羽田秀𠮷(名探偵コナン)の徹底解説・考察まとめ
羽田秀𠮷(はねだしゅうきち)とは、『週刊少年サンデー』で連載されている青山剛昌原作の漫画・テレビアニメ作品『名探偵コナン』に登場する人物で、史上2人目となる7冠を達成した天才的なプロの将棋棋士である。整った容姿も相まってファンも多く、名前が戦国武将の羽柴秀吉に似ていることから「太閤名人」の愛称で親しまれている。赤井務武・メアリー世良夫妻の次男で、警視庁交通部の宮本由美の彼氏。優れた記憶力を持ち、コナンの推理の手助けをすることもある。
羽田秀𠮷のプロフィール・人物像
氏名:羽田秀𠮷(出生名は赤井秀𠮷、旧姓は世良秀𠮷)
身長:不明
体重:不明
誕生日:不明
年齢:28歳
家族構成:両親、兄、妹、義両親、義兄
プロの将棋棋士で、警視庁交通部の宮本由美の彼氏。
日本人の父親・赤井務武と日本人とイギリス人のハーフである日系イギリス人の母親・メアリー世良の次男で、イギリス人のクォーター。兄はFBI捜査官の赤井秀一で、妹は女子高生探偵の世良真純である。
母方の親族には叔母の宮野エレーナ、叔父の宮野厚司、従姉妹の宮野明美・宮野志保(灰原哀)がいる。
イギリス出身で、17年前に家族とともに来日。高校卒業後に羽田康晴・市代夫妻の養子になった。義兄は将棋棋士の羽田浩司。
容姿は父親似。普段は丸眼鏡にジャージ・無精ヒゲ姿だが、対局があるときはヒゲを剃って眼鏡を外し袴姿になる。後頭部の寝ぐせは変わらない。
かなりの偏食家で、好物はラーメン小倉のラーメン。素手で食べても手が汚れないからと対局中はチーズばかり食べていたが、見兼ねた由美にご馳走されてショートケーキの味を覚えた。
記憶力にはとても優れているが、「漣」とプリントされたTシャツを買おうとするなどファッションセンスはあまりよくない。
名前の由来
名前の由来は羽田空港と豊臣秀吉から。
これは、初登場した単行本80巻、テレビアニメ731-732話「現場の隣人は元カレ(前編/後編)」の他の登場人物も伊丹信長、伊丹康家など空港所在地と戦国武将から命名されていたため。
外見や設定のモデルは将棋棋士の羽生善治。
羽生は史上初の7冠同時戴冠を達成しており、永世7冠の資格を持っている。
羽田秀𠮷の来歴・活躍
初登場
アニメ:「File731-732 現場の隣人は元カレ(前編/後編)」
漫画(原作):第80巻 File8「7つ揃うまで」
学校帰りの少年探偵団と元カレから預かった封筒の話をしていた交通部の宮本由美と三池苗子。苗子の携帯に幼なじみから「人が亡くなっている」と連絡があり、由美は現場のマンション名に聞き覚えがありそうな様子であった。
先に現場に向かった少年探偵団を追ってマンションに向かうと、フロントの管理人とも面識がある様子の由美。そして、事件があった部屋の隣の部屋から出てきたのは、由美の元カレの羽田秀𠮷だった。
秀𠮷は別れたつもりはないらしく、現場に駆け付けた目暮警部や高木刑事らに「由美さんとお付き合いさせていただいている羽田秀𠮷です」とあいさつしていたが、一方の由美はすでに別れたつもりであったため”元”彼氏ということを強調していた。
現場となった部屋の合鍵が入っていた郵便受けの暗証番号を知っていたことから、秀𠮷も容疑者のひとりとなってしまったが、コナンの推理によって無事に事件が解決した。
イギリスから日本へ
イギリスで生まれ育ったが、17年前、11歳のときにある事件をきっかけに家族で来日した。
母国語は英語であるが、父・務武に日本語を習っていたため流暢な日本語を話す。
父が敵に回してしまった”とんでもない奴ら”から身を隠すため、来日後は出生名の赤井姓ではなく、母親の旧姓である世良姓を名乗る。
高校時代はクラスで起きた事件や謎を解くなど、優れた記憶力と洞察力を持っており、探偵のようなことをしていた。同級生からは「世良くん」と呼ばれている。
幼少期から将棋に長けていて、中学時代にはプロ棋士としてデパートで行われたイベントに参加したこともある。
父親の知り合いである羽田康晴・市代夫妻から、天才棋士だったが夢半ばでなくなってしまった息子・浩司の夢を叶えて欲しいと頼まれたこと、父親の死や秀𠮷自身が将棋にハマっていたことから、高校卒業後に羽田家の養子になった。
女性警察官連続殺害事件
警視庁管内において、女性警察官が連続して殺害される事件が発生。
