(はねだ こうじ)とは『週刊少年サンデー』で連載されている青山剛昌原作の漫画・テレビアニメ作品『名探偵コナン』に登場する人物。
羽田は七冠に最も近いとされたプロ棋士であり、現プロ棋士の羽田秀吉(はねだ しゅうきち)の義理の兄。
17年前、当時四冠王だった羽田は、趣味であるチェスの大会に出るためアメリカに渡ったところ、現地のホテルで何者かに殺害されてしまう。
直接の死因は未だ不明。
黒の組織の元メンバーである灰原哀(はいばら あい)が、組織が開発した毒薬であるAPTX(アポトキシン)4869を飲まされた人物リストの中に、羽田の名前を見た覚えがあるということから、組織に関わって殺害された可能性が高いとされている。
黒の組織とは本作の主人公・江戸川コナン(えどがわ こなん)の正体である工藤新一(くどう しんいち)を幼児化させた犯罪組織のこと。

本作の主人公であるコナンたちが通う帝丹(ていたん)小学校1年B組の副担任である若狭留美(わかさ るみ)と何らかの関係があることが示唆されているが、どのような関係なのかは明かされていない。

羽田浩司のプロフィール・人物像

氏名:羽田浩司
職業:プロ棋士
趣味:チェス
家族構成:実父・羽田康晴(はねだ やすはる)、実母・羽田市代(はねだ いちよ)、義弟・羽田秀吉(はねだ しゅうきち)
座右の銘:初志貫徹
CV:安元洋貴

羽田浩司は将棋の四冠を保有していたプロ棋士。故人。
生前は七冠王に最も近い棋士と期待されていた人物。

趣味であるチェスの大会に出場するため渡米するも、その大会前日に宿泊先のホテルで何者かに殺害され帰らぬ人となった。死因は不明。

羽田浩司の来歴・活躍

初登場

羽田浩司の義弟でプロ棋士の羽田秀吉(右)とその彼女の宮本由美(左)

羽田浩司の初登場は原作コミックス89巻File10「座右の銘」、テレビアニメ849〜850話「婚姻届のパスワード」。
但し、故人であるため本人の登場はなくシルエットや名前、ネット記事の写真での登場に留まっている。

プロ棋士の羽田秀吉とその恋人で警視庁交通部交通執行課の警察官である宮本由美(みやもと ゆみ)の電話中、会話の中で「羽田浩司」の名前が飛び出し、それに反応した灰原。
灰原はコナンに「羽田浩司」の名前をAPTX(アポトキシン)4869を飲まされた人物リストで見た覚えがあると告げる。
APTX4869とは本作の主人公であるコナンが黒の組織に飲まされた毒薬のこと。
灰原の言うリストには「羽田浩司 死亡」と記載されていたことから、羽田は組織に関わったことで殺害された可能性が極めて高い。

羽田浩司殺害事件

羽田浩司死去を伝えるニュース記事

17年前、当時将棋の四冠王であった羽田は趣味であるチェスの大会に参加するためアメリカに渡る。
しかしその大会前夜、泊まっていたホテルの部屋で何者かに殺害されてしまった。
部屋はかなり荒らされていて、羽田自身も抵抗した痕跡はあったものの、直接の死因は不明となっている。

また羽田が殺害された同日、同じホテルに宿泊していたアメリカの資産家・アマンダ・ヒューズも亡くなっており、こちらも直接の死因は不明。
アマンダの部屋に荒らされた形跡はなかった。

アマンダはもともと羽田の大ファンで、交流もあった人物。
そして、その事件の日以来アマンダのボディーガードである「浅香(あさか)」が姿を消したことから「浅香」が最重要容疑者とされているが、消息は掴めていない。

アマンダはFBIやCIAに顔の利く人物であり、FBIやCIAは組織のことを捜査している機関であるため、アマンダは黒の組織にとって邪魔な存在であった。
灰原は、アマンダを殺害する所を偶然目撃してしまったために羽田までもが組織の手によって殺されたのではないかと推測している。

