銃夢(木城ゆきと)のネタバレ解説・考察まとめ

『銃夢(がんむ)』とは木城ゆきと原作のSFサイボーグ格闘漫画。集英社の雑誌「ビジネスジャンプ」で1991年3号から連載された。その独特な世界観が人気となり、OVA化、そして続編や前日譚も描かれた。作品の人気は衰えず、ゲームや小説化もされ、2019年にはハリウッドで実写映画化された。全身サイボーグの少女ガリィが、「機甲術(パンツァークンスト)」と呼ばれる格闘術を駆使して、様々な敵と戦う姿が描かれている。

『銃夢』には当初、「宇宙編」の構想があったのだが、集英社法務部との台詞問題により連載継続が困難になったため、ガリィが生身の人間になるという一応の完結をもって終了させた。その結末をなかったことにして、あらためて『銃夢 LastOrder』を連載開始した。そのためその後発売された『銃夢』愛蔵版では、『銃夢 LastOrder』につなげることを考慮して結末部分が削られた。
続編の『銃夢Lasta Order』は、本編のラスト以降のストーリーではなく、ガリィが「ウロボロス」に取り込まれたところからストーリーが始まっている。

海外ドラマ『ダークエンジェル』の元ネタ

ジェームズ・キャメロン監督が本作を絶賛していて実写化を希望していたが、まずはドラマ『ダークエンジェル』で実写化を試みることに。しかし実際には完全にオリジナルのドラマになってしまい、一部のイメージや設定などが採用されるにとどまった。主演は映画「ファンタスティック・フォー」などのジェシカ・アルバがつとめ、ガリィにイメージが被る黒ずくめの恰好をしていた。またバーコードで人々を管理する描写などは本作からのオマージュである。

映画『アリータ: バトル・エンジェル』での「アリータ」について

オタク監督として知られるギレルモ・デル・トロがジェームズ・キャメロン監督に本作を紹介し、海外ドラマ『ダークエンジェル』を経て、映画『アリータ:バトルエンジェル』が製作された。CGと実写を合成した映像でザレムやクズ鉄町などがリアルに再現されている。映画『アリータ:バトルエンジェル』では「ガリィ」は英語でGully(渓谷の意)となるので「アリータ」に変更されている。これは本作中のノヴァ博士による「ウロボロス」内でガリィに付けられた別名「アリータ」を採用している。

『銃夢』の主題歌・挿入歌

主題歌:秋間香織「CYBORG MERMAID」

銃夢OVA 「Battle Angel Alita」のエンディング曲
歌・秋間香織、作詞・柳川真寿美、作曲・TSUKASA、編曲・大和 朗

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