不思議発見!日本にちらばるミステリー都市伝説

日本中にちらばる都市伝説やミステリーを集めました。

それは、火炎のゆらめきにも似て朱く輝き、永久不変で決して錆びることのない金属ヒヒイロカネ。比重は金よりも軽く、その純粋な物は鉄よりも柔らかだが、合金すると、ダイヤモンドよりも硬くなるという、まさに幻の金属である。

具体的な伝承では、常温での驚異的な熱伝導性を持ち、ヒヒイロカネで造られた茶釜で湯を沸かすと、木の葉数枚の燃料で湯が沸騰すると伝えられている。さらに触ると冷たく、磁気を拒絶するともいう。

古史古伝『竹内文書』によれば陸奥のカカノコ山が原産とされている。近年のことだが、あの有名な宗教教団がこの伝説を信じ、岩手県の遠野町一帯の山中を探しまわっていたという噂がある程である。

特異なエネルギーを持つ金属としては、アトランティスのオリハルコンや古代中国の古代希少金属とヒヒイロカネは同じものではないかといわれている。

ちなみにルパン三世に登場する五右衛門の斬鉄剣はヒヒイロカネ製である。

ダイダラボッチ伝説

出典: ja.wikipedia.org

日本の巨人伝説の中でも、最も最古なものとされているのが国津神だ。その体は山ほどあったとされており、日本という国を最初から作り上げた後、彼らは高天原の使者である天津神に譲っている。

国津神の一人であったと言われ、今でも知られているのがダイダラボッチである。ジブリ作品の「もののけ姫」ではデイダラボッチと呼ばれていた。

ダイダラボッチの体は大陸ほどの大きさがあり、富士山を作ったのは彼だったという伝承も残されている。

とにかく巨大なので、日本各地を行き来した結果、その足跡が湖になったり、窪地になってしまったと言われている。

例えば琵琶湖は、ダイダラボッチが踏み抜いた地面に雨水がたまって出来たとも言われている。

そのダイダラボッチが死期が近づいてきた頃、自分が作った日本の傍らで永い眠りに就こうと考えた。そして本州の真下付近で足を折り曲げて横になりやがて死んだ。その後、彼の体に土が積もり出来たのが九州であると言われている。

八百比丘尼

その昔、現在の福井県小浜周辺の海域で、非常に珍しい魚が捕らえられた。 その魚の顔は、どことなく人間のようにも猿のようにも見えたという。

人々は、この奇妙な魚を宴会の際に食してみようという話をして、地元の有力者らが、実際に刺身にしたという。

ところが、誰もが得体の知れない魚を食べることが怖くなってしまったのだろう。 結局、用意された刺身に手をつけることはなく、ある者はそのまま手付かずにして、ある者は持ち帰ることにした。

その宴会に参加していたある男は、まさに泥酔状態で、うっかり帰宅後に、自分の娘に魚の肉を食わせてしまったという。

翌日、自分が娘に肉を食わせたことを思い出した男は、顔面蒼白となった。 だが、幸いにも毒はなかったようで、娘はそれからも普通に生活していたという。 ところが、それから娘の体に異変が生じた。

どういうことか、何年経っても、何十年経っても外見が変化しなかったのだ。 やがて男は死に、娘が嫁いだ夫も死に、息子も死に、知り合いも皆死んだ。 それでも娘は若いまま、依然として老いることはなかった。

悲嘆した娘は自殺も考えたが、結局、尼寺に入って八百比丘尼と呼ばれる高名な尼僧になったという。 八百比丘尼は、その名の通り800年ほど生きた後、ようやく老化が始まり、今度こそ死ぬことができたということだ。

虚舟

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