羽田のホテルの部屋にアマンダの指紋がついていたことから、アマンダが羽田の部屋を訪れたということはわかっている。
羽田の部屋は食器やガラスが割れ、荒らされていた。
そこには当時流行っていた「PUT ON MASCARA」と書かれた手鏡付きのマスカラの残骸もあり、「PTON」の字だけが残されていた。
コナンと、羽田浩司殺害事件を追っているFBI捜査官の赤井秀一(あかい しゅういち)はこれを羽田が死に際に残したダイイングメッセージだと推測。

「PUT ON MASCARA」から「PTON」をひいた「UMASCARA」を並び替えると「ASACA RUM」になる。
RUM(ラム)というのは黒の組織のNo.2とされている人物のこと。
「浅香=RUM」つまり浅香とRUMは同一人物であるという羽田からのダイイングメッセージだという推理をしたコナンと赤井。

しかしその後、コナンの父親で非常に頭の切れる工藤優作(くどう ゆうさく)と赤井は「ASACA RUM」と区切るのではなく1つの単語になると結論付けた。
その1つの単語というのが「CARASUMA」。
この「CARASUMA」というのは大富豪の烏丸蓮耶(からすま れんや)のことであり、その烏丸は日本で最も強大な人物とされている。
羽田浩二殺害事件は、この烏丸が黒の組織のトップであるということが判明した事件であった。
これまで「『黒』の組織」ということや、ボスのメールアドレスが童謡「七つの子」であることから、組織のボスの正体が「カラス」に関わる人物だという伏線が張られていた。
そのため、ボスの正体が「烏丸蓮耶」だと判明したということはそれまでの伏線を回収しているのである。

一方で、なぜ羽田の部屋は荒らされていたのにアマンダの部屋は荒らされていなかったのか、なぜ羽田が死に際に「CARASUMA」という文字を残したのかという経緯は明かされておらず未だ疑問が多く残る事件とされている。

若狭留美との関係

羽田のことを回想する若狭(左)

コナン達の通う帝丹小学校に突如赴任してきた若狭留美(わかさ るみ)。
当初はドジな先生という位置づけであったが、並外れた戦闘能力を持っていたり、わざとコナン達を事件に巻き込むように仕向けたりと疑わしい点が多い若狭。

そんな若狭と羽田の間に関りがあるのではないかと推測される要因となったのが「将棋の駒」。
コミックス93巻File8「ブザービーター」で2人が何らかの関係下にあるのではないかと推測されるような場面が初めて描写された。
若狭が副担任をしている帝丹小学校の生徒である歩美(あゆみ)と話す際、歩美の背に合わせ若狭が中腰になるとズボンの尻ポケットに何かの形が浮かび上がった。
これが明らかに将棋の駒の形であったのである。

また、少年探偵団と授業の下見のためキャンプに行った際、ある事件に巻き込まれた若狭。
コナンと灰原が血の臭いに反応すると同時に若狭も血の臭いに反応する。
その時に、羽田が殺され口から血を流している場面を回想していたことから、若狭は羽田が殺害された場所にいた可能性が高いとされている。

さらにその事件の捜査中、少年探偵団が発した「御守り」の言葉に反応した若狭。
それと同時に若狭は羽田のことを複数回想する。
1つ目は羽田が将棋の角行の駒を持ちながら「『遠見の角に好守あり』ってね…」と言っているシーン。
2つ目は「それでも僕を…殺すというんですか?」というシーン。
そして3つ目は羽田が口から血を流しているシーン。
若狭はそれらのシーンを回想し、右目をおさえながらその場に座り込んでしまった。

その後、若狭は少年探偵団との出先で肌身離さず持ち歩いていた将棋の駒を失くしてしまい焦る様子が描かれている。
少年探偵団の一員である元太(げんた)から、安室(あむろ)が木の欠片を拾っていたということを聞いた若狭。
安室とは黒の組織に「バーボン」として潜入捜査をしている公安警察・降谷零(ふるや れい)のこと。
若狭は将棋の駒を取り返すため、自身の高い戦闘能力を使って安室を気絶させ、意地でも将棋の駒を取り返した。

これらのことから、若狭は羽田と何らかの関係があることは確実とされている。
また将棋の駒を「御守り」のように肌身離さず持ち歩いていることから、2人は深い関係にあるということが推測されているのである。