ニュース番組でそれを知った秀𠮷は、恋人である由美にも被害が及ぶかもしれないと不安になり、兄・秀一に「兄さん、由美タンを守ってくれ!!絶対だよ!!」と警護を依頼した。
また、由美を心配して10分おきに電話をかけていたため由美から着信拒否にされてしまい、先輩棋士のスマホを借りて連絡をした。このとき由美のスマホに表示されたのは知らない番号だったため、由美を怖がらせてしまった。
なお、由美は電話の相手が秀𠮷だと分かると安心していた。
この事件の犯人である青野健吾は彼女の自殺を止めようとマンションに向かう道中、免許不携帯でスマホを操作しながら運転していたために交通違反の切符を切られたことがあり、そのせいで彼女の自殺を止められなかったからと、対応した交通部の女性警察官たちを殺害した。まったくの逆恨みである。
彼女たちが電話で「由美」という人物とカラオケの話をしていたことから宮本由美のことも狙っていたが、「由美」とは殺された2人の友人の「由美子」という人物のことで、宮本由美とは別人である。
余談だが、青野の彼女は青野に連絡した直後にマンションから飛び降りており、仮に交通違反で止められていなくても自殺を止められなかったことになる。
棋士連続殺害事件
将棋棋士が殺害され、遺体の傍らに脚の切られた将棋盤が置かれている、という事件が連続して発生。
2件目の殺人が起きたとき現場に居合わせた秀𠮷は、とある違和感に気付き犯人は将棋棋士の菱沼浩輔だと見抜いた。
秀𠮷は棋士仲間である菱沼に自首を進めるため菱沼の自宅に向かったのだが、スタンガンで気絶させられ、逆に捕まってしまう。
気絶から覚めた後、スマホに兄・秀一からかかってきた電話を通話の状態にすると、犯人と目隠し将棋を始め、兄に居場所のヒントを伝えた。
秀𠮷のヒントにより駆けつけた秀一とコナンにより無事助け出され、犯人も逮捕された。
殺害された棋士たち3人は実は対局中に小型カメラを内蔵したペンの映像から次の妙手を検索し、トイレに立つふりをして教え合う不正をしており、菱沼の親友だった棋士も彼らとともに不正をしていた。しかし、友人は将棋連盟からトイレに立つ回数が多すぎると警告を受け、他の3人に相談するも「クチナシの掟に従って死んでくれ」、つまり「バレそうになったら他言無用…死んで仲間を守れ」と言われて自殺に追い込まれてしまう。
それを知った菱沼は、親友の仇を討ち、世間に不正を明かすために殺人を犯した。
羽田秀𠮷の関連人物・キャラクター
赤井務武
秀𠮷の父親。日本人。
17年前、羽田夫妻から「息子・浩司の死について調べてほしい」と依頼を受け、単身渡米。
その後妻・メアリーに「いいか、この先、私はいないものと思え…どうやら私はとんでもない奴らを敵に回してしまったようだ…」というメールを送り、日本に家族を避難させると同時に消息が分からなくなる。
家族は、すでに亡くなっていると認識しているが、その遺体はまだ発見されていないので、秀一は生存の可能性を考えている。
秀一のジークンドーは務武が教えた。
兄や妹とは違い、秀𠮷は父親似である。
メアリー世良
秀𠮷の母親。日系イギリス人。
本来はとても女性的な人だが、10年前に秀一のFBI入局を認めて以降、自分が子供たちの父親の代わりを務めることを胸に決め、夫・務武の口調を真似た言葉遣いをするようになる。
数ヶ月前、ロンドンで夫・務武の変装をしたベルモットに薬を飲まされたことにより幼児化してしまい、中学生くらいの姿になっている。
ベルモットはこの薬について、「妹が作った」と語ったことから、メアリーの妹・エレーナが開発した薬であることが推測されている。
その後は娘・真純とホテルを転々としながら正体を隠す生活をしているが、時が来たら反撃に転ずるつもりでいるよう。
自らを「領域外の妹」と称していたが、これは妹を意味する「SISTER」から領域を意味するTERRITORYの略語である「TER」を外す、ということを意味している。
「SISTER」から「TER」を外すと「SIS」になり、これは「Secret Intelligence Service」つまりイギリス秘密情報部「MI6」を示していることから、彼女の正体がMI6であると判明した。
秀𠮷は由美を紹介したいのだが、幼児化していることを隠すため、また、羽田家に養子に入った秀𠮷を巻き込まないために会わずにいる。
赤井秀一
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