【エクソシスト】元ネタのある傑作ホラー映画13選!【チャイルド・プレイ】
傑作と呼ばれるホラー映画の中には、"実際にあった心霊現象”を元ネタとするものが少なからず存在する。ここでは、『エクソシスト』、『汚れなき祈り』、『ロード・オブ・セイラム』、『死霊館 エンフィールド事件』、『悪魔の棲む家』、『エミリー・ローズ』、『チャイルド・プレイ』などの元ネタを紹介する。
実在した殺人犯「エド・ゲイン」。サイコはこの事件を元にヒッチコックが映画化したものです。「エド・ゲイン」は本名はエドワード・セオドア・ゲイン(1906年8月27日~1984年7月26日)アメリカの殺人鬼、墓荒らしです。
1957年11月16日アメリカウィスコンシン州のブレインフィールド。鹿狩りの初日だったこの日、金物店を営む男性フランクから狩りから自宅に戻ると母親バーニスがいなくなり店が荒らされていると保安官に連絡がありました。保安官シューレーが調査すると金庫が動かされ発射後間もないライフルと血だまりがありました。シューレーはフランクの話から近くで農場を経営しているゲインのもとへロイド警部とともに向かいます。そこで女性の部位で作ったと思われるチョッキ、人体のパーツで作られたであろうと思われる太鼓、バックを見つけます。しかしゲインの姿はそこにありませんでした。ゲインは幼馴染のイレーネ・ヒルの家にいました。イレーネ・ヒルの息子ロバートがゲインの手に血が付いていたと証言したためゲインは警察署に連行されました。2日による尋問で「バーニスは射殺後、死体を自分の車で運び吊るしてさばいた」と自供しました。
ゲインは新聞の死亡記事に目を通し墓場から死体を掘り出しました。持ち帰った死体で作り出した作品を「戦利品」「記念品」と呼びそれが警察当局に発見されたことによりアメリカ中にこの殺人鬼の名が知れ渡りました。
エド・ゲインその母親の教育
エド・ゲインは1906年8月27日ウィスコンシン州で父ジョージ・ゲインと母オーガスタ・ゲインの次男として生まれました。父は重度のアルコール依存症で母は狂信的なルター派という宗教の信者でした。ろくに働かず酒を飲めば暴力を振るう父親を母親は人前でも罵り死ぬ事を祈ったと言われています。母は食糧雑貨店を経営していましたがウィスコンシン州のはずれに農場を買い移り住みます。彼女がここを選んだのは部外者が訪れることがないから。オーガスタにとって外の世界は「悪徳」「堕落」でした。オーガスタは息子達にプロテスタントの信仰に由来する異常な性教育をしました。「若い女は堕落している邪悪な存在だから触れてはいけない」「他者は穢れているから関わってはいけない」「男性の性器が悪の根源」と教え、「悪が侵入する」といい友達を作ることを禁じました。ノアの方舟の話を聞かせ「世界の終わりが来た」「淫らな服装で男を誘う女ばかりになったこの世は近いうちに神が破滅させる」と恐怖をうえつけました。そして自分が父親と暮らした為に不幸になったのだ語り二人にも父親の死を祈らせました。このオーガスタの教育によってエド・ゲインは強烈すぎるマザーコップレックスとともに精神を病んでいったと言われています。
1940年父ジョージが心臓発作で1944年母親は脳卒中で倒れ翌年死亡しました。兄のヘンリーもこのころ死んだと言われています。(ヘンリーの遺体はエド・ゲインの自宅の焼却炉にありました)
その他のエド・ゲインがモデルの映画
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悪魔の館と呼ばれたエド・ゲインの家
逮捕後に警察当局から押収されたのはベッドの柱に乗っていた頭蓋骨。人間の皮の貼られた椅子。女性の胴体で作った胴着。人間の皮膚で作った靴、骨で作った食器。そして逮捕のきっかけとなった女性の顔の皮膚や口の一部が紙袋に入っていました。そして冷蔵庫には人間の臓器、鍋には人間の一部と思われるモノが煮込まれていたと踏み込んだ警察官が証言しています。逮捕後の彼の言うことはあいまいで「2人殺したかも知れない」と言っていたされています。
この時この家で見つかった遺体は8人分はあったと言われています。事件発覚後エド・ゲインの家は悪魔の館と呼ばれ全米から見学者が押し寄せました。
エド・ゲインはは重度の精神障害によって起訴されませんでしたが病院に隔離。1958年3月、ゲインの家が全焼、(放火?)。隔離された病院でこの知らせを聞いたとき彼は「別にどうでもいい」と無邪気な顔で言ったといいます。そして1987年78才で病死しました。
「乙女の祈り」
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54年6月にニュージーランドで起きた実際の事件に材を取り、多感な二人の少女が、殺人の凶行に駆り立てられるまでを追った異色の心理ドラマ。思春期の少女特有の純粋さと残酷さを描くヴィヴィッドな演出と、少女たちが夢見る幻想世界を表現する斬新なヴィジュアル・センスが見もの。
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出生名はジュリエット・マリオン・ヒューム(Juliet Marion Hulme)であったが、判決後に改名した。事件後、すぐに逮捕されたが数年で仮釈放されてイギリスに帰国し、転職を繰り返した後、歴史小説を執筆しはじめる。しかし、認めてもらえず推理小説に転身した後、複数の賞を受賞する。2つの人気ミステリーシリーズによってイギリス、アメリカで300万部以上売れたベストセラー作家になった。