羽田浩司の関連人物・キャラクター

羽田秀吉(はねだ しゅうきち)

CV:森川智之

将棋のプロ棋士で、羽田浩司の義理の弟。
実の兄はFBI捜査官の赤井秀一。
イギリス出身で、17年前に家族とともに来日した。
高校卒業後に羽田康晴・市代夫妻の養子になった。
羽田浩司を最も尊敬しており、浩司の座右の銘であった「初志貫徹」を守り続けている。

renote.net

若狭留美(わかさ るみ)

CV:平野文

本作の主人公であるコナンが通う帝丹小学校1年B組の副担任。
右目が見えていないが、それを生徒たちには明かしていない。
右目が見えていないことに加え、非常に戦闘能力が高いことから組織のNo.2であるRUM候補の1人。
将棋の駒を肌身離さずもっていることや、羽田浩司のことを回想しその場に座りこむことがあったため羽田と何かしらの関係があることは確かだが、どのような関係があるのかは不明。

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赤井秀一/沖矢昴(名探偵コナン)の徹底解説・考察まとめ

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赤井秀一(あかいしゅういち)/沖矢昴(おきやすばる)とは、『週刊少年サンデー』で連載されている青山剛昌原作の漫画・テレビアニメ作品『名探偵コナン』に登場する人物で、FBIの捜査官。狙撃の名手で有効射程距離は1300ヤード。赤井務武・メアリー世良夫妻の長男で、羽田秀𠮷と世良真純の兄。ジークンドーの達人で、得意技はフィンガージャブ。いつも黒いニット帽を被っていて、口癖は「50:50(フィフティ・フィフティ)」。ブラックコーヒーとバーボンウイスキーを愛飲している。ヘビースモーカーで左利き。

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工藤優作(名探偵コナン)の徹底解説・考察まとめ

工藤優作(名探偵コナン)の徹底解説・考察まとめ

工藤優作(くどう ゆうさく)とは、『週刊少年サンデー』で連載されている青山剛昌原作の漫画・テレビアニメ作品『名探偵コナン』に登場する人物で、「黒ずくめの組織」の毒薬によって幼児化し江戸川コナンになった工藤新一(くどう しんいち)の父親である。世界的に有名な推理小説家で、代表作『闇の男爵(ナイトバロン)』シリーズなどで世界的ヒット作を数多く生み出している。江戸川コナン以上の優れた推理力と知識の持ち主であり、今まで江戸川コナンは推理で一度も工藤優作に勝った事は無い。

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キュラソー(名探偵コナン)の徹底解説・考察まとめ

キュラソー(名探偵コナン)の徹底解説・考察まとめ

キュラソーとは、青山剛昌による推理漫画『名探偵コナン』の劇場版第20作目『名探偵コナン 純黒の悪夢』に登場するゲストキャラクター。映画公開まで”謎の女”として名前が伏せられていた。黒の組織のNo.2”ラム”の右腕であり、高い身体能力と並外れた記憶能力を持つ情報収集のスペシャリスト。本名や国籍は不明で、銀髪のロングヘアーとオッドアイが特徴。任務中に記憶喪失になり少年探偵団と出会ったキュラソーは子供たちと接しているうちに心変わりする。最後には組織を裏切り少年探偵団のみんなを守るために命を落とす。

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宮野エレーナ(名探偵コナン)の徹底解説・考察まとめ

宮野エレーナ(名探偵コナン)の徹底解説・考察まとめ

宮野エレーナとは、『週刊少年サンデー』の漫画『名探偵コナン』、及びそれを原作としたTVアニメ『名探偵コナン』の登場人物。主人公の工藤新一を幼児化させた薬「APTX 4869」の開発担当者で、灰原哀/宮野志穂の母親だ。世間からは、ヘル・エンジェル(地獄に堕ちた天使)と呼ばれている。 物語開始時点では故人だが、物語の鍵を握る重要人物として、さまざまな登場人物の回想に登場する。事故に巻き込まれて死亡したが、遺体が不明だったとされており、読者の間では、もしかしたら生きているのではと考察されている。

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