ああっ女神さまっ(漫画・アニメ)のネタバレ解説・考察まとめ

『ああっ女神さまっ』とは、講談社『月刊アフタヌーン』で連載された藤島康介の漫画。「お助け女神事務所」に間違い電話を掛けた主人公の森里螢一のもとに、ベルダンディーという女神がやって来るところから物語が始まる。日常に北欧神話をベースにした非日常的な存在の神や魔族などの騒動を描いたラブコメディであり、SF要素やモータースポーツが絡む青春ものの面も持ち合わせる作品でもある。OVAやテレビアニメ、劇場版とたびたびアニメ化されている。

システム管理神

天上界と地上界を管理するユグドラシルシステムのオペレーターを務める女神。
劇場版が初出。アースお助けセンターの管理部門ユグドラシル管理課所属。天上界でペイオース、ウルドやスクルドの部下として働く。

エレ

出典: neoapo.com

声 - 笠原留美(劇場版)、千葉千恵巳(TV)
黒髪の女神。三人の中で一番の年長者で落ち着いている。

エクス

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声 - 矢島晶子(劇場版)、本名陽子(TV)
おかっぱ頭が特徴。口調は冷静、性格は快活で楽天的。分析と報告書作成に才能を見せる。福利厚生部門を目指していた。ファッションセンスが良く、休みは女神モールでショッピングを楽しみにしている。

クロノ

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声 - 堀江由衣(劇場版)、城雅子(TV)
システム管理神。髪型は金髪のお団子頭で短いツインテール。音の調律プログラムの更新のため、地上界を訪れ、間違ってそれを分散させてしまう。ウルドとスクルドのような女神は得意でなく、ベルダンディーとは馬が合う。ワルキューレ候補であり、格闘に秀でている。地図を読むのが苦手で方向音痴。トラウマで猫が苦手。

神様

声 - 小川真司(OVA)、中村秀利(TV)
ベルダンディー達の上司である最高神。TVアニメ版ではモノリスを思わせる姿で、OVAと原作ではシルエットのみ登場。
原作終盤でベルダンディー達の父親ティールが大天界長の主神として登場。

魔属

ヒルド

声 - 高島雅羅
ワルキューレの一人であり大魔界長。ウルドの母。天上界の神属の戦闘部所属リンドと対立する。
顔立ちや髪型や服装など外見は、娘のウルドより若く見える。ウルド以外の直接の血の繋がりがない2人の娘にも愛情を注ぐ。螢一のことを気に入っている。
原作ではヴェルスパーの魔力で幼児の姿になったペイオースを元に戻すため、TVアニメ第二期では、ウルドの神属と魔属に分離された人格を一致させるべく、地上界に現われる。事態の終息後は魔界に戻り、地上界に自分の1000分の1の力を持った少女姿の分身を残す。
ウルドに輪を掛けて享楽的な性格。恐るべき魔力を持つ。大量の封環を身に付け、抑制している。地上界に残した分身が50%の力を出し、本気のリンドと渡り合う程。明るく飄々とした語り口調で女神達を煙に巻くが、魔界の長にふさわしく強烈な威圧感、冷酷さ、思慮深さも持つ。
面白ければ何にでもちょっかいを出すが、つまらなければ歯牙にも掛けない享楽主義者であり、シェア争いにかこつけて、傍迷惑なイタズラを仕掛け、事態が収拾不能になると面倒臭いと逃げるトラブルメーカー。原作では娘への愛情をベルダンティーに吐露したり、ウルドに「お母さん」と呼んでほしいと願う。ウルドが「お母さん」と言いかけ、「おかちめんこ」と言い直し、喧嘩になった。

マーラー

声 - 高乃麗
1級魔非限定。罪悪感もある悪魔。容姿は濃い金髪と赤色の瞳を持ち、八重歯が特徴。ヒルドから「マーちゃん」と呼ばれる。
女神達が邪魔で、天上界へ帰らせようと様々な妨害を企てるも思慮が足りず、退散する。工作に使用するアイテムは魔界通販で購入。ウルドとは昔交流があり、友情はあるが、シェア争いで心を鬼にして対抗する。大柄で、男性に間違えられる。螢一と会った時は、ベルダンディーと引き離すため、男の振りをした。次第に露出度の高い女性らしい服装が多くなる。恵から話を聞く時、強姦魔と間違われ、慌てて女と伝えた。
招き猫や福助、茶柱の立ったお茶など、縁起物を苦手とし、ロックミュージックで踊り出す弱点も持つ。地上界の人間の生活に馴染み、卓球の腕前が上達した。

ヴェルスパー

元1級魔。ダブレット制の魔属代表に選ばれ、契約相手の神属代表ベルダンディーに想いを寄せ、螢一を敵視するが、彼女への想いの深さに一目置く。
ダブレット制の要となる記憶の消去を拒み、自身に呪いをかけ、体の成長を止め、ベルダンディーとの出会いの記憶を保持した。体が成長と共に増大する彼の力に耐えられなくなり、呪いを解くため、世界の存続を脅かす事件を起こす。
魔力剥奪と第4種生物への転生の処分が科せられると、再び己に呪いをかけ、自我と一部の魔力を保ち、ベルダンディーの暮らす森里屋敷でメスの黒猫として転生する。

モーターサイクルショップ WHIRL WIND

藤見千尋

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