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1954年、親友ポーリーン・イヴォンヌ・パーカー(15歳)と共に、パーカーの母オノラ・リーパー (Honorah Rieper) を殺害
ともに創作を志す親友同士であったジュリエットとポーリーンは、2人で創作したファンタジー小説の世界で、ジェームズ・メイソンやオーソン・ウェルズら有名俳優らと一緒に暮らす空想に耽り、性的な関係を持つまでに至った。このことを知った2人の両親は恐慌を来たし、特に、名門大学の学長として世間体にこだわる父ヘンリーは2人を引き離すため、ジュリエットを南アフリカへ移住させるという強硬な手段に訴えようとした。オノラがこの計画の急先鋒だと勝手に思い込んだ2人は、それを防ぐために殺人を計画
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オノラとクライストチャーのヴィクトリア・パークへ行く途中、装飾石をわざと落としてオノラに拾わせ、かがんだオノラをレンガで撲殺した。2人は一度の殴打で死ぬと思っていたが、実際には20回以上殴った
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事故死に偽装しようとしたものの、事故死というには不自然すぎる状況や、素人目にも明らかな稚拙な偽装工作から警察は2人を追及したところ、犯行を自供したため逮捕された。
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1954年、クライストチャーチで裁判を受けたジュリエットとパーカーは、同年8月29日に有罪判決を下される。当時のニュージーランドの法律では死刑判決を下される年齢に満たなかったため、「女王陛下のお許しがあるまで」拘留されることになり、実際には、法務大臣の自由裁量で裁かれることが決定した。2人には無期懲役の判決が出たが、二度と2人で会わないことを条件に5年後に仮釈放されたが、何らかのコンタクトは取っているのではないかと思われている。
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後に発見された日記には、2人が浸っていた空想の物語のほかに、母親の殺害計画がつづられており、裁判で検察側の有力な証拠となった。
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以下はポーリンの日記より
*ポーリン・パーカーとジュリエット・ヒュームは事件が起きる1年ほど前に出会った。小説を書くのが趣味の二人はすぐに共同で物語を作るようになる。それは「ポロヴィニア王国」という架空の国を舞台にした壮大なファンタジーで、ポーリンは「傭兵ランスロット」を、ジュリエットは「王女デボラ」の役になりきっていた。
6月19日
「今日、私たちは本をほとんど書き上げた。メインとなるのは『母殺し』だ。これが決定稿だ。私たちは遂行するつもりだ」
6月20日
「デボラ(ジュリエットのこと)と二人で計画を更に練った。奇妙なことに、良心の呵責を感じない。私たちはそれほど気が狂っているのだろうか?」
6月21日
「なんだかびっくりパーティーでも計画しているみたいだ。とても興奮する。次にこれを書く時にはママはもう死んでいる。変な気分だけど、とてもうれしい」
6月22日
「母が死ぬ日の朝、これを書いている。とても興奮している。昨日はクリスマス・イブのような気分だった。楽しい夢は見てないけど」
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目次 - Contents
- 「エクソシスト」
- ストーリー
- 原作者はウィリアム・ピーター・ブラッティ
- *メリーランド悪魔憑依事件
- 「ボドム湖殺人事件」
- *1960年にフィンランドで起こった未解決殺人事件
- *12年後に謎の自殺者
- *真犯人はKGBの諜報員?
- *そして事件から45年後逮捕されたのは…
- *無罪判決
- 「サクラメント 死の楽園」
- *あらすじ
- *カルト教団の集団自殺
- *ガイアナへの集団移住
- *議員一行を襲撃後…集団自殺
- 「サイレント・ハウス」
- サイレント・ハウス あらすじ
- 「汚れなき祈り」
- ルーマニア正教会悪魔憑き事件
- 悪魔払いの儀式で修道女を殺害、元修道士に懲役14年 - ルーマニア
- ルーマニア正教会が見習い修道女虐待で司祭追放
- 「セイラムの魔女狩り」
- 村中が疑心暗鬼になった魔女裁判
- 「悪魔の棲む家」
- 「死霊館」
- 世界でもっとも長く続いたポルターガイスト エンフィールド事件
- 「ルーダンの悪魔憑き事件」
- 「エミリーローズ」
- ドイツで起きたアンネリーゼ・ミッシェル死亡事件
- 「チャイルド・プレイ」
- 呪いの人形「アナベル」
- 憑りついているのは少女の霊?
- 「サイコ」
- アメリカ犯罪史に残る殺人犯「エド・ゲイン」
- エド・ゲインその母親の教育
- その他のエド・ゲインがモデルの映画
- 悪魔の館と呼ばれたエド・ゲインの家
- 「乙女の祈り」
- 1954年、親友ポーリーン・イヴォンヌ・パーカー(15歳)と共に、パーカーの母オノラ・リーパー (Honorah Rieper) を殺害
- 以下はポーリンの日記より